不登校のまま中学校を卒業し自分で選んだ高校に進学するも・・・2週間で不登校に逆戻り!

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不登校のまま中学校を卒業し自分で選んだ高校に進学するも・・・2週間で不登校に逆戻り!

高校生不登校解決事例,不登校解決事例

2024/01/18 不登校のまま中学校を卒業し自分で選んだ高校に進学するも・・・2週間で不登校に逆戻り!

この学校は自分に合っていないから転校する?

 

不登校高校生05

 

1.先送りの対応で高校生の不登校相談が増加!
2.知っている子のいない高校に行きたい!
3.高校に合格するも2週間で不登校に!
4.「この学校は自分に合っていなかった!」
5.中学を不登校のまま卒業した高校生あるある
6.親だけで高校生の不登校を解決するのは難しい
7.理由なく「転校するから金をだせ!」はOK?
8.子どもの意志を尊重して、理由のない転校にお金を出す?
9.「本気」を感じるのであれば転校もアリ!
10.自信を持って毅然とした態度で接したことで不登校解決
11.今度は厳しい対応、一辺倒に!極端に注意を!
12.バイトはOK!やり過ぎで学校を休むのはダメ!
13.自分で通信制高校への進学を決めた不登校の子
14.通信制高校から通信制高校へ転校する?理由は?
15.通信制高校への転校を自分で決めるのが当然?
16.「我が儘」や「自分勝手」の意味が伝わる態度で!
17.「課題を自分のペースでやりたい」と言うが・・・
18.スクーリングの朝、部屋から出てこないのでは?
19.スクーリング会場近くのホテルに前泊!
20.今までは「我が儘」「甘え」「怠け」の全てを許していた
21.「僕のことを信じてくれないの?」と言われても
22.不登校を解決して自信を持てるようになった!

 
 

1.先送りの対応で高校生の不登校相談が増加!

 

静岡県にある不登校解決相談所には、年間1000件以上の相談が全国から寄せられます。

 

その中でも多い相談が高校生の不登校相談です。

 

10年ほど前は、不登校の相談と言えば小学生か中学生の相談だったのですが・・・。

 

「不登校でも進学できる高校が増えた。」
「子どもの意志を尊重することが大切。」
「不登校でも大丈夫!」など

 

これらの環境や対応、考え方が一般化したことで、小学校や中学校などの義務教育(不登校のまま進級、卒業できる)の相談が減ってきました。

 

反面、「留年」や「退学」「単位未修得」「卒業年増加」など、不登校のままでは進級や卒業ができない高校生の相談が増えています。

 

「不登校でも大丈夫!」

 

この言葉が本当であれば、不登校の相談は減るはずなのですが・・・・。

 

→通信制高校の卒業、進学、就職は全日制高校と同じではない!

 

→「やる気になれば何でもできる!」「勉強はいつ始めても遅くない!」はウソ!

 
 

2.知っている子のいない高校に行きたい!

 

静岡県にお住まいの親御さんから相談をいただいたのは6月でした。

 

高校に進学したお子さんが不登校になってしまったという相談です。

 

このお子さんは中学校を不登校のまま卒業したお子さんです。

 

通信制高校ではなく、少し離れた全日制高校に進学をしました。

 

その全日制高校は不登校の子どもを受け入れている学校です。

 

もちろん、無試験で合格することはありません。

 

このお子さんも、他の子ども同様に2月に試験を受けています。

 

合格するためには、中学校の校長先生の推薦書も必要だったそうです。

 

親御さんが、その旨を学年主任に伝えると何の打ち合わせもなく、すぐに推薦書をもらうことができたそうです。

 
 

3.高校に合格するも2週間で不登校に!

