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「不登校でも高校に行けるから大丈夫!」と言って出来ることさえしなくなった不登校の子どもたち
ある中学2年生の不登校の女の子と話をしました。
彼女は中学1年生の5月後半から不登校になってしまったそうです。
当時の彼女の状態は下記のようなものでした。
・父、母ともに仕事をしている。 ・昼過ぎに起きてきて、ご飯を食べたり、テレビを見たりする。 ・夕方になると自分の部屋にこもり、スマホやタブレットで好きな動画を見てすごす。 ・父親が帰ってくる前に夕飯をとりにリビングに降りてくる。 (母親が顔を合わせるのはその時のみ。) ・明け方までネットの友達とチャットで話したり、ゲームをしたりする。 ・3時~4時に布団に入り、昼過ぎに起きて朝(?)ご飯を食べる。 ・欲しいものを買うときは、親に車をださせ買い物に行く。 ・限定品などを買い逃さないため、買い物のときは早く起きる。
私は彼女に学校について聞いてみました。
すると彼女はこう言います。
「学校のことは考えています。」 「でも学校のことを考えると不安になります。」 「自分のペースで登校や勉強をしています。」 「進路は不登校専用の高校か、通信制高校を考えています。」 「そこでは勉強をイチから教えてくれます。」 「中学時代に不登校でも合格できるので大丈夫です。」
彼女の不登校原因は友達との関係です。
中学1年生の4月に、居場所をつくることが出来なかったそうです。
元々、おとなしい性格だったため、自分から声をかける事ができなかったようです。
出身小学校が各学年1クラスの小規模校であったことも関係していたでしょう。
小学校ではクラス全員が6年間、同じクラスです。
周りの子たちも彼女がおとなしい性格であることを知っていたため、彼女は自分から積極的に声をかける必要が無かったのです。
親御さんはスクールカウンセラーさんから、このように言われたそうです。
「お子さんの心は疲れきっているようです。」 「学校の事を考えず、好きな事をさせてあげて下さい。」 「こころのエネルギーがたまれば、自然と学校に行くようになります。」 「お子さんを信じて待ってあげてください。」
担任の先生は、彼女にこう言ったそうです。
「ムリしなくていいからね。」 「来ようと思ったら、来ればいいからね。」 「宿題もできる範囲で、やればいいからね。」
また、彼女を安心させるため、進路についてもこう言ったそうです。
「不登校は恥ずかしくないからね!」 「今は不登校でも合格出来る高校はあるからね!」 「勉強の心配はしないでいいよ!」 「高校で1から教えてくれるから!」 「中学1年生の内容から教えてくれるから大丈夫だよ!」
励ましたいと思ったのしょうか、このようにも言ったそうです。
「ムリをしなくていいからね!」 「不登校は恥ずかしくないし!」 「人間、やる気になれば何歳からだって大丈夫!」 「自分のペースでガンバっていこうね!」
これらの言葉がけで中学1年生の子どもはやる気になるのでしょうか?
自分から「学校に行こう!」と思うようになるのでしょうか?
これらの対応を行えば、不登校の子どもにはストレスがかかりません。
ストレスのない環境で毎日を過ごすことができるため心は安定するでしょう。
確かに「いじめ」や「無視」などで、心のエネルギーがなくなってしまっている子どもに対しては、正しい声かけかもしれません。
しかし、全ての不登校の子どもに対して、この対応をしていいのでしょうか?
また、「いじめ」や「無視」をされたからといって、いつまでもこの対応を続けていいのでしょうか?
静岡県にある不登校解決相談所では、お母さんにこのような提案をさせていただきました。
「学校と連携をして、対応を変えた方がいいでしょう。」 「このままでは、様々な事が続かない可能性が高いと思います。」 「例えば、宿題をやり始めても数日でやめてしまう。」 「明日から学校に行くと言うが、翌朝になると起きてこない。」
また、具体的な連携方法についてもお伝えしました。
「まずは少しずつでいいので、学校に関係することを始めましょう。」 「宿題でもいいですし、先生との面談、放課後登校でもいいです。」 「きっかけは先生に作ってもらいたいです。」 「親が提案をしても、多分、話を聞かないと思われるので。」
半年後。
このお母さんから、久しぶりに相談をいただきました。
「お久しぶりです。」 「以前、不登校解決相談所さんからの提案を学校に伝えました。」 「しかし、学校からはこのように言われました。」
『学校だけが全てじゃないですよ!』 『お母さんが考え方を変えて下さい!』 『娘さんは、いつかきっと自分から動き出します。』 『それまで、娘さんを信じて見守ってあげて下さい。』
お母さんは続けます。
「学校の協力が得られなかったので、私が宿題や放課後登校の提案をしました。」 「すると娘は自分から『宿題を毎日やる!』と言ってくれました。」 「登校に関しても、『週に1~2回は別室登校をしようと思ってる。』と言いました。」
私はそう言った娘さんのその後の状態を聞きました。
「宿題は2日でやめてしまいました。」 「1日15分しかやっていないのにです。」 「理由を聞くと、このように言ってきました。」
『難しくて分からない!』 『教科書を見ても分からない!』 『自分なりにがんばった!』 『高校に入ってから、しっかりやるから大丈夫!』
登校に関しての結果も聞きました。
「もちろん登校もしていません。」 「それに対してもこのように言っています。」
『学校の事を考えると辛くなる。』 『自分のペースで行きたい!』 『慌てても仕方ない!』 『中学校に行かなくても合格できる高校はあるから大丈夫!』
彼女が不登校になってから2年近くが経っています。
本当に不安なのでしょうか?
