080-9114-8318
〒410-1118 静岡県裾野市佐野1081-14(公文併設)
24時間、相談受付中!(即対応できない時は折り返します。)
不登校の成功事例を読むときは「年齢」や「途中経過」「その後」を確認して!結果だけを見て安心しないで!
1.「不登校でも大丈夫!」は本当なの? 2.成功事例を安易に信じて何もしないのは× 3.「夢を見つけたら動き出すから大丈夫」って本当? 4.中学不登校→通信卒業→夢に向かって努力中? 5.成功事例を読むときは必ず年齢を確認して! 6.「資格をとる=就職出来る=生活出来る」ではない! 7.資格をれば就職できる?採用される?起業する? 8.会社勤めを継続できる?すぐに辞めない? 9.元アイドルのカウンセリングは予約が取れない 10.1年で7%、3年で53%、10年で93%の会社が潰れる! 11.不登校を解決したという親御さんの本の内容は? 12.成功事例は「成功理由」や「その後」を意識して読む! 13.「ゲーム依存」や「スマホ依存」にならなかった? 14.ゲームやスマホはお小遣いから払わせていた 15.中学3年生から動き出すのは珍しくない 16.週に2~3回の勉強開始が小さな一歩に! 17.通信制高校に合格は成功事例? 18.中学3年生、高校生、大学生の相談が増加中 19.成長や発達に大切な10代を価値あるものに!
「不登校でも大丈夫!」
不登校についてネットで調べたり、本を読んだりするとこのような言葉を目にすることがほとんどでしょう。
もちろん、「不登校は不幸である」と言うつもりもありません。
不登校の子どもで成功している子どもも、たくさんいます。
ただ、この言葉を信じて、安易に「不登校=大丈夫」と思わないようにしてもらいたいと思います。
なぜなら、この言葉を信じて後悔している人がたくさんいるからです。
ネットや本には不登校からの成功事例がたくさん書かれています。
そのほとんどが、このように書いてあります。
「不登校でも大丈夫です。」 「子どもは自分がやりたいことを見つけたら動き出します。」 「実際に私の子どもも、やりたいことを見つけ動き出しました。」など
ネットや本に書かれている、元不登校の方の話は本当の話でしょう。
そして、この方たちが不登校から成功をしたことも喜ばしいことです。
しかし、安易にこれらの話を信じる事は危険です。
最近、目にした不登校からの成功事例(?)を元に話しをさせていただきます。
ネットを見ていると、ある女性の「不登校からの成功事例」の記事が目に入りました。
その記事にはこのように書いてあります。
「娘は中学、高校と不登校でしたが、やりたいこと(夢)を見つけました!」 「今は夢に向かってガンバっています!」 「現在、不登校で悩んでいる親御さんに言いたいです。」 「不登校でも大丈夫です!」 「子どもは必ず動き出します!」
この女性がやりたいこと(夢)を見つけ、夢の実現に向かってガンバっていることは、とても嬉しいことです。
親御さんが喜ぶ気持ちは、とても良く分かります。
しかし、「不登校でも大丈夫」という言葉を安易に受け入れるのは危険です。
記事には、この女性の不登校歴も書かれていました。
・中学2年生の時に不登校になる。 ・中学を不登校のまま卒業する。 ・不登校でも進学できる全日制高校に進学する。 ・高校1年生の9月に留年が決まり、高校を退学する。 ・通信制高校に入り、自分のペースで勉強をする。 ・通信制高校を卒業後、知り合いの会社に就職をする。 ・会社での人間関係に悩み、半年で会社を辞める。 ・アルバイトをする。 ・母親のススメで、ある講演会に参加する。 ・聞いた話に感銘を覚え資格取得に熱意をもつ。 ・現在、夢(資格取得)に向けて勉強中である。
この記事を読むと、このように感じます。
「やりたいことを見つけ、自分で動き出したんだ!」 「中、高と不登校だったけど、夢が見つかったんだ!」 「その夢に向かってガンバっているんだ!」 「うちの子は、今、不登校だけど、大丈夫なんだ!」
しかし、年間1000件以上の相談をいただく不登校解決相談所では、このような邪推をしてしまいます。
