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「はばたき教室」「ふれあい教室」「はるかぜ教室」って何?不登校の子どものための適応指導教室
1.「はばたき」や「ふれあい」は適応指導教室 2.「適応指導教室」のメリット(?)は? 3.「出席扱いになる」は本当にメリットなの? 4.高校で欠席を繰り返し留年(退学)する子どもたち 5.やる気があれば勉強を教えてもらえるけど・・・ 6.適応指導教室で学校の授業に追いつける? 7.毎朝、登校すれば生活リズムは整うけど・・・ 8.「外に出すだけ」が目的であれば問題ないけど・・・ 9.間違った声かけで不登校の解決が困難に・・・ 10.不登校は親の子育てが原因じゃない! 11.無料で相談できるのは良いこと?具体的な助言をもらえる? 12.実は○○○(職業)の相談が多いんです! 13.病院でもらった薬を飲んでも、3ヶ月間、熱が下がらなかったら? 14.熱が下がらないのに「待て」と言われたら? 15.豊富な解決実績のある専門家に相談しないのはなぜ? 16.無料相談で不登校に改善が見られればいいが・・・ 17.適応指導教室の活動を本人任せにするのは危険 18.5分の勉強を「エラいね!」と褒めていいの? 19.5分「勉強」→55分「トランプ」→たくさん褒めて下さい? 20.中学1年生に通信制高校を薦めるのはアリ? 21.「高校から勉強をやっても大丈夫だって!」(中1) 22.適応指導教室で不登校が悪化することも 23.パーティーの為に折り紙を100円で売ることが大切? 24.親が「不登校を解決したい」と思うのは悪くない! 25.目的に合った相談機関を利用して!
子どもが不登校になって学校に行けなくなると、「別室登校」や「フリースクール」「適応指導教室」を勧められることがあります。
「別室登校(保健室登校)」や「フリースクール」は聞いたことがありますが、「適応指導教室」という言葉を聞いたことがない親御さんも多いのではないでしょうか。
「適応指導教室」を簡単に言うと、市区町村が運営している「フリースクール」と思っていただくのが最も分かりやすい表現かもしれません。
このブログでは「適応指導教室」と記していきますが、各市町村によって「適応指導教室」の名称はそれぞれです。
例えば、「はばたき教室」「ふれあい教室」「はるかぜ教室」「虹」「フラワールーム」などです。
総じて、不登校を想起させないような名称となっています。
(「教育センター」などシンプルな名称の市区町村もあります。)
それでは、「適応指導教室」のメリットについて考えていきたいと思います。
「適応指導教室」の先生に聞いたり、ネットで調べたりすると、「適応指導教室」のメリットをこのように紹介してくれます。
① 出席扱いとなる。 ② 勉強を教えてもらえる。 ③ 生活リズムが整う。 ④ ひきこもりにならない。 ⑤ お金がかからない。 ⑥ 不登校の相談ができる
実際、「適応指導教室」に行くと、これらのメリットを享受することができるのでしょうか?
確かに「適応指導教室」に、毎日、通うことができれば、①~⑤のメリットを享受することが出来るでしょう。
また、学校に戻るためには「どうすれば良いのか?」を相談することも出来るでしょう。
ただし、これらのメリットは「子どもが通い続けた」ことで享受できるメリットです。
静岡県にある不登校解決相談所にも、「適応指導教室」や「フリースクール」についての相談をいただきます。
そのとき、必ず行っていただくのは「適応指導教室」のメリットが、本当にメリットなのかを考えていただくことです。
最初に考えていただくのが「出席扱いとなる」が、本当にメリットなのかと言うことです。
確かに、全く学校に行ってないより、「適応指導教室」に行き、出席扱いとなるほうが、高校受験には有利になるかもしれません。
しかし、授業に出ていない場合、成績が付かない場合がほとんどです。
また、「適応指導教室」で成績をつけたとしても、一般入試の結果を見れば子どもの実力は分かります。
このような現実がある状態で、本当に「出席扱いとなる」はメリットとなるのでしょうか?
また、このような相談も多くいただきます。
「中学校の時は適応指導教室に通っていました。」 「それにより、私立の全日制高校に合格できました。」
「出席扱い」となったことで、全日制高校への合格を手にしたそうです。
しかし、相談はこのように続きます。
「最初は高校に通えていたのですが・・・・。」 「少しずつ登校できなくなり、今では全く高校に行けなくなってしまいました。」
「適応指導教室」と「学校」の生活は全く違うものです。
悪い言葉で言えば、「適応指導教室」の生活は「楽(らく)」です。
好きな時間に登校して、好きな時間に帰って良い、「適応指導教室」も多くあります。
授業も「楽(らく)」です。
「勉強」をする子もいますが、「折り紙」「お絵かき」「音楽鑑賞」「カードゲーム」をする子もいます。
(勉強をやる子のほうが少ないです。)
このように「自由」で「楽(らく)」な生活を続けてきた子どもたちが、高校から普通の生活に戻れるのでしょうか?
