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〒410-1118 静岡県裾野市佐野1081-14(公文併設)
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フリースクールに行けば出席扱いになるけど・・・。フリースクールで不登校が解決する?
1.出席のためにフリースクールに行くと・・・ 2.フリースクールって何をするところ? 3.好きな事をする場所?それってスクール? 4.お茶を飲みながらゲームをする場所?これってスクール? 5.自分でやることを決める?これってスクール? 6.フリースクールから学校へ戻る例は少ない! 7.「高校合格のためにフリースクールに行かせたい!」(不登校の母) 8.学校に戻すことを目的としているフリースクール? 9.フリースクールへの登校は簡単に実現できるけど・・・ 10.「ゲームの時間をフリーにしてくれたら行く!」(不登校の子) 11.フリースクール登校を実現するための具体的な助言 12.フリースクールに行くようになったけど・・・ 13.「30分、本を読んで帰る!」を尊重? 14.A高校より子どもに合った高校を選びましょう? 15.中学に戻った事例は他県の事例だった! 16.通信制高校からH大学に合格した事例(不登校解決相談所) 17.合格実績や成功実績は本当だけどウソ! 18.そのフリースクールの子は同じビルの通信制高校へ進学! 19.「同じ系列の通信制高校へ!」は良い方法だけど・・・ 20.月に2回の対面カウンセリングで不登校解決!
静岡県にある不登校解決相談所には、フリースクールについての相談もたくさん寄せられています。
そのほとんどが下記のような相談です。
「フリースクールに行かせたいのですが、どのような対応をすればいいですか?」 「フリースクールで『不登校でも大丈夫』『子どもの意志を尊重して』と言われたのですが・・・。」 「学校に戻すフリースクールと言われて通わせたのですが・・・。」 「最初はフリースクールに行っていたのですが・・・。」
これらの相談は、親御さんがフリースクールの「考え方」や「実績」「対応」について事前に確認をしていないことが原因です。
また、詳しく調べていなかったり、先の事を考えていなかったりするのも原因です。
「フリースクールに登校すれば出席扱いとなります。」
この言葉にメリットを感じ、デメリットを考えないケースがとても多いのが現状です。
フリースクールとはどのようなものでしょう?
文部科学省ではフリースクールを下記のように定義しています。
文部科学省も記しているように、活動の定義はありません。
また、民間の「自主性・主体性」とあるように、各フリースクールによって活動は様々です。
あるフリースクールの代表と話しをさせていただきました。
「私たちのフリースクールは、子どもの意志を尊重しています。」 「ムリに勉強をやらせることはありません。」 「子どもの自己決定が大切だからです。」 「さらに勉強以外にも大切なものがあると考えています。」 「フリースクールに来て絵を描く子もいますし、本を読む子もいます。」 「ゲームをする子もいれば、音楽を聴いている子もいます。」 「それぞれが自分のやりたいことをする。」 「コレが大切なのです。」
コチラのフリースクールに対して、個人的には「スクール」という言葉を外してもらいたいと思ってしまいました。
「自分で絵を描き、パウチでしおりをたくさんつくった子がいました。」 「その子は、友だちの親御さんや地域の祭り(障害者施設のイベント)でしおりを売りました。」 「自分で稼いだお金で欲しいものを買っていました。」 「これは、普通の学校ではできない体験です。」 「このように、子どもたちの生きる力を育む事が大切だと思っています。」
申し訳ありませんが、これが「生きる力」につながらないと私は思ってしまいます。
もし、その「しおり」が一般のフリーマーケットで完売できたのであれば、「生きる力」につながると思いますが・・・・。
→パーティーをやるために折り紙を1個100円で売るのが良い体験?