「通信制高校を何年で卒業したの?」 「アルバイトはどれくらいやっているの?」 「どんな資格を取ろうと思っているの?」 「その資格を取れば仕事になるの?」 「今、何歳なの?」
私が疑問に思った答えは、その記事の中にはほとんどありませんでした。
ただ1つ、記事が終わった後にその方の年齢だけは書いてありました。
そこには「27才」と書いてあったのです。
もし、この女性が27才で資格を取ったとします。
※ 資格を取るためにガンバったり、資格を取得したりすることは、とても良い事だと、静岡県にある不登校解決相談所でも考えています。
資格にもよりますが、ほとんどの仕事場合は資格を取ったところがスタートとなります。
例えば、私が持っている公認心理師の資格も「持っている=仕事がくる」ではありません。
私の場合は豊富にある不登校解決実績により、仕事として成り立っているのです。
公認心理師の資格を「持ってい=仕事がくる=生活できる」ではないのです。
最も早い27才で資格を取ったとして、そこからがスタートです。
一般的には、その資格を活かせる会社に就職をするでしょう。
そして、その会社で経験をつみ、自分の力を高めて行きます。
その後は、そのまま会社で仕事を続けキャリアアップをする人もいますし、起業して自営となる人もいるでしょう。
そこで問題となるのが(最も早くて)27才という年齢です。
心配なのは、資格をとった後に「スタートラインに立てるのか?」と言うものです。
同じ資格を持っている人であれば、会社としては若い人を採用するでしょう。
もちろん、その人に魅力や実績があれば、年齢が高くても採用されます。
ただ、「高校を中退している」「会社をやめている」などの経歴があるため、どちらかと言えば不採用になる可能性が高まると思ってしまいます。
運良く会社に採用していただけたとして、その会社で仕事を続けられるのでしょうか?
もちろん、「夢」だった仕事に就けたことで、人間関係や失敗を乗り越えられる可能性もあります。
しかし、不登校期間が長いお子さんや高校や会社を辞めてしまったお子さんの場合、継続することがで出来ないお子さんもいます。
過去に、静岡県にお住まいのお母さんからこのような相談をいただきました。
「中学は不登校のまま卒業しました。」 「高校は通信制のサポート校を4年かけて卒業しました。」 「何とか本人の希望の大学に合格できました。」
ココまでは成功事例です。
しかし、相談は下記のようなものでした。
「合格した大学に1ヶ月ほど通ったのですが・・・・。」 「どうやら友だちが出来なかったようです。」 「そして、息子はこのように言いました。」
『今の大学はやめる!』 『もう1年、サポート校(通信制高校)に通って勉強する!』 『そして、○○大学(国立の大学)に行く!』 『○○大学が自分に合っている!』
「1年後、○○大学には合格できず、私立の大学に行きました。」 「しかし、その大学も・・・・・。」
会社に勤めずに起業する方法もあります。
実際、元人気アイドルグループの女性が「心理カウンセラー」の資格をとり、カウンセリングサロンを開いている例もあります。
※ 心理師やカウンセラー、心理士の資格は数多くあり、テキストを読むだけでもらえる資格や数時間の授業を受けるだけでもらえる資格もあります。
※ 現在、公に認められている資格は、国家資格である「公認心理師」と民間資格ではありますが、厳しい認定基準があり信頼できる「臨床心理士」の2つです。
お若いカウンセラーさんですが、人気があり予約が取れない状態だそうです。
ただ、この方の例を参考にすれば、誰でも人気カウンセラーになれるわけではありません。
この方が成功しているのは、資格を持っているからだけではないのは、みなさんもおわかりいただけると思います。
経済産業省の調査によると、起業した会社が1年後に生存している確率は72%だそうです。
3年後の生存率が53%で10年後の生存率は7%と言われています。
例えば、10人の人が会社を作ったとすると、1年後には3人の人が会社を潰してしまいます。
さらに3年後には10人中5人の会社が潰れます。
そして、10年後になると、残っている会社1社となるのです。
(10人中9人が10年以内に会社を潰してしまうのです。)
