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カウンセラーと会ってみようかな!1年かけてゆっくり不登校を解決④
1.不登校前のSさんの状況 2.Sさんは何が好き? 3.チョビチョビ、カウンセラーの話を! 4.がんばったときこそ、カウンセラーの話を! 5.Sさんの趣味を理解する! 6.直接会うチャンス到来! 7.5分なら会っても良いかな・・・ 8.10分しかカウンセリングできません? 9.1回目は10分!2回目は1時間!
→学校の宿題をやりましょう!1年かけてゆっくり不登校を解決③
小学校4年生の息子さんの不登校で悩んでいたSさんのお母さんが、静岡にある不登校解決相談所に相談をしたのが、数年前の7月でした。
そのときにお母さんが話してくれたSさんの状況は以下の通りです。
・小学校3年生の最初に、担任の先生が怖いと言っていた。 ・怒られている子を「かわいそう」と感じていたようだ。 ・3年生の2学期にクラスの男子にいじめをうけた。 ・悪口を言われたり、からかわれたりされた。 ・担任の先生が指導をしてくれて、いじめは収まった。 ・夏休み明けは、なんとか登校することができた。 ・冬休み明けは、登校することができなかった。 ・小学校3年生の3学期から完全不登校になった。
Sさんと私が初めて会ったのは、お母さんから依頼を受けてから約1ヶ月後の夏休みでした。
初めてお母さんと話をしたとき、私はこのような質問をしていました。
「好きなものやことは何ですか?」 「ゲームやアニメ、漫画、TV、芸能人など、何でも良いです。」
するとSさんのお母さんは、こう教えてくれました。
「ゲームはもっていません。」 「本が好きで、空想科学読本が大好きです。」
私は、お母さんにこう伝えます。
「私(不登校解決相談所)も空想科学読本が好きです!」 「Sさんにそれを伝えて下さい。」 「毎日でなくても結構ですので、チョビチョビ、私のことを伝えて下さい。」
すると、お母さんからこう質問されました。
「どういうふうに言えばいいですか?」 「どういう場面で言えばいいですか?」 「場を設定したほうがいいですか?」 「それとも、さりげなく言えばいいですか?」
私はこうお願いしました。
「今度、相談したカウンセラーの先生は、空想科学読本が好きなんだって!」 「20年前に1巻が出たときに読んだらしいよ!」 「もともと理科の先生なんだって!」 「面白い先生だったよ!」
「話をする場は設定しなくてもいいです!」 「ふと思い出した時で結構です。」 「毎日ではなくていいですが、チョビチョビ、伝えて下さい。」 「『会ってみれば!』はまだ言わなくてOKです。」
また、こうも伝えました。
宿題をやったり、事務室に行ったりしたときに、私の名前を出してもらえると嬉しいです。そのときは、このように言って見て下さい。
「カウンセラーの先生が褒めてたよ!」 「カウンセラーの先生が『すごい!』って驚いてたよ!」 「カウンセラーの先生が『エライ!』って言ってたよ!」
少しずるいのですが、こうも伝えました。
「私とお母さんが電話で話をしていなくてもOKです。」 「お母さんが『多分、先生(不登校解決相談所)ならこう言うだろうな~』と思ったことを伝えて下さい。」 「何を言ったかを、次回の相談の時に教えて下さいね!」 「ずるいですが、口裏を合わせます。」 「もちろん、良いこと、悪いことがあったときに、連絡をいただければ相談にのります!」
その後、私は本屋に向かいました。
Sさんが実際にもっている、子供用の空想科学読本を買うためです。
私のもっていた大人用の空想科学読本と違う、子ども用の空想科学読本が何冊も売っていました。
私はお母さんから聞いた、Sさんのもっているのと同じ本を5冊ほど買いました。
Sさんとの話をスムーズに進めるため、私はその本を全て読みました。
夏休みの中頃、Sさんのお母さんからこのような連絡を受けました。
「夏休みの宿題が全て終わりました!」
私は、お母さんにこのように聞いてみます。
「私のことは、チョビチョビ、話してくれていますか?」
すると、お母さんはこう言ってくれました。
「もちろんです!」 「宿題が終わるたびに、先生のことを伝えました。」 「『カウンセラーさん、ビックリすると思うよ!』などと!」
予想より早く、宿題を終わらせたのはとても素晴らしいことです。
『このがんばりを本人に直接、伝えたい!』
こう思った私は、Sさんと直接、会うことを提案しました。
Sさんのお母さんは、Sさんのがんばりを褒めた後、私と会うことを提案したそうです。
すると、Sさんがこう答えました。
「会ってもいいかな・・・。」 「でも、初めてだから緊張する。」 「5分位でもいい?」
お母さんはSさんに内緒で、私にSさんの言葉を教えてくれました。
そこで、私はこのような案を提示させてもらいました。
「訪問日は他の仕事があるため、Sさんとは10分しか話すことができない。」ということにする。
これには2つの考えがあります。それが以下の2つです。