他のフリースクール代表にも、お話を聞かせていただきました。
「私たちのフリースクールは、居場所づくりを目的としています。」 「誰かかと話しをしたいなと思ったときに来て、話しができる場所です。」 「話すのが苦手なお子さんもいらっしゃいます。」 「そんな子どもたちも『ココはホッとできる』と思えるような空間にすることが目標です。」 「好きな時に来て、好きな時に帰る。 「お茶を飲みながらゲームをやる。」 「涼しい部屋でアイスを食べながら好きな動画を見る。」 「私たちは不登校の子どもが『ホッと』できる居場所を提供しているのです。」
この方のフリースクールも「スクール」とつけなくてもいいように思ってしまいました。
最後に、もう一つのフリースクール代表のお話を紹介します。
「私たちのフリースクールでは、子どもが望めば勉強を教えます。」 「中学3年生の子どもに高校受験の勉強を教えたこともあります。」 「フリースクールに来れば、出席あつかいになりますので受験にも有利です。」 「もちろん、ムリヤリ勉強をやらせることはありません。」
比較的多い、フリースクールの形態の1つです。
「登校時間や登校日数も自分で決めさせます。」 「毎日、登校する子もいますし、週に2~3回、登校する子もいます。」 「子ども1人ひとりのペースや考え方を大切にしているのです。」
コチラは親御さんの相談にも乗って下さっているそうです。
「お子さんが不登校で不安な気持ちも分かります。」 「ただ、不登校でも大丈夫であることをお親御さんに説明しております。」 「今は昔とちがい、フリースクールから合格できる高校が増えました。」 「通信制高校の進学率や就職率は、全日制高校と何ら変わりません。」
どうやら、不登校を解決するための相談には乗ってくれないようです。
→通信制高校の卒業、進学、就職は全日制高校と同じではない!
もちろん、上記に記したフリースクール「以外の考え」を持つ、フリースクールもたくさんあるでしょう。
しかし、ほとんどのフリースクールでは「不登校を解決できない」のが事実です。
フリースクールの先生方は「不登校でも大丈夫」と言う考えの方が多いため「解決する」と考えないのは当然だと思いますが。
そのため、親御さんが下記のように考えているのであれば、フリースクールに通わせるのは考え直した方がいいでしょう。
「フリースクールで外に出る習慣をつける。」 「勉強を教えてもらい、自信を取り戻す。」 「対人や勉強への不安がなくなる。」 「小学校や中学校に戻ることができる。」 「希望の高校へ合格することができる。」
静岡県にお住まいのお母さんから、下記のような相談をいただきました。
「子どもが中学1年生の時に不登校になってしまいました。」 「現在、中学2年生ですが不登校のままです。」 「本人はA高校に行きたいと言っています。」 「しかし、不登校ではA高校に行くことはできません。」 「まずは、中学2年生でフリースクールに通わせたいと思っています。」 「そして、中学3年生からは学校に戻りA高校に合格できるようにしたいと思います。」 「フリースクールに通えるようにするには、どのような対応をすればいいですか?」
不登校解決相談所は、お母さんにフリースクールの現状について説明しました。
また、お母さんの希望どおり「中学3年で学校に戻る」可能性は低いことも、お伝えしました。
さらには、フリースクールに通った時のデメリットもお伝えします。
→別室や適応指導教室、フリースクールのデメリットは?
しかし、私の話を聞いたお母さんは「入学希望のフリースクール」についての話しを始めます。
「不登校解決相談所さんのHPを参考にさせていただきました。」 「フリースクールの現実も分かっています。」
不登校解決相談所のHPをご覧になって下さっていたようです。
「いくつかのフリースクールに相談をしました。」 「すると、電車で1時間程度の場所にあるフリースクールの先生はこう仰いました。」
『私たちのフリースクールでは、学校への登校を目標にしています。』 『不登校のお子さんが私たちのフリースクールから中学に戻った事例もあります。』 『そして、ほとんどの子どもが高校に行っています。』
「そちらのフリースクールは全国に校舎を持っています。」 「だからこそ、学校に戻すノウハウがあるようです。」 「とにかく、そこのフリースクールに通わせたいんです。」 「どのように対応をすればいいですか?」
不登校の子どもにやる気を出させるのは難しいことではありません。
難しいのは登校を継続することです。
さらにいうと、「学校」ではなく「フリースクール」や「適応指導教室」に通わせるのはさらに簡単になります。
なぜなら、登校する場所が「学校ではない」、登校時間や登校日数も「自由」である、活動内容も「自由(勉強含む)」であるからです。
ただ、全てを「自由」にしてしまうのは心配です。
特に、登校時間や登校日数の「自由」は危険です。
本人の気分しだいで休むことが出来てしまうからです。
→別室や適応指導教室、フリースクールに行かなくなる理由!