「勉強を教えてもらえる。」
これは、メリットと思われるかもしれません。
もちろん、不登校の子どもが1人で勉強を行うのは大変なことです。
「適応指導教室」の先生が教えてくれるのであれば、遅れていた勉強もはかどるでしょう。
しかし、ここにも落とし穴が2つあります。
1つ目の落とし穴は勉強を「する」or「しない」を「子どもが決める」という部分です。
ほとんどの「適応指導教室」や「フリースクール」は、子どもが聞いてきたら勉強を教えます。
「勉強をやろう!」と誘う先生もいるかもしれませんが、ほとんどの場合は「本人の意志を尊重」と言って、先生から勉強に誘うことはありません。
結局、本人のその日の気分によって、勉強をしたり、しなかったりするため、勉強をやる習慣が戻るわけではありません。
2つ目の落とし穴は「学校に追いつくことはできない」と言う部分です。
もちろん、5教科(or3教科or1教科)の授業に追いつくため、勉強計画を作成し、それに従い勉強を続ければ追いつくことはできます。
ただ、授業に追いつくためには、最低でも、毎日、5~6時間の勉強は必須になるでしょう。
しかし、それだけの勉強を自分からやろうとする不登校の子どもは、ほとんどいません。
また、毎日、「適応指導教室」に登校する子でも、1日の勉強時間は1~2時間がほとんどです。
これでは、授業に追いつくことは不可能なのです。
「生活リズムが整う。」ことはメリットでしょう。
しかし、これも前提として、「毎日、適応指導教室に登校する。」という条件が必要となります。
週に2~3回の登校で、生活リズムが整うでしょうか?
毎日、午後1時に登校する子どもの生活リズムは整っていると言えるのでしょうか?
(昼前に起きるという生活リズムは整うでしょうが・・・・。)
毎日、朝から「適応指導教室」に来る子がいました。
その子は親御さんに毎朝、連れてこられていたそうです。
しかし、「適応指導教室」につくと、イスを3つ並べ、そこで寝るそうです。
適応指導教室の先生方が注意をしてくれればいいのですが・・・・。
不登校の子どもを持つ親御さんや学校の先生、適応指導教室の先生たちは、「子どもの意志を尊重する」ことが大切と考えています。
そのため、子どもが「寝むい」と言えば、「意志を尊重」して「眠らせて」くれます。
これでは、生活リズムが整うことはありません。
「適応指導教室」に通う目的が「ひきこもりにならない」「外出させたい」であれば、これはメリットとなります。
「家にいてゲームばかりしているよりは、少しでも外に・・・・。」 「勉強などはしなくてもいいから、週に1回でも外にでてほしい。」
目的が「外出」であれば、「適応指導教室」に通うことはメリットとなります。
しかし、外出を促すため、このような声かけをしてしまうと、不登校の解決は難しくなります。
「週に1回でいいから適応指導教室に行って!」 「勉強はしなくて良いから行こうよ!」 「1時間で帰ってきて良いから行けば!」など
親としては、少しでも外に出たり、他の人と交流したりして欲しいため、ついついこのように言ってしまいます。
何度も言いますが、目的が「ひきこもりにならない」「外出させたい」であれば、このような声かけは問題ありません。
しかし、外出できるようになったら、次は「学校に戻ってもらいたい」と思うのも親心です。
そこで、不登校の子どもに、「適応指導教室」の回数を増やしたり、勉強をするように言ったりすると、子どもはこのように言ってきます。
「週に1回だけでいいって言ってたじゃん!」 「1時間だけ行けばいいって言ってたよね!」 「勉強はしなくていいって言ってたじゃん!」 「ただ、行けばいいって言うからガンバってたのに・・・。」
子どもにこのように言われてしまうと、親は何も言えなくなってしまいます。
そして、親はこう思うようになります。
「私の子育てが悪かったんだ・・・。」 「この子にとって外出はツラいことなんだ・・・。」 「子どもの意志を尊重して待った方がいいんだ・・・。」など
親御さんがこう思うのは仕方のないことです。
しかし、親御さんの子育てが悪かったわけではありません。
また、子どもにとって外出はそこまでツラいことでもありません。
それでは、「なぜ、子どもの不登校が解決しない」のでしょう?
それは、今までの対応や声かけが「間違っていた」からです。
さらに詳しく言うと、その場の事だけを考え、先を見通した声かけをしなかったのが原因なのです。
→「間違った5つの対応」「間違った7つ思い込み」はこちら
「お金がかからない。」 「不登校の相談ができる。」
確かにこの2つはメリットかもしれません。
しかし、同時にデメリットでもあると言えます。
静岡県にある不登校解決相談所は、無料相談は初回のみとなります。
しかし、無料の初回相談でも全力でお子さんことを考えさせていただきます。
なぜなら、お子さんの状態に改善がみられなければ、その先の相談につながらないからです。
もちろん、初回の無料相談だけで不登校が解決する事例もたくさんあります。
それらは、その先の相談にはつながっていないように思われるかもしれません。
ただ、それは間違いでもあります。
なぜなら、口コミや紹介で静岡県にある不登校解決相談所に相談を下さる親御さんも一定数いるからです。
また、不登校が解決したことをメールで報告して下さる親御さんもいらっしゃいます。
これは、とても嬉しいことです。
料金は発生していませんが、私の気持ちは温かくなりますし、不登校解決相談所の実績にもなるからです。
静岡県にある不登校解決相談所に相談を下さるお母さんやお父さんの職業で多いのが「公務員」です。
学校の先生も少なくありません。
教育員会で指導主事をしている先生や教頭先生、校長先生の相談も少なくありません。
(最初は職業を隠している先生が多いのも事実です。)
なぜ、公務員の方の相談が多いのでしょう?
公務員であれば、公の相談所や相談員さん、カウンセラーさんを紹介してもらいやすいはずです。
(適応指導教室の先生から相談をいただいた事もあります。)
みなさん、最初は「公の相談所」や「相談員さん」「カウンセラーさん」に相談をしたそうです。
しかし、不登校の改善が見られなかったり、画一的な助言しかいただけなかったりして、静岡県にある不登校解決相談所に相談を下さるのです。
→実は多い!教員や公務員の不登校相談!意志を尊重することで不登校が悪化!
突然ですが、例え話をさせて下さい。
お子さんが突然、発熱したとします。
当然、親御さんは病院に連れて行きます。
そして、病院でもらった薬を飲み始めるでしょう。
しかし、子どもの熱は一向に下がりません。
1ヶ月経っても、2ヶ月経っても、3ヶ月経っても熱は下がりません。
もし、このような状態になったとき、あなたならどうしますか?