① カウンセリング時間を決めるのは大人であると伝える。 ② Sさんの私に対する負い目を無くす。
①の「カウンセリング時間を親が決めた」は、とても大切です。
子どもが不登校になってしまうと、多くの大人は、子どもに全てを決めさせようとします。
これ事態は間違っているわけではないのですが、子どもに全てを決めさせると、時に不登校の子どもは、できる努力もしなくなることがあります。
そのため「決定権は大人にある」ということを、行動で子どもに伝えているのです。
②では、少しでもSさんの私に対する不安を減らすのが目的です。
Sさんが短いカウンセリングを希望したのではなく、私が短い時間しかできないと伝えることで、Sさんはこう思う可能性を高めることができます。
「先生の都合なら、短い時間になっても仕方がない!」 「僕は、本当はもっと話してもいいんだよ!」 「でも、先生の都合じゃ仕方ないな!」
ただ、Sさんの本音はこうだと思いますが。
「短い時間になってラッキー!」 「先生の仕事と重なってラッキー!」
気づいた方もいらっしゃると思いますが、こっそりSさんの希望よりカウンセリング時間を長くしています。
少しでもがんばらせて、私が帰ったあと、お母さんが褒める内容を増やすためです。
Sさんの宿題が終わって3日後、私は片道1時間30分をかけてSさんに会いに行きます。
Sさんは、おびえた表情で私を出迎えてくれましたが、私が宿題や事務室の事を何度も何度も褒めると、徐々に表情が和らいでいきました。
すると、あっというまに10分が過ぎてしまいました。
最後に私はSさんにこう言います。
「今度は、空想科学読本の話もしようね!」 「先生もあの本、大好きなんだ!」
すると、Sさんはこう答えてくれました。
「うん!」
それ以降、私は月に1回程度、Sさんと話ができるようになりました。
もちろん10分ではありません。
通常1時間。長いときは2時間、話をしたときもあります。
子どもが自分から「会いたい!」と思えるようにするには、どうすればいいの?
→まずは静岡にある不登校解決相談所の無料相談を!
→全国から、相談の依頼をいただいております。
→1年かけてゆっくり不登校を解決⑤(次回記事)
25/01/20
25/01/13
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小学校4年生から不登校のSさん
1.不登校前のSさんの状況
2.Sさんは何が好き?
3.チョビチョビ、カウンセラーの話を!
4.がんばったときこそ、カウンセラーの話を!
5.Sさんの趣味を理解する!
6.直接会うチャンス到来!
7.5分なら会っても良いかな・・・
8.10分しかカウンセリングできません?
9.1回目は10分!2回目は1時間!
→学校の宿題をやりましょう!1年かけてゆっくり不登校を解決③
1.不登校前のSさんの状況
小学校4年生の息子さんの不登校で悩んでいたSさんのお母さんが、静岡にある不登校解決相談所に相談をしたのが、数年前の7月でした。
そのときにお母さんが話してくれたSさんの状況は以下の通りです。
・小学校3年生の最初に、担任の先生が怖いと言っていた。
・怒られている子を「かわいそう」と感じていたようだ。
・3年生の2学期にクラスの男子にいじめをうけた。
・悪口を言われたり、からかわれたりされた。
・担任の先生が指導をしてくれて、いじめは収まった。
・夏休み明けは、なんとか登校することができた。
・冬休み明けは、登校することができなかった。
・小学校3年生の3学期から完全不登校になった。
2.Sさんは何が好き?
Sさんと私が初めて会ったのは、お母さんから依頼を受けてから約1ヶ月後の夏休みでした。
初めてお母さんと話をしたとき、私はこのような質問をしていました。
「好きなものやことは何ですか?」
「ゲームやアニメ、漫画、TV、芸能人など、何でも良いです。」
するとSさんのお母さんは、こう教えてくれました。
「ゲームはもっていません。」
「本が好きで、空想科学読本が大好きです。」
3.チョビチョビ、カウンセラーの話を!
私は、お母さんにこう伝えます。
「私(不登校解決相談所)も空想科学読本が好きです!」
「Sさんにそれを伝えて下さい。」
「毎日でなくても結構ですので、チョビチョビ、私のことを伝えて下さい。」
すると、お母さんからこう質問されました。
「どういうふうに言えばいいですか?」
「どういう場面で言えばいいですか?」
「場を設定したほうがいいですか?」
「それとも、さりげなく言えばいいですか?」
私はこうお願いしました。
「今度、相談したカウンセラーの先生は、空想科学読本が好きなんだって!」
「20年前に1巻が出たときに読んだらしいよ!」
「もともと理科の先生なんだって!」
「面白い先生だったよ!」
「話をする場は設定しなくてもいいです!」
「ふと思い出した時で結構です。」
「毎日ではなくていいですが、チョビチョビ、伝えて下さい。」
「『会ってみれば!』はまだ言わなくてOKです。」
4.がんばったときこそ、カウンセラーの話を!