静岡県にお住まいのお母さんに話しを聞くと、お子さんの状況が分かりました。
・不登校期間は約1年半(中学2年生の10月でした)。 ・勉強は全くやっていない。 ・ゲームやスマホで1日を過ごす。 ・ただし、ゲームやスマホの合計時間は1日6時間と決まっている。
・そのおかげで、昼夜逆転にはなっていない。
お母さんがお子さんにフリースクールの話しをしたところ、お子さんはこのように返事をしたそうです。
「ゲームとスマホの時間をフリーにしてくれるなら行ってもいいよ!」 「電車に行く時にスマホが出来ないと暇だから!」 「フリースクールで友だちが新しくできたら、その友だちとラインの交換もしたいし。」 「一緒に夜、ゲームをやるようになると思うから時間のフリーにして!」
最初にスマホやゲームの使用時間についてお話しました。
「スマホやゲームをフリーにするのは心配です。」 「昼夜逆転やゲーム依存、スマホ依存になるからです。」 「1度、ゲームやスマホをフリーにすると、それが当然の権利と思うようになります。」 「フリースクールに行かなくなっても、ゲーム・スマホのフリーを要求してくることは不登校あるあるです。」
ただ、お母さんの希望はフリースクールへの登校です。
親の希望ばかりを押しつけても、今のお子さんは言うことを聞かないでしょう。
「ある程度、譲歩することは必要だと思います。」 「例えば、電車の往復2時間を考慮して、1日8時間にするなどです。」
※ 本来は1日6時間で充分なのですが・・・。
『フリースクールで出された宿題を先にやれば、ゲームやスマホの時間を増やす。』
「このような条件を出すのも方法です。」 「毎日、登校して、フリースクールで勉強して、家で宿題をやるのであれば、残りの時間をゲームやスマホに使っても良いですよね!」
静岡県にお住まいのお母さんは、不登校解決相談所の助言を参考にスマホやゲームの時間を増やしたそうです。
1ヶ月後。
静岡県にお住まいのお母さんから連絡がありました。
「前回の相談の後、子どもはフリースクールへの登校を始めました。」
どうやら、フリースクールへの登校を始めてくれたようです。
「毎日、登校はしているのですが・・・。」 「フリースクールに行って1時間もせずに帰ってきてしまいます。」 「電車の往復2時間をゲームに使い、少し話しをして帰ってきます。」 「そんな生活を1ヶ月ほど続けています。」 「外に出るようになったのはいいことですが・・・。」 「コレでは中学校から学校に戻ることは出来ないと思います。」
静岡県にある不登校解決相談所では「フリースクールから学校に戻る」可能性は低いと伝えています。
なぜなら、フリースクールの考え方が「学校に戻す」ではないからです。
そして、フリースクールに行って不登校が悪化した相談も多くいただくからです。
私は静岡県にお住まいのお母さんに、フリースクールに「相談」と「確認」をすることをオススメしました。
お母さんは、その日のうちにフリースクールの先生に面談を申し込みます。
そして、面談では下記のような話し合いがなされたそうです。
「学校に戻すことが目的でコチラに通わせているのですが。」 「なぜ、1時間で帰ってきてしまうのでしょうか?」
『まずは、フリースクールになれることが大切です。』 『本人の意志を尊重して、登下校の時間を決めています。』 『お子さんは、毎日、決まった時間に来て、決まった時間に帰っていきます。』 『これは、とても素晴らしい事だと思います。』
「コチラに来た時は勉強はしているのでしょうか?」
『本人が勉強をしたいと思うことが大切です。』 『登校してきたときに「今日は何をする?」と聞くと「本を読む」と言います。』 『30分ほど、本を読んで帰って行きます。』
静岡県にお住まいのお母さんは、勉強について聞きました。
「勉強をやるように言ってもらえないのでしょうか?」
『勉強をムリヤリやらせても意味がありません。』 『本人がやる気になることが大切です。』 『今は、登校を優先しているので、コチラから勉強の話しはしていません。』 『もし、勉強の話しをして、ココに来なくなっては困りますから。』
「このペースで中学3年生になったときに教室に戻れるのでしょうか?」 「A高校に合格できるのでしょうか?」
『ムリに学校に戻す必要はありません。』 『本人のペースで勉強をすることが大切です。』 『高校も同様です。』 『ムリしてA高校に入るより自分のペースで学べる高校の方がいいと思います。』
お母さんが「相談に来たときの話」と「今の話」が違うようです。
静岡県にお住まいのお母さんは、中学に戻った事例について聞いたそうです。
「こちらのフリースクールでは、学校に戻っていると聞いたのですが・・・。」 「それは、どのような子ですか?」 「戻るまでに、どれくらいの日数が必要だったのですか?」
『だいたい1~2年です。』 『長い子になると3~4年の子もいます。』 『でも、みんな学校に戻っていますよ!』
