勉強が苦手な不登校の子どもの登校が継続するようにするには?自分に自信を持たせる支援や声かけ!

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勉強が苦手な不登校の子どもの登校が継続するようにするには?自分に自信を持たせる支援や声かけ!

対応のポイント,不登校解決事例

2023/12/30 勉強が苦手な不登校の子どもの登校が継続するようにするには?自分に自信を持たせる支援や声かけ!

意識的に支援や声かけを行い「自分はできる」と思えるように!

 

不登校褒める3

 

1.始めて不登校の担任をしたのは約20年前
2.学級運営に力をいれていたら不登校が解決していた
3.転任した学校でも小学校から不登校の子の担任に
4.始めて担任した不登校の子が不登校に戻ってしまったと聞く
5.担任や学校が変わっても不登校に戻らないように!
6.登校が継続するように支援や声かけを意識するように
7.新しいクラスで新しい友だちを作るキッカケを提供
8.子どもは「不登校が解決した=成長」と思っていない?
9.「できた事」「がんばった事」を伝えることで自信を回復
10.高校生活を意識した称揚を行い登校継続を目指す
11.勉強に関する自信を持たせる!
12.半強制勉強会で点数アップ!勉強への自信もアップ!
13.休み時間に英語小テストの勉強をする子どもたち
14.英語の単語テストは毎週?これは使える!
15.毎週、勉強に自信をつけるチャンスがある!
16.英単語練習プリントを作成し大量に印刷!
17.単語テスト平均点「連続1位」がクラスの自信に!
18.学年で11人の連続満点合格者に!
19.英語の先生のおかげだと思っている教え子(笑)
20.自分の成長を認知できるように声をかけて!

 
 

1.始めて不登校の担任をしたのは約20年前

 

私は東京都と静岡県で合わせて20年間、教員として働いていました。

 

20年の教員人生で、始めて不登校の子どもを担任したのは32才の時です。

 

(2024年の時点で考えると約19年前のことです。)

 

小学校6年生の頃に不登校だったこのお子さんを中学1年で担任したのです。

 

まだ、「不登校」と言う言葉より「登校拒否」という言葉の方が浸透していた時代です。

 

当時の私は、不登校の子に対して特別な対応や気遣いをしていませんでした。

 

ただ、「学級運営」の大切さに気づき「良い学級をつくるためには?」と勉強していた時期です。

 
 

2.学級運営に力をいれていたら不登校が解決していた

 

彼女は入学式に参加してくれました。

 

その後、4月の最初も登校をしてくれました。

 

当時の私は彼女に対して、何も特別な対応をしませんでした。

 

とにかく「学級運営」に力を入れ、「みんなが楽しいクラス」「居場所のあるクラス」をつくるために努力していました。

 

1年後。

 

彼女はインフルエンザで5日間の出席停止となった以外、学校を休むことはありませんでした。(欠席0日)

 

私を含め、全ての関係者が彼女が不登校だったことを忘れていた程です。

 
 

3.転任した学校でも小学校から不登校の子の担任に

 

翌年、私は他の学校に転任となります。

 

そして、その学校でも小学校時代に不登校だった子どもの担任となります。

 

入学式も参加しなかった彼に対し、私は家庭訪問や家庭学習の支援を行いました。

 

もちろん、学級運営にも力を入れていました。

 

これにより、彼は5月から登校を始めます。

 

その後、欠席することなく登校を続けます。

 

私は中学2年生でも彼を担任させてもらいたい旨を学年主任に伝えます。

 

しかし、その学校の状態があまり良くないこともあり、私は中学校から不登校になってしまった別の子やトラブルを多く起こす子の担任となりました。

 

その影響なのかハッキリはしませんが、彼は中学2年生の2学期から不登校に戻ってしまいます。

 
 

4.始めて担任した不登校の子が不登校に戻ってしまったと聞く

 

彼が中学3年生のとき、彼は私のクラスにいました。

 

親御さんが「私を担任にしてほしい」と校長に直談判したそうです。

 

また、前任校で同じ学年部を担当した後輩の先生が、私の学校に赴任してきました。

 

そこで、その先生から「始めた担任をした不登校の彼女」のその後を聞きました。

 

「○○さんは、中学2年生の2学期から不登校に戻ってしまいました。」
「そのクラスは学級崩壊に近かったので仕方ないと思います。」
「他にもそのクラスで不登校になった子が2人いるからです。」
「中学3年生では、別の先生のクラスになったのですが・・・・。」
「不登校のまま中学校を卒業しました・・・・。」

 
 

5.担任や学校が変わっても不登校に戻らないように!

