080-9114-8318
〒410-1118 静岡県裾野市佐野1081-14(公文併設)
24時間、相談受付中!(即対応できない時は折り返します。)
不登校の中学3年生が2回の相談で登校開始!継続カウンセリングで無遅刻、無欠席、希望校合格!
1.不登校の中学3年生が登校開始! 2.人付き合いが苦手で新クラスになじめなかった 3.「ムリをさせないようにしましょう」と言われ・・・ 4.「子どもが動き出すまで待ちましょう」と言われ・・・ 5.「高校からガンバる!」と言う子は危険! 6.担任、カウンセラー、保健師は何をしている? 7.「会ってもいいよ!」と思う対応や声かけ! 8.「会ってもいい」と思えるコツは? 9.笑顔で「マニアック」な説明をしてくれました! 10.多くのアニメ、歌い手などを知っている理由は? 11.お父さん、お母さんの連携した対応! 12.役割分担と声かけ、対応を事前に検討 13.「やる気」を引き出す声かけや対応 14.「不安」だけでなく「怠け」や「甘え」がある 15.やる気を引き出し、継続できるようにする支援 16.重要なのは初面談後の親の対応や声かけ 17.2回目もちゃんと起きて待っていた! 18.登校に向けて不安の確認と解決方法 19.「明日から学校に行く!」を実現させる支援 20.半年ぶりに自分から学校に入りました! 21.無遅刻、無欠席、希望校合格!
先日、中学3年生Hさんのお母さんが泣きながら嬉しい電話を下さいました。
「先生、ありがとうございます。」 「今、息子が昇降口から学校に入りました。」 「半年ぶりの登校です。」 「暴れたり、暴言を吐いたりすることなく、すんなり登校できました。」 「先生、本当にありがとうございます。」
Hさんのお母さんが初めて相談を下さったのは「嬉しい電話」の3週間前でした。
不登校解決相談所の初回無料相談を申し込むためです。
無料相談で不登校解決相談所の考えに賛同して下さったお母さんは、翌日、対面カウンセリング(静岡県裾野市に来ていただく)を申し込んで下さいました。
翌日の対面カウンセリングでは、無料相談で聞くことが出来なかったHさんの状態について教えていただきました。
・中学校2年生までは不登校ではなかった。 ・学校ではおとなしいタイプで「まじめな子」と先生によく言われる。 ・仲の良い友達とは話をするが、他の子とはあまり話すことができない。 ・お母さんが部活の試合を見に行くと1人でいることも多かった。 ・小学校の頃から人間関係に不安を感じたことがあった。 ・ただ、中学2年生までは登校しぶりは無かった。
Hさんの不登校の原因が新しいクラスにあるのは間違いないようです。
もちろん、人間関係に苦手意識を持っていることも不登校の引き金になったことは否定しません。
しかし、担任の先生が子どもたちの様子を意識的に見ていれば・・・。
Hさんが中学3年生になってからの話も教えていただきました。
・仲の良い友達が同じクラスに1人もいなかった。 ・最初は普通に登校していたが少しずつ登校をしぶるようになった。 ・4月の中旬には学校に行かなくなった。 ・スクールカウンセラーに相談したところ「登校刺激を与えないように」と言われた。 ・父親は「ムリヤリ」連れていこうとした。 ・その対応は「よくない」と言われていたので母親はそれを止めた。 ・対応について父親と母親がケンカをするようになった。
・母親が実家に帰ることも何回かあった。
お父さんとお母さんが対応についてケンカをするのも「不登校あるある」です。
ただ、最近は「無理をさせない」などの対応が一般的になったため、親御さんがケンカをすることも少なくなっています。
お母さんとお父さんは、子どもの「意志を尊重」して「待つ」対応を行います。
しかし、Hさんが登校する様子はありません。
・父親、母親、学校も登校刺激を与えるのをやめた。 ・しかし、Hが登校する気配はない。 ・市の教育委員会に相談したところ保健師を紹介される。 ・Hは保健師に会うのを拒否した。 ・保健師から「子どもが『会う』と言うまで待ちましょう」と言われる。 ・定期的に連絡をほしいと言われた。 ・ただ、「子どもが『会う』と言うまで待ちましょう」と言われ続けた。
新たに相談をした市の保健師さんも「子どもの意志尊重派」だったようです。
もちろん、子どもの意志を尊重して、不登校が解決したり、改善したりするのであれば問題は無いのですが・・・。
・Hは勉強、手伝い、外出をしなくなった。 ・ゲームやアニメ、模型作りだけをして、毎日を過ごしている。 ・昼夜逆転生活となっている。
Hさんが不登校になって半年が経ちました。
しかし、Hさんが学校に行く気配はありません。
このままでは、全日制高校への進学がさらに厳しくなってしまいます。
(本人が全日制高校への進学を希望していました。)
そんなとき、お父さんが不登校解決相談所を見つけてくださり、お母さんが無料相談を申し込んでくださったのです。
不登校解決相談所では「全日制高校に進学をした方が良い」と言う考えを持っています。
もちろん、「定時制高校」や「通信制高校」に行くのが悪いと言っているわけではありません。
ただ、下記のような考えや状態であるなら、「定時制高校」や「通信制高校」でも不登校になってしまう確率が高いのが現実なのです。
・中学校を不登校のまま卒業する。 ・「高校からガンバる!」「4月から、毎日、登校する!」と言う。 ・「高校から」と言ってゲームやスマホなどで不規則な生活を続ける。 ・「不登校でも大丈夫」と自分で言う。 ・口では理想を言うが行動や態度が伴っていない。など
→通信制高校の卒業、進学、就職は全日制高校と同じではない!
