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発達障害の子どものための授業改善①
ある先生から、こんな相談を受けました。 「ADHDのKMさんがすぐ席を離れてしまうんです!」
早速、私は授業を見学に行きます。すると、KMさんは先生の話をしっかり聞いているではありませんか。そして、先生の問いかけに対しも自分の考えを発表しています。
ただし、指名はされていませんが。
KMさんが席を離れる場面もみることができました。そこから、KMさんが席を離れるパターンを2つ見つけることができました。
1つ目のパターンは、「どの問題をやればいいか分からないとき」「問題の答えが分からないとき」です。そんなとき、KMさんは席を離れてしまいます。ただ、席を離れたときの気持ちはこれです。 「どの問題をやればいいの?教えて!」 「この問題が分からない!教えて!」
2つ目のパターンは、回りの子どもも席を離れている時です。回りの子が席を離れていると、やるべきことを後回しにして、席を離れてしまうのです。
私は、KMさんが席を離れず勉強に集中できるようにするめの授業改善方法を担任の先生に伝えました。それが以下の3つです。
KMさんが席を離れてしまうのは何をやっていいのか分からないときです。先生は全員に言葉で指示を出していますが、KMさんは聞いていないときもあります。そこで、先生に指示を口答で出したあとに、黒板にも書いてもらう事にしました。例えばこんな感じで。 「教科書のP20の問題3をやる。」
KMさんは問題が分からないと席を離れてしまうことがあります。ただそれは「問題を解きたい!」という前向きな気持ちからです。そこで、私は先生にこう提案します。 「分かってないようなら先生が教えに行く。」 「問題を解くときは、必ず班の形に机をくっつけ、お互いに教え合う!」
KMさんは回りの子が出歩いていると気になって自分も出歩いてしまいます。その授業で回りの子が出歩いていた場面は、先生がこう言ったときでした。 「先生に○をもらった子は、分からない子に教えてあげて!」
これにより、○をもらった子はどんどん増えていき、出歩く子も増えていきました。
教え合うことはとてもいいことです。ただ、それにより集中できない子が出てくるようなら、その方法をかえなければなりません。
担任の先生は①~③の全てを実行してくれました。②に関しては「教え合う」を大切に考えているとのことで、班で教え合う形を選びました。
後日、担任の先生からKMさんの出歩く回数が激減したこと、KMさんを叱る回数が減ったことの報告をいただきました。
ADHDなどの診断名があると、子どもが起こした問題行動をついつい発達障害のせいにしてしまいがちです。
しかし、その子の行動の原因を探り、少し工夫することで問題行動は確実に減っていきます。
ADHDの子どもは元々、好奇心旺盛の子が多いと私は感じています。その好奇心旺盛の部分をよい点ととらえ、それを活かす場を増やせると、その子のためにもなり、回りの子のためにもなります。
先生方は日々の仕事に追われていると思いますが、授業をちょっと工夫して、「叱る」ではなく「褒める」を増やしてみませんか?
→ 発達障害などでお悩みのお母さんや先生方 → 静岡にある不登校解決相談所に相談してみませんか?
24/10/07
24/09/30
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ADHDのKMさんために少しの授業改善①
ADHDの対応の仕方が分からない!
ある先生から、こんな相談を受けました。
「ADHDのKMさんがすぐ席を離れてしまうんです!」
早速、私は授業を見学に行きます。すると、KMさんは先生の話をしっかり聞いているではありませんか。そして、先生の問いかけに対しも自分の考えを発表しています。
ただし、指名はされていませんが。
席を離れるときのパターン
KMさんが席を離れる場面もみることができました。そこから、KMさんが席を離れるパターンを2つ見つけることができました。
1つ目のパターンは、「どの問題をやればいいか分からないとき」「問題の答えが分からないとき」です。そんなとき、KMさんは席を離れてしまいます。ただ、席を離れたときの気持ちはこれです。
「どの問題をやればいいの?教えて!」
「この問題が分からない!教えて!」
2つ目のパターンは、回りの子どもも席を離れている時です。回りの子が席を離れていると、やるべきことを後回しにして、席を離れてしまうのです。
ADHDのKMさんために少しの授業改善
私は、KMさんが席を離れず勉強に集中できるようにするめの授業改善方法を担任の先生に伝えました。それが以下の3つです。
① 言葉だけでなく黒板にやることを書く
KMさんが席を離れてしまうのは何をやっていいのか分からないときです。先生は全員に言葉で指示を出していますが、KMさんは聞いていないときもあります。そこで、先生に指示を口答で出したあとに、黒板にも書いてもらう事にしました。例えばこんな感じで。
「教科書のP20の問題3をやる。」
② 先生が教えるor班の形にして教え合う
KMさんは問題が分からないと席を離れてしまうことがあります。ただそれは「問題を解きたい!」という前向きな気持ちからです。そこで、私は先生にこう提案します。
「分かってないようなら先生が教えに行く。」
「問題を解くときは、必ず班の形に机をくっつけ、お互いに教え合う!」
③ 出歩く時間を減らす。
KMさんは回りの子が出歩いていると気になって自分も出歩いてしまいます。その授業で回りの子が出歩いていた場面は、先生がこう言ったときでした。
「先生に○をもらった子は、分からない子に教えてあげて!」
これにより、○をもらった子はどんどん増えていき、出歩く子も増えていきました。
教え合うことはとてもいいことです。ただ、それにより集中できない子が出てくるようなら、その方法をかえなければなりません。
少しの授業改善で出歩き激減
担任の先生は①~③の全てを実行してくれました。②に関しては「教え合う」を大切に考えているとのことで、班で教え合う形を選びました。
後日、担任の先生からKMさんの出歩く回数が激減したこと、KMさんを叱る回数が減ったことの報告をいただきました。
少しの工夫で「褒める」を増やす
ADHDなどの診断名があると、子どもが起こした問題行動をついつい発達障害のせいにしてしまいがちです。
しかし、その子の行動の原因を探り、少し工夫することで問題行動は確実に減っていきます。
ADHDの子どもは元々、好奇心旺盛の子が多いと私は感じています。その好奇心旺盛の部分をよい点ととらえ、それを活かす場を増やせると、その子のためにもなり、回りの子のためにもなります。
先生方は日々の仕事に追われていると思いますが、授業をちょっと工夫して、「叱る」ではなく「褒める」を増やしてみませんか?
→ 発達障害などでお悩みのお母さんや先生方
→ 静岡にある不登校解決相談所に相談してみませんか?
電話番号:080-9114-8318
住所 〒410-1118 静岡県裾野市佐野1081-14