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不登校の子どもへの「手紙」や「お迎え」「電話」「○○係」は間違った対応ではないけど・・・
1.友だちに朝のお迎えを頼んでいいの? 2.お迎えが来ても学校に行かなくなる 3.好きな金魚の係にして得意な絵を褒める 4.趣味をキッカケに登校を促すのは正しい対応! 5.「金魚の飼い方を教えて」と登校を促す 6.友だちに電話をさせるも・・・ 7.間違った対応ではないのに・・・ 8.友だちが迎えに来てくれたときの本音は? 9.美術の先生に褒めてもらったときの本音は? 10.友だちから手紙をもらったときの本音 11.不登校になってしまった理由は「クラス」 12.登校刺激を与えなければ解決した? 13.担任の対応は間違っていた? 14.手紙を渡して不登校を解決するには? 15.手紙の内容を親が確認して渡すか決めて! 16.友だちからの電話で解決する方法は? 17.先生や仲間との繋がりを増やすことが大切! 18.仲間が増えたら朝のお迎え開始! 19.特別扱いをしすぎず普通にしすぎず 20.他の子と同じように役割を与える 21.相談開始1ヶ月で不登校が解決!
※ この事例に出てくる担任の先生は「間違ったタイミング」で対応を行ってしまいました。 ※ また、「先を見通す」支援が出来なかったことで不登校を悪化させてしまいます。 ※ ただ、担任の先生は不登校の子どもの対応を真剣に考えて下さる良い先生です。
金魚と絵を描くことが大好きなMさんという男の子がいました。
そんなMさんですが、中学1年生の夏休み明けから五月雨不登校になってしまいます。
Mさんの事を心配した担任の先生は、Mさんと仲の良い友人Yさんに声をかけるように頼みます。
また、Mさんと一緒に登校するようにもお願いをします(お迎えに行く)。
※ 友達に声をかけてもらったり、迎えにもらったりする対応は悪い対応ではありません。
※ ただ、タイミングを間違ってしまうと不登校が悪化してしまう難しい対応でもあります。
朝の迎えを頼まれたYさんは、毎朝、Mさんを迎えに行きます。
仲の良いYさんが迎えに来てくれることでMさんは登校をするようになりました。
担任の先生は「お迎え」がMさんに合った対応だと思い、Yさんにお迎えの継続をお願いします。
しかし、2週間後。
Mさんは再び学校を休むようになってしまいます。
Yさんが迎えに行ってもMさんは家から出てきません。
さらには、休みの日にYさんと遊ぶこともなくなってしまいます。
Mさんが再び休み始めたことで担任の先生は考えます。
そして、思いついたのが下記の対応です。
「Mさんの好きな金魚をクラスで飼おう!」 「そして、Mさんを金魚係にして学校に来てもらおう!」
さらには、このような対応も考えました。
「金魚の絵を描いてもらおう!」 「描いた絵を美術の先生に見せて褒めてもらおう!」
金魚の世話を「きっかけ」として登校を促し、得意な絵で美術の先生との関係を深め、登校意欲を高めようと考えたのです。
何らかの「キッカケ」を元に登校を促すのは「正しい対応」です。
また、「趣味」や「得意」「好きな物」などで、先生や友だちとの関係を広げたり、深めたりすることも「正しい対応」です。
ただ、「キッカケ」や「趣味」「好きな事」を元に登校できたとしても、「後の支援」を事前に考えておかなければ登校は続きません。
「どうしたら登校を継続できる?」 「何をすればやる気が継続する?」 「学校ができることは?」 「親には何をしてもらう?」 「クラスメイトが出来る事は?」など
※ 現在は「ムリをさせない」「子どもの意思を尊重」「登校刺激を与えない」と言って、不登校の子どもの支援をしない先生が増えています。
担任の先生はスグに金魚を買いに行きました。
そして、親御さんと一緒にMさんに声をかけます。
「教室で金魚を飼うことにしたんだ!」 「金魚係になって金魚の飼育方法をみんなに教えてよ!」
『教室に金魚がいるんだって!』 『せっかくだから、先生やみんなに飼い方を教えてあげなよ!』
これにより、Mさんは翌日から登校を再開します。
すると担任の先生がMさんに声をかけます。
「金魚の絵を描いてよ!」 「できたら美術の先生に見てもらおうよ!」
美術の先生もMさんに声をかけます。
「金魚の絵が描けたら見せてね!」 「楽しみにしてるよ!」
しかし、1週間後。
Mさんは、再び不登校に戻ってしまいました。
担任の先生は新たな対応を考え実行します。
「友達に電話をさせよう!」 「友達に手紙を書かせよう!」
しかし、友だちが電話をしてもMさんは電話にでません。
もちろん、手紙を親御さんが受け取ってもMさんが学校に来ることはありません。
※ 手紙は読んでいたそうです。
今までは対応をすることで登校を始めていたのですが・・・。
担任の先生が行った対応が以下の通りです。
・友達を迎えに行かせる。 ・クラスで好きな金魚を飼う。 ・得意な絵を美術の先生に褒めてもらう。 ・友達に電話をさせる。 ・友達に手紙を書かせる。
これらの対応は「間違った対応」なのでしょうか?