「どこの学校に戻ったんですか?」
『みんな、○○高校(同じビルにある通信制高校のサポート校)に進学しています。』
「そうじゃなくて、中学校で戻った事例があると聞いていたのですが?」
『それは、ココではなく他県の事例で・・・・。』 『でも、ココではみんな○○高校に戻っていますよ!』
通信制高校(サポート校)やフリースクール、塾などは進学実績をHPに公開しています。
もちろん、それらの進学実績はウソではありません。
静岡県にある不登校解決相談所が2年間の支援を行った通信制高校(サポート校)のお子さんがいます。
このお子さんは、有名私大(GMARCH)の1つに合格しました。
何度も何度も叱咤激励をしたり、一緒に勉強をしたりした結果、何とか合格出来たのです。
このお子さんは、GMARCH以外にも、名前の知られている私立大学など合計4つの大学に合格しています。 →中2で不登校、通信制高校に行くも、暴言、暴力で「ひきこもりの施設」へ・・・
その年、その通信制高校(フリースクール)のHPには、大きく下記のように書かれていました。
「今年の合格実績!合格おめでとう!」 「①有名私大H大学合格!」 「②T大学合格」 「③A大学合格」 「④B大学合格」 「⑤C大学合格」 「⑥D大学合格」 「⑦E大学合格」 「⑧自衛隊合格」
そして、最後に在学中の高校3年生の人数が書かれていました。
「7つの大学合格!1つの就職合格!」 「高校3年生、合計11名」
※ 私が支援をしたお子さんが4つの大学に合格、もう1人の同級生が3つの大学に合格、1人が自衛隊に合格したとのことでした。
→通信制高校の大学合格実績は本当だけどウソ!
静岡県にお住まいのお母さんは、フリースクールに入れたことを後悔したそうです。
なぜなら、そのフリースクールの実態が分かってしまったからです。
・そこのフリースクールでは小学校や中学校に戻った子どもはいない。 ・HPに合った学校復帰事例は系列フリースクールの事例である。 ・中学2年生や3年生でそこのフリースクールに入った子どもは、同じビルにある「通信制高校(サポート校)」に進学している。 ・そこのフリースクールと通信制高校(サポート校)の経営母体は同じである。 ・同じ場所、同じビルに通信制高校(サポート校)があることを「強み」とし、フリースクールに通うことが出来れば、通信制高校(サポート校)へも通いやすい。
「同じビルに通信制高校(サポート校)がある。」 「フリースクールに通う感覚と同じ感覚で通信制高校(サポート校)に通う。」
コンセプトとしては、とても良いコンセプトだと思います。
不登校の子どもにしてみれば、同じビルにある通信制高校(サポート校)であれば、登校しやすいのは必然です。
何か悩みができたときも、同じビルにフリースクールがあることで「相談しやすい」環境と言えるでしょう。
しかし、静岡県にお住まいのお母さんが求めていた内容は違います。
「中学2年生のときはフリースクールに通う。」 「そこで、勉強や対人関係の不安を無くす。」 「中学3年生からは学校に戻る。」 「希望校のA高校に合格できるようにする。」
この後、静岡県にお住まいのお母さんは、不登校解決相談所の対面カウンセリングをご希望下さいました。
不登校解決相談所では、月に2回の対面カウンセリングで、このお子さんの勉強への「やる気」と登校への「やる気」を引き出し、継続させました。
学校の先生にも協力をお願いします。
その結果、このお子さんは中学2年生の3学期から学校の別室への登校を始めます。
もちろん、別室担当の先生にも「正しい対応」と「NGワード」を伝えました。
→別室や適応指導教室で行ってはいけない対応は?
これにより、このお子さんは中学3年生から教室に戻り、希望だったA高校に合格することが出来ました。
→まずは静岡にある不登校解決相談所の無料相談を! →全国から、相談の依頼をいただいております。
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、岩手県、福島県、宮城県、山梨県、愛知県、青森県、新潟県、石川県、福井県、富山県、長野県、岐阜県、大阪府、京都府、三重県、兵庫県、奈良県、島根県、岡山県、広島県、徳島県、高知県、愛媛県、佐賀県、宮崎県、大分県、熊本県、福岡県、沖縄県から不登校の相談をいただいております。
24/09/15
24/09/12
TOP
フリースクールで不登校が悪化する事例が・・・
1.出席のためにフリースクールに行くと・・・
2.フリースクールって何をするところ?
3.好きな事をする場所?それってスクール?
4.お茶を飲みながらゲームをする場所?これってスクール?
5.自分でやることを決める?これってスクール?
6.フリースクールから学校へ戻る例は少ない!
7.「高校合格のためにフリースクールに行かせたい!」(不登校の母)
8.学校に戻すことを目的としているフリースクール?
