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不登校初期の小学校4年生!「登校しぶり」と「五月雨不登校」が2回のカウンセリング(2週間)で解決!
先日、小学校4年生のお子さんの不登校でお悩みのお母さんから相談をいただきました。
Sくんは不登校になって1ヶ月のお子さんです。
「少し前から登校をしぶるようになって・・・・。」 「学校に行く日もあるのですが、最近はほとんど行くことができていません。」 「さらには、お手伝いや宿題もやらなくなって・・・。」 「このまま、本人の意志を尊重して良いのでしょうか?」
どうやら、このお母さんも「間違った対応」を行っているようです。
→「不登校の間違った5つの対応」あなたの対応は間違っていませんか?
救いなのは、不登校期間が1ヶ月ということです。
不登校は長ければ長いほど、不登校の解決に時間が必要となります。
同様に、不登校の子どもの年齢が高ければ高いほど、不登校の解決に時間を必要とします。
ただ、Sさんは小学4年生で不登校期間は1ヶ月です。
親、学校が連携して正しい対応を行えば、不登校は早期に解決するでしょう。
Sくんが休んだときの様子を聞いてみました。
「学校を休んだ日も朝はそのまま起きています。」 「だいたい8時には部屋から出てきてリビングにいます。」
やはり、まだ、昼夜逆転生活にはなっていないようです。
「ただ、朝からゲームや動画で1日を過ごします。」 「そして、宿題や勉強、お手伝いは全くしません。」
不登校あるあると言えばあるあるですが、宿題やお手伝いをやらなくなるのが早いように感じました。
不登校解決相談所に相談をする前に、どちらかに相談をしたのかたずねてみます。
「スクールカウンセラーさんに相談をしました。」
『心のエネルギーがなくなっているのでしょう。』 『ムリをさせないで下さい。』 『お子さんの意志を尊重して待ちましょう。』 『好きな事を好きなだけやらせて下さい。』 『心のエネルギーが溜まれば自分から学校に行くようになります。』
「この1ヶ月、スクールカウンセラーさんの言うとおりに対応してきました。」 「しかし、一向に学校に行く気配はありません。」 「逆に学校に行く回数は減って・・・・、ゲームの時間は増えるばかりです。」
どうやら、「間違った対応」を行っていることで不登校が悪化し始めているようです。
→「不登校の間違った7つの思い込み」その考えは間違っているんですよ!
Sくんが話している内容についても聞きました。
「学校に行きたくない理由は言いません。」 「朝になると『お腹が痛い』『頭が痛い』『気持ち悪い』と言って学校を休みます。」
ギリギリですが「休む理由」を言うのは、まだ、解決が簡単なタイプです。
不登校が長期化すると「休む理由」を言わなくなる子がほとんどです。
これは、不登校の子どもの中を下記のような考えが支配するようになるからです。
「学校に行かないのが当たり前!」 「親に理由を言って許可をもらう必要はない!」 「親が『登校』or『欠席』を決めるのはおかしい!」 「自分で『休む』or『休まない』を決めて良い!」など
悪い意味で「自己決定が大切」と思うようになってしまってうのです。
「ゲームは9時間以上やっていると思います。」 「起きた後は『ゲーム→動画→マンガ』の繰り返しです。」
『ゲームをしている時だけがツラい事を忘れることができる。』 『家や学校でのストレスをゲームで発散している!』 『ゲームや動画を禁止するなら生きていても意味がない!』
「ただ、『ツラい事』『ストレス』について聞いても全く話してくれません。」
これも「不登校あるある」の1つです。
もちろん、学校に行くことで「ストレス」や「ツラい事」はあるでしょう。
ただ、お母さんの話を聞いていると、それほど大きいストレスではなさそうに感じます。
「将来について聞いたら・・・。」
『将来はユーチューバーになるから大丈夫!』 『ユーチューバーは好きなことをやってお金ももらえる!』 『ゲーム実況をやって、お金を稼ぐから大丈夫!』 『人気ユーチューバーとコラボすれば、スグに大金持ちになれる!』
「ユーチューバーでお金を稼ぐのは、そんなに簡単じゃないよと言ったのですが・・・。」
『僕の夢をバカにするな!』 『すぐに、ムリとか言うな!』 『親にアレコレ聞かれたり、言われたりするのがストレスなんだよ!』 『だから、学校に行けないんだよ!』
「その後、スクールカウンセラーさんのアドバイスもあって、アレコレ言うのをやめたのですが・・・・。」 「どんどん、不登校の状態が悪化しているんです。」
静岡県にお住まいのお母さんは訪問カウンセリングのご依頼を下さいました。
不登校解決相談所では子どもとのカウンセリングを行う前に事前の打ち合わせを行っています。
これは、親御さんの思いや希望を聞かず、カウンセラーの考えでカウンセリングを行うのは危険と考えているからです。
『少しずつでもガンバってもらいたい。』 『昼夜逆転やゲーム依存、スマホ依存にならないようにしたい。』 『学校に戻って欲しい。』など
親御さんが上記のように考えているのに、カウンセラーが自分の考えを子どもに伝えて良いのでしょうか?