私はHさんの趣味について聞きました。
「Hの趣味はアニメと模型作りです。」 「ガンプラを作るのが好きで、家にもたくさんあります。」 「好きなアニメはFATEで、そのゲームもやっています。」
さらに、担任の先生との関係についても聞きます。
「最初は先生が定期的に会いに来てくれていたのですが・・・。」 「ゴールデンウィーク明けから会いたくないと言って・・・。」 「それ以来、先生は月に1回程度、プリントを届けてくれるだけです。」 「Hと会いたいとも言わなくなりました。」 「手紙やメッセージ、電話で話すこともありません。」 「多分、Hのプレッシャーにならないようにと気を遣ってくれているんだと思います。」
スクールカウンセラーや保健師についても教えてくださいました。
「どちらとも会いたくないと言っています。」 「定期的に『どうする?』と聞くようにはしているのですが・・・。」
『ムリ!』 『イヤ!』
『何で会わなきゃいけないの?』
中学生ですので不登校が続いても「留年」することはありません。
ただ、中学3年生ですので不登校が続くと希望した「進路」に進むことは出来なくなります。
そこで、静岡県にある不登校解決相談所では「本人が会いたい」と思える声かけをしてもらうことにしました。
具体的にはマニアが聞けば「あるあるある!」というようなネタをお母さんに言ってもらったのです。
「今度の専門家はマニアらしいよ!」 「○○が好きなんだって!」 「そうそう、△△って分かる?」 「その専門家さんが言っていたんだけど・・・。」 「お母さんは分からないんだけどHなら分かるって言われたの!」 「△△って何?どういう物?意味は?」
誰しも趣味が同じ人と話すのは楽しいことです。
ただでさえ不登校で外に出ない子であればなおさらです。
最近はネットで同じ趣味の知り合いを見つけ話す子もいます。
しかし、ネットとリアルでは、リアルの方が「楽しみ」も「感動」も共有しやすいものです。
不登校のとき。カウンセラーや先生、専門家が同じ趣味であったら?
他のカウンセラーや先生、専門家より、その人と話しやすいと思うのは当然です。
さらには、マニアしか知らない情報を知っている人であれば・・・・。
「その人なら会ってもいいかな!」
Hさんの反応は予想より良い反応でした。
お母さんが「マニアあるある」について質問をしたところ「△△」の意味や状態について答えてくれたそうです。
不登校になってから、親子の会話がほとんどなかったお母さんは驚きます。
「△△について、とても楽しそうに話してくれました。」 「Hの笑顔を見たのは久しぶりです。」 「言っている意味はよく分かりませんでしたけど。(笑)」 「△△の話を1時間ほどした後、Hがこう言ってくれました。」
『その人なら会ってみてもいいかな!』
静岡県にある不登校解決相談所の代表は様々趣味や歌手、アニメや歌い手、ゲームを知っています。
それは、大学生の頃に教育実習に行った学校での体験があるからです。
→「そのカウンセラーの先生に会ってみたい!」と子どもが言うようにするには?