 

「4月からは学校に行く!」
「高校生になったら毎日、登校して勉強をガンバる!」
「バイトもしたいな~!」
「稼いだお金で、ゲームを買ったり、友だちと遊びに行く!」

 

静岡県にお住まいのこのお子さんは、高校入学前にこう言っていたそうです。

 

しかし、登校したのは最初の2週間だけです。

 

親が学校に行くようにうながすと下記のように言って反発します。

 

「うるさいな!」
「ちゃんと考えているから文句を言わないで!」
「ムリに行くと心が壊れるんだよ!」
「自分の人生なんだから自分で決めさせてくれ!」
「今は好きな事をして心のエネルギーを溜めてるんだ!」
「学校の事を言うから、心のエネルギーがなくなっちゃったよ!」

 

中学校の時に親御さんやスクールカウンセラーさん、学校の先生が言っていた言葉ではないでしょうか?

 
 

4.「この学校は自分に合っていなかった!」

 

親御さんは中学校のときと同様に「待つ」「意志を尊重する」対応を取ったそうです。

 

しかし、2ヶ月たっても学校に行く気配がありません。

 

さらには、高校から下記のような内容の連絡がありました。

 

「この状態が続くと夏休み前に留年が決まってしまいます。」
「まずは中間テストを受けさせてもらいたいと思います。」
「赤点になるかも知れませんが補習や課題に参加できれば留年にならないと思います。」

 

慌てたお親御さんは、中間テストを受けるように話しをします。

 

しかし、このお子さんはこう言ったそうです。

 

「○○高校は僕には合っていなかった!」
「自分のペースで勉強できる通信制高校がいい!」
「友だちが行っている通信制高校に一緒に行きたい!」
「今の学校はやめる!」

 
 

5.中学を不登校のまま卒業した高校生あるある

 

このお子さんは、中学校を不登校のまま卒業して、高校に進学した「不登校あるある」の典型です

 

・中学校時代は「高校からガンバる」と言う。
・「高校からガンバる」と言って中学時代は不登校のまま何もしない。
・高校入学後、最初は登校する。
・チョットしたイヤなことで学校を休む。
・1度、休んでしまうと、連続して休んでしまう。
・高校に行きづらくなって不登校に戻る。
・ネットや友だちから通信制高校を薦められる。
・「今の高校は自分に合っていない!」などと不登校の原因を学校のせいにする。
・「自分のペースで勉強をしたい!」=「今の高校をやめても良い」と自分を肯定する。
・「通信制高校で勉強をする!」と言って不登校のまま何もしない。

 

「不登校あるある」のこのお子さんが、希望通りに通信制高校(サポート校)に転校して勉強をやるのでしょうか?

 

自分のペースでコツコツと勉強をするのでしょうか?

 

通信制高校(サポート校)の課題をやることができるのでしょうか?

 

→通信制高校の大学合格実績は本当だけどウソ!

 
 

6.親だけで高校生の不登校を解決するのは難しい

 

静岡県にお住まいの親御さんは、このように仰いました。

 

「定期的に子どもと会っていただくことは金額的に・・・・。」
「私たちに子どもの対応への助言をいただきたいのですが・・・。」

 

このような相談も喜んでお受けいたしております。

 

一生懸命にお子さんに合った対応を提案させていただきます。

 

ただ、不登校のまま中学を卒業して、高校でも不登校になっているお子さんです。

 

このようなタイプのご家庭のほとんどは「親御さん」と「子ども」の立場が逆転していル状態です。

 

これは、不登校の子どもに「間違った対応」を2年半も行ってしまったからです。

 

→「不登校の間違った5つの対応」はコチラをご覧ください。

 

留年までのリミット以内で不登校を解決するには、親御さんの労力は予想以上になることでしょう。

 

なぜなら、小学生や中学生の不登校を親だけで解決する場合でも、数ヶ月~1年がかかってしまうからです。

 
 

7.理由なく「転校するから金をだせ!」はOK?

