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「待ちましょう」と言われて「待った」結果、不登校期間が2年になってしまった中学3年生
1.新クラスでグループに入れず不登校に 2.朝の腹痛、頭痛、吐き気で学校を欠席 3.病院で「体に異常はない」と言われる 4.「本人が学校に行く」と言うまで待ったら 5.学校の事を言わなければ落ち着くのは当然 6.3ヶ月まったらゲーム依存で昼夜逆転 7.2年間の不登校で登校は数回だけ 8.心のエネルギーが溜まるのは200年後? 9.進路を意識して好きな授業を数回うけるも・・・ 10.「強み」だけでなく「弱み」も確認! 11.「強み」だけに目を向けないで!」 12.予習をやってから授業に参加! 13.親と連絡を密にして連携して褒める! 14.全日制高校で不登校にならないように 15.面談後、1ヶ月で不登校解決! 16.テストで92点!クラスで3位に! 17.不登校を乗り越え全日制高校に進学!
Rさんは中学1年生の6月から不登校になってしまったお子さんです。
小学校の頃は不登校ではありませんでしたが定期的に休むことがあったそうです。
後に分かった事ですが、不登校の理由(きっかけ)は友人関係です。
中学1年生の新クラスでは、小学校の頃に仲が良かった子(お世話係)と違うクラスになってしまいました。
そのため、中学1年生で友だちをつくることができず、不登校になってしまったのです。
※ 小学校の時点で学校や親御さんが、友だちの輪(和)を広げる支援をしていたら・・・。
クラスにできた、どのグループにも入る事が出来なかったRさんは、休み時間や特別教室への移動のときに1人になってしまいます。
その状態を「寂しく」「恥ずかしく」「惨め」に思ったRさんは不登校になってしまったのです。
朝になるとRさんは体調不良を訴えてくるようになります。
「頭が痛くて起きる事ができない。」 「お腹が痛いから学校に行けない。」 「気持ち悪くて吐いてしまいそう。」など
小学校の頃から定期的に休んでいた経験から、お母さんは細かい理由を聞かないで欠席を認めていたそうです。
また、お母さんが編頭痛持ちだったこともあり「頭が痛い」と言われるとスグに欠席することを認めていたとのことです。
しかし、小学校の頃と違い何日も欠席が続くようになりました。
心配になったお母さんは、Rさんを病院に連れて行くことにしたのです。
病院で検査をしてもらったところ「体に異常はない」という診断を受けました。
そして、薬(漢方)の処方箋をもらって来ました。
Rさんは、毎日、薬を飲んでいたそうです。
(後に聞いた話しでは、飲む振りをして捨てたことも多かったそうです。)
しかし、Rさんの体調は良くならず、欠席は続きます。
お母さんは、もう一度、Rさんを病院に連れていきました。
「体に異常はありません。」 「多分、学校がストレスになっているのでしょう。」 「登校刺激は与えないで下さい。」 「本人が『学校に行く』というまで待ちましょう。」
お母さんは、病院で言われたとおり、Rさんが「学校に行く」と言うまで待つことにしました。
すると、Rさんは体調不良を訴えなくなりました。
それまで、毎朝、言っていた「頭が痛い」「お腹が痛い」「気持ち悪い」を言わなくなったのです。
お母さんは一安心しました。
「学校の事を言わなくなったら、体調不良がなくなった!」 「本当に学校のことがストレスだったんだ!」 「このまま待っていれば、心のエネルギーが溜まるはずだ!」 「本人が『学校に行く』と言うまで待てば良いんだ!」
不登校のお子さんに対して「学校の事」を言わなければ(登校刺激を与えなければ)、お子さんが体調不良を訴えることはなくなるでしょう。
なぜなら、「行きたくない」と思っている所に行かなくて良いからです。
Rさんの場合、「教室で1人になる」ことが不安だったのです。
そのため、朝になると体調不良を訴え「不安」を避けようとします。
当然ですが、「不安」の元である「登校」をしなくて良くなれば、体調不良にはなりませんし、体調不良を訴える必要もありません。
しかし、登校刺激を与えず、家にいるだけで「不安」を乗り越える事が出来るのでしょうか?
「待つ」対応を取っていれば、自分から「学校に行く」と言うのでしょうか?
