文部科学省の調査と現実の不登校原因が違う3つの理由

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文部科学省の調査と現実の不登校原因が違う3つの理由

不登校の原因と理由

2023/08/23 文部科学省の調査と現実の不登校原因が違う3つの理由

不登校の原因や理由を調べて報告するのは誰?

 

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1.現実と調査が違う3つの理由
2.①不登校の原因を確認するのは教員である。
3.不登校の「本当の理由」を言える信頼関係ができている?
4.「私の気のせいだと思うんですが・・・」を繰り返す真面目な不登校の子
5.子どもの深刻さに気づかず「気のせいじゃない?」と言ってしまった先生
6.②どの部分を不登校の原因とするのかが曖昧である。
7.親と学校に違う理由を言う不登校の子ども
8.どちらの理由も本当のことだけど・・・・
9.不登校の原因は学校?親の子育て?
10.③会えない、分からない場合の回答を決めるのは教員である
11.子どもの意見を全て聞き入れている親をみると
12.本音を言いやすくする技術がたくさん!
13.性格や気質、状態を考慮して声をかけることで本音が!
14.「あなたのツラさを知りたい」という気持ちをもって対応
15.理由が分からなくても不登校は解決する!

 
 

1.現実と調査が違う3つの理由

 

文部科学省の調査と現実の不登校の原因が違うのはなぜでしょう?

 

これには、下記のような3つの理由があります。

 

① 不登校の原因を確認するのは教員である。
② どの部分を不登校の原因とするのかが曖昧である。
③ 長期不登校の子ども(会えない子ども)の不登校の原因は親の対応で判断する。

 

それでは、この3つについて詳しく説明をしていきたいと思います。

 
 

2.①不登校の原因を確認するのは教員である。

 

文部科学省では、毎月、全国の不登校人数調査を行っています。

 

各学校の生徒指導主事が、所属している学校の不登校人数を調べ、都道府県の教育委員会に報告をしているのです。

 

その調査の項目には、欠席日数だけでなく、遅刻、早退の日数、その月の様子などの項目もあります。

 

もちろん、生徒指導主事の先生が不登校の子どもや保護者、1人ひとりに聞き取りをしているわけではありません。

 

不登校の子どもの担任や学年主任、不登校担当などが調査、確認をして、生徒指導主事に報告します。

 
 

3.不登校の「本当の理由」を言える信頼関係ができている?

 

クラスに不登校の子どもがいる先生は、その子たちの不登校の理由や原因についても報告をします。

 

当然ですが、不登校の子どもと会うことが出来ている先生もいらっしゃるでしょうし、会うことが出来ていない先生もいらっしゃるでしょう。

 

やっと会えるようになった先生もいらっしゃるでしょう。

 

当然、不登校の子どもたちと先生の関係も、それぞれ違う状態です。

 

先生に本音を言える不登校の子どももいるでしょう。

 

ただ、数回しか会うことが出来ていない不登校の子どもは、まだまだ、先生に本音を言えない状態かもしれません。

 

もちろん、不登校の子どもの性格も関係してきます。

 

本当はクラスの友達に悪口を言われていたり、無視をされたりして不登校になった子どもでも、先生や親にそれを言えない子もいます。

 

真面目なタイプやおとなしいタイプの不登校の子どもは、不登校の原因が「友人関係」であっても、それを先生や親に言わない傾向が強いのが現実です。

 
 

4.「私の気のせいだと思うんですが・・・」を繰り返す真面目な不登校の子

 

小学校6年生の女の子がいました。

 

お母さんから相談をいただいたとき、お母さんはこう仰っていました。

 

「不登校の原因は分かりません。」
「本人も分からないと言います。」
「学校の先生からは、このように言われていました。」

 

『学校に来ちゃえば問題ないのですが・・・。』

 

「ただ、娘は学校に行くことができません。」
「どうすれば、いいのでしょうか?」

 

私は家庭訪問をさせていただき、彼女と話をしました。

 

「学校に行けない理由は分かりません。」
「学校に行こうとすると怖くなるんです。」

 

私が他の子どもたちの事例をあげたり、本音を話しやすいように具体例をあげると、彼女はこのように話し始めました。

 

「多分、私のことを言ってるんじゃないと思うんですよ!」
「違う事を話していると思うんですけど・・・。」
「AさんとBさん、Cさんが、私の方をチラチラ見て、ヒソヒソ話をしているような気がするときが・・・。」
「違うと思うんですけど・・・。」

 

その後、Aさん、Bさん、Cさんについての話を聞くと、このお子さんは「違うと思うんですけど」を枕言葉にしながらも、自分の感じている気持ちを話してくれました。

 
 