 

私と親御さんは下記のような話しをしました。

 

「今の状態で通信制高校に転校して、通信制高校で勉強すると思いますか?」
「3年で卒業すると思いますか?」
「お子さんを信じて、動き出すチャンスに賭けますか?」

 

『同じ事を繰り返すと思います。』
『中学時代も2年半不登校でした。』
『今と同じようなことを繰り返してきました。』
『それがココで変わるとは思えません。』
『それに、お恥ずかしい話ですが転校させるお金もありません。』

 

「批判を買うかも知れませんが、お金を出す必要はないと思います。」
「ガンバっているのに『いじめ』などで、学校に行けないのであれば仕方ありません。」
「不登校でも、毎日、何時間も勉強をしているのであれば、転校を考えてもいいでしょう。」
「勉強はしない、理由も言わない、ゲームやスマホばかりしている、転校するから金を出せは普通ではありません。」

 
 

8.子どもの意志を尊重して、理由のない転校にお金を出す?

 

私が強い対応の話しをすると、親御さんは驚いて下記のように仰いました。

 

『子どもの意志を尊重しなくていいんですか?』
『自分から動き出すまで待たなくていいんですか?』

 

「子どもの意志を尊重し、待って、動き出してくれるのは理想ですね!」
「その理想の状態になるまで『待つ』対応を行うのも正しい対応です。」
「ただ、高校の場合は留年があります。」
「通信制高校の場合は留年はありませんが、単位を落とせば卒業が遅くなります。」
「お子さんのようなタイプは3年で卒業できない可能性が高いと思われます。」
「途中でやめてしまう子もいるので注意が必要です。」
「これらのリスクを理解して『待つ』対応を行うのであれば問題はありません。」

 

『そうですよね。』
『今まで2年半も待って、やっと高校に行き始めたと思ったら・・・。』
『結局、理由も言わずにやめようとしているんですよね。』
『やはり、通信制高校に行ってもやめてしまうと思います。』

 
 

9.「本気」を感じるのであれば転校もアリ!

 

静岡県にある不登校解決相談所でも「子どもを信じる」ことは大切だと思っています。

 

しかし、「根拠なく信じる事」は危険と感じています。

 

少し前に、アニメ「推しの子」のルビー役の声優である伊駒ゆりえさんは下記のように言っていました。

 

※ 伊駒さんは不登校ではないのですが本気の例として紹介します。

 

「ディスニーのアニメが大好きで、何度も何度も繰り返し見た。」
「それぞれのキャラの台詞を自分でノートに書き出した。」
「今度はTVの音を消して、その台詞を映像に当てる練習をした。」
「納得がいくまで何度も何度もやった!」

 

私の教え子で漫画家になりたい生徒がいました。

 

※ 彼女も不登校ではありません。

 

彼女は漫画家になるために高校には行きませんでした。

 

「勉強をしている時間がもったいない!その時間を漫画につぎ込む!」

 

彼女の言葉を聞いたとき、私は本気だと分かりました。

 

なぜなら、彼女はお小遣いや誕生日プレゼントも全て漫画の画材につぎ込んでいたからです。

 

さらには、私が担任の時に行っていた「毎日の三行日記」をやらず、「毎日の1~4コマ漫画」を描いていたからです。(笑)

 

このように本気の子どもたちが「高校を辞めたい」と言ったらどうでしょう?

 

→親も子も納得して「高校をやめた」「通信制高校に転校した」事例

 
 

10.自信を持って毅然とした態度で接したことで不登校解決

 

私は親御さんと下記のような話しをしました。

 

「お子さんに、親の考えや気持ちをハッキリ伝えなければなりません。」
「通信制高校に行きたいのであれば自分のお金で行けば良いのではないですか?」
「本気であれば喜んで働くと思います。」

 

『確かにその通りだと思います。』
『親も覚悟を決めて、子どもに話しをしたいと思います。』

 

「本人が『今の学校に残りたい』と言ったときの対応も事前に考えておきましょう。」
「言葉だけ『行く』を信じては、同じ事を繰り返します。」
「具体的には『期限を決める』や『欠席や遅刻のリミットを決める』ことが有効です。」
「どちらにしても、親がブレない態度で接することが大切です。」

 