Rさんが不登校になって3ヶ月が経ちました。
学校では夏休みが終わり2学期が始まっています。
しかし、Rさんが学校に行くことはありません。
それどころか、勉強や宿題、お手伝いなどを全くやらなくなってしまいました。
さらには、ゲームやネットの世界にハマってしまい、昼夜逆転生活となってしまいました。
心配になったお母さんが、スクールカウンセラーさんに相談をすると・・・。
「好きな事を好きなだけやらせてあげて下さい!」 「今は心のエネルギーを溜めている時期です。」 「ゲームやネットもたくさんやれば飽きてきます。」 「それにより、自然と学校に戻るようになります。」 「お子さんを信じて待ってあげましょう!」
お母さんはスクールカウンセラーさんのアドバイスを信じ「待つ」対応を続けました。
Rさんが不登校になってから2年が経ちました。
気がつけばRさんは中学3年生になっています。
不登校になってから2年の間、Rさんは数回だけ別室に登校をしました。
「4月からガンバる!」 「中学2年からは、毎日、学校に行く!」 「2学期からは、別室に行くから大丈夫!」 「高校に行きたいから、別室で勉強をする!」など
このように言ったRさんは、2年間で数回ほど別室登校をしたそうです。
しかし、1~3日ほど登校すると、また、不登校に戻ってしまいます。
お母さんがこの事をスクールカウンセラーさんに相談すると・・・。
「1日の登校で心のエネルギーを使い果たしてしまったのでしょう。」 「好きな事をして心のエネルギーが溜まれば登校を再開するでしょう。」 「お子さんを信じて待ってあげましょう。」
心のエネルギーとは何日?何週間?何ヶ月?何年で溜まるのでしょう?
Rさんは2年間の間に数回ほど1~3日(1日1時間)の登校をしました。
単純にRさんの登校回数が5回で2日(2時間)だったとします。(合計10時間)
2年間で10時間ということは、730日÷10=73日=1752時間となります。
Rさんは1日(1時間)学校に行くための心のエネルギーを溜めるのに1752時間が必要になるようです。
それでは、毎日、6時間の学校生活を送るための心のエネルギーが溜まるまで、何年かかるのでしょう?
単純計算をすると1752000時間が必要になります。
どうやら、Rさんが1年間学校に通う心のエネルギーが溜まるのは200年後のようです。
中学3年生になったRさんは進学を意識し始めます。
そこで、学校の先生から提案があった得意(好き)な社会の授業から参加することを決めます。
しかし、社会が得意(好き)と言っても、それは、趣味の範囲内です。
自分の好きなゲームに「歴史上のキャラが出てくる」=「好き(得意)」と言っているだけなのです。
案の定、数回ほど社会の授業に参加しただけで、学校に行かなくなってしまいました。
「授業がつまらない。」 「先生の教え方が悪い。」 「うるさい子がいて授業に集中できない。」 「自分のペースで勉強をしたい。」
学校に行かない理由としてRさんが言っていた言葉です。
Rさんの担任から相談を受けた私はRさんの「強み」と「弱み」に気づきました。
「教室への抵抗がない。」 「周りの目を気にしない。」 「進路を意識している。」 「先生の提案を素直に聞くことができる。」
これらをRさんの「強み」と判断しました。
逆に「弱み」は以下のものです。
「すぐに飽きてしまう。」 「面倒だと思ったらやめてしまう。」 「自分の失敗を周りのせいにする。」
Rさんの担任と私は「強み」を伸ばす支援と「弱み」を表面化させない支援を行うことにしました。
また、得意な教科ではなく、担任の教科と私の教科に参加させて自信をつけさせることにしました。
同時に親御さんにも「褒め方」や「声のかけ方」「連携の仕方」を伝えました。
また、その時点で登校をしていなかったRさんが再登校できるようにするため、私がRさんと話をすることにしました。
私が初対面でRさんと話した内容が下記のものです。
・Rさんの好きなアイドルの話(事前に予習済み) ・担任の担当教科と私の担当教科の内容説明(予習) ・理解力の高さを「強み」と伝える。 ・継続性のなさを「弱み」と伝える。 ・進路に向けての「思い」や「気持ち」「行動」を褒める。
これにより、Rさんは翌日の私の授業に参加することができたのです。
「先生って説明が上手だね!」 「授業がとても分かりやすかった!」
自分の授業には自信を持っていますが、Rさんがこのように感じたのは事前に予習をしたからです。
さらには、授業中にRさんを意図的に指名します。
もちろん、Rさんが答えられる問題で指名します。
