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〒410-1118 静岡県裾野市佐野1081-14(公文併設)
24時間、相談受付中!(即対応できない時は折り返します。)
不登校の小学生や中学生が20歳になったら?大学に行ってる?働いてる?ひきこもってる?
※ 円グラフを見るだけでなく、必ず最後までお読みいただき考えて下さい。
1.中学校時代不登校だった子ども、8割が仕事に就いている? 2.本当に中学校時代不登校でも8割が仕事につく?(数字のマジック) 3.あなたが不登校でアンケートの依頼がきたら答える? 4.「家にひきこもってます!」と堂々と言える? 5.アンケートに答えていない人は今どうしてる? 6.文部科学省や内閣府は国民をだましているの? 7.不登校の子どもに「どうする」と聞くと 8.不登校の後の就職の実態は? 9.「不登校でも大丈夫」は本当? 10.本当に本気になれるものがある? 11.プロゲーマーになるために研究、練習してる? 12.甘い言葉を信じた結果、2ヶ月で50万円を失う 13.中卒は7年多く働いても1億円少ない! 14.「中卒社長」と「東大ニート」はニュースになるけど・・・ 15.あなたの子どもは「一握りに」なれる? 16.夢や目標、本気があれば中卒でも大丈夫! 17.「通信制高校がいい!」なら大丈夫! 18.いじめが原因で不登校になった中学2年生 19.英検準2級合格に向けて努力の日々 20.本気だからこそ「泣きながら」合格を喜ぶ!
※ 円グラフを見るだけでなく、必ず最後までお読みいただき、考えて下さい。
この円グラフは、文部科学省と内閣府がそれぞれ不登校の子どもの追跡調査をした結果です。
上のグラフは、内閣府が「中学3年生の不登校生徒を追跡調査した」結果で、下のグラフは、文部科学省が「中学校3年生の不登校生徒を追跡調査した」結果です。
簡単に言うと、中学3年生(15歳)の時に不登校だった子どもが、20歳になったときに「何をしている」のかを調べた結果です。
何も考えずにグラフだけ見ると、どちらの調査の結果でも、このように思ってしまいます。
「中学校時代不登校でも、大人になると約50%~80%は仕事をしているんだ!」
この結果から、このように仰るお医者さんやカウンセラーさんが多くいます。
「中学校時代不登校でも問題はありません!」 「国の調査で80%が就職しているからです!」
どの調査でも、調査結果のグラフを見るときは「母数」と「回答者数」を見て下さい。
この調査で言うと「母数」とは、調査当時、不登校だった「中学3年生の人数」です。
上のグラフでは調査当時、約4万人の中学3年生が、下のグラフでは約4万1千人の中学3年生が不登校でした。
そして、「回答者数」とはアンケートに答えてくれた人数です。
それぞれ、グラフの右上に「n=○○」で表されています。
これまでの説明をふまえて、もう一度、このグラフを見て下さい。
この円グラフからは分かるのは、調査当時、約4万人の中学3年生が不登校で、20歳の時の状況を教えてくれた人数は109人のみということです。
同じように、もう一つのグラフもみて下さい。
調査当時、約4万1千人の中学3年生が不登校でした。その中で現在の状況を教えてくれた人数は1604人のみなのです。
もし、あなたが中学3年生の時に不登校だったとします。
それから5年後、このようなアンケートが送られてきました。
「あなたは今、何をしていますか?」
現在、大学に行っているAくんはこう答えるでしょう!
「中学時代不登校だったけど、今、大学に行ってるよ!」
現在、仕事をしているBさんはこう答えるでしょう!
「中学時代不登校だったけど、今、働いています!」
現在、やりたい事をみつけたCさんはこう答えるでしょう!
「中学時代不登校だったけど、今、本気になれる事をみつけたよ!」
もし、あなたが「働いてもいない」「学校にもいっていない」「ゲームや動画ばかりで過ごしている」状態だったら・・・・。
あなたは、正直に答えますか?