『その通りです。』
『今までは私たちの態度はブレブレでした。』
『少し前に、学校を休んだことを注意したら、部屋に閉じこもってしまいました。』
『夕飯を食べなかったため、心配になり謝ってしまいました。』
『子どもは親の謝罪をみて、「許してやるよ!」と言ってきました。』
『これでは、親の言うことを聞かなくなるのも当然だと思います。』

 

この後、親御さんはお子さんに対して「転校を認めない」「転校するなら自分のお金で!」と伝えたそうです。

 

最初は反発し、部屋に籠もったり、暴言を吐いたりしたそうです。

 

それでも親の態度が変わらないのを察知したようで、話しをした2日後から登校を開始します。

 

※ 私が予想してお伝えした日にちより早く登校を始めました。

 
 

11.今度は厳しい対応、一辺倒に!極端に注意を!

 

久しぶりの相談があったのは3ヶ月後でした。

 

たまに単発で休むことがあるものの、このお子さんは登校を続けたそうです。

 

勉強はやっていなかったそうですが、何とか赤点を回避していたそうです。

 

特に問題はないように思って話しを聞いていると親御さんが下記のように仰いました。

 

「バイトをしたいと言ってきました。」
「やらせていいのでしょうか?」
「バイトに夢中になって学校に行かなくなるのではないでしょうか?」
「たくさんのお金を持たせて大丈夫でしょうか?」

 

中学時代は「自己決定」を尊重してきた親御さんが、今度は「自己決定」を否定するようになっています。

 

対応が極端になりがちなのは、「不登校の子どもを持つ親あるある」です。

 
 

12.バイトはOK!やり過ぎで学校を休むのはダメ!

 

静岡県にある不登校解決相談所では、下記のような助言をさせていただきました。

 

「人生経験ですのでバイトをやらせるのは良い事だと思います。」
「学校が心配ならば条件をつけたらどうですか?」

 

『バイトで疲れて学校を休むことは許さない!』
『もし、バイトを始めて欠席が増えたらバイトは禁止とする!』など

 

「自分で稼いだお金を使うのは悪いことではありません。」
「何が欲しいか分かりませんが、貯めさせるよりは使わせたほうがいいと思います。」
「なぜなら『お金があると悪い友だちの誘いに乗りやすい』からです。」
「それなら、自分のお金で服やゲームを買わせる方がいいと思いますよ。」

 

このお子さんはバイトを始め、バイト代をファッションにつぎ込んだそうです。

 

ただ、親御さんが事前に「欠席についての約束」をしていたことで、不登校に戻ることはありませんでした。

 

現在、高校3年生ですが、欠席は0日と言うことです。

 
 

13.自分で通信制高校への進学を決めた不登校の子

 

静岡県にお住まいの親御さんから、通信制高校(サポート校)のお子さんの不登校相談をいただいたのは10月です。

 

中学校を不登校のまま卒業したお子さんは、通信制高校(サポート校)の進学を決めました。

 

夏休みに学校説明会で、いくつかの通信制高校(サポート校)の話しを聞き、自分で選んだ通信制高校(サポート校)です。

 

しかし、登校したのは最初の1ヶ月ほどでした。

 

担当の先生が電話をしてくれるのですが、そのお子さんは登校しようとしません。

 

本来であれば1年生の60%は終わっていなければいけない課題は10%程度しか終わっていません。

 

通信制高校(サポート校)の課題は難しいものではありません。

 

教科書を見れば、答えがそのまま載っているからです。

 

通信制高校(サポート校)の中には、答えを準備してある学校もあります。

 

その答えを写すだけでいいのですが・・・・。

 

※ サポート校から「お母さんが課題をやってもバレません!」と言われた親御さんもいらっしゃいます。

 
 

14.通信制高校から通信制高校へ転校する?理由は?