自分のペースで努力しているのでしょうか?
高校から、毎日、通えるのでしょうか?
この女の子の状態は「不登校あるある」です。
様々な事が許されている状態につかり、出来ることすらしようとしていないのです。
元々、友達との人間関係(「いじめ」ではない)が原因で不登校になっているので、勉強や宿題は関係ありません。
別室登校に不安を感じるのは分かりますが、宿題や勉強をやらないのは筋が通りません。
実際、彼女は小学校頃しっかり宿題を行っていたそうです。
不登校期間が約2年と長く、自分中心の生活に慣れてしまっていた彼女の「やる気」を引き出すには時間がかかりました。
ただ、週に1度の訪問カウンセリングを続けて3ヶ月。
久しぶりの登校を実現することができました。
→まずは静岡にある不登校解決相談所の無料相談を! →全国から、相談の依頼をいただいております。
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、岩手県、福島県、宮城県、山梨県、愛知県、青森県、新潟県、福井県、富山県、長野県、岐阜県、大阪府、京都府、三重県、兵庫県、奈良県、島根県、岡山県、広島県、徳島県、高知県、愛媛県、佐賀県、宮崎県、大分県、熊本県、福岡県から不登校の相談をいただいております。
25/03/24
25/03/17
TOP
長期不登校の悪循環!そこからの解決には時間がかかる!
2.「学校の事を考えると不安になる」と言いゲームをする子
3.小規模小学校で周りの子がフォローしていた
4.「好きな事をさせて心のエネルギーをためるように」と言うSC
5.中1の子に「不登校でも高校に合格出来る!」と伝える担任
6.「ムリしなくていいよ」で不登校は解決する?
7.彼女に合った対応(登校刺激)を提案
8.学校から「信じて見守りましょう!」と言われたお母さん
9.「勉強をやる」と言ったが2日でやめてしまう
10.不登校期間2年だけど本当に行けるようになる?
11.何もしなくて許される環境に慣れて出来ることもしなくなった
1.昼夜逆転生活を楽しむ不登校の子ども
ある中学2年生の不登校の女の子と話をしました。
彼女は中学1年生の5月後半から不登校になってしまったそうです。
当時の彼女の状態は下記のようなものでした。
・父、母ともに仕事をしている。
・昼過ぎに起きてきて、ご飯を食べたり、テレビを見たりする。
・夕方になると自分の部屋にこもり、スマホやタブレットで好きな動画を見てすごす。
・父親が帰ってくる前に夕飯をとりにリビングに降りてくる。
(母親が顔を合わせるのはその時のみ。)
・明け方までネットの友達とチャットで話したり、ゲームをしたりする。
・3時~4時に布団に入り、昼過ぎに起きて朝(?)ご飯を食べる。
・欲しいものを買うときは、親に車をださせ買い物に行く。
・限定品などを買い逃さないため、買い物のときは早く起きる。
2.「学校の事を考えると不安になる」と言いゲームをする子
私は彼女に学校について聞いてみました。
すると彼女はこう言います。
「学校のことは考えています。」
「でも学校のことを考えると不安になります。」
「自分のペースで登校や勉強をしています。」
「進路は不登校専用の高校か、通信制高校を考えています。」
「そこでは勉強をイチから教えてくれます。」
「中学時代に不登校でも合格できるので大丈夫です。」
3.小規模小学校で周りの子がフォローしていた
彼女の不登校原因は友達との関係です。
中学1年生の4月に、居場所をつくることが出来なかったそうです。
元々、おとなしい性格だったため、自分から声をかける事ができなかったようです。
出身小学校が各学年1クラスの小規模校であったことも関係していたでしょう。
小学校ではクラス全員が6年間、同じクラスです。
周りの子たちも彼女がおとなしい性格であることを知っていたため、彼女は自分から積極的に声をかける必要が無かったのです。
4.「好きな事をさせて心のエネルギーをためるように」と言うSC
親御さんはスクールカウンセラーさんから、このように言われたそうです。
「お子さんの心は疲れきっているようです。」
「学校の事を考えず、好きな事をさせてあげて下さい。」
「こころのエネルギーがたまれば、自然と学校に行くようになります。」
「お子さんを信じて待ってあげてください。」
担任の先生は、彼女にこう言ったそうです。
「ムリしなくていいからね。」
「来ようと思ったら、来ればいいからね。」
「宿題もできる範囲で、やればいいからね。」
5.中1の子に「不登校でも高校に合格出来る!」と伝える担任
また、彼女を安心させるため、進路についてもこう言ったそうです。
「不登校は恥ずかしくないからね!」
「今は不登校でも合格出来る高校はあるからね!」
「勉強の心配はしないでいいよ!」
「高校で1から教えてくれるから!」
「中学1年生の内容から教えてくれるから大丈夫だよ!」
励ましたいと思ったのしょうか、このようにも言ったそうです。
「ムリをしなくていいからね!」
「不登校は恥ずかしくないし!」
「人間、やる気になれば何歳からだって大丈夫!」
「自分のペースでガンバっていこうね!」
6.「ムリしなくていいよ」で不登校は解決する?