「ムリして学校に行かなくていいよ!」 「好きな事(ゲームやスマホ)をたくさんやって心のエネルギーを溜めよう!」 「学校に行かなくても大丈夫!」 「不登校でも行ける高校はたくさんあるよ!」など
カウンセラーが上記のように言ってしまうと、親御さんがいくら登校を促しても・・・。
「カウンセラーさんがムリしなくて良いって言ってた!」 「ゲームやスマホをやることが大切って言ってた!」 「不登校でも行ける高校があるから大丈夫だって!」など
静岡県にお住まいのお母さんは「少しでも早い不登校の解決」を望んでいました。
静岡県にある不登校解決相談所では、お子さんが「小学4年生」であることや「不登校期間が短い」ことなどを考慮して下記のような基本対応を提案します。
・欠席期間中の復習と予習を毎週の訪問カウンセリングで行う。 ・学校の宿題に加え復習課題を提示、確認する。 ・不登校の理由を確認し不安を解消する支援を行う。 ・宿題や起床時間などの達成度を元に「ゲーム」や「スマホ」のルールを設定する。
上記の基本対応を確実に実行できるようにするため、私はお母さんにSさんの学習理解度を聞きました。
そして、事前に聞いた理解度をもとに最初の訪問カウンセリングで行う学習内容を決めます。
Sさんがスグに解けるレベルで簡単すぎないレベルの問題を選ぶのです。
もちろん、Sさんの趣味や好きなことなども一緒に聞いておきます。
初回の訪問カウンセリングでは、前半に趣味や好きなことの話をして関係を深めました。
幸いSさんの趣味について私は知っていたのでマニアックな話で盛り上がることが出来ました。
もちろん、私が知らない趣味や好きなこと、好きなものの場合は事前に見たり、聞いたり、やったりしてから初回のカウンセリングに望みます。
不登校解決相談所では初回のカウンセリングで「必ず」学校の話をします。
なぜなら、カウンセリングの目的が不登校を解決することだからです。
→不登校の子どもと信頼関係を作るため「趣味」の話をするカウンセラーは多いが・・・
私はSさんに学習についての声をかけます。
「最近は勉強や宿題をやってる?」 「とりあえず、先生が出す問題をやってみてよ!」
少しイヤな顔をしていましたが気にしません。
私が提示した問題を見たSさんが言います。
「それなら出来るよ!」 「簡単だよ!」
Sさんがこのように思い、このようい言うのは当然です。
なぜなら、前述したとおりSさんが出来る可能性が高く、簡単すぎない問題を選んでいるからです。
Sさんは提示された6問をスグに解きます。
そして、6問中5問を正解します。
(残念ながらケアレスミスで1問、間違えてしまいました。)
「すごいじゃん!」 「このレベルは余裕で出来るんだね!」 「思っていたより出来るな~。」
私に褒められたSさんはニコニコしています。
「それじゃあ、ちょっと難しい問題をやるよ!」 「でも、習っていないからできないかもな~。」
問題を見たSさんは答えます。
「う~ん、分からないな~。」 「これってどうやるの?」
私はその問題の解き方をSさんに教えます。
「あ~!そうやってやるんだ!(シャカシャカシャカ)」 「出来た!先生!合ってる?」
初回カウンセリングの最後に私は宿題を出しました。
「明日は○P~□P、明後日は△P~×Pが宿題ね!」 「明後日、先生が電話で確認するからちゃんとやるんだよ!」
問題を解き、正解し、褒められたSさんは元気に答えます!