 

中学1年の時の彼女と彼を担任した私は、このような思いを持ちました。

 

「担任が変わっても登校できるようにしなければ。」
「進学した学校で登校が継続するようにしなければ。」
「人間関係や学習に対して自信を持てるようにしなければ。」
「担任として出来ることは何だろう?」

 

初めて受け持った不登校の女の子は、私のクラスには無欠席で登校できるようになりました。

 

しかし、クラスや担任が変わった翌年は登校できなくなってしまいました。

 

私が担任した2人目の不登校の子どもも、私のクラスで無欠席で登校できました。

 

それでも、中学2年生で担任とクラスが変わると、不登校に戻ってしまいました。

 

幸い、親御さんの直談判により、私は中学3年生になった彼の担任となることができました。

 

私は彼が自信を持って学校生活を送れるように、それが、高校につながるように支援をしようと決めたのです。

 
 

6.登校が継続するように支援や声かけを意識するように

 

彼は中学2年生で不登校に戻ってしまいましたが、中学3年生の4月からは登校を始めてくれました。

 

担任の私を知っていること、私のクラスのシステムを知っている事が安心材料になったのかもしれません。

 

もちろん、私は彼が不登校に戻らないように「学級運営」に力を入れました。

 

目標は「みんなが楽しいクラス」「居場所のあるクラス」です。

 

そして、彼が高校で不登校に戻らないように、人間関係や学習で自信を持てるように様々な支援を行うことにしました。

 
 

7.新しいクラスで新しい友だちを作るキッカケを提供

 

私は学級において「人間関係づくりプログラム」や「エンカウンター」「アイスブレイキング」「エナジャイザー」などのプログラムを取り入れていました。

 

これらのプログラムを簡単な言葉にすると、このように言えると思います。

 

「遊びながら友だちとの関係を良好にする。」

 

これらのプログラムは年間を通して授業や帰りの会などで定期的、計画的に行っていました。

 

友だちを作ることや、新しいクラスに苦手意識を持っている子のために(その他の子のためでもありますが)4月~5月にかけては「楽しく仲良くなれるプログラム」を多めに設定していました。

 

これは、それ以前の学級でも、それ以降の学級でも行っていたことです。

 

中学1年生で、これらのプログラムを経験している彼は、積極的にプログラムに参加してくれました。

 

それにより、新しいクラスで新しい友だちを作ることもできました。

 
 

8.子どもは「不登校が解決した=成長」と思っていない?

 

昨年度までの私は、彼や彼女への個別支援は行っていませんでした。

 

もちろん、彼や彼女に対して、このように思っていました。

 

「不登校が解決して良かったね!」
「毎日、学校に来られるようになったんだね!」
「新しい友だちができて良かった!」

 

私の中では「2人は成長している」と感じていのです。

 

しかし、彼や彼女は「自分が成長できている」と思っていたのでしょうか?

 

もしかしたら、「成長している」と思っていなかったのかもしれません。

 
 

9.「できた事」「がんばった事」を伝えることで自信を回復

 

小学校6年生の時に不登校となり、約1年の間、不登校だった子どもたちが、中学1年生を無欠席で登校したのです。

 

子どもが成長していないわけがありません。

 

ただ、子どもたちは自分の成長に気づいていないのかもしれません。

 

そこで、私は子どもたち(不登校のこだけでなく全ての子ども)に、思ったことを意識的に伝えるようにしました。

 

特に不登校を経験している子に対しては積極的に思った事を伝えるようにしました。

 

「4月から、毎日、学校に来てるね!」
「去年は、ほとんど学校を休んでたでしょ!」
「スゴい成長だよ!」
「新しい友だちも作ることができたね!」
「積極的に声をかければ友だちはできるんだよね!」
「高校に入ったときも勇気を出してチャレンジね!」など

 

※ 学校心理士や公認心理師の資格取得の勉強で、これが「メタ認知」で促進させる方法であったことに気づきました。

 
 

10.高校生活を意識した称揚を行い登校継続を目指す

 

中学3年生の彼は、中学1年生のときと同様に無欠席で1年間を終えました。

 

ただ、私は定期的に子どもを褒める声かけ、認める声かけを続けました。

 

「1学期は欠席0だね!」
「休みたいときもあったでしょ?」
「でも、休まず来たんだよね!」
「毎日、休んでた子が、毎日、来てるんだよ!」
「スゴいと思うよ!」
「当たり前のことを続けるって大変なんだよ!」
「それがチャンと出来てるから、高校も大丈夫だよ!」