9.フリースクールへの登校は簡単に実現できるけど・・・
10.「ゲームの時間をフリーにしてくれたら行く!」(不登校の子)
11.フリースクール登校を実現するための具体的な助言
12.フリースクールに行くようになったけど・・・
13.「30分、本を読んで帰る!」を尊重?
14.A高校より子どもに合った高校を選びましょう?
15.中学に戻った事例は他県の事例だった!
16.通信制高校からH大学に合格した事例(不登校解決相談所)
17.合格実績や成功実績は本当だけどウソ!
18.そのフリースクールの子は同じビルの通信制高校へ進学!
19.「同じ系列の通信制高校へ!」は良い方法だけど・・・
20.月に2回の対面カウンセリングで不登校解決!
1.出席のためにフリースクールに行くと・・・
静岡県にある不登校解決相談所には、フリースクールについての相談もたくさん寄せられています。
そのほとんどが下記のような相談です。
「フリースクールに行かせたいのですが、どのような対応をすればいいですか?」
「フリースクールで『不登校でも大丈夫』『子どもの意志を尊重して』と言われたのですが・・・。」
「学校に戻すフリースクールと言われて通わせたのですが・・・。」
「最初はフリースクールに行っていたのですが・・・。」
これらの相談は、親御さんがフリースクールの「考え方」や「実績」「対応」について事前に確認をしていないことが原因です。
また、詳しく調べていなかったり、先の事を考えていなかったりするのも原因です。
「フリースクールに登校すれば出席扱いとなります。」
この言葉にメリットを感じ、デメリットを考えないケースがとても多いのが現状です。
2.フリースクールって何をするところ?
フリースクールとはどのようなものでしょう?
文部科学省ではフリースクールを下記のように定義しています。
・その規模や活動内容は多種多様で、民間の自主性・主体性の下に設置・運営される。
文部科学省も記しているように、活動の定義はありません。
また、民間の「自主性・主体性」とあるように、各フリースクールによって活動は様々です。
3.好きな事をする場所?それってスクール?
あるフリースクールの代表と話しをさせていただきました。
「私たちのフリースクールは、子どもの意志を尊重しています。」
「ムリに勉強をやらせることはありません。」
「子どもの自己決定が大切だからです。」
「さらに勉強以外にも大切なものがあると考えています。」
「フリースクールに来て絵を描く子もいますし、本を読む子もいます。」
「ゲームをする子もいれば、音楽を聴いている子もいます。」
「それぞれが自分のやりたいことをする。」
「コレが大切なのです。」
コチラのフリースクールに対して、個人的には「スクール」という言葉を外してもらいたいと思ってしまいました。
「自分で絵を描き、パウチでしおりをたくさんつくった子がいました。」
「その子は、友だちの親御さんや地域の祭り(障害者施設のイベント)でしおりを売りました。」
「自分で稼いだお金で欲しいものを買っていました。」
「これは、普通の学校ではできない体験です。」
「このように、子どもたちの生きる力を育む事が大切だと思っています。」
申し訳ありませんが、これが「生きる力」につながらないと私は思ってしまいます。
もし、その「しおり」が一般のフリーマーケットで完売できたのであれば、「生きる力」につながると思いますが・・・・。
→パーティーをやるために折り紙を1個100円で売るのが良い体験?
4.お茶を飲みながらゲームをする場所?これってスクール?
他のフリースクール代表にも、お話を聞かせていただきました。
「私たちのフリースクールは、居場所づくりを目的としています。」
「誰かかと話しをしたいなと思ったときに来て、話しができる場所です。」
「話すのが苦手なお子さんもいらっしゃいます。」
「そんな子どもたちも『ココはホッとできる』と思えるような空間にすることが目標です。」
「好きな時に来て、好きな時に帰る。
「お茶を飲みながらゲームをやる。」
「涼しい部屋でアイスを食べながら好きな動画を見る。」
「私たちは不登校の子どもが『ホッと』できる居場所を提供しているのです。」
この方のフリースクールも「スクール」とつけなくてもいいように思ってしまいました。
5.自分でやることを決める?これってスクール?