不登校解決相談所も最初の年は赤字決算でした。
(私はビラ配りやリラクゼーションのアルバイトをしていました。)
しかし、教員時代に約70人の不登校を解決したノウハウがあったため、相談を下さった方々の不登校を確実に解決することができました。
そこから、口コミや紹介などが増えていき、今では全国から年間1000件以上の相談をいただけるようになりました。
もちろん、この記事の女性が「夢」の為に会社に勤め続ける可能性もあります。
また、自分で起業した会社が軌道に乗るまで、私のようにバイトなどをして乗り越える可能性もあります。
ただ、不登校のお子さんを持つ親御さんや、本人に伝えたいことがあります。
「安易に大丈夫と思わないで下さい。」 「社会はそんなに甘くありません。」 「夢を実現するためには、厳しい現実を乗り越えなければならない。」
不登校を解決したという親御さんの「本」を読みました。
そこには、このように書いてありました。
「息子は小学校3年生のときに不登校になりました。」 「その後、小学校の6年生までは、ほとんど学校に行っていません。」 「家にいるときは、好きなことをやらせました。」
中学校時代についてはこのように書いてありました。
「中学校には1日も通っていません。」 「ただ、市の適応指導教室には定期的に通っていました。」 「中学3年生になり、自分から勉強を始めました。」 「高校に行って絵の専門学校にはいると言う夢ができたからです。」
そして、最後にこのように書かれていました。
「私は子どもを信じて6年間、待っていました。」 「それにより、子どもは自分の夢を見つけ、自分から動き出しました。」 「不登校の子どもは、自分の人生をしっかり考えています。」 「だからこそ、親は子どもを信じて『待つ』ことが大切なのです。」
静岡県にある不登校解決相談所には、様々な相談が寄せられます。
下は幼稚園から、上は大学生や社会人の方の不登校(不出社)の相談です。
これらの相談のほとんどが「待つ」対応を取ったことで不登校が悪化したという相談です。
そのため、私は不登校の成功事例の本を読むときに、「疑問」や「成功した理由」「その後」などのポイントを意識して読むようにしています。
すると、この本の「見逃しがちなポイント」が見えてきました。
それが、下記の3つです。
①「家にいるときは、好きなことをやらせました。」と書いてあるが・・・。 ②「中学3年生で自分から勉強を始めました。」と書いてあるが・・・。 ③ 進学先の高校は?現在は何をしている?
「(不登校で)家にいるときは、好きなことをやらせました。」
約6年の間、好きな事をして過ごしていると、ほとんどの子どもは「ゲーム依存」「スマホ依存」やそれに近い状態になってしまいます。
しかし、本の中には、そのような状態になったという記述はありませんでした。
なぜ、「ゲーム依存」や「スマホ依存」にならなかったのかを不思議に思いながら呼んで行くと、途中にサラッとこのように書いてある部分がありました。
「ゲームは毎月のお小遣いを貯めて買わせていました。」 「スマホやインターネットは使用量をお小遣いから払わせました。」
実は、この本の中でスマホやゲームのことに触れているのは、この2行だけです。
それも、それぞれ別の話の流れで書かれていたのです。
静岡県にある不登校解決相談所では、不登校の子どもに対して無条件で「スマホ」や「ゲーム」を許可することは、オススメしていません。
なぜなら、ゲームやスマホを無条件で許可することで「ゲーム依存」や「スマホ依存」になる可能性が高いからです。
→「ゲーム依存」や「スマホ依存」についてはコチラをご覧ください。
また、「ゲーム依存」や「スマホ依存」にならなくても、様々な弊害が出てくるのは間違いありません。
当然、不登校の解決にも時間がかかってしまいます。
こちらのお母さんは、ゲームやスマホなどの「娯楽は自分のお小遣いで買う」という教育方針があったようです。
これならば、不登校の子どもが「ゲーム依存」や「スマホ依存」にならず、不登校を解決しやすい状態であったことに納得が出来ます。
とても良い対応だと思います。
しかし、本を読んだ親御さん方の中で、この2行に気づいた方がどのくらい、いたのでしょうか?