 

2学期も定期的に声をかけました。

 

「今月もバッチリだね!」
「先生が何も言わなくても、自分でしっかりできるよになってるね!」
「友だちとの関係も良好だもんね!」
「知らないクラスメイトに最初に声をかけるのは勇気がいるよね!」
「でも、1回は話しが出来れば問題ないでしょ!」
「これなら高校で友だちを作ることはできるな!」

 

もちろん、3学期も声かけを続けます。

 

「もう、先生が言うことはないよ!」
「この1年でしっかりしたよね!」
「自分が成長したって分かる?」
「先生は高校の先生に自信を持って推薦できるよ!」
「希望校合格の為に勉強もガンバってね!」

 
 

11.勉強に関する自信を持たせる!

 

勉強に関する支援もしました。

 

中学校1年生の時の彼の成績はほとんどが「2」で「3」が数個ある状態でした。

 

(中学2年は不登校だったため評定不能の斜線です。)

 

小学校6年生のときに不登校になったこともあり、彼は勉強に苦手意識を持っていました。

 

特に理数は苦手だったようです。

 
 

12.半強制勉強会で点数アップ!勉強への自信もアップ!

 

私はテストの2週間前になると勉強が苦手な子を集めて「半強制勉強会」を行っていました。

 

私が教えている「理科」の基礎問題を徹底的に行う勉強会です。

 

彼は中学1年生の時にも、「半強制勉強会」に参加していました。

 

私は、そこでも子どもたちに意識的に声をかける事にしました。

 

「基礎の問題は何度もやったから半分は取れるはず!」
「同じ問題が出たときはミスしないようにね!」
「難しい問題や知らない問題は後回しだよ!」
「丁寧に、確実に問題を読むんだよ!」

 

彼らは、本番のテストでも平均点に近い点数を取れるようになりました。

 

これにより、達成感を感じ「やればできる」と思う自己効力感を高めることができました。

 
 

13.休み時間に英語小テストの勉強をする子どもたち

 

1回目のテストが終わり、平均点をとった彼は嬉しそうでした。

 

達成感を感じているように見えました。

 

しかし、私はこのように考えました。

 

「定期テストって年に6回しかないよな?」
「6回とも平均点が取れれば自信にはなるけど・・・。」
「もっと、日々の授業で自信が持てるようにはできないだろうか?」

 

私が「自信をつけさせる方法」を考えていると、クラスの子どもたちが慌てています。

 

私が慌てている理由を聞くと、クラスの子はこのように言っていました。

 

「英語の単語テストが今日に変更になったらしい!」
「急に来週、出張になったらしくて、急遽、今日、単語テストをやるんだって!」
「突然、変更するのはやめて欲しいよ~!」
「これじゃあ0点になっちゃうよ!」

 

子どもたちは英語の先生に文句タラタラです。

 
 

14.英語の単語テストは毎週?これは使える!

 

慌てている子どもたちの様子を見ていた私は、疑問に思ったことを子どもに聞いてみました。

 

「ねえねえ、単語テストって毎週やってるの?」
「どういう、やり方なの?」
「出るところは分かってるの?」

 

もちろん、子どもたちにこう言われました。

 

「先生!後にして!」
「授業が終わったら教えてあげるから!」

 
 

15.毎週、勉強に自信をつけるチャンスがある!

 

授業が終わった後、英語係に話しを効くと、単語テストのルール(システム)が分かりました。

 

「週1回のペースで単語テストを行う。」
「新しく出てきた約10個の単語の中から5問出題される。」
「3点以下は再テストがある。」
「出題範囲はきまっている。」
「年間スケジュールが配られている。」
「基本的にはそのスケジュールにそって単語テストは行われる。」
「単語テストの結果は一覧表に記入し学期末に回収。」
「当然、成績に加味される。」

 

これを聞いた私は、このように思いました。

 

「スモールステップだ!」
「全ての単語テストで合格が取れれば英語への自信を持てる!」

 

そして、このように考えました。

 

「英単語書き込みプリントをたくさんつくろう!」
「毎週、単語テストの3日前にプレテストをクラスでやろう!(正味3分だし)」
「自主勉強をしたい子には、書き込みプリントを欲しいだけあげよう!」
「ただし、彼は半強制でプリントをやらせよう!」

 

※ 彼は私の提案を素直に聞き、プリントをやることを嫌がりませんでした。

 
 

16.英単語練習プリントを作成し大量に印刷!

