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意味のある「いじめアンケート」にするために!書きやすいアンケートの書式と声のかけ方!
1.いじめ、不登校調査の報告 2.本音を書きやすい、いじめアンケート 3.いじめアンケートに「休日の思い出」? 4.いじめアンケートのポイント ① 座席をテストの配置と同じにする。 ② 全校集会で生徒指導主事(私)が言ったことを繰り返し伝える。 ③ 子どもたちに担任の言葉を伝える。 ④ いじめアンケートの時間は記述欄を書かせ続ける。 ⑤ いじめアンケート以外でも相談しやすい環境をつくる。 5.なぜ、「休日の思い出」が必要なの? 6.いじめの早期発見、対応、未然防止
ある学校に赴任したときに、生徒指導主事をすることになりました。
生徒指導主事には様々な仕事があります。問題行動が起こった時の対応はもちろん、学校生活全般の対応や、いじめの対応、未然防止の取り組みなどです。
それ以外の仕事では、問題行動やいじめ、不登校の件数を調べ、報告書を作成して教育委員会に報告する仕事などもあります。
当時の私は、中学校1年生の担任でもあり、学年副主任でもあり、生徒指導主事でもありました。
その学校では2ヶ月に一度、いじめアンケートを実施していました。
私は、全校集会で子どもたちに「いじめアンケート」についてこう説明しました。
「どんな小さな事でも、いじめと思ったことは書いて下さい。」 「クラスの友達がいじめにあっている!と感じたことも書いて下さい。」
「もちろん、アンケートに名前があったからといって、加害者をすぐに呼び出すなどはしません。」 「アンケートに書いたからといって、すぐにクラスや学年など全体で話をしたりはしません。」
「前の学校でも、アンケートのおかげでいじめから救われた子が何人もいました!」 「いじめで困っている仲間を助けて下さい!」
「これは『チクリ』ではありません。」 「いじめから仲間を守る、正しい行いです。」
最後に私は子どもたちにこう伝えます。
「ただし、アンケートに書いてあった内容があまりにもひどい場合は、すぐに先生たちが動くこともあります。」
「1人ひとりが毎日、楽しく過ごせる学校にしましょう!」
いじめアンケートの用紙には、子どもたちがいじめアンケートを書きやすい工夫をしました。
具体的には、項目を1つ増やしただけです。その項目がこれです。
・土日にしたことを具体的に書いて下さい。 「部活で・・・」「勉強を・・・」「友達と・・・」「家族と・・・」「ゲームで・・・」「昼寝して・・・」など
私は、上記のように項目を増やし、この項目の記述欄を大きくしました。
いじめアンケートの時間では書き切れない位の大きさです。
「何でこの項目を入れることが、アンケートを書きやすくなるの?」
こう思った、お母さんや先生方もいるかもしれません。しかし、この項目を入れることで子どもたちは、いじめアンケートを書きやすくなるのです。
私は担任の先生たちに、いじめアンケートの注意点を伝えます。
①座席をテストの配置と同じにする。
隣の子が何を書いているかを分からないようにするためです。
② 全校集会で生徒指導主事(私)が言ったことを繰り返し伝える。
③ 子どもたちに担任の言葉を伝える。
「いじめを絶対に解決します。」 「いじめアンケートのせいで、いじめがひどくなるようにはしません!」
「何があっても、いじめから必ず守ります!」
④ いじめアンケートの時間は記述欄を書かせ続ける。
いじめアンケートには、記述欄が2つあります。
ア「あなたが受けた(見た)いじめについて」 イ「土日にしたことについて」
ア「あなたが受けた(見た)いじめについて」は、実際に見たことがない人もいるかもしれないので、書けない子は書かなくてもいいです。
ただ、イ「土日にしたことについて」に関しては、必ず全員が書かなくてはなりません。時間の許す限り、土日の事について書かせるようにしてもらいました。
⑤ いじめアンケート以外でも相談しやすい環境をつくる。
担任の先生には子どもたちにこう言ってもらいました。
「いじめアンケート以外でも、いじめに気づいたら教えてね!」 「毎日の日記に書いてもいいよ!」
また、こうも言ってもらいました。