実はこれらの対応は「正しい対応」なのです。
しかし、これらの対応で不登校を解決するには「正しいタイミング」や「先を見通した声かけ」が必要になります。
ただ、ほとんどの先生やカウンセラーさんは、「正しいタイミング」や「先を見通した声かけ」を知りません。
そのため、これらの対応を行うことで不登校を悪化させてしまいました。
これにより、これらの対応は「間違った対応」と思われるようになってしまったのです。
私はMさんと話をすることで、Mさんの本音を聞くことができました。
※ 優しいMさんは担任の先生が自分の事を思ってくれていたため、本音を言えなかったようです。
最初に聞いたのはYさんの「朝のお迎え」についてです。
「Yさんとは昔から仲良くしています。」 「だから、一緒に学校に行くのは楽しかったんです。」 「でも、クラスの雰囲気が怖くて・・・。」 「1度、学校を休んでしまったときがあります。」 「迎えに来てくれたYさんに申し訳ないと思ったのですが・・・。」 「次の日も、また、次の日もYさんは迎えに来てくれましたが・・・。」 「Yさんに申し訳なくて会うことが出来ませんでした。」
クラスの金魚係に推薦されたときの気持ちも教えてくれました。
「先生は私の為に金魚や水槽を買ってくれたとスグに分かりました。」 「そこまでしてくれた先生から誘われたら断るわけにはいきません。」 「金魚の世話の仕方を先生や友だちが覚えてくれるまでは行こうと思ったんです。」 「でも、やっぱり教室の雰囲気が怖くて・・・。」
「学校に行けなくなってしまいました。」
同時に「描いた金魚の絵」を美術の先生に見せたことについても聞きました。
「金魚の絵を描くのは楽しかったです!」 「もともと、生物の絵を描くのは好きなんです!」 「美術の先生は私の絵を褒めてくれました。」 「それは嬉しかったのですが・・・。」
『担任の先生に頼まれて褒めているんだろうな・・・。』 『本当は下手だと思っているんだろうな・・・。』
「素直に喜ぶ事が出来なかったんです。」
最後に友だちの電話や手紙について聞きました。
「友だちからの電話には出ることが出来ませんでした。」 「誘われたら『うん』としか言えない・・・。」 「でも、クラスが怖くて学校に行けない・・・。」 「そうしたら、約束を破ったことになる・・・。」
Mさんは、友だちや先生の優しさと自分の不安の間で葛藤していたようです。
「仲の良い友だちの手紙は嬉しかったです。」 「でも、先生に書かされているのが分かってしまう手紙の方が多かったんです。」 「手紙を書くのは面倒だったと思うんです。」 「それでも私の為に書いてくれたんだと思うのですが・・・。」 「学校に行ったときに何か言われるんじゃないかと思ってしまって・・・。」
Mさんが不登校になってしまった理由は「クラスの雰囲気」です。
担任の先生はとても一生懸命な先生でしたが、クラスはまとまっていなかったようです。
そのため、担任の先生がいるときは良いのですが・・・。
担任の先生以外の授業では、騒いだり、出歩いたりする子もいたそうです。
そんな、クラスの仲間を見ていたMさんは不安になってしまいます。
「もっと授業中の態度がひどくなったらどうしよう。」 「私は注意できないし・・・。」 「でも、注意をしなきゃダメだよな・・・。」 「もし、注意をして悪口を言われるようになったら・・・。」
Mさんが不登校になってしまった理由(原因)が分かりました。
Mさんの不登校理由(原因)が分かっていたら、担任の先生はどのような対応を行ったのでしょうか?