最後に、もう一つのフリースクール代表のお話を紹介します。
「私たちのフリースクールでは、子どもが望めば勉強を教えます。」
「中学3年生の子どもに高校受験の勉強を教えたこともあります。」
「フリースクールに来れば、出席あつかいになりますので受験にも有利です。」
「もちろん、ムリヤリ勉強をやらせることはありません。」
比較的多い、フリースクールの形態の1つです。
「登校時間や登校日数も自分で決めさせます。」
「毎日、登校する子もいますし、週に2~3回、登校する子もいます。」
「子ども1人ひとりのペースや考え方を大切にしているのです。」
コチラは親御さんの相談にも乗って下さっているそうです。
「お子さんが不登校で不安な気持ちも分かります。」
「ただ、不登校でも大丈夫であることをお親御さんに説明しております。」
「今は昔とちがい、フリースクールから合格できる高校が増えました。」
「通信制高校の進学率や就職率は、全日制高校と何ら変わりません。」
どうやら、不登校を解決するための相談には乗ってくれないようです。
→通信制高校の卒業、進学、就職は全日制高校と同じではない!
6.フリースクールから学校へ戻る例は少ない!
もちろん、上記に記したフリースクール「以外の考え」を持つ、フリースクールもたくさんあるでしょう。
しかし、ほとんどのフリースクールでは「不登校を解決できない」のが事実です。
フリースクールの先生方は「不登校でも大丈夫」と言う考えの方が多いため「解決する」と考えないのは当然だと思いますが。
そのため、親御さんが下記のように考えているのであれば、フリースクールに通わせるのは考え直した方がいいでしょう。
「フリースクールで外に出る習慣をつける。」
「勉強を教えてもらい、自信を取り戻す。」
「対人や勉強への不安がなくなる。」
「小学校や中学校に戻ることができる。」
「希望の高校へ合格することができる。」
7.「高校合格のためにフリースクールに行かせたい!」(不登校の母)
静岡県にお住まいのお母さんから、下記のような相談をいただきました。
「子どもが中学1年生の時に不登校になってしまいました。」
「現在、中学2年生ですが不登校のままです。」
「本人はA高校に行きたいと言っています。」
「しかし、不登校ではA高校に行くことはできません。」
「まずは、中学2年生でフリースクールに通わせたいと思っています。」
「そして、中学3年生からは学校に戻りA高校に合格できるようにしたいと思います。」
「フリースクールに通えるようにするには、どのような対応をすればいいですか?」
不登校解決相談所は、お母さんにフリースクールの現状について説明しました。
また、お母さんの希望どおり「中学3年で学校に戻る」可能性は低いことも、お伝えしました。
さらには、フリースクールに通った時のデメリットもお伝えします。
→別室や適応指導教室、フリースクールのデメリットは?
8.学校に戻すことを目的としているフリースクール?
しかし、私の話を聞いたお母さんは「入学希望のフリースクール」についての話しを始めます。
「不登校解決相談所さんのHPを参考にさせていただきました。」
「フリースクールの現実も分かっています。」
不登校解決相談所のHPをご覧になって下さっていたようです。
「いくつかのフリースクールに相談をしました。」
「すると、電車で1時間程度の場所にあるフリースクールの先生はこう仰いました。」
『私たちのフリースクールでは、学校への登校を目標にしています。』
『不登校のお子さんが私たちのフリースクールから中学に戻った事例もあります。』
『そして、ほとんどの子どもが高校に行っています。』
「そちらのフリースクールは全国に校舎を持っています。」
「だからこそ、学校に戻すノウハウがあるようです。」
「とにかく、そこのフリースクールに通わせたいんです。」
「どのように対応をすればいいですか?」
9.フリースクールへの登校は簡単に実現できるけど・・・
不登校の子どもにやる気を出させるのは難しいことではありません。
難しいのは登校を継続することです。
さらにいうと、「学校」ではなく「フリースクール」や「適応指導教室」に通わせるのはさらに簡単になります。
なぜなら、登校する場所が「学校ではない」、登校時間や登校日数も「自由」である、活動内容も「自由(勉強含む)」であるからです。
ただ、全てを「自由」にしてしまうのは心配です。
特に、登校時間や登校日数の「自由」は危険です。
本人の気分しだいで休むことが出来てしまうからです。
→別室や適応指導教室、フリースクールに行かなくなる理由!