「いじめがあったら、注意しあえるクラスにしようね!」
ある先生から、こう質問をされました。
「なぜ、土日の項目が必要なのですか?」 「いじめと関係がないと思いますが!」
私は、項目を増やした理由を説明します。
「いじめアンケートの時間は常に全員が、何かを書いている状態にするためです。」
私がこう言っただけで、理由が分かった先生もいたようです。ただ、理由が分かっていない先生も多くいたので、私はこう続けました。
「いじめアンケートを一生懸命に書いていると、その子がいじめられる可能性があるからです。」
「いじめの加害者が、一生懸命に書いている子に『お前、チクっただろ!』と言う可能性があるからです。」 「全員が、時間ギリギリまで書いていたら、誰がいじめについて書いているのか分からないでしょ!」
「子どもたちが、いじめアンケートを書きやすくするための工夫です!」 「いじめの情報が入りやすい状況をつくっていきたいんです!」
このちょとした工夫により、子どもたちはいじめの疑いがある情報をアンケート以外でも教えてくれるようになりました。
また、子どもたちがいじめの疑いがある情報を提供してくれたときには、感謝の気持ちを子どもたちに伝えました。
「本当にありがとうね!」 「○○さんに確認してみるね!」 「担任の先生にも伝えておくね!」 「これからも、いじめの疑いのある状況があったら教えてね!」
「いじめがない学校にするから、協力してね!」
この工夫により、いじめの早期発見、早期対応ができるようになりました。また、未然防止の効果も表れ始めました。
いじめ防止対策推進法ができた現在は、どこの学校でもいじめアンケートは行われていると思います。
そのアンケートを少し工夫してみてはいかがでしょうか?
→ いじめで不登校になってしまって困っているお母さん。 → 一緒にいじめや不登校を解決していきましょう!まずは無料相談を!
25/01/20
25/01/13
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いじめの早期発見、未然防止のアンケート
1.いじめ、不登校調査の報告
2.本音を書きやすい、いじめアンケート
3.いじめアンケートに「休日の思い出」?
4.いじめアンケートのポイント
① 座席をテストの配置と同じにする。
② 全校集会で生徒指導主事(私)が言ったことを繰り返し伝える。
③ 子どもたちに担任の言葉を伝える。
④ いじめアンケートの時間は記述欄を書かせ続ける。
⑤ いじめアンケート以外でも相談しやすい環境をつくる。
5.なぜ、「休日の思い出」が必要なの?
6.いじめの早期発見、対応、未然防止
1.いじめ、不登校調査の報告
ある学校に赴任したときに、生徒指導主事をすることになりました。
生徒指導主事には様々な仕事があります。問題行動が起こった時の対応はもちろん、学校生活全般の対応や、いじめの対応、未然防止の取り組みなどです。
それ以外の仕事では、問題行動やいじめ、不登校の件数を調べ、報告書を作成して教育委員会に報告する仕事などもあります。
2.本音を書きやすい、いじめアンケート
当時の私は、中学校1年生の担任でもあり、学年副主任でもあり、生徒指導主事でもありました。
その学校では2ヶ月に一度、いじめアンケートを実施していました。
私は、全校集会で子どもたちに「いじめアンケート」についてこう説明しました。
「どんな小さな事でも、いじめと思ったことは書いて下さい。」
「クラスの友達がいじめにあっている!と感じたことも書いて下さい。」
「もちろん、アンケートに名前があったからといって、加害者をすぐに呼び出すなどはしません。」
「アンケートに書いたからといって、すぐにクラスや学年など全体で話をしたりはしません。」
「前の学校でも、アンケートのおかげでいじめから救われた子が何人もいました!」
「いじめで困っている仲間を助けて下さい!」
「これは『チクリ』ではありません。」
「いじめから仲間を守る、正しい行いです。」
最後に私は子どもたちにこう伝えます。
「ただし、アンケートに書いてあった内容があまりにもひどい場合は、すぐに先生たちが動くこともあります。」
「1人ひとりが毎日、楽しく過ごせる学校にしましょう!」
3.いじめアンケートに「休日の思い出」?