「担任がMさんの気持ちに寄り添わなかったのが悪い!」 「登校刺激を与えずMさんの意志を尊重していればMさんは本音を言ったはずだ!」 「ムリに登校させようとするから、不登校が悪化したんだ!」
このように思うカウンセラーさんや専門家の先生もいるでしょう。
ただ、「登校刺激を与えない」「ムリをさせない」「子どもの意志を尊重する」などの対応をしていたとしてもMさんの不登校は解決しなかったと思います。
なぜなら、「待つ」対応ではMさんの不安は解決しないからです。
それでは担任の先生はどのように対応すれば良かったのでしょう。
担任の先生の対応は間違った対応ではありません。
ただ、行うタイミングは間違っていたと思います。
例えば、静岡県にある不登校解決相談所であれば、下記の順番でMさんの対応を行います。
・手紙を書きたい友だちに手紙を書いてもらい親やMさんに届ける。 ・連絡を取りたい友だちにはMさんの親の許可をもらい電話をする。 ・美術の先生にMさんが家で描いた絵を見てもらう。 ・Mさんと仲の良い友だちに朝の迎えをお願いする。 ・クラスで金魚を飼い金魚係をしてもらう。
もちろん、上記のタイミングに加え「先を考えた」対応や支援を行わなければなりません。
それでは、1つずつ具体的にお伝えさせていただきます。
下記の5つの対応で最初に行いたいのは「手紙」です。
もちろん、クラスの子どもたちにムリヤリ書かせることはしません。
書きたいと言ってきた子どもたちには自由に書いてもらいます。
当然ですが、担任の先生にも手紙を書いてもらいます。
子どもたちには自由な内容を書いてもらいますが、担任の先生には「先を見通した」内容を書いてもらいます。
例えば、不登校の理由が分からない子であれば「この先生になら理由を話せるかも」と思えるような内容をお願いしています。
※ 静岡県にある不登校解決相談所では、1人ひとりのお子さんに合った「声のかけ方」や「手紙の内容」の助言もさせていただいております。
子どもたちの手紙については、本人に渡す前に親や先生にチェックしてもらいます。
万が一にも、不登校の子をバカにする内容があってはならないからです。
また、親御さんが「この手紙は見せない方がいい」と判断した場合は、子どもに渡さないようにお願いをしています。
子どもたちの善意だからと言って全てを受け入れる必要はありません。
ただ、「不登校の子どもの「プレッシャーになる」と言って、友だちに「手紙を書いてはダメ!」と言う必要はありません。
常日頃、感じていることですが、不登校の子どもへの対応は「極端」であるように感じます。
「手紙はプレッシャーになるから渡してはダメ!」 「登校刺激は与えてはいけない!」 「ゲームやスマホなど、好きな事を自由にやらせて!」など。
→子どもが不登校になってしまい「極端」に対応を変えてしまうのは要注意!
手紙と同様に連絡を取りたい子どもには、親御さんの許可をもらって連絡を取らせてもいいでしょう。
担任の先生が間に入って、連絡を取りやすくするのも大切です。
ただ、手紙と同様に連絡をしたい全員に許可を出す必要はありません。
親や先生が不登校の子どもの様子を見ながら、適宜(適量)、許可を出していくことが大切です。
もちろん、手紙や連絡をもらった子どもへの声かけも大切になります。
不登校の子どもが友だちからの手紙を読んで「キモイ!」「ウザい!」と言ったらどうしますか?
受容と共感をしていいのでしょうか?
聞き流せばいいのでしょうか?
もちろん、不登校の子どもがそのように思わないような、「嬉しい」と思えるような声かけをしなければならないのです。
友だちとの関係を良好にすることと同時に先生との信頼も深めて行く必要があります。
実際、不登校解決相談所の代表の不登校解決時間は「教員時代」の方が短かったという事実があります。
※ 現在も不登校解決時間が長いわけではありません。
不登校解決相談所を開いて10年が経ったことで、不登校解決のバリエーションやスキルは「現在」の方が高くなっています。
しかし、不登校の子どもにとっては「信頼できる人」が学校に「いる」のと「いない」ではどちらが安心できるでしょうか?
