別室登校４０日の中学１年生　中学２‐３年で別室０日

中学１年生で別室登校４０日、欠席９日のIAさん
→　中学２-３年生で別室登校０日、欠席３日で不登校解決

友人HSさんとのトラブルをきっかけに、教室に入ることができなくなったIAさん。はじめの数日は保健室で過ごしましたが、いっこうに教室に戻ろうとしません。そこで、IAさんを普段使っていない教室（別室）に移し、スクールカウンセラーや学年の先生達が対応することになりました。

 
別室に移動したばかりのころは、問題集を解くなど勉強に集中していたIAさんでしたが、次第に勉強をしなくなっていきます。そして、一週間後、IAさんは全く勉強をしなくなってしまいました。

その後は学校に登校はするものの、別室で音楽を聴いたり、折り紙を折ったり、本を読んだり、自分の好きなことだけをして、毎日を過ごすようになったのです。

 
IAさんのようになるのは、特別のことではありません。別室から教室に戻ることができなくなる子どもは、とても多いのです。

中学１年生の３月、IAさんの担任に許可をもらい、私は別室でさりげなく、IAさんと相談をすることにしました。

予想通り私はIAさんの担任となった私ですが、同じクラスには、IAさんが別室登校になったきっかけの友人HSさんの姿もあったのです。しかし、私はHSさんが同じクラスにいることを前向きにとらえました。

「IAさんとHSさんの人間関係を元に戻せる！」

３月に行った相談、４月に伝えた別室の使い方、その後の定期的な相談が功を奏し、IAさんは初日から学級に入り、その後も別室に戻ることはありませんでした。不登校が解決したIAさん。卒業までの２年間の別室登校と欠席は、次のようになりました。

別室登校０日、欠席３日

 
私のクラスで仲直りをしたIAさんとHSさん。同じ高校へ進学し、社会人になった今でも、週に一度は一緒に遊ぶ仲となりました。

 
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