「OK!」 「これだけならスグに終わるよ!」
もちろん、初回カウンセリング終了後にお母さんにも学習の事を伝えます。
「Sさんは『やれば出来るタイプ』ですね!」 「今日は復習と予習をしたのですが、どちらも出来ました!」 「予習部分は解き方を教えたらスグに理解して解けるようになりました!」 「宿題も出しておいたのでガンバってやるように伝えて下さい!」
お母さんは事前の打ち合わせどおり、Sさんを言葉だけでなく行動で褒めて下さいました。
宿題の確認についても事前に親御さんの許可をいただいていました。
次の訪問で確認をすることもできますが、正直、あまりオススメはしていません。
不登校期間中も宿題や勉強を継続している子であれば良いのですが・・・。
静岡県にある不登校解決相談所が訪問カウンセリングや対面カウンセリングを行うことで、全ての子どもが宿題や勉強にやる気を出します。
そして、「宿題」を受け入れてくれます。
しかし、人間のやる気は「2~3日」が経過すると急速になくなっていきます。
最初はやる気だった宿題も3日~4日後にはやらなくなってしまいます。
それでは意味がありません。
これは「不登校あるある」の1つでもあります。
「明日から学校に行く!」 「毎日、勉強をやる!」
しかし、この言葉どおり登校や学習が「継続」する子はほとんどいません。
長い子どもでも1週間、早い子だと1日で「登校」や「学習」をやめてしまいます。
初めての訪問から2日後の夕方。
「Sくん、元気?」 「先生が出した宿題は終わった?」
これに対してSくんは答えます。
「昨日はやったよ!」 「今日はこの後やるんだ!」
(もし、私が電話をしていなかったら、宿題をやっていた?)
「いいぞ!」 「ちゃんと決めた事はやるんだね!」 「Sくんはしっかりしてるね!」 「そうしたら、明日以降の宿題も今から言うね!」 「毎日、やるんだよ!」
1週間後、2回目の訪問をすると、Sくんは宿題を終わらせていました。
※ お母さんの話では4日目と5日目が危なかったそうです。
毎日の宿題を着実に終わらせ、私やお母さんに褒められたSくんは学習習慣を取り戻し始めました。
同時に自分への自信も取り戻し始めます。
その後、私と一緒に行った勉強を担任の先生にも見せて褒めていただきました。
これにより、Sくんは毎日の勉強習慣と自信を取り戻し、登校に対して前向きになったのです。
2回目のカウンセリングではSくんの学習態度を褒めるとともに、不登校になった理由を聞くことにしました。
同じ趣味を持っている私と楽しく話、宿題をやったことを褒められたSくんは素直に私の質問に答えてくれました。
※ Sくんが小学校4年生だったことも素直に答えてくれた理由の1つです。
「1ヶ月前にクラスのMくんとケンカしたんだ。」 「僕がイヤがるあだ名を何度も言ってきたんだよ!」 「だから、僕も何度もイヤなあだ名を言い返したんだ!」 「そうしたら、今度は『うざい』とか言ってきた!」 「そのとき、先生が教室に来たんだ。」 「先生が来たらMくんは悪口をやめた。」 「僕は言い返したかったけど、先生がいるから言えなくて・・・。」 「次の日は学校に行きたくなくて・・・。」 「お腹が痛いってウソをついて学校を休んだんだ。」
どうやら、Sくんの不登校の原因(理由)は同じクラスのMくんとのケンカだったようです。
「連続で学校を休むことは出来ないから、何度か学校に言ったんだけど・・・。」 「そこでは、悪口を言われたりはしなかったけど・・・。」 「Mくんと話すのが気まずくて・・・・。」 「学校に行きたくないと思うようになったんだ。」
Sくんが「学校に行きたくない」と思う気持ちは分かりますし、「気まずい」と思う気持ちも分かります。
「お腹が痛いばかり言っていたら病院に行こうと言われたから・・・。」 「頭が痛い、気持ち悪いを理由に学校を休んだんだ。」
※ 不登校の理由がコロコロ変わるのも「不登校あるある」です。
さらにSくんは「欠席が増えた」理由も教えてくれました。