学校に信頼できる「先生」や「仲間」が多ければ多いほど、登校したとき安心感は高まります。
信頼できる先生を増やすため「得意な絵」を美術の先生に見せてアドバイスをもらってもいいでしょう。
不登校解決相談所では、担任の先生と「一緒に勉強する」ことをオススメしています。
これにより、担任の先生との信頼だけでなく、勉強への自信も取り戻すことができるからです。
「クラスには私のことを心配してくれている友だちがいる!」 「何かあったときは助けてくれる!」 「困った時は○○先生に相談をすればいいんだ!」
不登校の子どもが上記のように思ったら(思えるように支援をしたら)、友だちに迎えをお願いしてもいいでしょう。
久しぶりの登校は緊張するものです。
それでも、クラスに仲間や味方がたくさんいれば、登校への勇気の一歩を踏み出すことが出来るでしょう。
「○○ちゃんがいるから安心。」 「△△くんがいるから大丈夫!」 「困った時は□□先生に相談をしよう!」など
不登校の子どもが勇気の一歩を踏み出しても、登校が続かなければ意味がありません。
不登校の子どもが登校を始めると、不登校の子どもを「特別扱い」したり、「お客様扱い」したりする先生やカウンセラーさんがいます。
「ガンバって来てエライね~!」 「来るだけでいいんだよ~!」 「宿題はやらなくていいからね~!」 「帰りたいときは先生に言ってね~!」など
このような対応をしていては不登校の子どもの登校は続きません。
それでは、どのような対応が必要なのでしょうか?
不登校の子どもが登校を始めたら、先生方に行っていただき対応がは下記の物です。
・他の子と同じように役割を与える。
もちろん、いきなり学校生活の全てを「他の子と同じ」ように行う事は出来ないでしょう。
それでも、クラスの係や委員会などを一緒に行えれば、登校継続確率は格段に上がります。
登校したときに、何か手伝いをお願いしてもいいでしょう。
これにより、不登校の子どもたちは「他の子と同じ事をしている」と感じ、自信を取り戻すことができるのです。
Mさんの担任が行った「金魚係」をお願いするという対応は間違っていないのです。
私がMさんと関わり、不登校の理由や原因、Mさんの性格や気質、不登校の状況などを整理したことで、Mさんの不登校解決に必要な支援を見つけることができました。
Mさんに必要な対応や支援を担任の先生に伝えたところ、担任の先生は真摯に耳を傾けてくださるとともに丁寧に対応をして下さいました。
これにより、Mさんの教室への不安はどんどん少なくなっていきます。
私とお母さんは、担任の先生への信頼や友だちとの関係、学習進度が深まるように声かけや支援を行いました。
多くの先生と信頼関係を深めることができ、仲間との関係も回復、勉強の進度も追いついたMさんは、再び勇気の一歩を踏み出すことができました。
最初は学校生活での不安を親御さんや私に話していたMさんですが、意図的に担任の先生にフィードバックし対応をお願いしたことで、自分から担任の先生に相談できるようになりました。
これにより、不登校解決相談所のカウンセリング回数は減っていきます。
不登校解決相談所が支援を開始して1ヶ月でMさんは学校に戻ることができました。
そして、その後は1日も休まず中学校を卒業して行ったのです。
→まずは静岡県にある不登校解決相談所の無料相談を! →全国から、相談の依頼をいただいております。
海外からの相談もいただくようになりました。 カナダ、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、北海道、岩手県、福島県、宮城県、山梨県、愛知県、青森県、新潟県、石川県、福井県、富山県、長野県、岐阜県、大阪府、京都府、三重県、兵庫県、奈良県、島根県、岡山県、広島県、徳島県、高知県、愛媛県、佐賀県、宮崎県、大分県、熊本県、福岡県、沖縄県から不登校の相談をいただいております。
友だち追加(初回無料相談30分延長など)
25/02/03
25/01/27
TOP
上手くいかないのはタイミングを間違っているから!
1.友だちに朝のお迎えを頼んでいいの?