 

通信制高校(サポート校)ですので、留年はありません。

 

3年間で74単位を取れば卒業することができるのです。

 

1年間で取得できる単位は35単位と言われていますので、1年生の取得単位が少なくても3年で卒業することは可能です。

 

しかし、スクーリングは休むことはできません。

 

スクーリングの回数は年に最低1回~3回程度の学校が多いようです。

 

このお子さんが進学した学校のスクーリングは年に1回でした。

 

しかし、このお子さんはスクーリングや通信制高校(サポート校)に対して、このように言っていたそうです。

 

「この学校は自分に合っていない!」
「担当の先生がレポートをやるように言ってくる!」
「自分のペースでやりたいのにやらせてくれない!」
「別の通信制高校に転校したい!」
「転校するんだから、スクーリングは行かなくていいでしょ!」

 
 

15.通信制高校への転校を自分で決めるのが当然?

 

このお子さんも、中学校を不登校のまま卒業して高校に行った子の「不登校あるある」の典型でした。

 

親御さんや中学校の先生が、「意志を尊重する」「自分で決めさせる」対応を取ったことで、このお子さんは下記のことが当然と思うようになってしまいました。

 

「通信制高校に行くのも辞めるのも自分で決めることが大切!」
「ムリして合わない学校に行く必要はない。」

 

※ 後に「いじめ」などの事実はなく「怠け」であると本人が言っていました。

 

→「不登校の間違った5つの対応」はコチラをご覧ください。

 

本来であれば、簡単に高校を辞めたり、転校したりすることはできません。

 

自分で働いて自分で学費を払っているのであれば「辞める」「転校する」などを自分で決めてもいいでしょう。

 

しかし、このお子さんは、このような当たり前のことが分からない状態になってしまっているのです。

 

本来であれば、親御さんが注意をしたり、話しをしたりするのですが、親御さんは注意をできない状態になってしまっていました。

 

このように、間違った対応を続けてしまうと、親と子どもの立場が逆転してしまうことも「不登校あるある」なのです。

 
 

16.「我が儘」や「自分勝手」の意味が伝わる態度で!

 

静岡県にある不登校解決相談所では、毅然とした態度をとることをオススメしました。

 

「簡単に転校することは出来ないぞ!」
「スクーリングは行かなきゃダメだぞ!」

 

これでも本人が「スクーリングは行かない!」「辞める」と言ったとき声かけもお伝えしました。

 

「スクーリングに行かないのであれば不登校の専門家に来てもらう!」
「その人に、行きたくない理由を聞いてもらい判断してもらう!」
「別の通信制高校に行きたいのであれば、自分のお金で転校しなさい!」
「今の高校には約100万円を払ってるんだよ!」など

 

親御さんの態度についても助言をします。

 

「毅然とした態度で声をかけて下さい。」
「いつもと違う厳しい表情で話して下さい。」
「今回は本気であることを伝えて下さい。」

 
 

17.「課題を自分のペースでやりたい」と言うが・・・

 

とても優しそうなお父さんでしたが、お子さんにハッキリと言ったそうです。

 

「簡単に転校することはできないぞ!」
「スクーリングは行かなきゃダメだぞ!」

 

お父さんの様子がいつもと違うことを察したお子さんは下記のように言います。

 

「分かったよ!」
「行けばいいんでしょ!」

 

しかし、お母さんと二人っきりになると下記のように言ったそうです。

 

「なんで転校しちゃダメなんだよ!」
「父さんはツラい気持ちを分かってくれないんだ!」
「スクーリングに行くのがツラいのに・・・。」

 

お母さんが「ツラい理由」を聞くと。

 

「担当の先生と合わないんだ!」
「レポートをやれと言うんだ!」
「自分のペースでやりたいんだ!」

 

お母さんが「先生と話し合う」などの解決策を提示すると。

 

「絶対に先生には言うなよ!」
「自分で解決するから放っておいて!」

 

こう言うだけで何もしません。

 

もちろん、レポートも全くやろうとせず、ゲームやスマホで毎日を過ごしています。

 
 

18.スクーリングの朝、部屋から出てこないのでは?