「授業が分からなくなって、つまらなくなって、面倒になって。」 「お母さんも、最初は『学校に行け』と言っていたけど・・・。」 「コッチが怒鳴ればお母さんは何も言わなくなるから・・・。」
私はお母さん経由で担任の先生にSくんとMくんの「和解の場」を作ってもらうことにしました。
同時にSくんと一緒に「予想されるMくんの受け答え」と「それに対する回答」を考えました。
Mくんの受け答えのパターンを何パターンも考え、それに対する回答も何パターンも用意したのです。
担任の先生はすぐにSくんとMくんの「和解の場」を作って下さいました。
そこでは、Mくんも素直になりSくんに謝罪をしたそうです。
「先生!Mくんが先に謝ってくれたよ!」 「僕もちゃんと謝ったよ!」 「また、一緒に遊ぶ約束をしてきたよ!」
担任の先生が上手に対応をしてくださったのがよく分かりました。
私が訪問カウンセリングを始めて2週間後。(3回目の訪問、翌日)
Sさんは教室への登校を再開しました。
もちろん、朝から教室登校です。
久しぶりに登校した日の夕方にも電話カウンセリングをさせていただきました。
「先生!ちゃんと朝から行ったよ!」 「Mくんとも一緒に遊んだよ!」 「授業もちゃんと受けたよ!」 「先生と一緒にやった問題も出来たよ!」 「発表もしたんだよ!」
どうやら、ガンバって学校生活を送ってくれたようです。
※ 事前に担任の先生から授業の内容を聞き予習を行いました。 ※ また、担任の先生には意図的に指名をしていただきました。
4回目に訪問したときもSくんは笑顔で話してくれました。
「先生!毎日、学校に行ってるよ!」 「授業でも手を上げてるよ!」 「Mくんとも楽しく遊んでる!」
Sくんもクラスメイトも小学4年生と言うこともあり、スグに元の状態に戻ることができたようです。
不登校の子どもの「やる気」を出させたり、「登校」させたりすることは、それほど難しいことではありません。
大変なのは「やる気」や「登校」「学習」を継続することです。
Sくんのお母さんは不登校解決相談所の考えを受け入れて下さり、登校を始めた後も定期的に訪問カウンセリングをご依頼くださいました。
訪問開始2ヶ月目からは2週間に1回、3ヶ月目は3週間に1回、4ヶ月目は月に1回と少しずつ訪問カウンセリングの回数を減らします。
その結果、Sくんは1日も欠席することなく登校を継続することができました。
そんなSくんは、現在、全日制高校の2年生です。
もちろん、不登校に戻ることなく、毎日、元気に高校に通っているそうです。
→まずは静岡県にある不登校解決相談所の無料相談を! →全国から、相談の依頼をいただいております。
海外からの相談もいただくようになりました。
カナダ、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、北海道、岩手県、福島県、宮城県、山梨県、愛知県、青森県、新潟県、石川県、福井県、富山県、長野県、岐阜県、大阪府、京都府、三重県、兵庫県、奈良県、島根県、岡山県、広島県、徳島県、高知県、愛媛県、佐賀県、宮崎県、大分県、熊本県、福岡県、沖縄県から不登校の相談をいただいております。
友だち追加(初回無料相談30分延長など)
25/03/24
25/03/17
TOP
不登校解決のポイントは正しい強さの登校刺激!
2.朝8時に起きるけどゲームや動画の1日
3.1ヶ月の間違った対応で不登校が悪化し始めている
4.「頭痛」「腹痛」を訴えるのは不登校初期
5.ゲームをしているときがツラい事を忘れられる?
6.将来はユーチューバーでお金を稼ぐから大丈夫?
7.カウンセラーと打ち合わせなしで話をするのは危険!
8.カウンセリングではなす内容を親と検討
9.初めての訪問カウンセリングのコツ
10.これなら出来るよ!簡単だよ!
11.次のレベルの問題に積極敵に取り組み始める
12.カウンセリング後の対応と声かけ
13.3~4日に確認をして「やる気」を継続
14.確認の電話をしなかくても宿題をやっていた?