また、こうも伝えました。
宿題をやったり、事務室に行ったりしたときに、私の名前を出してもらえると嬉しいです。そのときは、このように言って見て下さい。
「カウンセラーの先生が褒めてたよ!」
「カウンセラーの先生が『すごい!』って驚いてたよ!」
「カウンセラーの先生が『エライ!』って言ってたよ!」
少しずるいのですが、こうも伝えました。
「私とお母さんが電話で話をしていなくてもOKです。」
「お母さんが『多分、先生(不登校解決相談所)ならこう言うだろうな~』と思ったことを伝えて下さい。」
「何を言ったかを、次回の相談の時に教えて下さいね!」
「ずるいですが、口裏を合わせます。」
「もちろん、良いこと、悪いことがあったときに、連絡をいただければ相談にのります!」
5.Sさんの趣味を理解する!
その後、私は本屋に向かいました。
Sさんが実際にもっている、子供用の空想科学読本を買うためです。
私のもっていた大人用の空想科学読本と違う、子ども用の空想科学読本が何冊も売っていました。
私はお母さんから聞いた、Sさんのもっているのと同じ本を5冊ほど買いました。
Sさんとの話をスムーズに進めるため、私はその本を全て読みました。
6.直接会うチャンス到来!
夏休みの中頃、Sさんのお母さんからこのような連絡を受けました。
「夏休みの宿題が全て終わりました!」
私は、お母さんにこのように聞いてみます。
「私のことは、チョビチョビ、話してくれていますか?」
すると、お母さんはこう言ってくれました。
「もちろんです!」
「宿題が終わるたびに、先生のことを伝えました。」
「『カウンセラーさん、ビックリすると思うよ!』などと!」
予想より早く、宿題を終わらせたのはとても素晴らしいことです。
『このがんばりを本人に直接、伝えたい!』
こう思った私は、Sさんと直接、会うことを提案しました。
7.5分なら会っても良いかな・・・
Sさんのお母さんは、Sさんのがんばりを褒めた後、私と会うことを提案したそうです。
すると、Sさんがこう答えました。
「会ってもいいかな・・・。」
「でも、初めてだから緊張する。」
「5分位でもいい?」
お母さんはSさんに内緒で、私にSさんの言葉を教えてくれました。
そこで、私はこのような案を提示させてもらいました。
8.10分しかカウンセリングできません?
「訪問日は他の仕事があるため、Sさんとは10分しか話すことができない。」ということにする。
これには2つの考えがあります。それが以下の2つです。
① カウンセリング時間を決めるのは大人であると伝える。
② Sさんの私に対する負い目を無くす。
①の「カウンセリング時間を親が決めた」は、とても大切です。
子どもが不登校になってしまうと、多くの大人は、子どもに全てを決めさせようとします。
これ事態は間違っているわけではないのですが、子どもに全てを決めさせると、時に不登校の子どもは、できる努力もしなくなることがあります。
そのため「決定権は大人にある」ということを、行動で子どもに伝えているのです。
②では、少しでもSさんの私に対する不安を減らすのが目的です。
Sさんが短いカウンセリングを希望したのではなく、私が短い時間しかできないと伝えることで、Sさんはこう思う可能性を高めることができます。
「先生の都合なら、短い時間になっても仕方がない!」
「僕は、本当はもっと話してもいいんだよ!」
「でも、先生の都合じゃ仕方ないな!」
ただ、Sさんの本音はこうだと思いますが。
「短い時間になってラッキー!」
「先生の仕事と重なってラッキー!」
気づいた方もいらっしゃると思いますが、こっそりSさんの希望よりカウンセリング時間を長くしています。
少しでもがんばらせて、私が帰ったあと、お母さんが褒める内容を増やすためです。
9.1回目は10分!2回目は1時間!
Sさんの宿題が終わって3日後、私は片道1時間30分をかけてSさんに会いに行きます。
Sさんは、おびえた表情で私を出迎えてくれましたが、私が宿題や事務室の事を何度も何度も褒めると、徐々に表情が和らいでいきました。
すると、あっというまに10分が過ぎてしまいました。
最後に私はSさんにこう言います。
「今度は、空想科学読本の話もしようね!」
「先生もあの本、大好きなんだ!」
すると、Sさんはこう答えてくれました。
「うん!」
それ以降、私は月に1回程度、Sさんと話ができるようになりました。
もちろん10分ではありません。
通常1時間。長いときは2時間、話をしたときもあります。
子どもが自分から「会いたい!」と思えるようにするには、どうすればいいの?
→まずは静岡にある不登校解決相談所の無料相談を!
→全国から、相談の依頼をいただいております。
→1年かけてゆっくり不登校を解決⑤(次回記事)
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