そのため、教員生活20年間だけでなく、カウンセラーをしてる現在も、子どもたちの「趣味」や「好きな物」「歌手」「歌い手」「アニメ」「ゲーム」「ドラマ」などを見たり、聞いたり、やったりしています。
最近では中学2年生の女の子の「おすすめの少女マンガ」を読んで泣きました。(笑)
もちろん、全てに精通しているわけではありません。
ただ、事前にお子さんの趣味や好きな事を親御さんに調べてもらうことで、不登校のお子さんと会う前に「見たり」「やったり」「聞いたり」しています。
静岡県にある不登校解決相談所の不登校解決率が高いのは、このような小さな事を大切にしているからです。
お父さんには「強めの声かけ」をお願いしました。
「不登校になって半年が経った!」 「このままじゃ、全日制高校への進学が厳しくなる!」 「その専門家の先生は多くの不登校を解決している!」 「まずは、その先生にあって話を聞きなさい!」
不登校になってから行ってしまった「子どもの意志を尊重」「ムリをさせない」「待つ」対応により、お母さんとHさんの立場が逆転していました。
お母さんが正しいことを言ってもHさんは暴言を吐いたり、無視をしたりします。
しかし、お父さんとの関係は逆転していませんでした。
なぜなら、お父さんは「意志を尊重」「ムリをさせない」「待つ」対応に疑問を持っていたからです。
静岡県にある不登校解決相談所では、お父さんとHさんの関係を上手に利用させていただきました。
専門家が自分の同じ趣味をもっていて「会ってもいいかな?」と思っているときに、お父さんから「会うように」と支持を受けます。
親子関係が完全に逆転してしまっていたらHさんは反発したことでしょう。
しかし、Hさんはお父さんの言葉に反発しながらもこう言ったそうです。
「その人に会えばいいんでしょ!」
お父さんとお母さんには、Hさんが「拒否した場合」と「受け入れた場合」の両方の声かけも伝えておきました。
「そっ、そうだよ!」 「まずは専門家に会えばいいよ!」
お父さんには驚いた様子の返答をお願いしました。
「Hはちゃんと自分の将来を考えているんですよ!」 「お父さんに言われる前から『会う』って言っていたんですよ!」 「Hはやるときはやる子なんです!」
お母さんにはHさんを「のせる」声かけをお願いしていたのです。
初面談の前半は、ガンプラの塗装について話をしました。
もちろん、趣味の話だけで面談を終わることはありません。
なぜなら、目標は不登校を解決することで、お子さんと仲良くすることではないからです。
さらには、最初の面談で学校の話をしないと、その後の登校刺激の効果が下がってしまうからです。
→不登校の子どもと信頼関係を作るため「趣味」の話をするカウンセラーは多いが・・・
「全日制高校を目標にしているんだよね!」 「絶対にそっちのがいいよ!」 「ちゃんと将来のことを考えているんだね!」 「お母さんの話どおりしっかりしてるね!」
まずは、お子さんの前向きな気持ちを認め、褒めて気持ちを「のせ」ていきます。
「でも、久しぶりに学校に行くのって勇気がいるよね~!」 「友達に何か言われるかもしれないし、1人ぼっちになるかもしれないし!」 「怖いよね~。不安になるよね~。」 「その気持ちはみんなが持つものだよ!」 「それでも、学校に行かなきゃって思ってるんだよね!」
私が他の子の事例を出して、受容と共感をしつつも、気持ちの「前面化」をするとHさんは本音を話し始めました。
「高校の事を考えたら少しでも早く学校に戻らないと・・・。」 「でも、1人ぼっちになるのが怖くて・・・。」 「どこかのグループに入ることができればいいんだけど・・・。」 「自分から声をかけるのが苦手なんで・・・。」
さらには、現在の家での状況についても話してくれました。
「受験勉強や宿題をやろうと思っているんですが・・・。」 「ついつい、ゲームや動画、プラモに逃げてしまって・・・。」 「親も先生も怒らないから、イヤな事は後回しにしちゃってるんです。」 「正直、怠けているのは自分でも分かっています。」
「正直な気持ちを話してくれてありがとう!」 「怠けの気持ちがあることも正直に言えるのはエラいよ!」 「ガンバろうという気持ちも持っているから大丈夫だよ!」 「先生も、お母さんも、お父さんも、担任の先生も不安がなくなるように手伝うよ!」 「だから、みんなでガンバって登校できるようにしようね!」
もちろん、今後も「ガンプラ」や「FATE」の話もしようと約束しました。
そして、最後にこう伝えます。
「また、3日後にくるよ!」 「その間、出来る範囲で勉強や宿題をやってね!」
(事前に3日後に再訪問の依頼をいただいています。)
(なぜ、3日後かというと人間のやる気が続くのが3日だからです。)
私が帰った後、お母さんやお父さんには「私の話」をしないように伝えておきました。