15.再び宿題を行う習慣を身につけた
16.お腹が痛いってウソを着いた理由は
17.頭痛や吐き気を理由に欠席したのは
18.トラブル相手の対応を事前検討で不安解消
19.最初の訪問から2週間で登校開始!
20.「先生!毎日、学校に行ってるよ!」
1.不登校期間1ヶ月の小学校4年生
先日、小学校4年生のお子さんの不登校でお悩みのお母さんから相談をいただきました。
Sくんは不登校になって1ヶ月のお子さんです。
「少し前から登校をしぶるようになって・・・・。」
「学校に行く日もあるのですが、最近はほとんど行くことができていません。」
「さらには、お手伝いや宿題もやらなくなって・・・。」
「このまま、本人の意志を尊重して良いのでしょうか?」
どうやら、このお母さんも「間違った対応」を行っているようです。
→「不登校の間違った5つの対応」あなたの対応は間違っていませんか?
救いなのは、不登校期間が1ヶ月ということです。
不登校は長ければ長いほど、不登校の解決に時間が必要となります。
同様に、不登校の子どもの年齢が高ければ高いほど、不登校の解決に時間を必要とします。
ただ、Sさんは小学4年生で不登校期間は1ヶ月です。
親、学校が連携して正しい対応を行えば、不登校は早期に解決するでしょう。
2.朝8時に起きるけどゲームや動画の1日
Sくんが休んだときの様子を聞いてみました。
「学校を休んだ日も朝はそのまま起きています。」
「だいたい8時には部屋から出てきてリビングにいます。」
やはり、まだ、昼夜逆転生活にはなっていないようです。
「ただ、朝からゲームや動画で1日を過ごします。」
「そして、宿題や勉強、お手伝いは全くしません。」
不登校あるあると言えばあるあるですが、宿題やお手伝いをやらなくなるのが早いように感じました。
3.1ヶ月の間違った対応で不登校が悪化し始めている
不登校解決相談所に相談をする前に、どちらかに相談をしたのかたずねてみます。
「スクールカウンセラーさんに相談をしました。」
『心のエネルギーがなくなっているのでしょう。』
『ムリをさせないで下さい。』
『お子さんの意志を尊重して待ちましょう。』
『好きな事を好きなだけやらせて下さい。』
『心のエネルギーが溜まれば自分から学校に行くようになります。』
「この1ヶ月、スクールカウンセラーさんの言うとおりに対応してきました。」
「しかし、一向に学校に行く気配はありません。」
「逆に学校に行く回数は減って・・・・、ゲームの時間は増えるばかりです。」
どうやら、「間違った対応」を行っていることで不登校が悪化し始めているようです。
→「不登校の間違った7つの思い込み」その考えは間違っているんですよ!
4.「頭痛」「腹痛」を訴えるのは不登校初期
Sくんが話している内容についても聞きました。
「学校に行きたくない理由は言いません。」
「朝になると『お腹が痛い』『頭が痛い』『気持ち悪い』と言って学校を休みます。」
ギリギリですが「休む理由」を言うのは、まだ、解決が簡単なタイプです。
不登校が長期化すると「休む理由」を言わなくなる子がほとんどです。
これは、不登校の子どもの中を下記のような考えが支配するようになるからです。
「学校に行かないのが当たり前!」
「親に理由を言って許可をもらう必要はない!」
「親が『登校』or『欠席』を決めるのはおかしい!」
「自分で『休む』or『休まない』を決めて良い!」など
悪い意味で「自己決定が大切」と思うようになってしまってうのです。
5.ゲームをしているときがツラい事を忘れられる?
「ゲームは9時間以上やっていると思います。」
「起きた後は『ゲーム→動画→マンガ』の繰り返しです。」
『ゲームをしている時だけがツラい事を忘れることができる。』
『家や学校でのストレスをゲームで発散している!』
『ゲームや動画を禁止するなら生きていても意味がない!』
「ただ、『ツラい事』『ストレス』について聞いても全く話してくれません。」
これも「不登校あるある」の1つです。
もちろん、学校に行くことで「ストレス」や「ツラい事」はあるでしょう。
ただ、お母さんの話を聞いていると、それほど大きいストレスではなさそうに感じます。
6.将来はユーチューバーでお金を稼ぐから大丈夫?