 

私はクラスの子に英語の教科書と範囲が書かれているプリントをかり、1年分の英単語練習プリントを自作します。

 

そして、それを大量に印刷もしました。

 

翌週、クラスの子どもに「英単語練習」について伝え、単語テスト3日前の帰りの会でプレテストを行うことを伝えます。

 

最初は嫌がる子もいましたが、プレテストで点数が悪いからと言って、練習プリントを宿題に出したりはしなかった事で、嫌がる子も納得していました。

 

逆に勉強がしやすくなったと歓迎する子が多く、ほとんどの子どもが練習プリントを何枚ももっていき、自宅や休み時間の勉強に使ってくれました。

 

※ それに釣られ苦手な子も、プリントを持っていくようになりました。

 
 

17.単語テスト平均点「連続1位」がクラスの自信に!

 

英単語プリントを作成し、プレテストをやった回の英単語テストでは全員が1発合格という結果が出ました。

 

英語の先生はとても喜び、子どもたちをたくさん褒めて下さいました。

 

子どもたちから私が単語練習プリントを自作したことを聞いた、英語の先生はこう仰いました。

 

「大変だったでしょ!」
「言ってくれればデータをあげたのに!」
「そうしたら、コピー、貼り付けで、簡単に作れたのでしょ!」

 

この後も単語練習プリントとプレテストを続けたことで、単語テストの平均はダントツ1位だったようです。

 

英語の先生がそれを褒め続けてくれたことで、子どもたちは単語テスト平均点連続1位を自分たちの誇りと感じるようになっていました。

 

(卒業するまで1位を続けていました。)

 
 

18.学年で11人の連続満点合格者に!

 

彼は1学期こそ満点を逃すことはありましたが。連続1発合格を続けていました。

 

もちろん、私は常に彼に結果を確認して、声をかけ続けます。

 

「連続1発合格ってすごくない!」
「毎回、チャンと勉強しているんだね!」
「英語は得意教科になるんじゃない?」
「英語は大学受験でも武器になるからね!」
「このまま、1発合格が続くようにガンバってね!」

 

これに対して彼は、このように言っていました。

 

「連続満点合格になりたい!」
「A君とB君は連続満点合格なんだよ!」
「オレも連続満点合格で先生に発表されたい!」

 

2学期、3学期ともに、彼は連続満点合格を続けました。

 

2学期に連続満点合格をしたのはクラスで5人(35人クラス)、学年で11人(学年142人)。

 

3学期に連続満点合格したのはクラスで7人、学年で19人でした。

 
 

19.英語の先生のおかげだと思っている教え子(笑)

 

彼は英語に自信を持つことができました。

 

また、たくさん褒めてくれる英語の先生の事が好きになり、様々な話しを聞いたそうです。

 

数学や社会の点数はそれほどではなかったため、彼は私立高校の進学コースを第一希望にしました。

 

その学校の、そのコースは高校2年になると全員が短期留学するコースです。

 

彼は英語の先生の影響で、英語に関係する仕事につきたいという夢を持ったのです。

 

もちろん、第一希望の高校に合格し、2年生で留学しました。

 

成人式で再会した彼は将来について、私にこう教えてくれました。

 

「先生!高校は無事、卒業できました。」
「今は○○大学の国際関係学部に通っています。」
「大学卒業後は海外で仕事をしたいと思っています。」
「○○先生(英語の先生)のおかげで英語にハマってしまいました!(笑)」
「そう言えは、先生と理科の勉強もしたよね!」
「結局、理科にハマらなかったけどね!(笑)」

 
 

20.自分の成長を認知できるように声をかけて!

 

初めて不登校の子どもを担任したとき、私は彼女に特別な支援をしませんでした。

 

ただ、学級運営に力を入れたことで、彼女は不登校から脱出してくれました。

 

私が転任してしまったこともありますが、その後、彼女は再び不登校に戻ってしまいました

 

私は今でも、このように思う事があります。

 

「彼女が毎日、登校していたときに意識的に成長してると声をかければ良かった。」

 

もちろん、その1年間、彼女と話しをしなかったわけではありません。

 

ただ、彼女の成長を考えたとき、もう少し意識的に声をかけていれば「彼女は不登校に戻らなかったかもしれない」と思ってしまいます。

 

これらの経験を元に、静岡県にある不登校解決相談所では、子ども1人ひとりにあった声かけや支援を提案しています。

 

子どもが自信を取り戻せるような、登校が継続するような「支援」や「対応」を意識的にしていただければと思います。

 

 

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