これらの言葉がけで中学1年生の子どもはやる気になるのでしょうか?
自分から「学校に行こう!」と思うようになるのでしょうか?
これらの対応を行えば、不登校の子どもにはストレスがかかりません。
ストレスのない環境で毎日を過ごすことができるため心は安定するでしょう。
確かに「いじめ」や「無視」などで、心のエネルギーがなくなってしまっている子どもに対しては、正しい声かけかもしれません。
しかし、全ての不登校の子どもに対して、この対応をしていいのでしょうか?
また、「いじめ」や「無視」をされたからといって、いつまでもこの対応を続けていいのでしょうか?
7.彼女に合った対応(登校刺激)を提案
静岡県にある不登校解決相談所では、お母さんにこのような提案をさせていただきました。
「学校と連携をして、対応を変えた方がいいでしょう。」
「このままでは、様々な事が続かない可能性が高いと思います。」
「例えば、宿題をやり始めても数日でやめてしまう。」
「明日から学校に行くと言うが、翌朝になると起きてこない。」
また、具体的な連携方法についてもお伝えしました。
「まずは少しずつでいいので、学校に関係することを始めましょう。」
「宿題でもいいですし、先生との面談、放課後登校でもいいです。」
「きっかけは先生に作ってもらいたいです。」
「親が提案をしても、多分、話を聞かないと思われるので。」
8.学校から「信じて見守りましょう!」と言われたお母さん
半年後。
このお母さんから、久しぶりに相談をいただきました。
「お久しぶりです。」
「以前、不登校解決相談所さんからの提案を学校に伝えました。」
「しかし、学校からはこのように言われました。」
『学校だけが全てじゃないですよ!』
『お母さんが考え方を変えて下さい!』
『娘さんは、いつかきっと自分から動き出します。』
『それまで、娘さんを信じて見守ってあげて下さい。』
9.「勉強をやる」と言ったが2日でやめてしまう
お母さんは続けます。
「学校の協力が得られなかったので、私が宿題や放課後登校の提案をしました。」
「すると娘は自分から『宿題を毎日やる!』と言ってくれました。」
「登校に関しても、『週に1~2回は別室登校をしようと思ってる。』と言いました。」
私はそう言った娘さんのその後の状態を聞きました。
「宿題は2日でやめてしまいました。」
「1日15分しかやっていないのにです。」
「理由を聞くと、このように言ってきました。」
『難しくて分からない!』
『教科書を見ても分からない!』
『自分なりにがんばった!』
『高校に入ってから、しっかりやるから大丈夫!』
10.不登校期間2年だけど本当に行けるようになる?
登校に関しての結果も聞きました。
「もちろん登校もしていません。」
「それに対してもこのように言っています。」
『学校の事を考えると辛くなる。』
『自分のペースで行きたい!』
『慌てても仕方ない!』
『中学校に行かなくても合格できる高校はあるから大丈夫!』
彼女が不登校になってから2年近くが経っています。
本当に不安なのでしょうか?
自分のペースで努力しているのでしょうか?
高校から、毎日、通えるのでしょうか?
11.何もしなくて許される環境に慣れて出来ることもしなくなった
この女の子の状態は「不登校あるある」です。
様々な事が許されている状態につかり、出来ることすらしようとしていないのです。
元々、友達との人間関係(「いじめ」ではない)が原因で不登校になっているので、勉強や宿題は関係ありません。
別室登校に不安を感じるのは分かりますが、宿題や勉強をやらないのは筋が通りません。
実際、彼女は小学校頃しっかり宿題を行っていたそうです。
不登校期間が約2年と長く、自分中心の生活に慣れてしまっていた彼女の「やる気」を引き出すには時間がかかりました。
ただ、週に1度の訪問カウンセリングを続けて3ヶ月。
久しぶりの登校を実現することができました。
→まずは静岡にある不登校解決相談所の無料相談を!
→全国から、相談の依頼をいただいております。
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