その病院を信じて、薬を飲み続けますか?
「どれくらいで熱が下がるのですか?」 「いつまで待てばいいのですか?」
すると、病院の先生がこう答えたとします。
「熱が下がるのは個人差があります。」 「そのうち熱は下がるので待ちましょう!」
具体的な回答を得られなかった場合、あなたなは「待つ」対応を続けるでしょうか?
また、このように聞いてみたとします。
「何人の患者さんの熱を下げたことがあるんですか?」 「治るまでにどれくらいかかりましたか?」
これに対して、病院の先生がこう応えたとします。
「それは、ありますけど・・・。」 「熱が下がる時間は、人によって違います。」 「短くて数ヶ月、長くて数年かかる子もいるんです。」 「子どもの回復する力を信じて待ちましょう。」
もちろん、このような話はありません。
発熱して病院に行った場合、解熱剤を処方して下さるでしょうし、どれくらいで効果がでるかもハッキリと教えてくれるでしょう。
(お医者さんは熱を下げた経験も豊富でしょうし、エビデンスもあるからです。)
ただ、解熱剤や他の薬を与えても熱が下がらない場合、ほとんどのお医者さんは他の病気を疑う事でしょう。
そして、検査を提案したり、他の薬を処方したりしてくれるでしょう。
親もセカンドオピニオンとして、他の医者に相談に行くこともあるでしょう。
しかし、病気の時はこのような行動を取る親でも、なぜか不登校に関しては「待つ」対応をとってしまいます。
なぜ、不登校解決の実績が豊富な専門家に、セカンドオピニオンを聞かないのでしょうか?
静岡県にある不登校解決相談所では、開所当時からブログやHPを通じて、このような発信をしています。
「待つ対応や好きな事をさせる対応を行い、不登校が解決、改善しているのであれば問題ありません。」 「ただ、数ヶ月、数年の間、不登校が解決、改善していないのであれば問題です。」 「悪化しているのであれば尚更です。」 「その対応は、お子さんに合っていない可能性が高いのです。」 「画一的な対応で不登校が解決することはありません。」 「待つのではなく、お子さんに合った対応を探して下さい。」
また、このような事も発信しています。
「不登校の状態が続くのであれば、カウンセラーさんや先生にこう聞いてみて下さい。」
『今まで、何人の不登校を解決してきましたか?』 『何ヶ月で行動が変わってきますか?』 『不登校に変化がなかったり、悪化した場合はどうすればいいですか?』
「具体的な数字や対応を答えてくれたのであれば問題はありません。」 「もし、曖昧な答え方だったり、その返事に納得出来ないのであれば、他のカウンセラーや先生に相談をして下さい。」
適応指導教室に通うことで、不登校が解決、改善しているのであれば問題はありません。
ただ、「学校に戻ることが出来ていない」のであれば、適応指導教室の先生に「不登校解決の目安」を聞いてみるといいでしょう。
具体的な提案をしてくれたり、解決事例を教えてくれたりする先生は安心です。
しかし、実際にそこまで支援をしてくれる「適応指導教室」はあまりないのが現状です。
昨年、「適応指導教室」に週3回(2時間)通っている小学校4年生の相談をいただきました。
最初の数回は、「適応指導教室」で宿題をやっていたそうですが、徐々に「ゲーム」や「マンガ」が主になり、宿題をしなくなったそうです。
不登校解決相談所では、お母さんにこのように伝えました。
「可能であれば、宿題は続けたいですね!」 「ただ、本人任せにするのはよくありません。」 「30分程度で終わる内容を指定するほうが確認して褒める事が出来ますよ!」
お母さんは、宿題の漢字1Pを「適応指導教室」でやるように言ったそうです。
もちろん、「適応指導教室」の先生にも伝えたそうです。
家を出るときは、宿題を「やる気、満々」だったそうですが、「適応指導教室」についたときはテンションが下がっていたそうです。
それでも、子どもはお母さんとの約束を守り、宿題を始めます。
しかし、漢字を2行(5分)ほど書いたとき、適応指導教室の先生にこう言ったそうです。
「は~、疲れたな~!」
すると、適応指導教室の先生は、こう答えます。
「ムリしなくていいんだよ!」 「2行もやったのはすごいことだよ!」 「エラいと思うよ!」 「疲れ過ぎるのは良くないからね!」
このように声をかけられた子どもは、そこで宿題をやめたそうです。
2時間後、お母さんが迎えにいくと、「適応指導教室」の先生が出てきてこう言います。
「漢字1Pは終わりませんでした。」 「でも、Aさんは2行をガンバってやったんです!」 「この2行は1Pの価値がある2行です!」 「たくさん褒めてあげて下さいね!」
お母さんが「適応指導教室」での様子を聞くと、先生はこう応えます。
「宿題をやったあとは、マンガを読んだり、トランプをして過ごしました。」 「本人がやりたいと言ったことをやらせています。」 「自己決定はとても大切ですし、ムリをさせすぎるのも良くないと思います。」
その後、このお母さんから依頼を受け、静岡県にある不登校解決相談所は訪問カウンセリングを行いました。
それにより、このお子さんは毎日、宿題をやるようになり、3週間後には学校への午後登校、そして、最初の面談から1ヶ月後には、毎日、朝から教室登校が出来るようになったのです。
「中学1年生の時に不登校になりました。」 「最初は適応指導教室に行っていたのですが。」 「適応指導教室で、通信制高校説明会がありそれに参加しました。」 「そこで、不登校のままでも大丈夫、高校に進学できると言われたそうです。」
その適応指導教室は中学1年生の子に、通信制高校を薦めているのです。
もちろん、「適応指導教室」の先生に悪気はありません。
子どもが不安にならないように「不登校でも大丈夫だよ」「安心して」と伝えているのです。