「中学時代不登校だったけど、今も何もしてないよ!」 「ひきこもりで、親に養ってもらってるよ!」 「好きな事だけをして過ごしてます!」
もし、私であれば、このような行動にでると思います。
・電話でアンケート依頼が来た。 → すぐに電話を切ります。 ・手紙でアンケートが来た。 → 手紙を破り捨てます。 ・直接、話を聞きに来た。 → その人を追い返します。
あなたはどうしますか?
上のように考えてみると、アンケートに応えていない約3万9000人の人は、何をしているのでしょう?
もちろん、仕事に就いている人もいるでしょう。
大学に行っている人もいるでしょう。
でも、・・・・・・・・。
100%とは言いませんが、就職もしていない、学校にも通っていない人が多くいるのが現実ではないでしょうか?
アンケートの回答数が増えれば増えるほど、「非就業」「非就学」が増えることは間違いないでしょう。
文部科学省や内閣府はHPでこの情報を公開しています。
もちろん、国民をだますつもりはありません。
調査の報告をしっかりと読むと、このように書かれているからです。
「なお、今回の調査は、全調査対象者41,043人のうち、アンケート調査(B調査)は1,604人というサンプルとしての回答であり、この調査結果は必ずしも不登校全体の傾向を正確に示すものとは言えないが、不登校の主な要因について、この調査におけるサンプルの比較分析は、今後の不登校の未然防止や不登校児童生徒への支援の在り方を検討する上での基礎資料として活用できる実態調査である。」
この記事を読んでくださり、しっかりと考えて下さったお母さん方からは、このような相談をいただきます。
「中学時代不登校でも、8割が立ち直ると思っていました。」 「あまり、深く考えずに、子どもの好きにさせていました。」 「これから、どうしたらいいの?」
もちろん、中学生の時に不登校でも成功している子もいます。
ただ、そうでない子もいることを理解していただければと思います。
私は、この資料を不登校の子どもに見せて、このように聞きます。
「もし、20才の時に『ひきこもり』で、このアンケートが来たらどうする?」
すると不登校の子どもたちは、こう言います。
「自分だったらアンケートに答えない!」 「破り捨てる!」 「無視する!」
さらに。このように質問します。
「じゃあ、20才の時に大学に行っていたら?社長になっていたら?」
これに対して子どもたちは、こう言います。
「アンケートに答えるに決まってるじゃん!」 「普通に送り返すよ!」 「電話アンケートに答えてもいいよ!」
この話しをするだけで登校を始める子どももいます。
文部科学省の調査では、働いている人に対してこのような質問をしています。
「どのような仕事をしていますか?」
それに対して答えて下さった554人の回答をまとめたのが、下の図です。
アンケートに答えてくれた554人の約9%は、20歳の時点で「正社員」として働いているようです。
また、約32%は「パートやアルバイト」、3%が「家事手伝い」「会社経営」をしてるようです。
ただ、アンケートに答えてくれた554人のうち、約52%は「その他」と言う回答です。
就業で「その他」と応えた方が何をやっているのかは、正直、分かりません。
ただ、教師としての経験から、「その他」は下記のようなものではないかと推測しています。
・家業をたまに手伝っている。 ・短い期間に転職を繰り返している。 ・ウバーイーツなどで自分がやる気のある時だけ働いている。 ・自立支援や職業訓練を行っている。など
私は理想主義者ではありませんしギャンブラーでもありません。
もちろん、完璧な現実主義者でもありませんが、楽観主義者でもありません。
だからこそ、不登校の子どもや親御さんたちに、このような声をかける事はありません。
「不登校でも大丈夫だよ!」 「好きなな事をやって心のエネルギーを回復しようね!」 「進学や就職だって全日制の学校と同じです。」 「ゲームやスマホは、そのうち飽きますよ!」 「やりたいことが見つかれば自分から動き出しますよ!」など
なぜなら、このような言葉を信じ「就職や進学ができなくて後悔している相談」や「ひきこもりになってしまった相談」を多くいただくからです。
先日、伊駒ゆりえさんという声優さん(「推しの子」のルビー役)がTVに出ていました。
伊駒さんはディズニーアニメがきっかけで声優になることを決めたそうです。
そして、声優になるために大好きなディズニーアニメの声を何度も何度も真似たそうです。
具体的には「台詞を全てノートに書き出し」「TVの音を消して」「自分でアフレコ(アニメに声を合わせる)」をしていたそうです。
「声優になりたい!」という気持ちだけでなく、なるための努力をしていたそうです。
私の教え子にも声優になりたいと言っていた子がいました。
その子は声優になるため、劇団に入り、感情表現の練習をしていました。
また、中学卒業後は高校に行かず、声優の専門学校に通いました。
本当に努力家の子でしたが、残念ながら、28才になった今も声優にはなれていません。
(生活の為にアルバイトをしながら、オーディションを受けているそうです。)
自分の夢や目標があり、それに向かって努力している子が、通信制高校に言ったり、アルバイト生活をしたりしているのではあれば問題はありません。
その夢が必ずしも叶うとは限りませんが、その努力はその子の人生にとって大切な経験となるからです。
しかし、夢や目標もなく、毎日をゲームやスマホをしていて大丈夫なのでしょうか?