5.子どもの深刻さに気づかず「気のせいじゃない?」と言ってしまった先生

 

このお子さんの不登校の原因は、同じクラスにいるAさん、Bさん、Cさんでした。

 

このお子さんは、1度、担任の先生に「サラッと相談」をしたことがあったそうです。

 

ただ、その時の担任の先生から「気のせいじゃないかな?」と言われたことで、それ以上相談が出来なかったそうです。

 

とても、おとなしいタイプのお子さんで、相手のことを悪く言わない心の優しいお子さんでした。

 

そのため、担任の先生は「サラッと相談」をされたとき、深刻と気づかなかったのは仕方がない気もしました。

 

ただ、私がこのお子さんと話をせず、不登校の原因が分からなかったとしたら、先生や親御さんは不登校の原因を「何」としたのでしょう?

 
 

6.②どの部分を不登校の原因とするのかが曖昧である。

 

不登校の原因とは、不登校のどの部分を指すのでしょう?

 

登校になった「具体的なきっかけ」を指すのでしょうか?

 

それとも、不登校になった「子どもの性格、気質、障害」を指すのでしょうか?

 

(他の子ならAという理由で不登校にならないから、この子には不登校になる性格や気質、障害があるんだろう。)

 

それとも、不登校が「解決しない原因」を指すのでしょうか?

 
 

7.親と学校に違う理由を言う不登校の子ども

 

中学1年生の男の子がいました。

 

このお子さんは、学校の先生に対して「不登校の原因」をこのように言っていました。

 

「お母さんが勉強、勉強とうるさい。」
「テストの点が悪かったときに親に怒られた。」
「それで勉強をするのが嫌になった。」
「だから学校に行きたくないんだ!」

 

これを聞いた先生たちは、「不登校の原因が母親にある」と思ってしまいました。

 

しかし、家では「不登校の原因」をこのように言っていました。

 

「Aくんに悪口を言われた。」
「クラスに居場所がない。」
「休み時間や移動教室の時に1人になるのが怖い。」

 

これを聞いていたお母さんは、不登校の原因はクラスの人間関係だと思っていました。

 
 

8.どちらの理由も本当のことだけど・・・・

 

私がお母さんから依頼を受け、このお子さんの話を聞いた所、このような事が分かりました。

 

・お母さんから「もっと勉強をしなさい!」と言われたことが何回もあった。
・言われるたびにイライラしていた。(小学校のころは学校に行っていた。)
・中学校に入り、クラスが変わった。
・仲の良い友だちが新しいクラスにいなかった。
・新しい友だちを上手に作れず、1人でいることが多くなった。
・ある男の子に悪口を言われた。
・学校に行くのがイヤになった。
・不登校になったら「勉強をしなさい!」と言われなくなった。

 

このお子さんが、学校や家で話していた内容は、どちらも本当のことだったのです。

 
 

9.不登校の原因は学校?親の子育て?

 

このお子さんの場合、不登校の原因は何になるのでしょう?

 

このように考える先生やカウンセラーさんもいるでしょう。

 

・小学校の頃から、お母さんが「もっと勉強しなさい!」と言っていたことがストレスになっていた。
・友だちの悪口をきっかけに不登校になってしまった。

 

親御さんはこのように考えるかもしれません。

 

・「もっと勉強しなさい!」とは言っていたけど、小学校のころは学校に行っていた。
・クラスの友達の悪口から学校が怖くなったんだから、不登校の原因は「友人関係」では?

 

ただ、文部科学省に報告するのは学校の先生です。

 

学校の先生と親御さんで連携が取れていれば、このような意見の相違はないのですが・・・。

 

ちなみに、不登校解決相談所では、どちらかと言うと、親御さんの考えに近い考えを持っています。

 

・小学校の頃は学校に行っていた。
・中学校で不登校になったので、原因は「悪口」「居場所がない」「友人関係」である。
・ただ、親御さんの声かけにより「勉強=嫌い」「学校=勉強するところ=イヤな場所」という認識を子どもがもっていた可能性は高い。
・不登校の原因ではないが、少なからず関係はあると思われる。

 
 

10.③会えない、分からない場合の回答を決めるのは教員である

 

不登校の人数は年々増えています。

 

また、「不登校でも大丈夫!」「不登校は不幸じゃない!」などの言葉が広がることで、不登校が長期化する子も増えています。

 

不登校が長期化することで、子どもだけでなく親御さんも「不登校の状態が当たり前」になってしまいます。

 

こうなってしまうと、不登校の子どもと会うことができない担任の先生も増えていきます。

 

不登校のお子さんと何とか会おうと先生が努力しても、親御さんからこのように言われてしまうこともあります。

 

「子どもが会いたくないと言っているので、家に来ないで下さい。」
「電話には出ないので、電話をしないで下さい。」
「プリントなどはコチラから取りに行きます。」

 

これでは、先生がどんなに努力をしても、不登校の子どもと会うことは難しくなってしまいます。

 
 

11.子どもの意見を全て聞き入れている親をみると

 

不登校の子どもと会うこと出来ないため、子どもに不登校の原因を確認することはできません。

 

同様に親御さんとじっくり話す時間もいただけないため、親御さんから原因を聞くこともできません。

 

このような状態の場合、先生は「不登校の原因」をどのように報告するでしょう?