「中学3年生で自分から勉強を始めました。」
これに関しては、特に驚くことではありません。
ほとんどの不登校が、中学3年生から登校を始めるからです。
詳しく書かなくても理由は分かると思います。
中学3年生は義務教育最後の年です。
さらに言えば、高校へ進学するための大切な時期です。
そのため、不登校の子どもは中学3年生が近づくと、このように言うことが多くなります。
「4月からはガンバル!」 「中学3年からは、毎日、学校に行く!」
しかし、中学3年生の4月から登校を始めても、数日~数週間で不登校に戻ってしまう子がほとんどという現実があるのです。
この本のお子さんは、学校に行かないまでも勉強を始めたそうです。
これも不登校あるあるです。
ただ、本を読むと受験勉強をしていたわけではないようです。
多い時で週に2~3回、少ないときで月に1~2回の適応指導教室で勉強を始めたようです。
詳しくは本にかいてありませんでしたが、進学した高校のことを考えると、それほど熱心に勉強をしていたようではない感じです。
それでも、親としては勉強を始めてくれたのであれば、嬉しい事ですし、本人にとっても悪いことではありません。
本の後半に「中学3年生の状態」が書いてあったのですが、「高校の様子」や「その後の専門学校」については、何も書かれていませんでした。
高校生や大学生、社会人の不登校(不出社)を解決している不登校解決相談所としては、大切なのは義務教育以降の「高校の様子」や「専門学校の様子」です。
ただ、本文の中には「高校の様子」や「専門学校の様子」について書かれている文章は見つけられませんでした。
しかし、編集後記の部分を読むと、このお子さんの進学先のことが1文だけ書かれていました。
「息子は通信制高校に合格し、現在は自分のペースで勉強をしています。」
ただ、通信制高校卒業後の事や専門学校については何も書かれていません。
もしかしたら、現在も通信制高校に在籍しているかもしれません。
(この本が出版されて数年が経っていますが、その後の本が出版される気配はなさそうです。)
→「通信制高校」の事例についてはコチラをご覧ください。
ネットや本を見ると、このように書いてあることが多々あります。
「不登校でも大丈夫!」 「合格できる高校はある!」 「通信制高校は全日制高校と変わらない。」
しかし、不登校解決相談所では、これらの言葉を安易に受け入れてしまう事に不安を覚えています。
もちろん、不登校のまま合格出来る高校はあります。
ただ、現実の社会がそこまで都合良く出来ているわけではありません。
→「通信制高校の就職や進学」についてはコチラをご覧ください。
静岡県にある不登校解決相談所には、年間1000件以上の相談が寄せられます。
その半分以上が「中学3年生~高校生」「大学生」「社会人」の相談です。
これは「不登校」と言う言葉が社会で認知された結果だと考えています。
しかし、認知されたことで支援や対応が「おざなり」もしくは「なおざり」になっている現状があります。
その結果、シワ寄せが「高校」や「大学」「社会人」に及んでいるのです。
「人間、やる気になれば何でも出来る!」 「人生はいつからでもやり直すことが出来る!」
不登校の子どもに対して、このように言う大人はたくさんいます。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
「27才で資格を取ることが出来たのでしょうか?」 「難しいと言って、資格を取ることを辞めていないのでしょうか?」 「通信制高校の課題(レポート)をやっているのでしょうか?」 「通信制高校卒業後に仕事に就けたのでしょうか?」 「就職や企業をして自立しているのでしょうか?」
静岡県にある不登校解決相談所では、このお子さん方と同じような理由で不登校になったお子さんの不登校を何百件も解決しています。
もし、お母さん方が「不登校になってすぐ」に相談を下されば、10代で不登校は解決できたでしょう。
そうすれば、このお子さん方は違う人生が送っていたと思います。
人間の成長や発達に大切な「10代」は二度と戻ってきません。
大切な10代が価値あるものになるといいですね!
→まずは静岡にある不登校解決相談所の無料相談を! →全国から、相談の依頼をいただいております。
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、岩手県、福島県、宮城県、山梨県、愛知県、青森県、新潟県、石川県、福井県、富山県、長野県、岐阜県、大阪府、京都府、三重県、兵庫県、奈良県、島根県、岡山県、広島県、徳島県、高知県、愛媛県、佐賀県、宮崎県、大分県、熊本県、福岡県、沖縄県から不登校の相談をいただいております。
24/12/02
24/11/25
TOP
夢を見つけたのが○○才で大丈夫なの?
1.「不登校でも大丈夫!」は本当なの?
2.成功事例を安易に信じて何もしないのは×
3.「夢を見つけたら動き出すから大丈夫」って本当?
4.中学不登校→通信卒業→夢に向かって努力中?
5.成功事例を読むときは必ず年齢を確認して!
6.「資格をとる=就職出来る=生活出来る」ではない!
7.資格をれば就職できる?採用される?起業する?