「将来について聞いたら・・・。」
『将来はユーチューバーになるから大丈夫!』
『ユーチューバーは好きなことをやってお金ももらえる!』
『ゲーム実況をやって、お金を稼ぐから大丈夫!』
『人気ユーチューバーとコラボすれば、スグに大金持ちになれる!』
「ユーチューバーでお金を稼ぐのは、そんなに簡単じゃないよと言ったのですが・・・。」
『僕の夢をバカにするな!』
『すぐに、ムリとか言うな!』
『親にアレコレ聞かれたり、言われたりするのがストレスなんだよ!』
『だから、学校に行けないんだよ!』
「その後、スクールカウンセラーさんのアドバイスもあって、アレコレ言うのをやめたのですが・・・・。」
「どんどん、不登校の状態が悪化しているんです。」
7.カウンセラーと打ち合わせなしで話をするのは危険!
静岡県にお住まいのお母さんは訪問カウンセリングのご依頼を下さいました。
不登校解決相談所では子どもとのカウンセリングを行う前に事前の打ち合わせを行っています。
これは、親御さんの思いや希望を聞かず、カウンセラーの考えでカウンセリングを行うのは危険と考えているからです。
『少しずつでもガンバってもらいたい。』
『昼夜逆転やゲーム依存、スマホ依存にならないようにしたい。』
『学校に戻って欲しい。』など
親御さんが上記のように考えているのに、カウンセラーが自分の考えを子どもに伝えて良いのでしょうか?
「ムリして学校に行かなくていいよ!」
「好きな事(ゲームやスマホ)をたくさんやって心のエネルギーを溜めよう!」
「学校に行かなくても大丈夫!」
「不登校でも行ける高校はたくさんあるよ!」など
カウンセラーが上記のように言ってしまうと、親御さんがいくら登校を促しても・・・。
「カウンセラーさんがムリしなくて良いって言ってた!」
「ゲームやスマホをやることが大切って言ってた!」
「不登校でも行ける高校があるから大丈夫だって!」など
8.カウンセリングではなす内容を親と検討
静岡県にお住まいのお母さんは「少しでも早い不登校の解決」を望んでいました。
静岡県にある不登校解決相談所では、お子さんが「小学4年生」であることや「不登校期間が短い」ことなどを考慮して下記のような基本対応を提案します。
・欠席期間中の復習と予習を毎週の訪問カウンセリングで行う。
・学校の宿題に加え復習課題を提示、確認する。
・不登校の理由を確認し不安を解消する支援を行う。
・宿題や起床時間などの達成度を元に「ゲーム」や「スマホ」のルールを設定する。
上記の基本対応を確実に実行できるようにするため、私はお母さんにSさんの学習理解度を聞きました。
そして、事前に聞いた理解度をもとに最初の訪問カウンセリングで行う学習内容を決めます。
Sさんがスグに解けるレベルで簡単すぎないレベルの問題を選ぶのです。
もちろん、Sさんの趣味や好きなことなども一緒に聞いておきます。
9.初めての訪問カウンセリングのコツ
初回の訪問カウンセリングでは、前半に趣味や好きなことの話をして関係を深めました。
幸いSさんの趣味について私は知っていたのでマニアックな話で盛り上がることが出来ました。
もちろん、私が知らない趣味や好きなこと、好きなものの場合は事前に見たり、聞いたり、やったりしてから初回のカウンセリングに望みます。
不登校解決相談所では初回のカウンセリングで「必ず」学校の話をします。
なぜなら、カウンセリングの目的が不登校を解決することだからです。
→不登校の子どもと信頼関係を作るため「趣味」の話をするカウンセラーは多いが・・・
私はSさんに学習についての声をかけます。
「最近は勉強や宿題をやってる?」
「とりあえず、先生が出す問題をやってみてよ!」
少しイヤな顔をしていましたが気にしません。
10.これなら出来るよ!簡単だよ!