10.「ゲームの時間をフリーにしてくれたら行く!」(不登校の子)
静岡県にお住まいのお母さんに話しを聞くと、お子さんの状況が分かりました。
・不登校期間は約1年半(中学2年生の10月でした)。
・勉強は全くやっていない。
・ゲームやスマホで1日を過ごす。
・ただし、ゲームやスマホの合計時間は1日6時間と決まっている。
・そのおかげで、昼夜逆転にはなっていない。
お母さんがお子さんにフリースクールの話しをしたところ、お子さんはこのように返事をしたそうです。
「ゲームとスマホの時間をフリーにしてくれるなら行ってもいいよ!」
「電車に行く時にスマホが出来ないと暇だから!」
「フリースクールで友だちが新しくできたら、その友だちとラインの交換もしたいし。」
「一緒に夜、ゲームをやるようになると思うから時間のフリーにして!」
11.フリースクール登校を実現するための具体的な助言
最初にスマホやゲームの使用時間についてお話しました。
「スマホやゲームをフリーにするのは心配です。」
「昼夜逆転やゲーム依存、スマホ依存になるからです。」
「1度、ゲームやスマホをフリーにすると、それが当然の権利と思うようになります。」
「フリースクールに行かなくなっても、ゲーム・スマホのフリーを要求してくることは不登校あるあるです。」
ただ、お母さんの希望はフリースクールへの登校です。
親の希望ばかりを押しつけても、今のお子さんは言うことを聞かないでしょう。
「ある程度、譲歩することは必要だと思います。」
「例えば、電車の往復2時間を考慮して、1日8時間にするなどです。」
※ 本来は1日6時間で充分なのですが・・・。
『フリースクールで出された宿題を先にやれば、ゲームやスマホの時間を増やす。』
「このような条件を出すのも方法です。」
「毎日、登校して、フリースクールで勉強して、家で宿題をやるのであれば、残りの時間をゲームやスマホに使っても良いですよね!」
静岡県にお住まいのお母さんは、不登校解決相談所の助言を参考にスマホやゲームの時間を増やしたそうです。
12.フリースクールに行くようになったけど・・・
1ヶ月後。
静岡県にお住まいのお母さんから連絡がありました。
「前回の相談の後、子どもはフリースクールへの登校を始めました。」
どうやら、フリースクールへの登校を始めてくれたようです。
「毎日、登校はしているのですが・・・。」
「フリースクールに行って1時間もせずに帰ってきてしまいます。」
「電車の往復2時間をゲームに使い、少し話しをして帰ってきます。」
「そんな生活を1ヶ月ほど続けています。」
「外に出るようになったのはいいことですが・・・。」
「コレでは中学校から学校に戻ることは出来ないと思います。」
静岡県にある不登校解決相談所では「フリースクールから学校に戻る」可能性は低いと伝えています。
なぜなら、フリースクールの考え方が「学校に戻す」ではないからです。
そして、フリースクールに行って不登校が悪化した相談も多くいただくからです。
13.「30分、本を読んで帰る!」を尊重?
私は静岡県にお住まいのお母さんに、フリースクールに「相談」と「確認」をすることをオススメしました。
お母さんは、その日のうちにフリースクールの先生に面談を申し込みます。
そして、面談では下記のような話し合いがなされたそうです。
「学校に戻すことが目的でコチラに通わせているのですが。」
「なぜ、1時間で帰ってきてしまうのでしょうか?」
『まずは、フリースクールになれることが大切です。』
『本人の意志を尊重して、登下校の時間を決めています。』
『お子さんは、毎日、決まった時間に来て、決まった時間に帰っていきます。』
『これは、とても素晴らしい事だと思います。』
「コチラに来た時は勉強はしているのでしょうか?」
『本人が勉強をしたいと思うことが大切です。』
『登校してきたときに「今日は何をする?」と聞くと「本を読む」と言います。』
『30分ほど、本を読んで帰って行きます。』
14.A高校より子どもに合った高校を選びましょう?
静岡県にお住まいのお母さんは、勉強について聞きました。
「勉強をやるように言ってもらえないのでしょうか?」
『勉強をムリヤリやらせても意味がありません。』
『本人がやる気になることが大切です。』
『今は、登校を優先しているので、コチラから勉強の話しはしていません。』
『もし、勉強の話しをして、ココに来なくなっては困りますから。』
「このペースで中学3年生になったときに教室に戻れるのでしょうか?」
「A高校に合格できるのでしょうか?」
『ムリに学校に戻す必要はありません。』
『本人のペースで勉強をすることが大切です。』
『高校も同様です。』
『ムリしてA高校に入るより自分のペースで学べる高校の方がいいと思います。』
お母さんが「相談に来たときの話」と「今の話」が違うようです。
15.中学に戻った事例は他県の事例だった!