2.お迎えが来ても学校に行かなくなる
3.好きな金魚の係にして得意な絵を褒める
4.趣味をキッカケに登校を促すのは正しい対応!
5.「金魚の飼い方を教えて」と登校を促す
6.友だちに電話をさせるも・・・
7.間違った対応ではないのに・・・
8.友だちが迎えに来てくれたときの本音は?
9.美術の先生に褒めてもらったときの本音は?
10.友だちから手紙をもらったときの本音
11.不登校になってしまった理由は「クラス」
12.登校刺激を与えなければ解決した?
13.担任の対応は間違っていた?
14.手紙を渡して不登校を解決するには?
15.手紙の内容を親が確認して渡すか決めて!
16.友だちからの電話で解決する方法は?
17.先生や仲間との繋がりを増やすことが大切!
18.仲間が増えたら朝のお迎え開始!
19.特別扱いをしすぎず普通にしすぎず
20.他の子と同じように役割を与える
21.相談開始1ヶ月で不登校が解決!
※ この事例に出てくる担任の先生は「間違ったタイミング」で対応を行ってしまいました。
※ また、「先を見通す」支援が出来なかったことで不登校を悪化させてしまいます。
※ ただ、担任の先生は不登校の子どもの対応を真剣に考えて下さる良い先生です。
1.友だちに朝のお迎えを頼んでいいの?
金魚と絵を描くことが大好きなMさんという男の子がいました。
そんなMさんですが、中学1年生の夏休み明けから五月雨不登校になってしまいます。
Mさんの事を心配した担任の先生は、Mさんと仲の良い友人Yさんに声をかけるように頼みます。
また、Mさんと一緒に登校するようにもお願いをします(お迎えに行く)。
※ 友達に声をかけてもらったり、迎えにもらったりする対応は悪い対応ではありません。
※ ただ、タイミングを間違ってしまうと不登校が悪化してしまう難しい対応でもあります。
2.お迎えが来ても学校に行かなくなる
朝の迎えを頼まれたYさんは、毎朝、Mさんを迎えに行きます。
仲の良いYさんが迎えに来てくれることでMさんは登校をするようになりました。
担任の先生は「お迎え」がMさんに合った対応だと思い、Yさんにお迎えの継続をお願いします。
しかし、2週間後。
Mさんは再び学校を休むようになってしまいます。
Yさんが迎えに行ってもMさんは家から出てきません。
さらには、休みの日にYさんと遊ぶこともなくなってしまいます。
3.好きな金魚の係にして得意な絵を褒める
Mさんが再び休み始めたことで担任の先生は考えます。
そして、思いついたのが下記の対応です。
「Mさんの好きな金魚をクラスで飼おう!」
「そして、Mさんを金魚係にして学校に来てもらおう!」
さらには、このような対応も考えました。
「金魚の絵を描いてもらおう!」
「描いた絵を美術の先生に見せて褒めてもらおう!」
金魚の世話を「きっかけ」として登校を促し、得意な絵で美術の先生との関係を深め、登校意欲を高めようと考えたのです。
4.趣味をキッカケに登校を促すのは正しい対応!
何らかの「キッカケ」を元に登校を促すのは「正しい対応」です。
また、「趣味」や「得意」「好きな物」などで、先生や友だちとの関係を広げたり、深めたりすることも「正しい対応」です。
ただ、「キッカケ」や「趣味」「好きな事」を元に登校できたとしても、「後の支援」を事前に考えておかなければ登校は続きません。
「どうしたら登校を継続できる?」
「何をすればやる気が継続する?」
「学校ができることは?」
「親には何をしてもらう?」
「クラスメイトが出来る事は?」など
※ 現在は「ムリをさせない」「子どもの意思を尊重」「登校刺激を与えない」と言って、不登校の子どもの支援をしない先生が増えています。
5.「金魚の飼い方を教えて」と登校を促す
担任の先生はスグに金魚を買いに行きました。
そして、親御さんと一緒にMさんに声をかけます。
「教室で金魚を飼うことにしたんだ!」
「金魚係になって金魚の飼育方法をみんなに教えてよ!」
『教室に金魚がいるんだって!』
『せっかくだから、先生やみんなに飼い方を教えてあげなよ!』
これにより、Mさんは翌日から登校を再開します。
すると担任の先生がMさんに声をかけます。
「金魚の絵を描いてよ!」
「できたら美術の先生に見てもらおうよ!」
美術の先生もMさんに声をかけます。
「金魚の絵が描けたら見せてね!」
「楽しみにしてるよ!」
しかし、1週間後。
Mさんは、再び不登校に戻ってしまいました。
6.友だちに電話をさせるも・・・
担任の先生は新たな対応を考え実行します。
「友達に電話をさせよう!」
「友達に手紙を書かせよう!」
しかし、友だちが電話をしてもMさんは電話にでません。
もちろん、手紙を親御さんが受け取ってもMさんが学校に来ることはありません。
※ 手紙は読んでいたそうです。
今までは対応をすることで登校を始めていたのですが・・・。
7.間違った対応ではないのに・・・
担任の先生が行った対応が以下の通りです。
・友達を迎えに行かせる。
・クラスで好きな金魚を飼う。
・得意な絵を美術の先生に褒めてもらう。
・友達に電話をさせる。
・友達に手紙を書かせる。
これらの対応は「間違った対応」なのでしょうか?