 

スクーリングの日が近づいてきました。

 

お父さんがスクーリングへの「登校」を確認すると、このお子さんは下記のように言います。

 

「ちゃんと行けばいいんでしょ!」

 

しかし、お父さんとお母さんは心配です。

 

「中学校時代もそうだった。」
「行く、行くと言って、当日の朝、部屋から出てこなかった。」
「親が謝るまで部屋に籠もっていた。」
「今回も同じ状態になるのではないか・・・・。」

 
 

19.スクーリング会場近くのホテルに前泊!

 

親御さんは不登校解決相談所に相談を下さいました。

 

「このままだと、当日の朝になって部屋からでてこないかもしれません。」
「スクーリングの場所が遠いんです。」
「車で2時間ほどかかるため、朝7時には家をでたいのですが・・・。」
「8時くらいになって、『寝坊した』とウソを言って部屋から出てきそうです。」

 

静岡県にある不登校解決相談所では、いくつかの方法を提案させていただきました。

 

「お母さんとお父さんは、前日や前々日、仕事を休むことができますか?」
「もし、出来るのであれば、前日や前々日から旅行を兼ねてスクーリング会場の近くのホテルに泊まるのも手です。」
「近くのホテルであれば9時近くに起きても平気ですし、同じ部屋で寝ることになるので起こすのも容易になります。」

 

親御さんは笑顔で私を見ています。

 

「それなら大丈夫そうです!」
「スクーリングの近くに行きたいと言っていたアニメショップもあります。」
「前日か前々日にアニメショップに行き、そのまま、そこに泊まってきます!」
「父親がいれば、前日or前々日に一緒に出かけると思います!」

 

※ 最近も同じような事例でスクーリングのために空港近くのホテルに前乗りした親御さんもいらっしゃいます。

 
 

20.今までは「我が儘」「甘え」「怠け」の全てを許していた

 

スクーリングに行くことができたおかげで、このお子さんの「3年での卒業」は首の皮一枚でつながりました。

 

しかし、まだまだ、課題は山積です。

 

スクーリングに参加したことで、登校をしなくても進級(通信に学年はないですが)は出きます。

 

もちろん、将来のことを考え、最終的には毎日、登校する習慣を身につける必要はあります。

 

ただ、スクーリングで成功体験をした「親御」さんは、このように思ったそうです。

 

「全てを子ども任せにしては行けないんですね!」
「もちろん『いじめ』などがあれば話しは別です。」
「今までは、子どもの我が儘も、甘えも、怠けも、全てを許していました。」
「ただ、それでは同じ事を繰り返すだけでなく、考え方もおかしくなってしまうと分かりました。」
「これからは、子どもの状態を見定め、毅然とした態度で接していきたいと思います。」

 
 

21.「僕のことを信じてくれないの?」と言われても

 

静岡県にお住まいの親御さんは、このお子さんの課題(レポート)も確認をすることにしました。

 

「自分でやるから大丈夫!」
「もう終わったよ!」
「なんで見せなきゃいけないの?」
「自分の子どもを信用できないの!」

 

今までは、このように言われ「子どもを信じることが大切」と言う言葉を盾に何も言わなかったそうです。

 

しかし、現実は「ウソ」をついて何も終わらせていません。

 

親御さんは毅然とした対応を取ることを決めたそうです。

 

もちろん、不登校解決相談所は「声のかけ方」の助言や「対応」の助言をさせていただきました。

 

これにより、このお子さんは課題をやる(写す)習慣を身につけることができました。

 
 

22.不登校を解決して自信を持てるようになった!

 

高校3年生(相当)のとき、このお子さんは通信制高校(サポート校)に、毎日、通うことができるようになりました。

 

最初は就職を希望していたそうですが、ハローワークでは希望の就職を見つけることができず、専門学校への進学を決めたそうです。

 

※ 通信制高校(サポート校)では就職先の紹介をしていないところがほとんどです。

 

→通信制高校の卒業、進学、就職は全日制高校と同じではない!

 

ただ、高校3年生(相当)で毎日、通信制高校(サポート校)に通うことができたことが自信になり、専門学校には休まず登校できているそうです。

 

 

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