4月から「学校に戻れる不登校の子」と「戻っても再び不登校になる子」「戻れない不登校の子」の違い

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4月から「学校に戻れる不登校の子」と「戻っても再び不登校になる子」「戻れない不登校の子」の違い

お役立ちコラム

2022/03/14 4月から「学校に戻れる不登校の子」と「戻っても再び不登校になる子」「戻れない不登校の子」の違い

登校や欠席、参加する授業を自分で決めている子は要注意!

 

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1.「4月から学校に行く!」は本当?
2.最初は学校に行けたけど不登校に戻ってしまう子
3.4月から登校を継続できる子の特徴
4.自分で『参加する授業』を決めている子は要注意!
5.自分で決めて自分で行動できるのは理想だけど・・・・
6.宿題や勉強、起床時間などの生活リズムができている
7.目標をしっかり持っている子は登校が継続する!
8.目標を共有して達成できるようにする支援が大切!
9.子ども任せにしないで正しい対応や支援を!

 
 

1.「4月から学校に行く!」は本当?

 

「4月からは学校に行く!」
「春休み明けからは学校に行く!」

 

不登校の子どもを持つお母さん方で、この言葉を聞いたことがないお母さんは少ないのではないでしょうか?

 

子どもがこう言ってくれると、親はこう思ってしまいます。

 

「子どもの言葉を信じよう!」
「この子は4月からはガンバってくれる!」

 

ただ、このような気持ちを持ってしまうことも多々あります。

 

「本当に行くのだろうか?」
「夏休み中明けからも、冬休み明けからも学校に行って言ってたけど・・・・。」
「すぐに不登校に戻ってしまった・・・・。」

 

不登校期間が長いお子さんを持っているお母さんであれば尚更こう思ってしまうでしょう。

 
 

2.最初は学校に行けたけど不登校に戻ってしまう子

 

4月は登校確率が最も上がる時期です。

 

なぜならば、不登校の子どもたちがこのように思うからです。

 

「○○年生になるんだから最初から行くぞ!」
「クラスの新しくなるからな!」
「心機一転ガンバるぞ!」

 

実際、4月から登校を始める不登校のお子さんはたくさんいます。

 

ただ、登校を「始める」と登校を「継続する」は違います。

 

最初は教室に入ることができても日が経つに連れ不登校に戻ってしまう場合があります。

 

早い子では「1~3日」で不登校に戻ってしまいます。

 

最も多いのが「ゴールデンウイーク明けまで」ガンバる子です。

 

「1学期が終わるまで」「夏休みまで」「10月まで」がんばれる子もいますが・・・・。

 

結局、不登校に戻ってしまう子が多いのが現状です。

 
 

3.4月から登校を継続できる子の特徴

 

不登校に戻らず学校に行き続けられる子は、下記のような特徴を持っています。

 

「3学期(3月)に教室や別室へ登校して成功体験を積んでいる。」

 

これは4月からの登校に向けて、不登校の子どもが3学期(3月)にどれだけ「ガンバれた」かと言うことです。

 

「2学期(2月)まで登校できていなかった子が別室登校を出来るようになった!」
「別室登校だった子が、教室に行けるようになった!」
「週に1~2回しか登校していなかった子の登校日数が増えた!」など

 

このように4月に向けて「今までの自分を少しでも変える」ことができた不登校のお子さんの登校や継続確率は高くなります。

 
 

4.自分で『参加する授業』を決めている子は要注意!