8.会社勤めを継続できる?すぐに辞めない?
9.元アイドルのカウンセリングは予約が取れない
10.1年で7%、3年で53%、10年で93%の会社が潰れる!
11.不登校を解決したという親御さんの本の内容は?
12.成功事例は「成功理由」や「その後」を意識して読む!
13.「ゲーム依存」や「スマホ依存」にならなかった?
14.ゲームやスマホはお小遣いから払わせていた
15.中学3年生から動き出すのは珍しくない
16.週に2~3回の勉強開始が小さな一歩に!
17.通信制高校に合格は成功事例?
18.中学3年生、高校生、大学生の相談が増加中
19.成長や発達に大切な10代を価値あるものに!
1.「不登校でも大丈夫!」は本当なの?
「不登校でも大丈夫!」
不登校についてネットで調べたり、本を読んだりするとこのような言葉を目にすることがほとんどでしょう。
もちろん、「不登校は不幸である」と言うつもりもありません。
不登校の子どもで成功している子どもも、たくさんいます。
ただ、この言葉を信じて、安易に「不登校=大丈夫」と思わないようにしてもらいたいと思います。
なぜなら、この言葉を信じて後悔している人がたくさんいるからです。
2.成功事例を安易に信じて何もしないのは×
ネットや本には不登校からの成功事例がたくさん書かれています。
そのほとんどが、このように書いてあります。
「不登校でも大丈夫です。」
「子どもは自分がやりたいことを見つけたら動き出します。」
「実際に私の子どもも、やりたいことを見つけ動き出しました。」など
ネットや本に書かれている、元不登校の方の話は本当の話でしょう。
そして、この方たちが不登校から成功をしたことも喜ばしいことです。
しかし、安易にこれらの話を信じる事は危険です。
最近、目にした不登校からの成功事例(?)を元に話しをさせていただきます。
3.「夢を見つけたら動き出すから大丈夫」って本当?
ネットを見ていると、ある女性の「不登校からの成功事例」の記事が目に入りました。
その記事にはこのように書いてあります。
「娘は中学、高校と不登校でしたが、やりたいこと(夢)を見つけました!」
「今は夢に向かってガンバっています!」
「現在、不登校で悩んでいる親御さんに言いたいです。」
「不登校でも大丈夫です!」
「子どもは必ず動き出します!」
この女性がやりたいこと(夢)を見つけ、夢の実現に向かってガンバっていることは、とても嬉しいことです。
親御さんが喜ぶ気持ちは、とても良く分かります。
しかし、「不登校でも大丈夫」という言葉を安易に受け入れるのは危険です。
4.中学不登校→通信卒業→夢に向かって努力中?
記事には、この女性の不登校歴も書かれていました。
・中学2年生の時に不登校になる。
・中学を不登校のまま卒業する。
・不登校でも進学できる全日制高校に進学する。
・高校1年生の9月に留年が決まり、高校を退学する。
・通信制高校に入り、自分のペースで勉強をする。
・通信制高校を卒業後、知り合いの会社に就職をする。
・会社での人間関係に悩み、半年で会社を辞める。
・アルバイトをする。
・母親のススメで、ある講演会に参加する。
・聞いた話に感銘を覚え資格取得に熱意をもつ。
・現在、夢(資格取得)に向けて勉強中である。
この記事を読むと、このように感じます。
「やりたいことを見つけ、自分で動き出したんだ!」
「中、高と不登校だったけど、夢が見つかったんだ!」
「その夢に向かってガンバっているんだ!」
「うちの子は、今、不登校だけど、大丈夫なんだ!」
5.成功事例を読むときは必ず年齢を確認して!
しかし、年間1000件以上の相談をいただく不登校解決相談所では、このような邪推をしてしまいます。
「通信制高校を何年で卒業したの?」
「アルバイトはどれくらいやっているの?」
「どんな資格を取ろうと思っているの?」
「その資格を取れば仕事になるの?」
「今、何歳なの?」
私が疑問に思った答えは、その記事の中にはほとんどありませんでした。
ただ1つ、記事が終わった後にその方の年齢だけは書いてありました。
そこには「27才」と書いてあったのです。
6.「資格をとる=就職出来る=生活出来る」ではない!
