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第二ボタンを下さい!やっぱり他のボタンも渡したくない!
1.イケメンでスポーツマンでオタクな先輩 2.おもしろい鉄道の知識 3.先輩に一目惚れ!そして告白! 4.好きになってくれてありがとう! 5.先輩の第二ボタンを下さい!
6.先輩のことが大好き! 7.先輩のボタンを誰にも渡したくない! 8.ボタンと一緒にこの学ランももらってくれる?
中学校2年生の担任をしていたとき、私のクラスにKKさんという女の子がいました。KKさんにはOAくんという大好きな先輩がいました。
先輩のOAくんは、少し古いですが金城武似のイケメンです。ただ、シャイな男の子で女の子とはほとんど話しません。
運動神経もそれなりによく、テニスの大会では地域でベスト4に入ることもしばしばありました。
ただ、鉄道オタクという一面も持っているため、同じ学年の女子からはあまり人気があったわけではありません。
先輩OAくんは私が顧問をしていた部活の一員でした。私自身がいろいろなオタクだった事もあり、OAくんと私はよくマニアックな話を部活の合間にしていました。
私がOAくんの話で覚えているのはこんな感じの話です。
「○○線はA駅に入るとき直角に近い位のカーブを曲がるんだ!」 「先生も今度、乗ったときにあのGを体感してみて!」
「○○線で駅に近づくと一瞬電気が消えるでしょ!」 「あれは、第三軌条方式って言って給電用レールが別にあるからなんだ!」 「その切り替えのタイミングで一瞬電気が消えるんだ!」
※ 私のうろ覚えなので正しくなかったごめんなさい。
OAくんはいろいろなことを知っているので、私はいろいろたことを教えてもらうのがとても楽しみでした。また、疑問を伝えるとわかりやすく話をしてくれるのでとても勉強になると感じていました。
私のクラスのKKさんは女子テニス部でした。
KKさんは、ある大会のときに先輩OAくんに一目惚れをしたそうです。その大会での先輩OAくんの強気なプレイと寡黙な態度に心を奪われたと言っていました。
女子テニス部と男子テニス部は同じテニスコートで練習をしていました。自分の練習はそっちのけで先輩OAくんばかりを見ていたKKさん。そんなある日、私と先輩OAくんが話をしているのを見て、KKさんは私にこう言ってきます。
「先生!OA先輩と仲良いの?」 「よく、話をしてるでしょ!」 「何の話をしてるの?」 「OA先輩は彼女いるの?」 「今度、私のことをOA先輩にアピールして!」 「高校はどこを受けるの?」
OAくんの高校合格が決まった2月。KKさんはOAくんにラブレターを出して告白します。
そのラブレターをもらったOAくんはKKさんに返事の手紙を渡します。そこには丁寧な字でこう書かれていました。
「僕の事を好きになってくれてありがとう。」 「僕は今、女の子と付き合うことなどは考えていません。」 「勇気を出して告白してくれたけど、付き合うことはできません。」 「でも、好きと言われてとても温かい気持ちになりました。」 「あまり、話すのは得意じゃないけど機会があったら話しましょう!」
KKさんはこの手紙を読んで泣いていました。しかし、泣き止んだ後、私たちにこう言いました。
「この手紙でOA先輩のこともっと好きになった!」 「卒業式には、先輩の第二ボタンをぜったにもらう!」
OAくんが卒業する日が来ました。
卒業式が終わった後、KKさんは私や友人に促され勇気を出してOAくんの所にボタンをもらいに行きました。
遠くから見ていると、なにやらKKさんがもじもじしています。勇気を出してボタンのことをOAくんに伝えたのでしょう。
OAくんがニコっと笑い、第二ボタンを取り始めました。この時点でKKさんが号泣しているのが遠くからもわかります。
そして、OAくんがKKさんに第二ボタンを渡します。ボタンをもらったKKさんは泣きながら私たちの方に戻ってきました。