クラスメイトの前で発表し、それが正解だったことでRさんは自信を持ちました。
当然、私の担当教科に対して「やる気」も出てきます。
担任の先生にも同様の対応をしてもらいました。
これにより、Rさんは担任の担当教科と私の担当教科を「好き(得意)」と言うようになり、授業の参加も継続することができるようになったのです。
もちろん、定期的に担任と私でRさんの勉強会(予習)は行っています。
親御さんには、毎日、授業の様子を伝えます。
そして、授業でガンバったところを具体的に褒めてもらいました。
「今日は発表したんだって?」 「すごいじゃん!問題は難しくなかった?」 「理解できてたの?」 「えっ、自分から手を上げたの!?」 「本当に?本当に自分から?」 「すごいね~!お母さん、本当に嬉しいよ!」など
自分ががんばった事を、その日のうちに褒められることで、Rさんの「やる気」が継続するようにしたのです。
高校への進学を考えたとき、自分の好き(得意)な授業だけ出ていては意味がありません。
苦手な教科だろうと、嫌いな教科だろうと、授業に出なければなりません。
もちろん、面倒と言って授業中に寝たり、別の事をしてはいけません。
本人の意志を尊重して自由にしていたら、高校で赤点をとったり、留年をしたりしてしまうからです。
当然、この部分に関しても2回目移行の個別相談で話をしています。
「勉強をやればできるタイプだね!」 「でも、今までサボってたでしょ~。」 「当たり前だけどサボったら、どんなに理解力があってもダメだよね!」 「多分、やる気になれば平均点はスグにとれるタイプだよ!」 「本気になれば満点近い点数も取れると思うよ!」 「だから、まずは全部の授業に出て宿題はしっかり出そう!」 「そうすれば、希望校には合格できると思うよ!」
Rさんの「強み」として、「素直」で「調子にのる」というのがあります。
私の話をきいたRさんは、最初に5教科の宿題をやることを決めました。
もちろん、子ども任せにせず「3日おき」に確認をします。
宿題は各教科の先生に提出し、褒めてもらったり、コメントを書いてもらったりしました。
これにより、苦手(嫌い)な教科の先生とも交流ができ、授業に参加しやすくなりました。
上記のような支援を1ヶ月ほど続けたことでRさんは、毎日、教室に登校するようになりました。
そして、中学3年生の2学期からは無遅刻、無欠席となったのです。
Rさんは、私の担当教科と担任の担当教科に力を入れていました。
Rさんが不登校になる前(中1の1学期)、私の担当教科の点数は100点満点中「40点」でした。
平均点が「60点」でしたので、学年の下位グループです。
しかし、不登校が解決し、毎日、登校を始めたRさんの成績は少しずつ上がっていきます。
そして、中学3年生の最後のテストでは「92点」を取ったのです。
2年間、不登校だった子どもが「92点」を取れるようになったのです。
もちろん、親御さんも、担任の先生も、私もRさんを支援していました。
それでも、やっぱりRさんが本気でガンバった結果だと思います。
「92点」のテストを渡したときのRさんの喜び様は今でも忘れません。
「えっ?これ、本当?」 「先生、間違ってないよね!」 「本当?本当に92点!」 「やった~!92点だ!やった~!」
クラスで3位、学年に5位の点数でした。
中学3年生の2学期から無遅刻、無欠席を続け、完全に不登校を乗り越えたRさん。
そんな、Rさんは希望していた全日制高校に合格することができました。
そして、中学を堂々と卒業していきました。
Rさんが卒業してすぐの夏休みにRさんから暑中見舞いが届きます。
そこには、「高校で親友ができた」「毎日が楽しい」と書いてありました。
そして、最後に嬉しい言葉を書いてくれました。
「先生に『やれば出来る』って言われて嬉しかった!」 「毎週、勉強を教えてくれてガンバることができた!」 「高校では、自分でちゃんと宿題やってるよ!」 「怠けていないから安心して!」
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相談開始1ヶ月で不登校解決!テストで92点!全日制高校合格!
1.新クラスでグループに入れず不登校に
2.朝の腹痛、頭痛、吐き気で学校を欠席
3.病院で「体に異常はない」と言われる
4.「本人が学校に行く」と言うまで待ったら
5.学校の事を言わなければ落ち着くのは当然
6.3ヶ月まったらゲーム依存で昼夜逆転
7.2年間の不登校で登校は数回だけ
8.心のエネルギーが溜まるのは200年後?