不登校解決相談所では「子どもが嫌がる(登校を促す)」話をするため、子どもが下記のように言うことがあるからです。
「学校に行けと言われた!」 「もう、会いたくない!」
ここで、親御さんが今までどおり「受容」と「共感」をしてしまっては意味がありません。
逆に「反論」をしてしまっても親子関係が悪くなるばかりです。
もちろん、子どもから私の話をしてきた場合は聞いてもらいます。
マイナスの意見であれば「軽く聞き流す」ようにしていただき、プラスの意見であれば「共感」していただくお願いをしました。
ただ、実際はマイナスの意見を言う子はほとんどいません。
先日も始めて話をしたときに「あまり乗り気ではない?」と感じた子も、私が帰った後、お母さんにこう言ったそうです。
「少しずつ勉強や登校をガンバる!」 「また、(不登校解決相談所の)先生と話をしたり、勉強をしたりしたい!」
2回目の面談は不登校解決相談所の予約の都合で午前中となりました。
そのため、最初の関門はHさんが「起きているか?」「玄関を空けてくれるか?」の2つです。
以前、担任の先生が家庭訪問をしたとき、Hさんは起きているにもかかわらず居留守を使ったそうです。
もし、「玄関を空けてくれなかった」場合の対応については、親御さんと事前に決めておきました。
ただ、2つの関門は杞憂に終わりました。
私が訪問をすると、Hさんは笑顔で私を出迎えてくれたのです。
「先生!お茶とお菓子をどうぞ!」 「先生がきたら渡すようにお母さんから言われたんだ!」
Hさんに、3日間の様子を聞くと嬉しい答えが返ってきます。
「先生!数学と理科の問題集をやったよ!」 「分からない所は答えを見ちゃったけど!」 「1日6ページやったよ!」
私は事前に「勉強をした」場合と「勉強をしていない」場合の返答を用意しておきました。
もし、勉強をしていなくてもHさんの気持ちが前向きになる声かけです。
ただ、これも杞憂に終わったようです。
勉強をガンバったことを褒め、全日制高校への進学の気持ちを高める声かけをした後は登校方法や登校開始日について話をします。
具体的には下記のようなポイントについて聞いていきました。
・久しぶりの登校で不安に思う事。 ・登校開始日について。 ・登校日の1日の行動について。 ・登校のルールについて。 ・親、先生、私が行える支援について。など
「明日、登校にチャレンジしてみるよ!」 「午後からだけどいい?」
具体的な対応や支援、行動、対処法について話をしたことでHさんの不安は軽減したようです。
「明日から行けたらすごいね!」 「登校後の不安については今日中に学校の先生に伝えておくね!」 「何かあったら担任の先生に相談して!」 「対応してくれるように伝えておくから!」
私は親御さんに「学校に伝えてもらいたい内容」を説明しました。
親御さんは学校に伝えると担任の先生は了承して下さいました。
翌日。
Hさんは決められた時間に学校に行くことができました。
(お母さんに車で送ってもらいました。)
その日の夜、Hさんと電話で話をすると明るい声で下記のように言っていました。
「先生!結局、最後まで学校にいたよ!」 「友だちが声をかけてくれてグループに入れた!」 「そのグループの子と一緒にゲームをやる約束もしたよ!」 「今度の土曜日に一緒にやるんだ!」
担任の先生に「グループに入れる?」と言う不安を持っていることを話したところ、上手にグループの子に話をして下さったようです。
この後、中学を卒業するまで、定期的に訪問カウンセリングをさせていただきました。
その結果、学校は無遅刻、無欠席となり、希望した全日制高校へも合格することができたのです。
→まずは静岡県にある不登校解決相談所の無料相談を! →全国から、相談の依頼をいただいております。
海外からの相談もいただくようになりました。 カナダ、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、北海道、岩手県、福島県、宮城県、山梨県、愛知県、青森県、新潟県、石川県、福井県、富山県、長野県、岐阜県、大阪府、京都府、三重県、兵庫県、奈良県、島根県、岡山県、広島県、徳島県、高知県、愛媛県、佐賀県、宮崎県、大分県、熊本県、福岡県、沖縄県から不登校の相談をいただいております。
友だち追加(初回無料相談30分延長など)
24/12/02
24/11/25
TOP
全日制高校卒業後、希望大学に進学!
1.不登校の中学3年生が登校開始!
2.人付き合いが苦手で新クラスになじめなかった
3.「ムリをさせないようにしましょう」と言われ・・・
4.「子どもが動き出すまで待ちましょう」と言われ・・・
5.「高校からガンバる!」と言う子は危険!
6.担任、カウンセラー、保健師は何をしている?
7.「会ってもいいよ!」と思う対応や声かけ!
8.「会ってもいい」と思えるコツは?
9.笑顔で「マニアック」な説明をしてくれました!