これにより、このお子さんは「安心しすぎ」てしまいます。
「適応指導教室」で通信制高校の説明会に参加したこのお子さんは、「学校」はもちろん、「適応指導教室」への登校もしなくなりました。
家では勉強することはなく、好きな事をして過ごしていたそうです。
お母さんが、登校を促したり、勉強を勧めたりすると、このお子さんはこう言いいます。
「好きな事をたくさんすれば心のエネルギーが溜まるって言われたよ!」 「ムリしすぎるのは良くないんだって!」 「通信制高校の先生は不登校のままでも大丈夫って言ってたよ!」 「私は通信制高校に行くって決めたんだ!」 「勉強は高校からでも大丈夫って言ってたよ!」 「通信制高校に入ったら勉強する!」
→「適応指導教室に少しずつ行かなくなる理由」はコチラをご覧ください。
もし、親御さん方が不登校を解決したいと考えているのであれば、不登校解決相談所では「適応指導教室」をオススメしません。
もちろん、不登校を解決した経験があり、具体的なアドバイスを下さる先生であれば、問題はありません。
しかし、「適応指導教室」の先生方の中には「不登校を解決したい」と思っていない先生もいらっしゃいます。
「子どもの自己決定が大切。」 「本人の意志を尊重する。」 「考えを否定しない。」 「好きな事をやらせる。」 「好きな時間に来て、好きな時間に帰って良い。」
これらの言葉はとても耳障りの良い言葉です。
これらの対応を行う事で、子どもの不登校が解決すれば、何も問題はありません。
しかし、現実はそんなに甘くなく、改善しないだけでなく、不登校が悪化してしまうことの方が多いのです。
私は東京都と静岡県で合わせて20年間、教員として働いていました。
学校での繋がりから、「適応指導教室」を担当している先生を何人も知っています。
その中のある先生は、このように仰っていました。
「4月は適応指導教室を利用する生徒がほとんどいない。」 「しかし、徐々に利用経験者が戻ってくる。」 「最初はガンバって登校してるみたいだけど・・・・。」 「適応指導教室にくる生徒が多いということは、学校に居場所がないということ。」 「全ての子どもが学校に居場所を持てるように、学級運営に力をいれてもらいたい。」
逆にこのように仰っていた先生もいます。
「子どもたちがクリスマスパーティーをやりたいと言っていました。」 「お菓子や飲み物を買いたいので、折り紙を売ってお金を稼ぐと言っています。」 「学校の先生や親御さんが、子どもたちが作った折り紙を買ってくれます。(紙ヒコーキ100円、鶴100円など)」 「先日いらっしゃった校長先生は10個も買ってくれました!」 「子どもたちは校長先生の事が大好きになりました。」
そして、最後にこう仰いました。
「勉強なんか出来なくてもいいと思います。」 「自分で考え、自分でお金を稼ぐ。」 「この体験が大切だと思います。」 「先生(私)も折り紙を買ってあげて下さいね!」
※ 申し訳ありませんが、私は折り紙を買いませんでした。
「不登校を解決したい!」
「学校に戻ってもらいたい!」
親御さんが、このように思うのは悪いことなのでしょうか?
不登校解決相談所は悪いと思っていません。
「大人が支援をして学校に戻す。」 「背中を押して、ガンバらせて、高校や大学に進学させる。」
これらの対応は悪いことなのでしょうか?
静岡県にある不登校解決相談所が支援をして、不登校が解決したお子さんや親御さんたちは、皆さん笑顔です。
そして、このように言って下さいます。
「あの時、相談をして良かったです!」 「先生に会っていなかったらと思うと怖いです。」 「大学に合格出来たのは先生のおかげだよ!」 「本当に感謝してる!」など
→「親御さんやお子さんからの喜びの言葉」はコチラをご覧ください。
最初にお伝えしたとおり、「適応指導教室」を利用する理由が、このようなものであれば問題はありません。
・ひきこもりにならないようにしたい。 ・少しでも外出させたい。 ・人と話す機会を増やしたい。
しかし、下記のような気持ちを親御さんが持っているであれば、利用前にしっかりと見学や相談、話し合いを行ってもらいたいと思います。
・不登校を解決したい。 ・学校に戻ってもらいたい。 ・全日制高校に行ってほしい。 ・高校は卒業してほしい。 ・就職して自立してほしい。
・大学に行ってほしい。
親の「思い」や「目的」、子どもの「状態」に合った相談機関に支援をお願いすれば、不登校は早く解決します!
→まずは静岡にある不登校解決相談所の無料相談を! →全国から、相談の依頼をいただいております。
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、岩手県、福島県、宮城県、山梨県、愛知県、青森県、新潟県、石川県、福井県、富山県、長野県、岐阜県、大阪府、京都府、三重県、兵庫県、奈良県、島根県、岡山県、広島県、徳島県、高知県、愛媛県、佐賀県、宮崎県、大分県、熊本県、福岡県、沖縄県から不登校の相談をいただいております。
24/12/02
24/11/25
TOP
適応指導教室で不登校は解決するの?
1.「はばたき」や「ふれあい」は適応指導教室
2.「適応指導教室」のメリット(?)は?
3.「出席扱いになる」は本当にメリットなの?
4.高校で欠席を繰り返し留年(退学)する子どもたち
5.やる気があれば勉強を教えてもらえるけど・・・
6.適応指導教室で学校の授業に追いつける?
7.毎朝、登校すれば生活リズムは整うけど・・・
8.「外に出すだけ」が目的であれば問題ないけど・・・
9.間違った声かけで不登校の解決が困難に・・・
10.不登校は親の子育てが原因じゃない!
11.無料で相談できるのは良いこと?具体的な助言をもらえる?