「ゲームが好きだからプロゲーマーになる。」 「楽しい事をできるからyoutuberになる。」 「楽して稼ぐために、転売や背取りをする。」
ネットには耳障りの良い言葉がたくさんあります。
それらを自分に都合良く解釈して大丈夫なのでしょうか?
中学を不登校のまま卒業して通信制高校に進学した子の相談を受けました。
その子は、通信制高校を2ヶ月でやめて、親にこう言ったそうです。
「背取り(転売)とFXでもうけるから大丈夫!」 「背取りとFXの勉強はしたから!(YouTubeで)」 「元手にお金が必要だから50万円を貸して!」 「1ヶ月後には倍にして返すから!」
1ヶ月後、50万円のお金は半分以下になってしまいました。
そして、さらに1ヶ月後、残金は0円となり、全く売れない商品が5個ほど家に残ったそうです。
親がお金の話をしようとすると、そのお子さんは逆ギレして、暴言や暴力を振るうようになってしまいました。
不登校解決相談所では、不登校の子どもたちに「リアルなお金」の話もします。
例えば、下記のようなグラフを見せ「生涯年収」の話をしたりします。
中卒、高卒、大卒の生涯年収平均の話です。
中卒で仕事を始めた子どもと、大卒で仕事を始める子どもでは「働く期間は中卒の子の方が7年多く」なります。
しかし、生涯年収の平均を見てみると、「7年短く働いている大卒の子どもの方が1億円ほど多く」もらっています。
もちろん、中卒や高卒から社長になっている方もいらっしゃいます。
逆に大卒でも、フリーターやニートになっている人もいます。
ただ、「中卒で社長」や「東大でニート」などは本当に特殊な例です。
特殊な例だからこそニュースになるのです。
「東大を出た子が会社を作って社長になりました。」 「中卒の子が会社を作って社長になりました。」
メディアはどちらもニュースとして放送するでしょうか?
同様にこの2つではどうでしょう?