10.多くのアニメ、歌い手などを知っている理由は?
11.お父さん、お母さんの連携した対応!
12.役割分担と声かけ、対応を事前に検討
13.「やる気」を引き出す声かけや対応
14.「不安」だけでなく「怠け」や「甘え」がある
15.やる気を引き出し、継続できるようにする支援
16.重要なのは初面談後の親の対応や声かけ
17.2回目もちゃんと起きて待っていた!
18.登校に向けて不安の確認と解決方法
19.「明日から学校に行く!」を実現させる支援
20.半年ぶりに自分から学校に入りました!
21.無遅刻、無欠席、希望校合格!
1.不登校の中学3年生が登校開始!
先日、中学3年生Hさんのお母さんが泣きながら嬉しい電話を下さいました。
「先生、ありがとうございます。」
「今、息子が昇降口から学校に入りました。」
「半年ぶりの登校です。」
「暴れたり、暴言を吐いたりすることなく、すんなり登校できました。」
「先生、本当にありがとうございます。」
Hさんのお母さんが初めて相談を下さったのは「嬉しい電話」の3週間前でした。
不登校解決相談所の初回無料相談を申し込むためです。
2.人付き合いが苦手で新クラスになじめなかった
無料相談で不登校解決相談所の考えに賛同して下さったお母さんは、翌日、対面カウンセリング(静岡県裾野市に来ていただく)を申し込んで下さいました。
翌日の対面カウンセリングでは、無料相談で聞くことが出来なかったHさんの状態について教えていただきました。
・中学校2年生までは不登校ではなかった。
・学校ではおとなしいタイプで「まじめな子」と先生によく言われる。
・仲の良い友達とは話をするが、他の子とはあまり話すことができない。
・お母さんが部活の試合を見に行くと1人でいることも多かった。
・小学校の頃から人間関係に不安を感じたことがあった。
・ただ、中学2年生までは登校しぶりは無かった。
Hさんの不登校の原因が新しいクラスにあるのは間違いないようです。
もちろん、人間関係に苦手意識を持っていることも不登校の引き金になったことは否定しません。
しかし、担任の先生が子どもたちの様子を意識的に見ていれば・・・。
3.「ムリをさせないようにしましょう」と言われ・・・
Hさんが中学3年生になってからの話も教えていただきました。
・仲の良い友達が同じクラスに1人もいなかった。
・最初は普通に登校していたが少しずつ登校をしぶるようになった。
・4月の中旬には学校に行かなくなった。
・スクールカウンセラーに相談したところ「登校刺激を与えないように」と言われた。
・父親は「ムリヤリ」連れていこうとした。
・その対応は「よくない」と言われていたので母親はそれを止めた。
・対応について父親と母親がケンカをするようになった。
・母親が実家に帰ることも何回かあった。
お父さんとお母さんが対応についてケンカをするのも「不登校あるある」です。
ただ、最近は「無理をさせない」などの対応が一般的になったため、親御さんがケンカをすることも少なくなっています。
4.「子どもが動き出すまで待ちましょう」と言われ・・・
お母さんとお父さんは、子どもの「意志を尊重」して「待つ」対応を行います。
しかし、Hさんが登校する様子はありません。
・父親、母親、学校も登校刺激を与えるのをやめた。
・しかし、Hが登校する気配はない。
・市の教育委員会に相談したところ保健師を紹介される。
・Hは保健師に会うのを拒否した。
・保健師から「子どもが『会う』と言うまで待ちましょう」と言われる。
・定期的に連絡をほしいと言われた。
・ただ、「子どもが『会う』と言うまで待ちましょう」と言われ続けた。
新たに相談をした市の保健師さんも「子どもの意志尊重派」だったようです。
もちろん、子どもの意志を尊重して、不登校が解決したり、改善したりするのであれば問題は無いのですが・・・。
・Hは勉強、手伝い、外出をしなくなった。
・ゲームやアニメ、模型作りだけをして、毎日を過ごしている。
・昼夜逆転生活となっている。
5.「高校からガンバる!」と言う子は危険!
Hさんが不登校になって半年が経ちました。
しかし、Hさんが学校に行く気配はありません。
このままでは、全日制高校への進学がさらに厳しくなってしまいます。
(本人が全日制高校への進学を希望していました。)
そんなとき、お父さんが不登校解決相談所を見つけてくださり、お母さんが無料相談を申し込んでくださったのです。
不登校解決相談所では「全日制高校に進学をした方が良い」と言う考えを持っています。
もちろん、「定時制高校」や「通信制高校」に行くのが悪いと言っているわけではありません。
ただ、下記のような考えや状態であるなら、「定時制高校」や「通信制高校」でも不登校になってしまう確率が高いのが現実なのです。
・中学校を不登校のまま卒業する。
・「高校からガンバる!」「4月から、毎日、登校する!」と言う。
・「高校から」と言ってゲームやスマホなどで不規則な生活を続ける。
・「不登校でも大丈夫」と自分で言う。
・口では理想を言うが行動や態度が伴っていない。など
→通信制高校の卒業、進学、就職は全日制高校と同じではない!