実はこれらの対応は「正しい対応」なのです。
しかし、これらの対応で不登校を解決するには「正しいタイミング」や「先を見通した声かけ」が必要になります。
ただ、ほとんどの先生やカウンセラーさんは、「正しいタイミング」や「先を見通した声かけ」を知りません。
そのため、これらの対応を行うことで不登校を悪化させてしまいました。
これにより、これらの対応は「間違った対応」と思われるようになってしまったのです。
8.友だちが迎えに来てくれたときの本音は?
私はMさんと話をすることで、Mさんの本音を聞くことができました。
※ 優しいMさんは担任の先生が自分の事を思ってくれていたため、本音を言えなかったようです。
最初に聞いたのはYさんの「朝のお迎え」についてです。
「Yさんとは昔から仲良くしています。」
「だから、一緒に学校に行くのは楽しかったんです。」
「でも、クラスの雰囲気が怖くて・・・。」
「1度、学校を休んでしまったときがあります。」
「迎えに来てくれたYさんに申し訳ないと思ったのですが・・・。」
「次の日も、また、次の日もYさんは迎えに来てくれましたが・・・。」
「Yさんに申し訳なくて会うことが出来ませんでした。」
9.美術の先生に褒めてもらったときの本音は?
クラスの金魚係に推薦されたときの気持ちも教えてくれました。
「先生は私の為に金魚や水槽を買ってくれたとスグに分かりました。」
「そこまでしてくれた先生から誘われたら断るわけにはいきません。」
「金魚の世話の仕方を先生や友だちが覚えてくれるまでは行こうと思ったんです。」
「でも、やっぱり教室の雰囲気が怖くて・・・。」
「学校に行けなくなってしまいました。」
同時に「描いた金魚の絵」を美術の先生に見せたことについても聞きました。
「金魚の絵を描くのは楽しかったです!」
「もともと、生物の絵を描くのは好きなんです!」
「美術の先生は私の絵を褒めてくれました。」
「それは嬉しかったのですが・・・。」
『担任の先生に頼まれて褒めているんだろうな・・・。』
『本当は下手だと思っているんだろうな・・・。』
「素直に喜ぶ事が出来なかったんです。」
10.友だちから手紙をもらったときの本音
最後に友だちの電話や手紙について聞きました。
「友だちからの電話には出ることが出来ませんでした。」
「誘われたら『うん』としか言えない・・・。」
「でも、クラスが怖くて学校に行けない・・・。」
「そうしたら、約束を破ったことになる・・・。」
Mさんは、友だちや先生の優しさと自分の不安の間で葛藤していたようです。
「仲の良い友だちの手紙は嬉しかったです。」
「でも、先生に書かされているのが分かってしまう手紙の方が多かったんです。」
「手紙を書くのは面倒だったと思うんです。」
「それでも私の為に書いてくれたんだと思うのですが・・・。」
「学校に行ったときに何か言われるんじゃないかと思ってしまって・・・。」
11.不登校になってしまった理由は「クラス」
Mさんが不登校になってしまった理由は「クラスの雰囲気」です。
担任の先生はとても一生懸命な先生でしたが、クラスはまとまっていなかったようです。
そのため、担任の先生がいるときは良いのですが・・・。
担任の先生以外の授業では、騒いだり、出歩いたりする子もいたそうです。
そんな、クラスの仲間を見ていたMさんは不安になってしまいます。
「もっと授業中の態度がひどくなったらどうしよう。」
「私は注意できないし・・・。」
「でも、注意をしなきゃダメだよな・・・。」
「もし、注意をして悪口を言われるようになったら・・・。」
Mさんが不登校になってしまった理由(原因)が分かりました。
12.登校刺激を与えなければ解決した?