「東大を出た子がフリーターになっています。」 「中卒の子がフリーターになっています。」
私は不登校の子どもに、このように言ったりもします。
「ガンバレルなら、少しずつでもガンバったほうがいいよ!」 「ガンバっていたら、覚醒して東大や京大、早稲田や慶応に行けるかもよ!」
そして、下の図の生涯年収表を見せています。
何度もいいますが、東大や京大、早稲田や慶応を出たからといって「全員が良い就職ができる」と思っているわけではありません。
逆に中卒や高卒、通信制高校卒であろうと「自分のガンバリで成功している子がいる」のも分かっています。
ただ、そのような子どもは「ほんの一握り」であることも知っています。
だからこそ、小学生や中学生のうちに、たくさんの達成感や経験を積ませてあげたいと思っています。
そのためには、1人ひとりの子どもにあった登校刺激を与え、不登校を解決したほうが子どものためであると考えているのです。
教員時代に、中卒で社会に出た子どもを何人もみてきました。
その経験からハッキリ言えることが2つあります。
①「夢や目標を持って高校に行かなかった子は後悔していない。」 ②「ほぼ全員が高校に行けば良かったと言っている。」
目標を持って高校に行かなかった子どもは、自分の夢に向かって努力しています。
それでも、友だちの話を聞くと「高校に行けば良かったかな」と言っていました。
逆に、夢や目標を持たず、高校に行かなかった子どもは、社会の厳しさを知り、後悔している子がほとんどです。
その後悔から、半年~1年遅れで、通信制高校や定時制高校に入った子もいます。
通信制高校に進学した子も同様です。
夢や目標があり、自ら通信制高校を選んだ子どもたちは「3年で卒業」をしています。
しかし、「不登校のまま中学を卒業した子」や「努力をせず通信制高校に進学した子」は、4~5年で卒業したり、やめてしまったりする子が多いのが現状です。
「不登校でも行ける通信制高校でいいいや!」 「4月からガンバる!(中学は不登校のまま)」 「高校からは毎日、学校に行く!(中学は不登校のまま)」など
このように「楽な方、楽な方」へ流れてしまった子どもは、高校への「思い」もないため、すぐにやめてしまうのです。
これらの事例からも分かるのは、子どもの「本気」「やる気」「真剣さ」が大切ということです。
いじめが原因で中学2年生の10月から、不登校になってしまった子がいました。
いじめの加害者が同じクラスにいるため「教室に入るのは怖い」とのことでした。
不登校解決相談所では、親御さんや学校と相談をして中学2年生の間は別室登校をすることを決めました。
もちろん、別室で「自由に過ごす」ことはさせませんでした。
また、その子が英語が得意だったこともあり、私は英検準2級(高1程度)の勉強を勧め、一緒に勉強をしていきます。
このお子さんは、私が指定した宿題以上の勉強を行いました。
「教室に行けない」という負い目を打ち払い「自分は出来るんだ!」という自信を持ちたかったのかもしれません。
英検準2級のテスト前日、最後のテスト勉強を行うと、このお子さんはこう言いました。
「先生、明日の夜も来てくれる?」 「一緒に答え合わせをしてほしいんです!」
本気に英検準2級の勉強に取り組んだからこその言葉だと思いました。
私は親御さんの許可をもらい、翌日の夜も訪問を行いました。
一緒に単語や熟語を確認したり、長文を解読したりして採点を行ったところ、全てのカテゴリーで60%を超すことができました。
自己採点が終わって点数をだしてあげると、このお子さんは涙を流してこう言いました。
「先生、本当?」 「本当に6割を超えてるの?」 「本当に?」 「ミスはない?」
私が「何度も確認したから大丈夫だよ」というと、このお子さんは「泣きながら笑顔で」こう言いました。
「やった・・・・。(泣)(笑)」 「良かった・・・・。(泣)(笑)」
本気でやったからこそ、合格しているのか心配になり、合格していたときに泣くほど嬉しかったのです。
このお子さんは、予定通り中学3年生から登校を開始し、さらには中学3年生の前期に英検2級に合格しました。
→まずは静岡にある不登校解決相談所の無料相談を! →全国から、相談の依頼をいただいております。
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、岩手県、福島県、宮城県、山梨県、愛知県、青森県、新潟県、石川県、福井県、富山県、長野県、岐阜県、大阪府、京都府、三重県、兵庫県、奈良県、島根県、岡山県、広島県、徳島県、高知県、愛媛県、佐賀県、宮崎県、大分県、熊本県、福岡県、沖縄県から不登校の相談をいただいております。
24/10/07
24/09/30
TOP
※ 円グラフを見るだけでなく、必ず最後までお読みいただき考えて下さい。
数字のマジックにだまされないで!文部科学省と内閣府の不登校追跡調査は本当?
1.中学校時代不登校だった子ども、8割が仕事に就いている?