 

親御さんが不登校の子どもの意見を尊重しすぎてしまっている様子をみると、不登校の原因は「親子関係」と思ってしまうのも仕方ありません。

 

ただ、親御さんの肩を持たせていただくと、親御さんはお子さんが不登校になってしまったとき、不登校について調べ、相談し、様々な対応を行ってきました。

 

それでも、不登校が解決しなかったことから「子どもの意志を尊重する」対応を取っているという親御さんがほとんどです。

 

(残念ながら間違った対応を行ってしまったため、不登校が解決しなかったのですが・・・。)

 
 

12.本音を言いやすくする技術がたくさん!

 

静岡県にある不登校解決相談所には、不登校の子どもの本音を引き出す技術がたくさんあります。

 

それは、不登校解決相談所が理想にこだわらないからです。

 

例えば、最初に事例として出した小学校6年生の女の子の場合、下記のような手法を使いました。

 

・子どもが「言ってはいけない」と思っていることを、不登校解決相談所が先に例示する。

 

事前にお母さんからいただいていた情報や実際に本人と話をしたことから、このお子さんが「真面目」で「他の子の悪口を言わない」子であることが分かりました。

 

また、言葉の端々や受け答えから、「学習」や「先生との関係」ではなく「友だちとの関係」に不安があることも分かりました。

 
 

13.性格や気質、状態を考慮して声をかけることで本音が!

 

そこで、私は彼女の性格や状態を考慮し下記のように話をすることにしました。

 

「クラスに1軍の子はいない?」
「リーダーシップを取るのが好きな子!」
「みんなに指示したり、まとめたりが好きな子!」
「何かを決めるときは、そういう子がいるといいよね~!」
「リーダーシップを取るところは、良いところだよね~!」

 

まずは、その子が「苦手としている子」の良い面を話します。

 

「でも、たまに暴走しちゃう子が多いんだよね~。」
「自分の思い通りに行かないとイライラしたりするんだよね~。」
「ハッキリ、『ちゃんとやって!』って言ってくれる子だと分かりやすいんだけど・・・。」
「ヒソヒソ話をしたり、裏で悪口を言い出す子もいるんだよね~。」

 

そして、最後にこのように聞きます。

 

「先生が言っやような酷い子ではないにしても、似たような子はいない?」
「ヒソヒソ話をされたり、悪口を言われたことはない?」
「もちろん、ヒソヒソ話も○○ちゃん(相談者)のことだという確証はないけどね。」
「自分の事を言われているんじゃないかもしれないけど、もしかしたら自分のこと?って思った経験はない?」

 

このような話をしたところ、このお子さんは私に本音を話し始めてくれました。

 
 

14.「あなたのツラさを知りたい」という気持ちをもって対応

 

ただ、担任の先生の場合は「言える事」と「言えない事」があります。

 

このお子さんのように、不登校の原因がヒソヒソ話や悪口だった場合、被害者も加害者も自分のクラスの子どもだからです。

 

もちろん、「いじめ」の場合、担任の先生にはしっかりした指導をしていただくのは当然です。

 

それでも、「加害者→警察に突き出す」ではなく、「加害者→改善を期待する」指導をしていただきたいという気持ちも分かります。

 

子どもから話を聞き出す技術がない先生もいるでしょう。

 

しかし、子どもはバカではありません。

 

担任の先生が本気で行動すれば、子どもはそれを感じ心を開いてくれます。

 

逆にいくら技術があろうとも、心がなければ子どもは心を開きません。

 

「あなたのツラさを知りたい!」
「それを解決する手伝いをしたい!」
「自分(担任)のせいならば、それも遠慮なく言ってほしい!」

 

このような気持ちで対応をすれば、不登校の子どもは「本当の原因」を話してくれると思います。

 
 

15.理由が分からなくても不登校は解決する!

 

ただ、理由は分からなくても不登校を解決することはできます!

 

親御さんや先生方は、理由にこだわり過ぎないようにしていただければと思います。

 

→不登校の原因や理由が分からなくても不登校は解決する!
→理由や原因を聞きすぎて不登校が悪化!そこから不登校を解決するには?
 

 

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