9.進路を意識して好きな授業を数回うけるも・・・
10.「強み」だけでなく「弱み」も確認!
11.「強み」だけに目を向けないで!」
12.予習をやってから授業に参加!
13.親と連絡を密にして連携して褒める!
14.全日制高校で不登校にならないように
15.面談後、1ヶ月で不登校解決!
16.テストで92点!クラスで3位に!
17.不登校を乗り越え全日制高校に進学!
1.新クラスでグループに入れず不登校に
Rさんは中学1年生の6月から不登校になってしまったお子さんです。
小学校の頃は不登校ではありませんでしたが定期的に休むことがあったそうです。
後に分かった事ですが、不登校の理由(きっかけ)は友人関係です。
中学1年生の新クラスでは、小学校の頃に仲が良かった子(お世話係)と違うクラスになってしまいました。
そのため、中学1年生で友だちをつくることができず、不登校になってしまったのです。
※ 小学校の時点で学校や親御さんが、友だちの輪(和)を広げる支援をしていたら・・・。
クラスにできた、どのグループにも入る事が出来なかったRさんは、休み時間や特別教室への移動のときに1人になってしまいます。
その状態を「寂しく」「恥ずかしく」「惨め」に思ったRさんは不登校になってしまったのです。
2.朝の腹痛、頭痛、吐き気で学校を欠席
朝になるとRさんは体調不良を訴えてくるようになります。
「頭が痛くて起きる事ができない。」
「お腹が痛いから学校に行けない。」
「気持ち悪くて吐いてしまいそう。」など
小学校の頃から定期的に休んでいた経験から、お母さんは細かい理由を聞かないで欠席を認めていたそうです。
また、お母さんが編頭痛持ちだったこともあり「頭が痛い」と言われるとスグに欠席することを認めていたとのことです。
しかし、小学校の頃と違い何日も欠席が続くようになりました。
心配になったお母さんは、Rさんを病院に連れて行くことにしたのです。
3.病院で「体に異常はない」と言われる
病院で検査をしてもらったところ「体に異常はない」という診断を受けました。
そして、薬(漢方)の処方箋をもらって来ました。
Rさんは、毎日、薬を飲んでいたそうです。
(後に聞いた話しでは、飲む振りをして捨てたことも多かったそうです。)
しかし、Rさんの体調は良くならず、欠席は続きます。
お母さんは、もう一度、Rさんを病院に連れていきました。
「体に異常はありません。」
「多分、学校がストレスになっているのでしょう。」
「登校刺激は与えないで下さい。」
「本人が『学校に行く』というまで待ちましょう。」
4.「本人が学校に行く」と言うまで待ったら
お母さんは、病院で言われたとおり、Rさんが「学校に行く」と言うまで待つことにしました。
すると、Rさんは体調不良を訴えなくなりました。
それまで、毎朝、言っていた「頭が痛い」「お腹が痛い」「気持ち悪い」を言わなくなったのです。
お母さんは一安心しました。
「学校の事を言わなくなったら、体調不良がなくなった!」
「本当に学校のことがストレスだったんだ!」
「このまま待っていれば、心のエネルギーが溜まるはずだ!」
「本人が『学校に行く』と言うまで待てば良いんだ!」
5.学校の事を言わなければ落ち着くのは当然
不登校のお子さんに対して「学校の事」を言わなければ(登校刺激を与えなければ)、お子さんが体調不良を訴えることはなくなるでしょう。
なぜなら、「行きたくない」と思っている所に行かなくて良いからです。
Rさんの場合、「教室で1人になる」ことが不安だったのです。
そのため、朝になると体調不良を訴え「不安」を避けようとします。
当然ですが、「不安」の元である「登校」をしなくて良くなれば、体調不良にはなりませんし、体調不良を訴える必要もありません。
しかし、登校刺激を与えず、家にいるだけで「不安」を乗り越える事が出来るのでしょうか?
「待つ」対応を取っていれば、自分から「学校に行く」と言うのでしょうか?