もし、この女性が27才で資格を取ったとします。
※ 資格を取るためにガンバったり、資格を取得したりすることは、とても良い事だと、静岡県にある不登校解決相談所でも考えています。
資格にもよりますが、ほとんどの仕事場合は資格を取ったところがスタートとなります。
例えば、私が持っている公認心理師の資格も「持っている=仕事がくる」ではありません。
私の場合は豊富にある不登校解決実績により、仕事として成り立っているのです。
公認心理師の資格を「持ってい=仕事がくる=生活できる」ではないのです。
7.資格をれば就職できる?採用される?起業する?
最も早い27才で資格を取ったとして、そこからがスタートです。
一般的には、その資格を活かせる会社に就職をするでしょう。
そして、その会社で経験をつみ、自分の力を高めて行きます。
その後は、そのまま会社で仕事を続けキャリアアップをする人もいますし、起業して自営となる人もいるでしょう。
そこで問題となるのが(最も早くて)27才という年齢です。
心配なのは、資格をとった後に「スタートラインに立てるのか?」と言うものです。
同じ資格を持っている人であれば、会社としては若い人を採用するでしょう。
もちろん、その人に魅力や実績があれば、年齢が高くても採用されます。
ただ、「高校を中退している」「会社をやめている」などの経歴があるため、どちらかと言えば不採用になる可能性が高まると思ってしまいます。
8.会社勤めを継続できる?すぐに辞めない?
運良く会社に採用していただけたとして、その会社で仕事を続けられるのでしょうか?
もちろん、「夢」だった仕事に就けたことで、人間関係や失敗を乗り越えられる可能性もあります。
しかし、不登校期間が長いお子さんや高校や会社を辞めてしまったお子さんの場合、継続することがで出来ないお子さんもいます。
過去に、静岡県にお住まいのお母さんからこのような相談をいただきました。
「中学は不登校のまま卒業しました。」
「高校は通信制のサポート校を4年かけて卒業しました。」
「何とか本人の希望の大学に合格できました。」
ココまでは成功事例です。
しかし、相談は下記のようなものでした。
「合格した大学に1ヶ月ほど通ったのですが・・・・。」
「どうやら友だちが出来なかったようです。」
「そして、息子はこのように言いました。」
『今の大学はやめる!』
『もう1年、サポート校(通信制高校)に通って勉強する!』
『そして、○○大学(国立の大学)に行く!』
『○○大学が自分に合っている!』
「1年後、○○大学には合格できず、私立の大学に行きました。」
「しかし、その大学も・・・・・。」
9.元アイドルのカウンセリングは予約が取れない
会社に勤めずに起業する方法もあります。
実際、元人気アイドルグループの女性が「心理カウンセラー」の資格をとり、カウンセリングサロンを開いている例もあります。
※ 心理師やカウンセラー、心理士の資格は数多くあり、テキストを読むだけでもらえる資格や数時間の授業を受けるだけでもらえる資格もあります。
※ 現在、公に認められている資格は、国家資格である「公認心理師」と民間資格ではありますが、厳しい認定基準があり信頼できる「臨床心理士」の2つです。
お若いカウンセラーさんですが、人気があり予約が取れない状態だそうです。
ただ、この方の例を参考にすれば、誰でも人気カウンセラーになれるわけではありません。
この方が成功しているのは、資格を持っているからだけではないのは、みなさんもおわかりいただけると思います。
10.1年で7%、3年で53%、10年で93%の会社が潰れる!
経済産業省の調査によると、起業した会社が1年後に生存している確率は72%だそうです。
3年後の生存率が53%で10年後の生存率は7%と言われています。
例えば、10人の人が会社を作ったとすると、1年後には3人の人が会社を潰してしまいます。
さらに3年後には10人中5人の会社が潰れます。
そして、10年後になると、残っている会社1社となるのです。
(10人中9人が10年以内に会社を潰してしまうのです。)
不登校解決相談所も最初の年は赤字決算でした。
(私はビラ配りやリラクゼーションのアルバイトをしていました。)
しかし、教員時代に約70人の不登校を解決したノウハウがあったため、相談を下さった方々の不登校を確実に解決することができました。
そこから、口コミや紹介などが増えていき、今では全国から年間1000件以上の相談をいただけるようになりました。
もちろん、この記事の女性が「夢」の為に会社に勤め続ける可能性もあります。
また、自分で起業した会社が軌道に乗るまで、私のようにバイトなどをして乗り越える可能性もあります。
ただ、不登校のお子さんを持つ親御さんや、本人に伝えたいことがあります。
「安易に大丈夫と思わないで下さい。」
「社会はそんなに甘くありません。」
「夢を実現するためには、厳しい現実を乗り越えなければならない。」
11.不登校を解決したという親御さんの本の内容は?