12.実は○○○(職業)の相談が多いんです!
13.病院でもらった薬を飲んでも、3ヶ月間、熱が下がらなかったら?
14.熱が下がらないのに「待て」と言われたら?
15.豊富な解決実績のある専門家に相談しないのはなぜ?
16.無料相談で不登校に改善が見られればいいが・・・
17.適応指導教室の活動を本人任せにするのは危険
18.5分の勉強を「エラいね!」と褒めていいの?
19.5分「勉強」→55分「トランプ」→たくさん褒めて下さい?
20.中学1年生に通信制高校を薦めるのはアリ?
21.「高校から勉強をやっても大丈夫だって!」(中1)
22.適応指導教室で不登校が悪化することも
23.パーティーの為に折り紙を100円で売ることが大切?
24.親が「不登校を解決したい」と思うのは悪くない!
25.目的に合った相談機関を利用して!
1.「はばたき」や「ふれあい」は適応指導教室
子どもが不登校になって学校に行けなくなると、「別室登校」や「フリースクール」「適応指導教室」を勧められることがあります。
「別室登校(保健室登校)」や「フリースクール」は聞いたことがありますが、「適応指導教室」という言葉を聞いたことがない親御さんも多いのではないでしょうか。
「適応指導教室」を簡単に言うと、市区町村が運営している「フリースクール」と思っていただくのが最も分かりやすい表現かもしれません。
このブログでは「適応指導教室」と記していきますが、各市町村によって「適応指導教室」の名称はそれぞれです。
例えば、「はばたき教室」「ふれあい教室」「はるかぜ教室」「虹」「フラワールーム」などです。
総じて、不登校を想起させないような名称となっています。
(「教育センター」などシンプルな名称の市区町村もあります。)
2.「適応指導教室」のメリット(?)は?
それでは、「適応指導教室」のメリットについて考えていきたいと思います。
「適応指導教室」の先生に聞いたり、ネットで調べたりすると、「適応指導教室」のメリットをこのように紹介してくれます。
① 出席扱いとなる。
② 勉強を教えてもらえる。
③ 生活リズムが整う。
④ ひきこもりにならない。
⑤ お金がかからない。
⑥ 不登校の相談ができる
実際、「適応指導教室」に行くと、これらのメリットを享受することができるのでしょうか?
確かに「適応指導教室」に、毎日、通うことができれば、①~⑤のメリットを享受することが出来るでしょう。
また、学校に戻るためには「どうすれば良いのか?」を相談することも出来るでしょう。
ただし、これらのメリットは「子どもが通い続けた」ことで享受できるメリットです。
3.「出席扱いになる」は本当にメリットなの?
静岡県にある不登校解決相談所にも、「適応指導教室」や「フリースクール」についての相談をいただきます。
そのとき、必ず行っていただくのは「適応指導教室」のメリットが、本当にメリットなのかを考えていただくことです。
最初に考えていただくのが「出席扱いとなる」が、本当にメリットなのかと言うことです。
確かに、全く学校に行ってないより、「適応指導教室」に行き、出席扱いとなるほうが、高校受験には有利になるかもしれません。
しかし、授業に出ていない場合、成績が付かない場合がほとんどです。
また、「適応指導教室」で成績をつけたとしても、一般入試の結果を見れば子どもの実力は分かります。
このような現実がある状態で、本当に「出席扱いとなる」はメリットとなるのでしょうか?
4.高校で欠席を繰り返し留年(退学)する子どもたち
また、このような相談も多くいただきます。
「中学校の時は適応指導教室に通っていました。」
「それにより、私立の全日制高校に合格できました。」
「出席扱い」となったことで、全日制高校への合格を手にしたそうです。
しかし、相談はこのように続きます。
「最初は高校に通えていたのですが・・・・。」
「少しずつ登校できなくなり、今では全く高校に行けなくなってしまいました。」
「適応指導教室」と「学校」の生活は全く違うものです。
悪い言葉で言えば、「適応指導教室」の生活は「楽(らく)」です。
好きな時間に登校して、好きな時間に帰って良い、「適応指導教室」も多くあります。
授業も「楽(らく)」です。
「勉強」をする子もいますが、「折り紙」「お絵かき」「音楽鑑賞」「カードゲーム」をする子もいます。
(勉強をやる子のほうが少ないです。)
このように「自由」で「楽(らく)」な生活を続けてきた子どもたちが、高校から普通の生活に戻れるのでしょうか?
5.やる気があれば勉強を教えてもらえるけど・・・
「勉強を教えてもらえる。」
これは、メリットと思われるかもしれません。
もちろん、不登校の子どもが1人で勉強を行うのは大変なことです。
「適応指導教室」の先生が教えてくれるのであれば、遅れていた勉強もはかどるでしょう。
しかし、ここにも落とし穴が2つあります。
1つ目の落とし穴は勉強を「する」or「しない」を「子どもが決める」という部分です。
ほとんどの「適応指導教室」や「フリースクール」は、子どもが聞いてきたら勉強を教えます。
「勉強をやろう!」と誘う先生もいるかもしれませんが、ほとんどの場合は「本人の意志を尊重」と言って、先生から勉強に誘うことはありません。
結局、本人のその日の気分によって、勉強をしたり、しなかったりするため、勉強をやる習慣が戻るわけではありません。
6.適応指導教室で学校の授業に追いつける?
2つ目の落とし穴は「学校に追いつくことはできない」と言う部分です。
もちろん、5教科(or3教科or1教科)の授業に追いつくため、勉強計画を作成し、それに従い勉強を続ければ追いつくことはできます。
ただ、授業に追いつくためには、最低でも、毎日、5~6時間の勉強は必須になるでしょう。
しかし、それだけの勉強を自分からやろうとする不登校の子どもは、ほとんどいません。
また、毎日、「適応指導教室」に登校する子でも、1日の勉強時間は1~2時間がほとんどです。
これでは、授業に追いつくことは不可能なのです。
7.毎朝、登校すれば生活リズムは整うけど・・・
「生活リズムが整う。」ことはメリットでしょう。
しかし、これも前提として、「毎日、適応指導教室に登校する。」という条件が必要となります。
週に2~3回の登校で、生活リズムが整うでしょうか?