6.3ヶ月まったらゲーム依存で昼夜逆転
Rさんが不登校になって3ヶ月が経ちました。
学校では夏休みが終わり2学期が始まっています。
しかし、Rさんが学校に行くことはありません。
それどころか、勉強や宿題、お手伝いなどを全くやらなくなってしまいました。
さらには、ゲームやネットの世界にハマってしまい、昼夜逆転生活となってしまいました。
心配になったお母さんが、スクールカウンセラーさんに相談をすると・・・。
「好きな事を好きなだけやらせてあげて下さい!」
「今は心のエネルギーを溜めている時期です。」
「ゲームやネットもたくさんやれば飽きてきます。」
「それにより、自然と学校に戻るようになります。」
「お子さんを信じて待ってあげましょう!」
お母さんはスクールカウンセラーさんのアドバイスを信じ「待つ」対応を続けました。
7.2年間の不登校で登校は数回だけ
Rさんが不登校になってから2年が経ちました。
気がつけばRさんは中学3年生になっています。
不登校になってから2年の間、Rさんは数回だけ別室に登校をしました。
「4月からガンバる!」
「中学2年からは、毎日、学校に行く!」
「2学期からは、別室に行くから大丈夫!」
「高校に行きたいから、別室で勉強をする!」など
このように言ったRさんは、2年間で数回ほど別室登校をしたそうです。
しかし、1~3日ほど登校すると、また、不登校に戻ってしまいます。
お母さんがこの事をスクールカウンセラーさんに相談すると・・・。
「1日の登校で心のエネルギーを使い果たしてしまったのでしょう。」
「好きな事をして心のエネルギーが溜まれば登校を再開するでしょう。」
「お子さんを信じて待ってあげましょう。」
8.心のエネルギーが溜まるのは200年後?
心のエネルギーとは何日?何週間?何ヶ月?何年で溜まるのでしょう?
Rさんは2年間の間に数回ほど1~3日(1日1時間)の登校をしました。
単純にRさんの登校回数が5回で2日(2時間)だったとします。(合計10時間)
2年間で10時間ということは、730日÷10=73日=1752時間となります。
Rさんは1日(1時間)学校に行くための心のエネルギーを溜めるのに1752時間が必要になるようです。
それでは、毎日、6時間の学校生活を送るための心のエネルギーが溜まるまで、何年かかるのでしょう?
単純計算をすると1752000時間が必要になります。
どうやら、Rさんが1年間学校に通う心のエネルギーが溜まるのは200年後のようです。
9.進路を意識して好きな授業を数回うけるも・・・
中学3年生になったRさんは進学を意識し始めます。
そこで、学校の先生から提案があった得意(好き)な社会の授業から参加することを決めます。
しかし、社会が得意(好き)と言っても、それは、趣味の範囲内です。
自分の好きなゲームに「歴史上のキャラが出てくる」=「好き(得意)」と言っているだけなのです。
案の定、数回ほど社会の授業に参加しただけで、学校に行かなくなってしまいました。
「授業がつまらない。」
「先生の教え方が悪い。」
「うるさい子がいて授業に集中できない。」
「自分のペースで勉強をしたい。」
学校に行かない理由としてRさんが言っていた言葉です。
10.「強み」だけでなく「弱み」も確認!
Rさんの担任から相談を受けた私はRさんの「強み」と「弱み」に気づきました。
「教室への抵抗がない。」
「周りの目を気にしない。」
「進路を意識している。」
「先生の提案を素直に聞くことができる。」
これらをRさんの「強み」と判断しました。
逆に「弱み」は以下のものです。
「すぐに飽きてしまう。」
「面倒だと思ったらやめてしまう。」
「自分の失敗を周りのせいにする。」
11.「強み」だけに目を向けないで!」
Rさんの担任と私は「強み」を伸ばす支援と「弱み」を表面化させない支援を行うことにしました。
また、得意な教科ではなく、担任の教科と私の教科に参加させて自信をつけさせることにしました。
同時に親御さんにも「褒め方」や「声のかけ方」「連携の仕方」を伝えました。
また、その時点で登校をしていなかったRさんが再登校できるようにするため、私がRさんと話をすることにしました。
私が初対面でRさんと話した内容が下記のものです。
・Rさんの好きなアイドルの話(事前に予習済み)
・担任の担当教科と私の担当教科の内容説明(予習)
・理解力の高さを「強み」と伝える。
・継続性のなさを「弱み」と伝える。
・進路に向けての「思い」や「気持ち」「行動」を褒める。
これにより、Rさんは翌日の私の授業に参加することができたのです。
12.予習をやってから授業に参加!