6.担任、カウンセラー、保健師は何をしている?
私はHさんの趣味について聞きました。
「Hの趣味はアニメと模型作りです。」
「ガンプラを作るのが好きで、家にもたくさんあります。」
「好きなアニメはFATEで、そのゲームもやっています。」
さらに、担任の先生との関係についても聞きます。
「最初は先生が定期的に会いに来てくれていたのですが・・・。」
「ゴールデンウィーク明けから会いたくないと言って・・・。」
「それ以来、先生は月に1回程度、プリントを届けてくれるだけです。」
「Hと会いたいとも言わなくなりました。」
「手紙やメッセージ、電話で話すこともありません。」
「多分、Hのプレッシャーにならないようにと気を遣ってくれているんだと思います。」
スクールカウンセラーや保健師についても教えてくださいました。
「どちらとも会いたくないと言っています。」
「定期的に『どうする?』と聞くようにはしているのですが・・・。」
『ムリ!』
『イヤ!』
『何で会わなきゃいけないの?』
7.「会ってもいいよ!」と思う対応や声かけ!
中学生ですので不登校が続いても「留年」することはありません。
ただ、中学3年生ですので不登校が続くと希望した「進路」に進むことは出来なくなります。
そこで、静岡県にある不登校解決相談所では「本人が会いたい」と思える声かけをしてもらうことにしました。
具体的にはマニアが聞けば「あるあるある!」というようなネタをお母さんに言ってもらったのです。
「今度の専門家はマニアらしいよ!」
「○○が好きなんだって!」
「そうそう、△△って分かる?」
「その専門家さんが言っていたんだけど・・・。」
「お母さんは分からないんだけどHなら分かるって言われたの!」
「△△って何?どういう物?意味は?」
8.「会ってもいい」と思えるコツは?
誰しも趣味が同じ人と話すのは楽しいことです。
ただでさえ不登校で外に出ない子であればなおさらです。
最近はネットで同じ趣味の知り合いを見つけ話す子もいます。
しかし、ネットとリアルでは、リアルの方が「楽しみ」も「感動」も共有しやすいものです。
不登校のとき。カウンセラーや先生、専門家が同じ趣味であったら?
他のカウンセラーや先生、専門家より、その人と話しやすいと思うのは当然です。
さらには、マニアしか知らない情報を知っている人であれば・・・・。
「その人なら会ってもいいかな!」
9.笑顔で「マニアック」な説明をしてくれました!
Hさんの反応は予想より良い反応でした。
お母さんが「マニアあるある」について質問をしたところ「△△」の意味や状態について答えてくれたそうです。
不登校になってから、親子の会話がほとんどなかったお母さんは驚きます。
「△△について、とても楽しそうに話してくれました。」
「Hの笑顔を見たのは久しぶりです。」
「言っている意味はよく分かりませんでしたけど。(笑)」
「△△の話を1時間ほどした後、Hがこう言ってくれました。」
『その人なら会ってみてもいいかな!』
10.多くのアニメ、歌い手などを知っている理由は?
静岡県にある不登校解決相談所の代表は様々趣味や歌手、アニメや歌い手、ゲームを知っています。
それは、大学生の頃に教育実習に行った学校での体験があるからです。
→「そのカウンセラーの先生に会ってみたい!」と子どもが言うようにするには?
そのため、教員生活20年間だけでなく、カウンセラーをしてる現在も、子どもたちの「趣味」や「好きな物」「歌手」「歌い手」「アニメ」「ゲーム」「ドラマ」などを見たり、聞いたり、やったりしています。
最近では中学2年生の女の子の「おすすめの少女マンガ」を読んで泣きました。(笑)
もちろん、全てに精通しているわけではありません。
ただ、事前にお子さんの趣味や好きな事を親御さんに調べてもらうことで、不登校のお子さんと会う前に「見たり」「やったり」「聞いたり」しています。
静岡県にある不登校解決相談所の不登校解決率が高いのは、このような小さな事を大切にしているからです。
11.お父さん、お母さんの連携した対応!