不登校を解決したという親御さんの「本」を読みました。
そこには、このように書いてありました。
「息子は小学校3年生のときに不登校になりました。」
「その後、小学校の6年生までは、ほとんど学校に行っていません。」
「家にいるときは、好きなことをやらせました。」
中学校時代についてはこのように書いてありました。
「中学校には1日も通っていません。」
「ただ、市の適応指導教室には定期的に通っていました。」
「中学3年生になり、自分から勉強を始めました。」
「高校に行って絵の専門学校にはいると言う夢ができたからです。」
そして、最後にこのように書かれていました。
「私は子どもを信じて6年間、待っていました。」
「それにより、子どもは自分の夢を見つけ、自分から動き出しました。」
「不登校の子どもは、自分の人生をしっかり考えています。」
「だからこそ、親は子どもを信じて『待つ』ことが大切なのです。」
12.成功事例は「成功理由」や「その後」を意識して読む!
静岡県にある不登校解決相談所には、様々な相談が寄せられます。
下は幼稚園から、上は大学生や社会人の方の不登校(不出社)の相談です。
これらの相談のほとんどが「待つ」対応を取ったことで不登校が悪化したという相談です。
そのため、私は不登校の成功事例の本を読むときに、「疑問」や「成功した理由」「その後」などのポイントを意識して読むようにしています。
すると、この本の「見逃しがちなポイント」が見えてきました。
それが、下記の3つです。
①「家にいるときは、好きなことをやらせました。」と書いてあるが・・・。
②「中学3年生で自分から勉強を始めました。」と書いてあるが・・・。
③ 進学先の高校は?現在は何をしている?
13.「ゲーム依存」や「スマホ依存」にならなかった?
「(不登校で)家にいるときは、好きなことをやらせました。」
約6年の間、好きな事をして過ごしていると、ほとんどの子どもは「ゲーム依存」「スマホ依存」やそれに近い状態になってしまいます。
しかし、本の中には、そのような状態になったという記述はありませんでした。
なぜ、「ゲーム依存」や「スマホ依存」にならなかったのかを不思議に思いながら呼んで行くと、途中にサラッとこのように書いてある部分がありました。
「ゲームは毎月のお小遣いを貯めて買わせていました。」
「スマホやインターネットは使用量をお小遣いから払わせました。」
実は、この本の中でスマホやゲームのことに触れているのは、この2行だけです。
それも、それぞれ別の話の流れで書かれていたのです。
14.ゲームやスマホはお小遣いから払わせていた
静岡県にある不登校解決相談所では、不登校の子どもに対して無条件で「スマホ」や「ゲーム」を許可することは、オススメしていません。
なぜなら、ゲームやスマホを無条件で許可することで「ゲーム依存」や「スマホ依存」になる可能性が高いからです。
→「ゲーム依存」や「スマホ依存」についてはコチラをご覧ください。
また、「ゲーム依存」や「スマホ依存」にならなくても、様々な弊害が出てくるのは間違いありません。
当然、不登校の解決にも時間がかかってしまいます。
こちらのお母さんは、ゲームやスマホなどの「娯楽は自分のお小遣いで買う」という教育方針があったようです。
これならば、不登校の子どもが「ゲーム依存」や「スマホ依存」にならず、不登校を解決しやすい状態であったことに納得が出来ます。
とても良い対応だと思います。
しかし、本を読んだ親御さん方の中で、この2行に気づいた方がどのくらい、いたのでしょうか?
15.中学3年生から動き出すのは珍しくない
「中学3年生で自分から勉強を始めました。」
これに関しては、特に驚くことではありません。
ほとんどの不登校が、中学3年生から登校を始めるからです。
詳しく書かなくても理由は分かると思います。
中学3年生は義務教育最後の年です。
さらに言えば、高校へ進学するための大切な時期です。
そのため、不登校の子どもは中学3年生が近づくと、このように言うことが多くなります。
「4月からはガンバル!」
「中学3年からは、毎日、学校に行く!」
しかし、中学3年生の4月から登校を始めても、数日~数週間で不登校に戻ってしまう子がほとんどという現実があるのです。
16.週に2~3回の勉強開始が小さな一歩に!