毎日、午後1時に登校する子どもの生活リズムは整っていると言えるのでしょうか?
(昼前に起きるという生活リズムは整うでしょうが・・・・。)
毎日、朝から「適応指導教室」に来る子がいました。
その子は親御さんに毎朝、連れてこられていたそうです。
しかし、「適応指導教室」につくと、イスを3つ並べ、そこで寝るそうです。
適応指導教室の先生方が注意をしてくれればいいのですが・・・・。
不登校の子どもを持つ親御さんや学校の先生、適応指導教室の先生たちは、「子どもの意志を尊重する」ことが大切と考えています。
そのため、子どもが「寝むい」と言えば、「意志を尊重」して「眠らせて」くれます。
これでは、生活リズムが整うことはありません。
8.「外に出すだけ」が目的であれば問題ないけど・・・
「適応指導教室」に通う目的が「ひきこもりにならない」「外出させたい」であれば、これはメリットとなります。
「家にいてゲームばかりしているよりは、少しでも外に・・・・。」
「勉強などはしなくてもいいから、週に1回でも外にでてほしい。」
目的が「外出」であれば、「適応指導教室」に通うことはメリットとなります。
しかし、外出を促すため、このような声かけをしてしまうと、不登校の解決は難しくなります。
「週に1回でいいから適応指導教室に行って!」
「勉強はしなくて良いから行こうよ!」
「1時間で帰ってきて良いから行けば!」など
9.間違った声かけで不登校の解決が困難に・・・
親としては、少しでも外に出たり、他の人と交流したりして欲しいため、ついついこのように言ってしまいます。
何度も言いますが、目的が「ひきこもりにならない」「外出させたい」であれば、このような声かけは問題ありません。
しかし、外出できるようになったら、次は「学校に戻ってもらいたい」と思うのも親心です。
そこで、不登校の子どもに、「適応指導教室」の回数を増やしたり、勉強をするように言ったりすると、子どもはこのように言ってきます。
「週に1回だけでいいって言ってたじゃん!」
「1時間だけ行けばいいって言ってたよね!」
「勉強はしなくていいって言ってたじゃん!」
「ただ、行けばいいって言うからガンバってたのに・・・。」
10.不登校は親の子育てが原因じゃない!
子どもにこのように言われてしまうと、親は何も言えなくなってしまいます。
そして、親はこう思うようになります。
「私の子育てが悪かったんだ・・・。」
「この子にとって外出はツラいことなんだ・・・。」
「子どもの意志を尊重して待った方がいいんだ・・・。」など
親御さんがこう思うのは仕方のないことです。
しかし、親御さんの子育てが悪かったわけではありません。
また、子どもにとって外出はそこまでツラいことでもありません。
それでは、「なぜ、子どもの不登校が解決しない」のでしょう?
それは、今までの対応や声かけが「間違っていた」からです。
さらに詳しく言うと、その場の事だけを考え、先を見通した声かけをしなかったのが原因なのです。
→「間違った5つの対応」「間違った7つ思い込み」はこちら
11.無料で相談できるのは良いこと?具体的な助言をもらえる?
「お金がかからない。」
「不登校の相談ができる。」
確かにこの2つはメリットかもしれません。
しかし、同時にデメリットでもあると言えます。
静岡県にある不登校解決相談所は、無料相談は初回のみとなります。
しかし、無料の初回相談でも全力でお子さんことを考えさせていただきます。
なぜなら、お子さんの状態に改善がみられなければ、その先の相談につながらないからです。
もちろん、初回の無料相談だけで不登校が解決する事例もたくさんあります。
それらは、その先の相談にはつながっていないように思われるかもしれません。
ただ、それは間違いでもあります。
なぜなら、口コミや紹介で静岡県にある不登校解決相談所に相談を下さる親御さんも一定数いるからです。
また、不登校が解決したことをメールで報告して下さる親御さんもいらっしゃいます。
これは、とても嬉しいことです。
料金は発生していませんが、私の気持ちは温かくなりますし、不登校解決相談所の実績にもなるからです。
12.実は○○○(職業)の相談が多いんです!
静岡県にある不登校解決相談所に相談を下さるお母さんやお父さんの職業で多いのが「公務員」です。
学校の先生も少なくありません。
教育員会で指導主事をしている先生や教頭先生、校長先生の相談も少なくありません。
(最初は職業を隠している先生が多いのも事実です。)
なぜ、公務員の方の相談が多いのでしょう?
公務員であれば、公の相談所や相談員さん、カウンセラーさんを紹介してもらいやすいはずです。
(適応指導教室の先生から相談をいただいた事もあります。)
みなさん、最初は「公の相談所」や「相談員さん」「カウンセラーさん」に相談をしたそうです。
しかし、不登校の改善が見られなかったり、画一的な助言しかいただけなかったりして、静岡県にある不登校解決相談所に相談を下さるのです。
→実は多い!教員や公務員の不登校相談!意志を尊重することで不登校が悪化!
13.病院でもらった薬を飲んでも、3ヶ月間、熱が下がらなかったら?
突然ですが、例え話をさせて下さい。
お子さんが突然、発熱したとします。
当然、親御さんは病院に連れて行きます。
そして、病院でもらった薬を飲み始めるでしょう。
しかし、子どもの熱は一向に下がりません。
1ヶ月経っても、2ヶ月経っても、3ヶ月経っても熱は下がりません。
もし、このような状態になったとき、あなたならどうしますか?