お父さんには「強めの声かけ」をお願いしました。
「不登校になって半年が経った!」
「このままじゃ、全日制高校への進学が厳しくなる!」
「その専門家の先生は多くの不登校を解決している!」
「まずは、その先生にあって話を聞きなさい!」
不登校になってから行ってしまった「子どもの意志を尊重」「ムリをさせない」「待つ」対応により、お母さんとHさんの立場が逆転していました。
お母さんが正しいことを言ってもHさんは暴言を吐いたり、無視をしたりします。
しかし、お父さんとの関係は逆転していませんでした。
なぜなら、お父さんは「意志を尊重」「ムリをさせない」「待つ」対応に疑問を持っていたからです。
静岡県にある不登校解決相談所では、お父さんとHさんの関係を上手に利用させていただきました。
12.役割分担と声かけ、対応を事前に検討
専門家が自分の同じ趣味をもっていて「会ってもいいかな?」と思っているときに、お父さんから「会うように」と支持を受けます。
親子関係が完全に逆転してしまっていたらHさんは反発したことでしょう。
しかし、Hさんはお父さんの言葉に反発しながらもこう言ったそうです。
「その人に会えばいいんでしょ!」
お父さんとお母さんには、Hさんが「拒否した場合」と「受け入れた場合」の両方の声かけも伝えておきました。
「そっ、そうだよ!」
「まずは専門家に会えばいいよ!」
お父さんには驚いた様子の返答をお願いしました。
「Hはちゃんと自分の将来を考えているんですよ!」
「お父さんに言われる前から『会う』って言っていたんですよ!」
「Hはやるときはやる子なんです!」
お母さんにはHさんを「のせる」声かけをお願いしていたのです。
13.「やる気」を引き出す声かけや対応
初面談の前半は、ガンプラの塗装について話をしました。
もちろん、趣味の話だけで面談を終わることはありません。
なぜなら、目標は不登校を解決することで、お子さんと仲良くすることではないからです。
さらには、最初の面談で学校の話をしないと、その後の登校刺激の効果が下がってしまうからです。
→不登校の子どもと信頼関係を作るため「趣味」の話をするカウンセラーは多いが・・・
「全日制高校を目標にしているんだよね!」
「絶対にそっちのがいいよ!」
「ちゃんと将来のことを考えているんだね!」
「お母さんの話どおりしっかりしてるね!」
まずは、お子さんの前向きな気持ちを認め、褒めて気持ちを「のせ」ていきます。
「でも、久しぶりに学校に行くのって勇気がいるよね~!」
「友達に何か言われるかもしれないし、1人ぼっちになるかもしれないし!」
「怖いよね~。不安になるよね~。」
「その気持ちはみんなが持つものだよ!」
「それでも、学校に行かなきゃって思ってるんだよね!」
14.「不安」だけでなく「怠け」や「甘え」がある
私が他の子の事例を出して、受容と共感をしつつも、気持ちの「前面化」をするとHさんは本音を話し始めました。
「高校の事を考えたら少しでも早く学校に戻らないと・・・。」
「でも、1人ぼっちになるのが怖くて・・・。」
「どこかのグループに入ることができればいいんだけど・・・。」
「自分から声をかけるのが苦手なんで・・・。」
さらには、現在の家での状況についても話してくれました。
「受験勉強や宿題をやろうと思っているんですが・・・。」
「ついつい、ゲームや動画、プラモに逃げてしまって・・・。」
「親も先生も怒らないから、イヤな事は後回しにしちゃってるんです。」
「正直、怠けているのは自分でも分かっています。」
15.やる気を引き出し、継続できるようにする支援
「正直な気持ちを話してくれてありがとう!」
「怠けの気持ちがあることも正直に言えるのはエラいよ!」
「ガンバろうという気持ちも持っているから大丈夫だよ!」
「先生も、お母さんも、お父さんも、担任の先生も不安がなくなるように手伝うよ!」
「だから、みんなでガンバって登校できるようにしようね!」
もちろん、今後も「ガンプラ」や「FATE」の話もしようと約束しました。
そして、最後にこう伝えます。
「また、3日後にくるよ!」
「その間、出来る範囲で勉強や宿題をやってね!」
(事前に3日後に再訪問の依頼をいただいています。)
(なぜ、3日後かというと人間のやる気が続くのが3日だからです。)
16.重要なのは初面談後の親の対応や声かけ
私が帰った後、お母さんやお父さんには「私の話」をしないように伝えておきました。
不登校解決相談所では「子どもが嫌がる(登校を促す)」話をするため、子どもが下記のように言うことがあるからです。
「学校に行けと言われた!」
「もう、会いたくない!」
ここで、親御さんが今までどおり「受容」と「共感」をしてしまっては意味がありません。
逆に「反論」をしてしまっても親子関係が悪くなるばかりです。
もちろん、子どもから私の話をしてきた場合は聞いてもらいます。
マイナスの意見であれば「軽く聞き流す」ようにしていただき、プラスの意見であれば「共感」していただくお願いをしました。
ただ、実際はマイナスの意見を言う子はほとんどいません。
先日も始めて話をしたときに「あまり乗り気ではない?」と感じた子も、私が帰った後、お母さんにこう言ったそうです。
「少しずつ勉強や登校をガンバる!」
「また、(不登校解決相談所の)先生と話をしたり、勉強をしたりしたい!」
17.2回目もちゃんと起きて待っていた!