2.本当に中学校時代不登校でも8割が仕事につく?(数字のマジック)
3.あなたが不登校でアンケートの依頼がきたら答える?
4.「家にひきこもってます!」と堂々と言える?
5.アンケートに答えていない人は今どうしてる?
6.文部科学省や内閣府は国民をだましているの?
7.不登校の子どもに「どうする」と聞くと
8.不登校の後の就職の実態は?
9.「不登校でも大丈夫」は本当?
10.本当に本気になれるものがある?
11.プロゲーマーになるために研究、練習してる?
12.甘い言葉を信じた結果、2ヶ月で50万円を失う
13.中卒は7年多く働いても1億円少ない!
14.「中卒社長」と「東大ニート」はニュースになるけど・・・
15.あなたの子どもは「一握りに」なれる?
16.夢や目標、本気があれば中卒でも大丈夫!
17.「通信制高校がいい!」なら大丈夫!
18.いじめが原因で不登校になった中学2年生
19.英検準2級合格に向けて努力の日々
20.本気だからこそ「泣きながら」合格を喜ぶ!
1.中学校時代不登校だった子ども、8割が仕事に就いている?
※ 円グラフを見るだけでなく、必ず最後までお読みいただき、考えて下さい。
この円グラフは、文部科学省と内閣府がそれぞれ不登校の子どもの追跡調査をした結果です。
上のグラフは、内閣府が「中学3年生の不登校生徒を追跡調査した」結果で、下のグラフは、文部科学省が「中学校3年生の不登校生徒を追跡調査した」結果です。
簡単に言うと、中学3年生(15歳)の時に不登校だった子どもが、20歳になったときに「何をしている」のかを調べた結果です。
何も考えずにグラフだけ見ると、どちらの調査の結果でも、このように思ってしまいます。
「中学校時代不登校でも、大人になると約50%~80%は仕事をしているんだ!」
この結果から、このように仰るお医者さんやカウンセラーさんが多くいます。
「中学校時代不登校でも問題はありません!」
「国の調査で80%が就職しているからです!」
2.本当に中学校時代不登校でも8割が仕事につく?(数字のマジック)
どの調査でも、調査結果のグラフを見るときは「母数」と「回答者数」を見て下さい。
この調査で言うと「母数」とは、調査当時、不登校だった「中学3年生の人数」です。
上のグラフでは調査当時、約4万人の中学3年生が、下のグラフでは約4万1千人の中学3年生が不登校でした。
そして、「回答者数」とはアンケートに答えてくれた人数です。
それぞれ、グラフの右上に「n=○○」で表されています。
これまでの説明をふまえて、もう一度、このグラフを見て下さい。
この円グラフからは分かるのは、調査当時、約4万人の中学3年生が不登校で、20歳の時の状況を教えてくれた人数は109人のみということです。
同じように、もう一つのグラフもみて下さい。
調査当時、約4万1千人の中学3年生が不登校でした。その中で現在の状況を教えてくれた人数は1604人のみなのです。
3.あなたが不登校でアンケートの依頼がきたら答える?
もし、あなたが中学3年生の時に不登校だったとします。
それから5年後、このようなアンケートが送られてきました。
「あなたは今、何をしていますか?」
現在、大学に行っているAくんはこう答えるでしょう!
「中学時代不登校だったけど、今、大学に行ってるよ!」
現在、仕事をしているBさんはこう答えるでしょう!
「中学時代不登校だったけど、今、働いています!」
現在、やりたい事をみつけたCさんはこう答えるでしょう!
「中学時代不登校だったけど、今、本気になれる事をみつけたよ!」
4.「家にひきこもってます!」と堂々と言える?
もし、あなたが「働いてもいない」「学校にもいっていない」「ゲームや動画ばかりで過ごしている」状態だったら・・・・。
あなたは、正直に答えますか?