Mさんの不登校理由(原因)が分かっていたら、担任の先生はどのような対応を行ったのでしょうか?
「担任がMさんの気持ちに寄り添わなかったのが悪い!」
「登校刺激を与えずMさんの意志を尊重していればMさんは本音を言ったはずだ!」
「ムリに登校させようとするから、不登校が悪化したんだ!」
このように思うカウンセラーさんや専門家の先生もいるでしょう。
ただ、「登校刺激を与えない」「ムリをさせない」「子どもの意志を尊重する」などの対応をしていたとしてもMさんの不登校は解決しなかったと思います。
なぜなら、「待つ」対応ではMさんの不安は解決しないからです。
13.担任の対応は間違っていた?
それでは担任の先生はどのように対応すれば良かったのでしょう。
担任の先生の対応は間違った対応ではありません。
ただ、行うタイミングは間違っていたと思います。
例えば、静岡県にある不登校解決相談所であれば、下記の順番でMさんの対応を行います。
・手紙を書きたい友だちに手紙を書いてもらい親やMさんに届ける。
・連絡を取りたい友だちにはMさんの親の許可をもらい電話をする。
・美術の先生にMさんが家で描いた絵を見てもらう。
・Mさんと仲の良い友だちに朝の迎えをお願いする。
・クラスで金魚を飼い金魚係をしてもらう。
もちろん、上記のタイミングに加え「先を考えた」対応や支援を行わなければなりません。
14.手紙を渡して不登校を解決するには?
それでは、1つずつ具体的にお伝えさせていただきます。
下記の5つの対応で最初に行いたいのは「手紙」です。
もちろん、クラスの子どもたちにムリヤリ書かせることはしません。
書きたいと言ってきた子どもたちには自由に書いてもらいます。
当然ですが、担任の先生にも手紙を書いてもらいます。
子どもたちには自由な内容を書いてもらいますが、担任の先生には「先を見通した」内容を書いてもらいます。
例えば、不登校の理由が分からない子であれば「この先生になら理由を話せるかも」と思えるような内容をお願いしています。
※ 静岡県にある不登校解決相談所では、1人ひとりのお子さんに合った「声のかけ方」や「手紙の内容」の助言もさせていただいております。
15.手紙の内容を親が確認して渡すか決めて!
子どもたちの手紙については、本人に渡す前に親や先生にチェックしてもらいます。
万が一にも、不登校の子をバカにする内容があってはならないからです。
また、親御さんが「この手紙は見せない方がいい」と判断した場合は、子どもに渡さないようにお願いをしています。
子どもたちの善意だからと言って全てを受け入れる必要はありません。
ただ、「不登校の子どもの「プレッシャーになる」と言って、友だちに「手紙を書いてはダメ!」と言う必要はありません。
常日頃、感じていることですが、不登校の子どもへの対応は「極端」であるように感じます。
「手紙はプレッシャーになるから渡してはダメ!」
「登校刺激は与えてはいけない!」
「ゲームやスマホなど、好きな事を自由にやらせて!」など。
→子どもが不登校になってしまい「極端」に対応を変えてしまうのは要注意!
16.友だちからの電話で解決する方法は?
手紙と同様に連絡を取りたい子どもには、親御さんの許可をもらって連絡を取らせてもいいでしょう。
担任の先生が間に入って、連絡を取りやすくするのも大切です。
ただ、手紙と同様に連絡をしたい全員に許可を出す必要はありません。
親や先生が不登校の子どもの様子を見ながら、適宜(適量)、許可を出していくことが大切です。
もちろん、手紙や連絡をもらった子どもへの声かけも大切になります。
不登校の子どもが友だちからの手紙を読んで「キモイ!」「ウザい!」と言ったらどうしますか?