2回目の面談は不登校解決相談所の予約の都合で午前中となりました。
そのため、最初の関門はHさんが「起きているか?」「玄関を空けてくれるか?」の2つです。
以前、担任の先生が家庭訪問をしたとき、Hさんは起きているにもかかわらず居留守を使ったそうです。
もし、「玄関を空けてくれなかった」場合の対応については、親御さんと事前に決めておきました。
ただ、2つの関門は杞憂に終わりました。
私が訪問をすると、Hさんは笑顔で私を出迎えてくれたのです。
「先生!お茶とお菓子をどうぞ!」
「先生がきたら渡すようにお母さんから言われたんだ!」
18.登校に向けて不安の確認と解決方法
Hさんに、3日間の様子を聞くと嬉しい答えが返ってきます。
「先生!数学と理科の問題集をやったよ!」
「分からない所は答えを見ちゃったけど!」
「1日6ページやったよ!」
私は事前に「勉強をした」場合と「勉強をしていない」場合の返答を用意しておきました。
もし、勉強をしていなくてもHさんの気持ちが前向きになる声かけです。
ただ、これも杞憂に終わったようです。
勉強をガンバったことを褒め、全日制高校への進学の気持ちを高める声かけをした後は登校方法や登校開始日について話をします。
具体的には下記のようなポイントについて聞いていきました。
・久しぶりの登校で不安に思う事。
・登校開始日について。
・登校日の1日の行動について。
・登校のルールについて。
・親、先生、私が行える支援について。など
19.「明日から学校に行く!」を実現させる支援
「明日、登校にチャレンジしてみるよ!」
「午後からだけどいい?」
具体的な対応や支援、行動、対処法について話をしたことでHさんの不安は軽減したようです。
「明日から行けたらすごいね!」
「登校後の不安については今日中に学校の先生に伝えておくね!」
「何かあったら担任の先生に相談して!」
「対応してくれるように伝えておくから!」
私は親御さんに「学校に伝えてもらいたい内容」を説明しました。
親御さんは学校に伝えると担任の先生は了承して下さいました。
20.半年ぶりに自分から学校に入りました!
翌日。
Hさんは決められた時間に学校に行くことができました。
(お母さんに車で送ってもらいました。)
「先生、ありがとうございます。」
「今、息子が昇降口から学校に入りました。」
「半年ぶりの登校です。」
「暴れたり、暴言を吐いたりすることなく、すんなり登校できました。」
「先生、本当にありがとうございます。」
21.無遅刻、無欠席、希望校合格!
その日の夜、Hさんと電話で話をすると明るい声で下記のように言っていました。
「先生!結局、最後まで学校にいたよ!」
「友だちが声をかけてくれてグループに入れた!」
「そのグループの子と一緒にゲームをやる約束もしたよ!」
「今度の土曜日に一緒にやるんだ!」
担任の先生に「グループに入れる?」と言う不安を持っていることを話したところ、上手にグループの子に話をして下さったようです。
この後、中学を卒業するまで、定期的に訪問カウンセリングをさせていただきました。
その結果、学校は無遅刻、無欠席となり、希望した全日制高校へも合格することができたのです。
→まずは静岡県にある不登校解決相談所の無料相談を!
→全国から、相談の依頼をいただいております。
海外からの相談もいただくようになりました。
カナダ、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、北海道、岩手県、福島県、宮城県、山梨県、愛知県、青森県、新潟県、石川県、福井県、富山県、長野県、岐阜県、大阪府、京都府、三重県、兵庫県、奈良県、島根県、岡山県、広島県、徳島県、高知県、愛媛県、佐賀県、宮崎県、大分県、熊本県、福岡県、沖縄県から不登校の相談をいただいております。
友だち追加(初回無料相談30分延長など)
電話番号:080-9114-8318
住所 〒410-1118 静岡県裾野市佐野1081-14