「中学時代不登校だったけど、今も何もしてないよ!」
「ひきこもりで、親に養ってもらってるよ!」
「好きな事だけをして過ごしてます!」
もし、私であれば、このような行動にでると思います。
・電話でアンケート依頼が来た。 → すぐに電話を切ります。
・手紙でアンケートが来た。 → 手紙を破り捨てます。
・直接、話を聞きに来た。 → その人を追い返します。
もし、あなたが「働いてもいない」「学校にもいっていない」「ゲームや動画ばかりで過ごしている」状態だったら・・・・。
あなたはどうしますか?
5.アンケートに答えていない人は今どうしてる?
上のように考えてみると、アンケートに応えていない約3万9000人の人は、何をしているのでしょう?
もちろん、仕事に就いている人もいるでしょう。
大学に行っている人もいるでしょう。
でも、・・・・・・・・。
100%とは言いませんが、就職もしていない、学校にも通っていない人が多くいるのが現実ではないでしょうか?
アンケートの回答数が増えれば増えるほど、「非就業」「非就学」が増えることは間違いないでしょう。
6.文部科学省や内閣府は国民をだましているの?
文部科学省や内閣府はHPでこの情報を公開しています。
もちろん、国民をだますつもりはありません。
調査の報告をしっかりと読むと、このように書かれているからです。
「なお、今回の調査は、全調査対象者41,043人のうち、アンケート調査(B調査)は1,604人というサンプルとしての回答であり、この調査結果は必ずしも不登校全体の傾向を正確に示すものとは言えないが、不登校の主な要因について、この調査におけるサンプルの比較分析は、今後の不登校の未然防止や不登校児童生徒への支援の在り方を検討する上での基礎資料として活用できる実態調査である。」
この記事を読んでくださり、しっかりと考えて下さったお母さん方からは、このような相談をいただきます。
「中学時代不登校でも、8割が立ち直ると思っていました。」
「あまり、深く考えずに、子どもの好きにさせていました。」
「これから、どうしたらいいの?」
もちろん、中学生の時に不登校でも成功している子もいます。
ただ、そうでない子もいることを理解していただければと思います。
7.不登校の子どもに「どうする」と聞くと
私は、この資料を不登校の子どもに見せて、このように聞きます。
「もし、20才の時に『ひきこもり』で、このアンケートが来たらどうする?」
すると不登校の子どもたちは、こう言います。
「自分だったらアンケートに答えない!」
「破り捨てる!」
「無視する!」
さらに。このように質問します。
「じゃあ、20才の時に大学に行っていたら?社長になっていたら?」
これに対して子どもたちは、こう言います。
「アンケートに答えるに決まってるじゃん!」
「普通に送り返すよ!」
「電話アンケートに答えてもいいよ!」
この話しをするだけで登校を始める子どももいます。
8.不登校の後の就職の実態は?
文部科学省の調査では、働いている人に対してこのような質問をしています。
「どのような仕事をしていますか?」
それに対して答えて下さった554人の回答をまとめたのが、下の図です。
アンケートに答えてくれた554人の約9%は、20歳の時点で「正社員」として働いているようです。
また、約32%は「パートやアルバイト」、3%が「家事手伝い」「会社経営」をしてるようです。
ただ、アンケートに答えてくれた554人のうち、約52%は「その他」と言う回答です。
就業で「その他」と応えた方が何をやっているのかは、正直、分かりません。
ただ、教師としての経験から、「その他」は下記のようなものではないかと推測しています。
・家業をたまに手伝っている。
・短い期間に転職を繰り返している。
・ウバーイーツなどで自分がやる気のある時だけ働いている。
・自立支援や職業訓練を行っている。など
9.「不登校でも大丈夫」は本当?
私は理想主義者ではありませんしギャンブラーでもありません。
もちろん、完璧な現実主義者でもありませんが、楽観主義者でもありません。
だからこそ、不登校の子どもや親御さんたちに、このような声をかける事はありません。
「不登校でも大丈夫だよ!」
「好きなな事をやって心のエネルギーを回復しようね!」
「進学や就職だって全日制の学校と同じです。」
「ゲームやスマホは、そのうち飽きますよ!」
「やりたいことが見つかれば自分から動き出しますよ!」など
なぜなら、このような言葉を信じ「就職や進学ができなくて後悔している相談」や「ひきこもりになってしまった相談」を多くいただくからです。
10.伊駒ゆりえさんのように本気になれるものがありますか?