静岡県にお住まいのお母さんは、中学に戻った事例について聞いたそうです。
「こちらのフリースクールでは、学校に戻っていると聞いたのですが・・・。」
「それは、どのような子ですか?」
「戻るまでに、どれくらいの日数が必要だったのですか?」
『だいたい1~2年です。』
『長い子になると3~4年の子もいます。』
『でも、みんな学校に戻っていますよ!』
「どこの学校に戻ったんですか?」
『みんな、○○高校(同じビルにある通信制高校のサポート校)に進学しています。』
「そうじゃなくて、中学校で戻った事例があると聞いていたのですが?」
『それは、ココではなく他県の事例で・・・・。』
『でも、ココではみんな○○高校に戻っていますよ!』
16.通信制高校からH大学に合格した事例(不登校解決相談所)
通信制高校(サポート校)やフリースクール、塾などは進学実績をHPに公開しています。
もちろん、それらの進学実績はウソではありません。
静岡県にある不登校解決相談所が2年間の支援を行った通信制高校(サポート校)のお子さんがいます。
このお子さんは、有名私大(GMARCH)の1つに合格しました。
何度も何度も叱咤激励をしたり、一緒に勉強をしたりした結果、何とか合格出来たのです。
このお子さんは、GMARCH以外にも、名前の知られている私立大学など合計4つの大学に合格しています。
→中2で不登校、通信制高校に行くも、暴言、暴力で「ひきこもりの施設」へ・・・
17.合格実績や成功実績は本当だけどウソ!
その年、その通信制高校(フリースクール)のHPには、大きく下記のように書かれていました。
「今年の合格実績!合格おめでとう!」
「①有名私大H大学合格!」
「②T大学合格」
「③A大学合格」
「④B大学合格」
「⑤C大学合格」
「⑥D大学合格」
「⑦E大学合格」
「⑧自衛隊合格」
そして、最後に在学中の高校3年生の人数が書かれていました。
「7つの大学合格!1つの就職合格!」
「高校3年生、合計11名」
※ 私が支援をしたお子さんが4つの大学に合格、もう1人の同級生が3つの大学に合格、1人が自衛隊に合格したとのことでした。
→通信制高校の大学合格実績は本当だけどウソ!
18.そのフリースクールの子は同じビルの通信制高校へ進学!
静岡県にお住まいのお母さんは、フリースクールに入れたことを後悔したそうです。
なぜなら、そのフリースクールの実態が分かってしまったからです。
・そこのフリースクールでは小学校や中学校に戻った子どもはいない。
・HPに合った学校復帰事例は系列フリースクールの事例である。
・中学2年生や3年生でそこのフリースクールに入った子どもは、同じビルにある「通信制高校(サポート校)」に進学している。
・そこのフリースクールと通信制高校(サポート校)の経営母体は同じである。
・同じ場所、同じビルに通信制高校(サポート校)があることを「強み」とし、フリースクールに通うことが出来れば、通信制高校(サポート校)へも通いやすい。
19.「同じ系列の通信制高校へ!」は良い方法だけど・・・
「同じビルに通信制高校(サポート校)がある。」
「フリースクールに通う感覚と同じ感覚で通信制高校(サポート校)に通う。」
コンセプトとしては、とても良いコンセプトだと思います。
不登校の子どもにしてみれば、同じビルにある通信制高校(サポート校)であれば、登校しやすいのは必然です。
何か悩みができたときも、同じビルにフリースクールがあることで「相談しやすい」環境と言えるでしょう。
しかし、静岡県にお住まいのお母さんが求めていた内容は違います。
「中学2年生のときはフリースクールに通う。」
「そこで、勉強や対人関係の不安を無くす。」
「中学3年生からは学校に戻る。」
「希望校のA高校に合格できるようにする。」
20.月に2回の対面カウンセリングで不登校解決!
この後、静岡県にお住まいのお母さんは、不登校解決相談所の対面カウンセリングをご希望下さいました。
不登校解決相談所では、月に2回の対面カウンセリングで、このお子さんの勉強への「やる気」と登校への「やる気」を引き出し、継続させました。
学校の先生にも協力をお願いします。
その結果、このお子さんは中学2年生の3学期から学校の別室への登校を始めます。
もちろん、別室担当の先生にも「正しい対応」と「NGワード」を伝えました。
→別室や適応指導教室で行ってはいけない対応は?
これにより、このお子さんは中学3年生から教室に戻り、希望だったA高校に合格することが出来ました。
→まずは静岡にある不登校解決相談所の無料相談を!
→全国から、相談の依頼をいただいております。
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、岩手県、福島県、宮城県、山梨県、愛知県、青森県、新潟県、石川県、福井県、富山県、長野県、岐阜県、大阪府、京都府、三重県、兵庫県、奈良県、島根県、岡山県、広島県、徳島県、高知県、愛媛県、佐賀県、宮崎県、大分県、熊本県、福岡県、沖縄県から不登校の相談をいただいております。
電話番号:080-9114-8318
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