受容と共感をしていいのでしょうか?
聞き流せばいいのでしょうか?
もちろん、不登校の子どもがそのように思わないような、「嬉しい」と思えるような声かけをしなければならないのです。
17.先生や仲間との繋がりを増やすことが大切!
友だちとの関係を良好にすることと同時に先生との信頼も深めて行く必要があります。
実際、不登校解決相談所の代表の不登校解決時間は「教員時代」の方が短かったという事実があります。
※ 現在も不登校解決時間が長いわけではありません。
不登校解決相談所を開いて10年が経ったことで、不登校解決のバリエーションやスキルは「現在」の方が高くなっています。
しかし、不登校の子どもにとっては「信頼できる人」が学校に「いる」のと「いない」ではどちらが安心できるでしょうか?
学校に信頼できる「先生」や「仲間」が多ければ多いほど、登校したとき安心感は高まります。
信頼できる先生を増やすため「得意な絵」を美術の先生に見せてアドバイスをもらってもいいでしょう。
不登校解決相談所では、担任の先生と「一緒に勉強する」ことをオススメしています。
これにより、担任の先生との信頼だけでなく、勉強への自信も取り戻すことができるからです。
18.仲間が増えたら朝のお迎え開始!
「クラスには私のことを心配してくれている友だちがいる!」
「何かあったときは助けてくれる!」
「困った時は○○先生に相談をすればいいんだ!」
不登校の子どもが上記のように思ったら(思えるように支援をしたら)、友だちに迎えをお願いしてもいいでしょう。
久しぶりの登校は緊張するものです。
それでも、クラスに仲間や味方がたくさんいれば、登校への勇気の一歩を踏み出すことが出来るでしょう。
「○○ちゃんがいるから安心。」
「△△くんがいるから大丈夫!」
「困った時は□□先生に相談をしよう!」など
19.特別扱いをしすぎず普通にしすぎず
不登校の子どもが勇気の一歩を踏み出しても、登校が続かなければ意味がありません。
不登校の子どもが登校を始めると、不登校の子どもを「特別扱い」したり、「お客様扱い」したりする先生やカウンセラーさんがいます。
「ガンバって来てエライね~!」
「来るだけでいいんだよ~!」
「宿題はやらなくていいからね~!」
「帰りたいときは先生に言ってね~!」など
このような対応をしていては不登校の子どもの登校は続きません。
それでは、どのような対応が必要なのでしょうか?
20.他の子と同じように役割を与える
不登校の子どもが登校を始めたら、先生方に行っていただき対応がは下記の物です。
・他の子と同じように役割を与える。
もちろん、いきなり学校生活の全てを「他の子と同じ」ように行う事は出来ないでしょう。
それでも、クラスの係や委員会などを一緒に行えれば、登校継続確率は格段に上がります。
登校したときに、何か手伝いをお願いしてもいいでしょう。
これにより、不登校の子どもたちは「他の子と同じ事をしている」と感じ、自信を取り戻すことができるのです。
Mさんの担任が行った「金魚係」をお願いするという対応は間違っていないのです。
21.相談開始1ヶ月で不登校が解決!
私がMさんと関わり、不登校の理由や原因、Mさんの性格や気質、不登校の状況などを整理したことで、Mさんの不登校解決に必要な支援を見つけることができました。
Mさんに必要な対応や支援を担任の先生に伝えたところ、担任の先生は真摯に耳を傾けてくださるとともに丁寧に対応をして下さいました。
これにより、Mさんの教室への不安はどんどん少なくなっていきます。
私とお母さんは、担任の先生への信頼や友だちとの関係、学習進度が深まるように声かけや支援を行いました。
多くの先生と信頼関係を深めることができ、仲間との関係も回復、勉強の進度も追いついたMさんは、再び勇気の一歩を踏み出すことができました。
最初は学校生活での不安を親御さんや私に話していたMさんですが、意図的に担任の先生にフィードバックし対応をお願いしたことで、自分から担任の先生に相談できるようになりました。
これにより、不登校解決相談所のカウンセリング回数は減っていきます。
不登校解決相談所が支援を開始して1ヶ月でMさんは学校に戻ることができました。
そして、その後は1日も休まず中学校を卒業して行ったのです。
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海外からの相談もいただくようになりました。
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