先日、伊駒ゆりえさんという声優さん(「推しの子」のルビー役)がTVに出ていました。
伊駒さんはディズニーアニメがきっかけで声優になることを決めたそうです。
そして、声優になるために大好きなディズニーアニメの声を何度も何度も真似たそうです。
具体的には「台詞を全てノートに書き出し」「TVの音を消して」「自分でアフレコ(アニメに声を合わせる)」をしていたそうです。
「声優になりたい!」という気持ちだけでなく、なるための努力をしていたそうです。
私の教え子にも声優になりたいと言っていた子がいました。
その子は声優になるため、劇団に入り、感情表現の練習をしていました。
また、中学卒業後は高校に行かず、声優の専門学校に通いました。
本当に努力家の子でしたが、残念ながら、28才になった今も声優にはなれていません。
(生活の為にアルバイトをしながら、オーディションを受けているそうです。)
11.プロゲーマーになるために研究、練習してる?
自分の夢や目標があり、それに向かって努力している子が、通信制高校に言ったり、アルバイト生活をしたりしているのではあれば問題はありません。
その夢が必ずしも叶うとは限りませんが、その努力はその子の人生にとって大切な経験となるからです。
しかし、夢や目標もなく、毎日をゲームやスマホをしていて大丈夫なのでしょうか?
「ゲームが好きだからプロゲーマーになる。」
「楽しい事をできるからyoutuberになる。」
「楽して稼ぐために、転売や背取りをする。」
ネットには耳障りの良い言葉がたくさんあります。
それらを自分に都合良く解釈して大丈夫なのでしょうか?
12.甘い言葉を信じた結果、2ヶ月で50万円を失う
中学を不登校のまま卒業して通信制高校に進学した子の相談を受けました。
その子は、通信制高校を2ヶ月でやめて、親にこう言ったそうです。
「背取り(転売)とFXでもうけるから大丈夫!」
「背取りとFXの勉強はしたから!(YouTubeで)」
「元手にお金が必要だから50万円を貸して!」
「1ヶ月後には倍にして返すから!」
1ヶ月後、50万円のお金は半分以下になってしまいました。
そして、さらに1ヶ月後、残金は0円となり、全く売れない商品が5個ほど家に残ったそうです。
親がお金の話をしようとすると、そのお子さんは逆ギレして、暴言や暴力を振るうようになってしまいました。
13.中卒は7年多く働いても平均で1億円少ない
不登校解決相談所では、不登校の子どもたちに「リアルなお金」の話もします。
例えば、下記のようなグラフを見せ「生涯年収」の話をしたりします。
中卒、高卒、大卒の生涯年収平均の話です。
中卒で仕事を始めた子どもと、大卒で仕事を始める子どもでは「働く期間は中卒の子の方が7年多く」なります。
しかし、生涯年収の平均を見てみると、「7年短く働いている大卒の子どもの方が1億円ほど多く」もらっています。
14.「中卒社長」と「東大ニート」はニュースになるけど・・・
もちろん、中卒や高卒から社長になっている方もいらっしゃいます。
逆に大卒でも、フリーターやニートになっている人もいます。
ただ、「中卒で社長」や「東大でニート」などは本当に特殊な例です。
特殊な例だからこそニュースになるのです。
「東大を出た子が会社を作って社長になりました。」
「中卒の子が会社を作って社長になりました。」
メディアはどちらもニュースとして放送するでしょうか?
同様にこの2つではどうでしょう?
「東大を出た子がフリーターになっています。」
「中卒の子がフリーターになっています。」
15.あなたの子どもは「一握りに」なれる?