私が提示した問題を見たSさんが言います。
「それなら出来るよ!」
「簡単だよ!」
Sさんがこのように思い、このようい言うのは当然です。
なぜなら、前述したとおりSさんが出来る可能性が高く、簡単すぎない問題を選んでいるからです。
Sさんは提示された6問をスグに解きます。
そして、6問中5問を正解します。
(残念ながらケアレスミスで1問、間違えてしまいました。)
11.次のレベルの問題に積極敵に取り組み始める
「すごいじゃん!」
「このレベルは余裕で出来るんだね!」
「思っていたより出来るな~。」
私に褒められたSさんはニコニコしています。
「それじゃあ、ちょっと難しい問題をやるよ!」
「でも、習っていないからできないかもな~。」
問題を見たSさんは答えます。
「う~ん、分からないな~。」
「これってどうやるの?」
私はその問題の解き方をSさんに教えます。
「あ~!そうやってやるんだ!(シャカシャカシャカ)」
「出来た!先生!合ってる?」
12.カウンセリング後の対応と声かけ
初回カウンセリングの最後に私は宿題を出しました。
「明日は○P~□P、明後日は△P~×Pが宿題ね!」
「明後日、先生が電話で確認するからちゃんとやるんだよ!」
問題を解き、正解し、褒められたSさんは元気に答えます!
「OK!」
「これだけならスグに終わるよ!」
もちろん、初回カウンセリング終了後にお母さんにも学習の事を伝えます。
「Sさんは『やれば出来るタイプ』ですね!」
「今日は復習と予習をしたのですが、どちらも出来ました!」
「予習部分は解き方を教えたらスグに理解して解けるようになりました!」
「宿題も出しておいたのでガンバってやるように伝えて下さい!」
お母さんは事前の打ち合わせどおり、Sさんを言葉だけでなく行動で褒めて下さいました。
13.3~4日に確認をして「やる気」を継続
宿題の確認についても事前に親御さんの許可をいただいていました。
次の訪問で確認をすることもできますが、正直、あまりオススメはしていません。
不登校期間中も宿題や勉強を継続している子であれば良いのですが・・・。
静岡県にある不登校解決相談所が訪問カウンセリングや対面カウンセリングを行うことで、全ての子どもが宿題や勉強にやる気を出します。
そして、「宿題」を受け入れてくれます。
しかし、人間のやる気は「2~3日」が経過すると急速になくなっていきます。
最初はやる気だった宿題も3日~4日後にはやらなくなってしまいます。
それでは意味がありません。
これは「不登校あるある」の1つでもあります。
「明日から学校に行く!」
「毎日、勉強をやる!」
しかし、この言葉どおり登校や学習が「継続」する子はほとんどいません。
長い子どもでも1週間、早い子だと1日で「登校」や「学習」をやめてしまいます。
14.確認の電話をしなかくても宿題をやっていた?
初めての訪問から2日後の夕方。
「Sくん、元気?」
「先生が出した宿題は終わった?」
これに対してSくんは答えます。
「昨日はやったよ!」
「今日はこの後やるんだ!」
(もし、私が電話をしていなかったら、宿題をやっていた?)