この本のお子さんは、学校に行かないまでも勉強を始めたそうです。
これも不登校あるあるです。
ただ、本を読むと受験勉強をしていたわけではないようです。
多い時で週に2~3回、少ないときで月に1~2回の適応指導教室で勉強を始めたようです。
詳しくは本にかいてありませんでしたが、進学した高校のことを考えると、それほど熱心に勉強をしていたようではない感じです。
それでも、親としては勉強を始めてくれたのであれば、嬉しい事ですし、本人にとっても悪いことではありません。
17.通信制高校に合格は成功事例?
本の後半に「中学3年生の状態」が書いてあったのですが、「高校の様子」や「その後の専門学校」については、何も書かれていませんでした。
高校生や大学生、社会人の不登校(不出社)を解決している不登校解決相談所としては、大切なのは義務教育以降の「高校の様子」や「専門学校の様子」です。
ただ、本文の中には「高校の様子」や「専門学校の様子」について書かれている文章は見つけられませんでした。
しかし、編集後記の部分を読むと、このお子さんの進学先のことが1文だけ書かれていました。
「息子は通信制高校に合格し、現在は自分のペースで勉強をしています。」
ただ、通信制高校卒業後の事や専門学校については何も書かれていません。
もしかしたら、現在も通信制高校に在籍しているかもしれません。
(この本が出版されて数年が経っていますが、その後の本が出版される気配はなさそうです。)
→「通信制高校」の事例についてはコチラをご覧ください。
18.中学3年生、高校生、大学生の相談が増加中
ネットや本を見ると、このように書いてあることが多々あります。
「不登校でも大丈夫!」
「合格できる高校はある!」
「通信制高校は全日制高校と変わらない。」
しかし、不登校解決相談所では、これらの言葉を安易に受け入れてしまう事に不安を覚えています。
もちろん、不登校のまま合格出来る高校はあります。
ただ、現実の社会がそこまで都合良く出来ているわけではありません。
→「通信制高校の就職や進学」についてはコチラをご覧ください。
静岡県にある不登校解決相談所には、年間1000件以上の相談が寄せられます。
その半分以上が「中学3年生~高校生」「大学生」「社会人」の相談です。
これは「不登校」と言う言葉が社会で認知された結果だと考えています。
しかし、認知されたことで支援や対応が「おざなり」もしくは「なおざり」になっている現状があります。
その結果、シワ寄せが「高校」や「大学」「社会人」に及んでいるのです。
19.成長や発達に大切な10代を価値あるものに!
「人間、やる気になれば何でも出来る!」
「人生はいつからでもやり直すことが出来る!」
不登校の子どもに対して、このように言う大人はたくさんいます。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
「27才で資格を取ることが出来たのでしょうか?」
「難しいと言って、資格を取ることを辞めていないのでしょうか?」
「通信制高校の課題(レポート)をやっているのでしょうか?」
「通信制高校卒業後に仕事に就けたのでしょうか?」
「就職や企業をして自立しているのでしょうか?」
静岡県にある不登校解決相談所では、このお子さん方と同じような理由で不登校になったお子さんの不登校を何百件も解決しています。
もし、お母さん方が「不登校になってすぐ」に相談を下されば、10代で不登校は解決できたでしょう。
そうすれば、このお子さん方は違う人生が送っていたと思います。
人間の成長や発達に大切な「10代」は二度と戻ってきません。
大切な10代が価値あるものになるといいですね!
→まずは静岡にある不登校解決相談所の無料相談を!
→全国から、相談の依頼をいただいております。
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、岩手県、福島県、宮城県、山梨県、愛知県、青森県、新潟県、石川県、福井県、富山県、長野県、岐阜県、大阪府、京都府、三重県、兵庫県、奈良県、島根県、岡山県、広島県、徳島県、高知県、愛媛県、佐賀県、宮崎県、大分県、熊本県、福岡県、沖縄県から不登校の相談をいただいております。
電話番号:080-9114-8318
住所 〒410-1118 静岡県裾野市佐野1081-14