いじめアンケートの用紙には、子どもたちがいじめアンケートを書きやすい工夫をしました。
具体的には、項目を1つ増やしただけです。その項目がこれです。
・土日にしたことを具体的に書いて下さい。
「部活で・・・」「勉強を・・・」「友達と・・・」「家族と・・・」「ゲームで・・・」「昼寝して・・・」など
私は、上記のように項目を増やし、この項目の記述欄を大きくしました。
いじめアンケートの時間では書き切れない位の大きさです。
「何でこの項目を入れることが、アンケートを書きやすくなるの?」
こう思った、お母さんや先生方もいるかもしれません。しかし、この項目を入れることで子どもたちは、いじめアンケートを書きやすくなるのです。
4.いじめアンケートのポイント
私は担任の先生たちに、いじめアンケートの注意点を伝えます。
①座席をテストの配置と同じにする。
隣の子が何を書いているかを分からないようにするためです。
② 全校集会で生徒指導主事(私)が言ったことを繰り返し伝える。
「どんな小さな事でも、いじめと思ったことは書いて下さい。」
「クラスの友達がいじめにあっている!と感じたことも書いて下さい。」
「もちろん、アンケートに名前があったからといって、加害者をすぐに呼び出すなどはしません。」
「アンケートに書いたからといって、すぐにクラスや学年など全体で話をしたりはしません。」
「前の学校でも、アンケートのおかげでいじめから救われた子が何人もいました!」
「いじめで困っている仲間を助けて下さい!」
「これは『チクリ』ではありません。」
「いじめから仲間を守る、正しい行いです。」
「ただし、アンケートに書いてあった内容があまりにもひどい場合は、すぐに先生たちが動くこともあります。」
「1人ひとりが毎日、楽しく過ごせる学校にしましょう!」
③ 子どもたちに担任の言葉を伝える。
「いじめを絶対に解決します。」
「いじめアンケートのせいで、いじめがひどくなるようにはしません!」
「何があっても、いじめから必ず守ります!」
④ いじめアンケートの時間は記述欄を書かせ続ける。
いじめアンケートには、記述欄が2つあります。
ア「あなたが受けた(見た)いじめについて」
イ「土日にしたことについて」
ア「あなたが受けた(見た)いじめについて」は、実際に見たことがない人もいるかもしれないので、書けない子は書かなくてもいいです。
ただ、イ「土日にしたことについて」に関しては、必ず全員が書かなくてはなりません。時間の許す限り、土日の事について書かせるようにしてもらいました。
⑤ いじめアンケート以外でも相談しやすい環境をつくる。
担任の先生には子どもたちにこう言ってもらいました。
「いじめアンケート以外でも、いじめに気づいたら教えてね!」
「毎日の日記に書いてもいいよ!」
また、こうも言ってもらいました。
「いじめがあったら、注意しあえるクラスにしようね!」
5.なぜ、「休日の思い出」が必要なの?
ある先生から、こう質問をされました。
「なぜ、土日の項目が必要なのですか?」
「いじめと関係がないと思いますが!」
私は、項目を増やした理由を説明します。
「いじめアンケートの時間は常に全員が、何かを書いている状態にするためです。」
私がこう言っただけで、理由が分かった先生もいたようです。ただ、理由が分かっていない先生も多くいたので、私はこう続けました。
「いじめアンケートを一生懸命に書いていると、その子がいじめられる可能性があるからです。」
「いじめの加害者が、一生懸命に書いている子に『お前、チクっただろ!』と言う可能性があるからです。」
「全員が、時間ギリギリまで書いていたら、誰がいじめについて書いているのか分からないでしょ!」
「子どもたちが、いじめアンケートを書きやすくするための工夫です!」
「いじめの情報が入りやすい状況をつくっていきたいんです!」
6.いじめの早期発見、対応、未然防止
このちょとした工夫により、子どもたちはいじめの疑いがある情報をアンケート以外でも教えてくれるようになりました。
また、子どもたちがいじめの疑いがある情報を提供してくれたときには、感謝の気持ちを子どもたちに伝えました。
「本当にありがとうね!」
「○○さんに確認してみるね!」
「担任の先生にも伝えておくね!」
「これからも、いじめの疑いのある状況があったら教えてね!」
「いじめがない学校にするから、協力してね!」
この工夫により、いじめの早期発見、早期対応ができるようになりました。また、未然防止の効果も表れ始めました。
いじめ防止対策推進法ができた現在は、どこの学校でもいじめアンケートは行われていると思います。
そのアンケートを少し工夫してみてはいかがでしょうか?
→ いじめで不登校になってしまって困っているお母さん。
→ 一緒にいじめや不登校を解決していきましょう!まずは無料相談を!
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