「いいぞ!」
「ちゃんと決めた事はやるんだね!」
「Sくんはしっかりしてるね!」
「そうしたら、明日以降の宿題も今から言うね!」
「毎日、やるんだよ!」
15.再び宿題を行う習慣を身につけた
1週間後、2回目の訪問をすると、Sくんは宿題を終わらせていました。
※ お母さんの話では4日目と5日目が危なかったそうです。
毎日の宿題を着実に終わらせ、私やお母さんに褒められたSくんは学習習慣を取り戻し始めました。
同時に自分への自信も取り戻し始めます。
その後、私と一緒に行った勉強を担任の先生にも見せて褒めていただきました。
これにより、Sくんは毎日の勉強習慣と自信を取り戻し、登校に対して前向きになったのです。
16.お腹が痛いってウソを着いた理由は
2回目のカウンセリングではSくんの学習態度を褒めるとともに、不登校になった理由を聞くことにしました。
同じ趣味を持っている私と楽しく話、宿題をやったことを褒められたSくんは素直に私の質問に答えてくれました。
※ Sくんが小学校4年生だったことも素直に答えてくれた理由の1つです。
「1ヶ月前にクラスのMくんとケンカしたんだ。」
「僕がイヤがるあだ名を何度も言ってきたんだよ!」
「だから、僕も何度もイヤなあだ名を言い返したんだ!」
「そうしたら、今度は『うざい』とか言ってきた!」
「そのとき、先生が教室に来たんだ。」
「先生が来たらMくんは悪口をやめた。」
「僕は言い返したかったけど、先生がいるから言えなくて・・・。」
「次の日は学校に行きたくなくて・・・。」
「お腹が痛いってウソをついて学校を休んだんだ。」
どうやら、Sくんの不登校の原因(理由)は同じクラスのMくんとのケンカだったようです。
17.頭痛や吐き気を理由に欠席したのは
「連続で学校を休むことは出来ないから、何度か学校に言ったんだけど・・・。」
「そこでは、悪口を言われたりはしなかったけど・・・。」
「Mくんと話すのが気まずくて・・・・。」
「学校に行きたくないと思うようになったんだ。」
Sくんが「学校に行きたくない」と思う気持ちは分かりますし、「気まずい」と思う気持ちも分かります。
「お腹が痛いばかり言っていたら病院に行こうと言われたから・・・。」
「頭が痛い、気持ち悪いを理由に学校を休んだんだ。」
※ 不登校の理由がコロコロ変わるのも「不登校あるある」です。
さらにSくんは「欠席が増えた」理由も教えてくれました。
「授業が分からなくなって、つまらなくなって、面倒になって。」
「お母さんも、最初は『学校に行け』と言っていたけど・・・。」
「コッチが怒鳴ればお母さんは何も言わなくなるから・・・。」
18.トラブル相手の対応を事前検討で不安解消
私はお母さん経由で担任の先生にSくんとMくんの「和解の場」を作ってもらうことにしました。
同時にSくんと一緒に「予想されるMくんの受け答え」と「それに対する回答」を考えました。
Mくんの受け答えのパターンを何パターンも考え、それに対する回答も何パターンも用意したのです。
担任の先生はすぐにSくんとMくんの「和解の場」を作って下さいました。
そこでは、Mくんも素直になりSくんに謝罪をしたそうです。
「先生!Mくんが先に謝ってくれたよ!」
「僕もちゃんと謝ったよ!」
「また、一緒に遊ぶ約束をしてきたよ!」
担任の先生が上手に対応をしてくださったのがよく分かりました。
19.最初の訪問から2週間で登校開始!
私が訪問カウンセリングを始めて2週間後。(3回目の訪問、翌日)
Sさんは教室への登校を再開しました。
もちろん、朝から教室登校です。
久しぶりに登校した日の夕方にも電話カウンセリングをさせていただきました。
「先生!ちゃんと朝から行ったよ!」
「Mくんとも一緒に遊んだよ!」
「授業もちゃんと受けたよ!」
「先生と一緒にやった問題も出来たよ!」
「発表もしたんだよ!」
どうやら、ガンバって学校生活を送ってくれたようです。
※ 事前に担任の先生から授業の内容を聞き予習を行いました。
※ また、担任の先生には意図的に指名をしていただきました。
20.「先生!毎日、学校に行ってるよ!」
4回目に訪問したときもSくんは笑顔で話してくれました。
「先生!毎日、学校に行ってるよ!」
「授業でも手を上げてるよ!」
「Mくんとも楽しく遊んでる!」
Sくんもクラスメイトも小学4年生と言うこともあり、スグに元の状態に戻ることができたようです。
不登校の子どもの「やる気」を出させたり、「登校」させたりすることは、それほど難しいことではありません。
大変なのは「やる気」や「登校」「学習」を継続することです。
Sくんのお母さんは不登校解決相談所の考えを受け入れて下さり、登校を始めた後も定期的に訪問カウンセリングをご依頼くださいました。
訪問開始2ヶ月目からは2週間に1回、3ヶ月目は3週間に1回、4ヶ月目は月に1回と少しずつ訪問カウンセリングの回数を減らします。
その結果、Sくんは1日も欠席することなく登校を継続することができました。
そんなSくんは、現在、全日制高校の2年生です。
もちろん、不登校に戻ることなく、毎日、元気に高校に通っているそうです。
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