「先生って説明が上手だね!」
「授業がとても分かりやすかった!」
自分の授業には自信を持っていますが、Rさんがこのように感じたのは事前に予習をしたからです。
さらには、授業中にRさんを意図的に指名します。
もちろん、Rさんが答えられる問題で指名します。
クラスメイトの前で発表し、それが正解だったことでRさんは自信を持ちました。
当然、私の担当教科に対して「やる気」も出てきます。
担任の先生にも同様の対応をしてもらいました。
これにより、Rさんは担任の担当教科と私の担当教科を「好き(得意)」と言うようになり、授業の参加も継続することができるようになったのです。
もちろん、定期的に担任と私でRさんの勉強会(予習)は行っています。
13.親と連絡を密にして連携して褒める!
親御さんには、毎日、授業の様子を伝えます。
そして、授業でガンバったところを具体的に褒めてもらいました。
「今日は発表したんだって?」
「すごいじゃん!問題は難しくなかった?」
「理解できてたの?」
「えっ、自分から手を上げたの!?」
「本当に?本当に自分から?」
「すごいね~!お母さん、本当に嬉しいよ!」など
自分ががんばった事を、その日のうちに褒められることで、Rさんの「やる気」が継続するようにしたのです。
14.全日制高校で不登校にならないように
高校への進学を考えたとき、自分の好き(得意)な授業だけ出ていては意味がありません。
苦手な教科だろうと、嫌いな教科だろうと、授業に出なければなりません。
もちろん、面倒と言って授業中に寝たり、別の事をしてはいけません。
本人の意志を尊重して自由にしていたら、高校で赤点をとったり、留年をしたりしてしまうからです。
当然、この部分に関しても2回目移行の個別相談で話をしています。
「勉強をやればできるタイプだね!」
「でも、今までサボってたでしょ~。」
「当たり前だけどサボったら、どんなに理解力があってもダメだよね!」
「多分、やる気になれば平均点はスグにとれるタイプだよ!」
「本気になれば満点近い点数も取れると思うよ!」
「だから、まずは全部の授業に出て宿題はしっかり出そう!」
「そうすれば、希望校には合格できると思うよ!」
15.面談後、1ヶ月で不登校解決!
Rさんの「強み」として、「素直」で「調子にのる」というのがあります。
私の話をきいたRさんは、最初に5教科の宿題をやることを決めました。
もちろん、子ども任せにせず「3日おき」に確認をします。
宿題は各教科の先生に提出し、褒めてもらったり、コメントを書いてもらったりしました。
これにより、苦手(嫌い)な教科の先生とも交流ができ、授業に参加しやすくなりました。
上記のような支援を1ヶ月ほど続けたことでRさんは、毎日、教室に登校するようになりました。
そして、中学3年生の2学期からは無遅刻、無欠席となったのです。
16.テストで92点!クラスで3位に!
Rさんは、私の担当教科と担任の担当教科に力を入れていました。
Rさんが不登校になる前(中1の1学期)、私の担当教科の点数は100点満点中「40点」でした。
平均点が「60点」でしたので、学年の下位グループです。
しかし、不登校が解決し、毎日、登校を始めたRさんの成績は少しずつ上がっていきます。
そして、中学3年生の最後のテストでは「92点」を取ったのです。
2年間、不登校だった子どもが「92点」を取れるようになったのです。
もちろん、親御さんも、担任の先生も、私もRさんを支援していました。
それでも、やっぱりRさんが本気でガンバった結果だと思います。
「92点」のテストを渡したときのRさんの喜び様は今でも忘れません。
「えっ?これ、本当?」
「先生、間違ってないよね!」
「本当?本当に92点!」
「やった~!92点だ!やった~!」
クラスで3位、学年に5位の点数でした。
17.不登校を乗り越え全日制高校に進学!
中学3年生の2学期から無遅刻、無欠席を続け、完全に不登校を乗り越えたRさん。
そんな、Rさんは希望していた全日制高校に合格することができました。
そして、中学を堂々と卒業していきました。
Rさんが卒業してすぐの夏休みにRさんから暑中見舞いが届きます。
そこには、「高校で親友ができた」「毎日が楽しい」と書いてありました。
そして、最後に嬉しい言葉を書いてくれました。
「先生に『やれば出来る』って言われて嬉しかった!」
「毎週、勉強を教えてくれてガンバることができた!」
「高校では、自分でちゃんと宿題やってるよ!」
「怠けていないから安心して!」
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友だち追加(初回無料相談30分延長など)
電話番号:080-9114-8318
住所 〒410-1118 静岡県裾野市佐野1081-14