その病院を信じて、薬を飲み続けますか?
14.熱が下がらないのに「待て」と言われたら?
「どれくらいで熱が下がるのですか?」
「いつまで待てばいいのですか?」
すると、病院の先生がこう答えたとします。
「熱が下がるのは個人差があります。」
「そのうち熱は下がるので待ちましょう!」
具体的な回答を得られなかった場合、あなたなは「待つ」対応を続けるでしょうか?
また、このように聞いてみたとします。
「何人の患者さんの熱を下げたことがあるんですか?」
「治るまでにどれくらいかかりましたか?」
これに対して、病院の先生がこう応えたとします。
「それは、ありますけど・・・。」
「熱が下がる時間は、人によって違います。」
「短くて数ヶ月、長くて数年かかる子もいるんです。」
「子どもの回復する力を信じて待ちましょう。」
15.豊富な解決実績のある専門家に相談しないのはなぜ?
もちろん、このような話はありません。
発熱して病院に行った場合、解熱剤を処方して下さるでしょうし、どれくらいで効果がでるかもハッキリと教えてくれるでしょう。
(お医者さんは熱を下げた経験も豊富でしょうし、エビデンスもあるからです。)
ただ、解熱剤や他の薬を与えても熱が下がらない場合、ほとんどのお医者さんは他の病気を疑う事でしょう。
そして、検査を提案したり、他の薬を処方したりしてくれるでしょう。
親もセカンドオピニオンとして、他の医者に相談に行くこともあるでしょう。
しかし、病気の時はこのような行動を取る親でも、なぜか不登校に関しては「待つ」対応をとってしまいます。
なぜ、不登校解決の実績が豊富な専門家に、セカンドオピニオンを聞かないのでしょうか?
16.無料相談で不登校に改善が見られればいいが・・・
静岡県にある不登校解決相談所では、開所当時からブログやHPを通じて、このような発信をしています。
「待つ対応や好きな事をさせる対応を行い、不登校が解決、改善しているのであれば問題ありません。」
「ただ、数ヶ月、数年の間、不登校が解決、改善していないのであれば問題です。」
「悪化しているのであれば尚更です。」
「その対応は、お子さんに合っていない可能性が高いのです。」
「画一的な対応で不登校が解決することはありません。」
「待つのではなく、お子さんに合った対応を探して下さい。」
また、このような事も発信しています。
「不登校の状態が続くのであれば、カウンセラーさんや先生にこう聞いてみて下さい。」
『今まで、何人の不登校を解決してきましたか?』
『何ヶ月で行動が変わってきますか?』
『不登校に変化がなかったり、悪化した場合はどうすればいいですか?』
「具体的な数字や対応を答えてくれたのであれば問題はありません。」
「もし、曖昧な答え方だったり、その返事に納得出来ないのであれば、他のカウンセラーや先生に相談をして下さい。」
17.適応指導教室の活動を本人任せにするのは危険
適応指導教室に通うことで、不登校が解決、改善しているのであれば問題はありません。
ただ、「学校に戻ることが出来ていない」のであれば、適応指導教室の先生に「不登校解決の目安」を聞いてみるといいでしょう。
具体的な提案をしてくれたり、解決事例を教えてくれたりする先生は安心です。
しかし、実際にそこまで支援をしてくれる「適応指導教室」はあまりないのが現状です。
昨年、「適応指導教室」に週3回(2時間)通っている小学校4年生の相談をいただきました。
最初の数回は、「適応指導教室」で宿題をやっていたそうですが、徐々に「ゲーム」や「マンガ」が主になり、宿題をしなくなったそうです。
不登校解決相談所では、お母さんにこのように伝えました。
「可能であれば、宿題は続けたいですね!」
「ただ、本人任せにするのはよくありません。」
「30分程度で終わる内容を指定するほうが確認して褒める事が出来ますよ!」
お母さんは、宿題の漢字1Pを「適応指導教室」でやるように言ったそうです。
もちろん、「適応指導教室」の先生にも伝えたそうです。
18.5分の勉強を「エラいね!」と褒めていいの?
家を出るときは、宿題を「やる気、満々」だったそうですが、「適応指導教室」についたときはテンションが下がっていたそうです。
それでも、子どもはお母さんとの約束を守り、宿題を始めます。
しかし、漢字を2行(5分)ほど書いたとき、適応指導教室の先生にこう言ったそうです。
「は~、疲れたな~!」
すると、適応指導教室の先生は、こう答えます。
「ムリしなくていいんだよ!」
「2行もやったのはすごいことだよ!」
「エラいと思うよ!」
「疲れ過ぎるのは良くないからね!」
このように声をかけられた子どもは、そこで宿題をやめたそうです。
19.5分「勉強」→55分「トランプ」→たくさん褒めて下さい?
2時間後、お母さんが迎えにいくと、「適応指導教室」の先生が出てきてこう言います。
「漢字1Pは終わりませんでした。」
「でも、Aさんは2行をガンバってやったんです!」
「この2行は1Pの価値がある2行です!」
「たくさん褒めてあげて下さいね!」
お母さんが「適応指導教室」での様子を聞くと、先生はこう応えます。
「宿題をやったあとは、マンガを読んだり、トランプをして過ごしました。」
「本人がやりたいと言ったことをやらせています。」
「自己決定はとても大切ですし、ムリをさせすぎるのも良くないと思います。」
その後、このお母さんから依頼を受け、静岡県にある不登校解決相談所は訪問カウンセリングを行いました。
それにより、このお子さんは毎日、宿題をやるようになり、3週間後には学校への午後登校、そして、最初の面談から1ヶ月後には、毎日、朝から教室登校が出来るようになったのです。
20.中学1年生に通信制高校を薦めるのはアリ?