 

ただ、このような状態の不登校の子どもは少し注意が必要です。

 

「自分で○○を決めている。」

 

○○には色々な言葉が入ります。

 

「自分で『登校する日』を決めている。」
「自分で『行くor休む』を決めている。」
「自分で『参加する授業』を決めている。」
「自分で『起床、就寝時間』を決めている。」
「自分で『スマホやゲームの時間』を決めている。」など

 
 

5.自分で決めて自分で行動できるのは理想だけど・・・・

 

「自分で○○を決める!」

 

これに対して本やネットには、このように書いてあります。

 

「自分で決めて実際に行動することで責任感が生まれる!」

 

確かに実際に行動することができれば、責任感も生まれますし自信もつきます。

 

静岡にある不登校解決相談所でも、自分で目標を決め、それを実行させるように支援を行っています。

 

ただ「自分で決める」のよくある失敗例はこのようなものです。

 

「その日の朝に『行くor休む』を決める。」
「別室に行って『参加する授業』を決める。」
「夜に『就寝時間や起床時間』を決める。」
「自分の気持ちで『スマホやゲームの時間』を決める。」

 

これでは登校習慣や学習習慣、生活習慣が向上していきません。

 

当然、登校確率が上がることもないのです。

 
 

6.宿題や勉強、起床時間などの生活リズムができている

 

不登校に戻らず学校に行き続けられる子は、このような特徴も持っています。

 

「宿題や起床時間など、登校後の生活習慣が身についている(戻っている)。」

 

登校を継続するためには、しっかりとした生活習慣が必要です。

 

朝から登校するためには起床時間は大切です。

 

また、登校を始めてからは周りの子どもたちと同じ事を要求されます。

 

そのため、「宿題」など周りの子どもたちが普通に行っている事をできる力も必要になります。

 

このような声かけをお子さんにしている場合は要注意です。

 

「まずは登校できればいいよ!」
「遅刻でもいいし、早退でもいいよ!」
「宿題や勉強をやらなくても怒らないよ!」
「嫌いな授業は出なくてもいいからね!」など

 
 

7.目標をしっかり持っている子は登校が継続する!

 

不登校に戻らず学校に行き続けられる子は、下記のような特徴も持っています。

 

「しっかりとした目標を持っている。」

 

中学3年生の不登校の子どもが登校できるようになる確率が高いのは、「高校進学」と言う目標が出来るからです。

 

「○○高校に行きたい!」
「普通の学校(全日制高校)に行きたい!」
「そのために3年生からはしっかりと登校しなけきゃ!」

 

中学3年生の不登校の子どもたちは、こう思ってガンバリ始めます。

 

ただ、不登校期間中にこのような声かけや支援を受けていた不登校のお子さんは要注意です。

 

「ムリしなくていいんだよ!」
「不登校でも行ける高校はあるんだからね!」
「出来る範囲でガンバレばいいんだよ!」など

 
 

8.目標を共有して達成できるようにする支援が大切!

 

「3学期(3月)に教室や別室へ登校して成功体験を積んでいる。」
「宿題や起床時間など、登校後の生活習慣が身についている(戻っている)。」
「しっかりとした目標を持っている。」

 

静岡にある不登校解決相談所の不登校解決確率が高いのは、これらのことを子ども任せにしていないところです。

 

静岡にある不登校解決相談所では、しっかりとした目標設定を行うため、不登校の子どもや親御さんと話し合いを定期的に行っています。

 

話し合いは目標達成を確認したり、振り返ったりする場ですので、その時の状況によって開催しないということはありません。

 

よくある失敗例としては、下記のようなものがあります。

 

「今週は目標を達成できたから話し合いはしなくていいよね!」

 

これでは目標を達成できなかったときに、話し合いの場をつくることができなくなります。

 
 

9.子ども任せにしないで正しい対応や支援を!

 

「子ども任せにしてしまっています・・・。」
「3学期(3月)も不登校の状態は変わりません・・・。」

 

このように心配されるお母さん方も多いと思います。

 

もちろん、このまま何もしなければ(同じ支援を続けていては)、4月からの登校や登校継続は難しでしょう。

 

ただ、今からでもお子さんにあった支援を行ったり、正しい声かけをすれば、4月からの登校確率を上げることはできますし、登校継続の確率も上げることができます。

 

子どもの言葉を信じて「待つ」対応を行ってきても不登校が改善しないのであれば、違う対応をしてみてはいかがでしょうか?

 

 

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