私は不登校の子どもに、このように言ったりもします。
「ガンバレルなら、少しずつでもガンバったほうがいいよ!」
「ガンバっていたら、覚醒して東大や京大、早稲田や慶応に行けるかもよ!」
そして、下の図の生涯年収表を見せています。
何度もいいますが、東大や京大、早稲田や慶応を出たからといって「全員が良い就職ができる」と思っているわけではありません。
逆に中卒や高卒、通信制高校卒であろうと「自分のガンバリで成功している子がいる」のも分かっています。
ただ、そのような子どもは「ほんの一握り」であることも知っています。
だからこそ、小学生や中学生のうちに、たくさんの達成感や経験を積ませてあげたいと思っています。
そのためには、1人ひとりの子どもにあった登校刺激を与え、不登校を解決したほうが子どものためであると考えているのです。
16.夢や目標、本気があれば中卒でも大丈夫!
教員時代に、中卒で社会に出た子どもを何人もみてきました。
その経験からハッキリ言えることが2つあります。
①「夢や目標を持って高校に行かなかった子は後悔していない。」
②「ほぼ全員が高校に行けば良かったと言っている。」
目標を持って高校に行かなかった子どもは、自分の夢に向かって努力しています。
それでも、友だちの話を聞くと「高校に行けば良かったかな」と言っていました。
逆に、夢や目標を持たず、高校に行かなかった子どもは、社会の厳しさを知り、後悔している子がほとんどです。
その後悔から、半年~1年遅れで、通信制高校や定時制高校に入った子もいます。
17.「通信制高校がいい!」なら大丈夫!
通信制高校に進学した子も同様です。
夢や目標があり、自ら通信制高校を選んだ子どもたちは「3年で卒業」をしています。
しかし、「不登校のまま中学を卒業した子」や「努力をせず通信制高校に進学した子」は、4~5年で卒業したり、やめてしまったりする子が多いのが現状です。
「不登校でも行ける通信制高校でいいいや!」
「4月からガンバる!(中学は不登校のまま)」
「高校からは毎日、学校に行く!(中学は不登校のまま)」など
このように「楽な方、楽な方」へ流れてしまった子どもは、高校への「思い」もないため、すぐにやめてしまうのです。
これらの事例からも分かるのは、子どもの「本気」「やる気」「真剣さ」が大切ということです。
18.いじめが原因で不登校になった中学2年生
いじめが原因で中学2年生の10月から、不登校になってしまった子がいました。
いじめの加害者が同じクラスにいるため「教室に入るのは怖い」とのことでした。
不登校解決相談所では、親御さんや学校と相談をして中学2年生の間は別室登校をすることを決めました。
もちろん、別室で「自由に過ごす」ことはさせませんでした。
また、その子が英語が得意だったこともあり、私は英検準2級(高1程度)の勉強を勧め、一緒に勉強をしていきます。
このお子さんは、私が指定した宿題以上の勉強を行いました。
「教室に行けない」という負い目を打ち払い「自分は出来るんだ!」という自信を持ちたかったのかもしれません。
19.英検準2級合格に向けて努力の日々
英検準2級のテスト前日、最後のテスト勉強を行うと、このお子さんはこう言いました。
「先生、明日の夜も来てくれる?」
「一緒に答え合わせをしてほしいんです!」
本気に英検準2級の勉強に取り組んだからこその言葉だと思いました。
私は親御さんの許可をもらい、翌日の夜も訪問を行いました。
一緒に単語や熟語を確認したり、長文を解読したりして採点を行ったところ、全てのカテゴリーで60%を超すことができました。
20.本気だからこそ「泣きながら」合格を喜ぶ!
自己採点が終わって点数をだしてあげると、このお子さんは涙を流してこう言いました。
「先生、本当?」
「本当に6割を超えてるの?」
「本当に?」
「ミスはない?」
私が「何度も確認したから大丈夫だよ」というと、このお子さんは「泣きながら笑顔で」こう言いました。
「やった・・・・。(泣)(笑)」
「良かった・・・・。(泣)(笑)」
本気でやったからこそ、合格しているのか心配になり、合格していたときに泣くほど嬉しかったのです。
このお子さんは、予定通り中学3年生から登校を開始し、さらには中学3年生の前期に英検2級に合格しました。
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