また、このような相談も多くいただきます。
「中学1年生の時に不登校になりました。」
「最初は適応指導教室に行っていたのですが。」
「適応指導教室で、通信制高校説明会がありそれに参加しました。」
「そこで、不登校のままでも大丈夫、高校に進学できると言われたそうです。」
その適応指導教室は中学1年生の子に、通信制高校を薦めているのです。
もちろん、「適応指導教室」の先生に悪気はありません。
子どもが不安にならないように「不登校でも大丈夫だよ」「安心して」と伝えているのです。
これにより、このお子さんは「安心しすぎ」てしまいます。
21.「高校から勉強をやっても大丈夫だって!」(中1)
「適応指導教室」で通信制高校の説明会に参加したこのお子さんは、「学校」はもちろん、「適応指導教室」への登校もしなくなりました。
家では勉強することはなく、好きな事をして過ごしていたそうです。
お母さんが、登校を促したり、勉強を勧めたりすると、このお子さんはこう言いいます。
「好きな事をたくさんすれば心のエネルギーが溜まるって言われたよ!」
「ムリしすぎるのは良くないんだって!」
「通信制高校の先生は不登校のままでも大丈夫って言ってたよ!」
「私は通信制高校に行くって決めたんだ!」
「勉強は高校からでも大丈夫って言ってたよ!」
「通信制高校に入ったら勉強する!」
→「適応指導教室に少しずつ行かなくなる理由」はコチラをご覧ください。
22.適応指導教室で不登校が悪化することも
もし、親御さん方が不登校を解決したいと考えているのであれば、不登校解決相談所では「適応指導教室」をオススメしません。
もちろん、不登校を解決した経験があり、具体的なアドバイスを下さる先生であれば、問題はありません。
しかし、「適応指導教室」の先生方の中には「不登校を解決したい」と思っていない先生もいらっしゃいます。
「子どもの自己決定が大切。」
「本人の意志を尊重する。」
「考えを否定しない。」
「好きな事をやらせる。」
「好きな時間に来て、好きな時間に帰って良い。」
これらの言葉はとても耳障りの良い言葉です。
これらの対応を行う事で、子どもの不登校が解決すれば、何も問題はありません。
しかし、現実はそんなに甘くなく、改善しないだけでなく、不登校が悪化してしまうことの方が多いのです。
23.パーティーの為に折り紙を100円で売ることが大切?
私は東京都と静岡県で合わせて20年間、教員として働いていました。
学校での繋がりから、「適応指導教室」を担当している先生を何人も知っています。
その中のある先生は、このように仰っていました。
「4月は適応指導教室を利用する生徒がほとんどいない。」
「しかし、徐々に利用経験者が戻ってくる。」
「最初はガンバって登校してるみたいだけど・・・・。」
「適応指導教室にくる生徒が多いということは、学校に居場所がないということ。」
「全ての子どもが学校に居場所を持てるように、学級運営に力をいれてもらいたい。」
逆にこのように仰っていた先生もいます。
「子どもたちがクリスマスパーティーをやりたいと言っていました。」
「お菓子や飲み物を買いたいので、折り紙を売ってお金を稼ぐと言っています。」
「学校の先生や親御さんが、子どもたちが作った折り紙を買ってくれます。(紙ヒコーキ100円、鶴100円など)」
「先日いらっしゃった校長先生は10個も買ってくれました!」
「子どもたちは校長先生の事が大好きになりました。」
そして、最後にこう仰いました。
「勉強なんか出来なくてもいいと思います。」
「自分で考え、自分でお金を稼ぐ。」
「この体験が大切だと思います。」
「先生(私)も折り紙を買ってあげて下さいね!」
※ 申し訳ありませんが、私は折り紙を買いませんでした。
24.親が「不登校を解決したい」と思うのは悪くない!
「不登校を解決したい!」
「学校に戻ってもらいたい!」
親御さんが、このように思うのは悪いことなのでしょうか?
不登校解決相談所は悪いと思っていません。
「大人が支援をして学校に戻す。」
「背中を押して、ガンバらせて、高校や大学に進学させる。」
これらの対応は悪いことなのでしょうか?
静岡県にある不登校解決相談所が支援をして、不登校が解決したお子さんや親御さんたちは、皆さん笑顔です。
そして、このように言って下さいます。
「あの時、相談をして良かったです!」
「先生に会っていなかったらと思うと怖いです。」
「大学に合格出来たのは先生のおかげだよ!」
「本当に感謝してる!」など
→「親御さんやお子さんからの喜びの言葉」はコチラをご覧ください。
25.目的に合った相談機関を利用して!
最初にお伝えしたとおり、「適応指導教室」を利用する理由が、このようなものであれば問題はありません。
・ひきこもりにならないようにしたい。
・少しでも外出させたい。
・人と話す機会を増やしたい。
しかし、下記のような気持ちを親御さんが持っているであれば、利用前にしっかりと見学や相談、話し合いを行ってもらいたいと思います。
・不登校を解決したい。
・学校に戻ってもらいたい。
・全日制高校に行ってほしい。
・高校は卒業してほしい。
・就職して自立してほしい。
・大学に行ってほしい。
親の「思い」や「目的」、子どもの「状態」に合った相談機関に支援をお願いすれば、不登校は早く解決します!
→まずは静岡にある不登校解決相談所の無料相談を!
→全国から、相談の依頼をいただいております。
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、岩手県、福島県、宮城県、山梨県、愛知県、青森県、新潟県、石川県、福井県、富山県、長野県、岐阜県、大阪府、京都府、三重県、兵庫県、奈良県、島根県、岡山県、広島県、徳島県、高知県、愛媛県、佐賀県、宮崎県、大分県、熊本県、福岡県、沖縄県から不登校の相談をいただいております。
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