泣いているKKさんに私たちが声をかけます。
「もらえて良かったね!」 「いい思い出になるね!」 「勇気を出して言えて良かったね!」 「宝物ができたね!」
5分後、号泣しているKKさんがいきなりこう言いました。
「やっぱりダメ!」
私たちは何の事だろうと思い、KKさんにどういう意味かを聞いてみます。するとKKさんはこう答えました。
「OA先輩のボタンは誰にも渡したくない!」 「私、OA先輩が大好き!」 「他の誰にもOA先輩のボタンはあげたくない!」
さらにKKさんはこう言います。
「私、OA先輩のボタンを全部もらってくる!」
あまりのKKさんの暴走に私たちは唖然としていました。しかし、KKさんはOAくんの所に走り出しています。
再びOAくんのところについたKKさんはこう言ったそうです。
「OA先輩!」 「先輩のボタンを誰にも渡したくない!」 「私は先輩が大好きです!」 「先輩のボタン、他の誰にもあげないで下さい!」
「お願いします!」
すると、OAくんは黙ったまま制服を脱ぎ出します。そして、KKさんにこう言いました。
「ありがとう!」
「ボタンと一緒にこの学ランをもらってくれる!」
「今度、話をしようね!」
そう言ってOAくんは校門から出ていきました。
KKさんだけでなく、私やKKさんの友だちもOAくんのかっこよさに一目惚れした瞬間でした。
その後、OAくんとKKさんはメールのやりとりを始め、1年後、KKさんはOAくんと同じ高校に進学しました。
25/01/20
25/01/13
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大好きな先輩の第二ボタン
1.イケメンでスポーツマンでオタクな先輩
2.おもしろい鉄道の知識
3.先輩に一目惚れ!そして告白!
4.好きになってくれてありがとう!
5.先輩の第二ボタンを下さい!
6.先輩のことが大好き!
7.先輩のボタンを誰にも渡したくない!
8.ボタンと一緒にこの学ランももらってくれる?
1.イケメンでスポーツマンでオタクな先輩
中学校2年生の担任をしていたとき、私のクラスにKKさんという女の子がいました。KKさんにはOAくんという大好きな先輩がいました。
先輩のOAくんは、少し古いですが金城武似のイケメンです。ただ、シャイな男の子で女の子とはほとんど話しません。
運動神経もそれなりによく、テニスの大会では地域でベスト4に入ることもしばしばありました。
ただ、鉄道オタクという一面も持っているため、同じ学年の女子からはあまり人気があったわけではありません。
2.おもしろい鉄道の知識
先輩OAくんは私が顧問をしていた部活の一員でした。私自身がいろいろなオタクだった事もあり、OAくんと私はよくマニアックな話を部活の合間にしていました。
私がOAくんの話で覚えているのはこんな感じの話です。
「○○線はA駅に入るとき直角に近い位のカーブを曲がるんだ!」
「先生も今度、乗ったときにあのGを体感してみて!」
「○○線で駅に近づくと一瞬電気が消えるでしょ!」
「あれは、第三軌条方式って言って給電用レールが別にあるからなんだ!」
「その切り替えのタイミングで一瞬電気が消えるんだ!」
※ 私のうろ覚えなので正しくなかったごめんなさい。
OAくんはいろいろなことを知っているので、私はいろいろたことを教えてもらうのがとても楽しみでした。また、疑問を伝えるとわかりやすく話をしてくれるのでとても勉強になると感じていました。
3.先輩に一目惚れ!そして告白!
私のクラスのKKさんは女子テニス部でした。
KKさんは、ある大会のときに先輩OAくんに一目惚れをしたそうです。その大会での先輩OAくんの強気なプレイと寡黙な態度に心を奪われたと言っていました。
女子テニス部と男子テニス部は同じテニスコートで練習をしていました。自分の練習はそっちのけで先輩OAくんばかりを見ていたKKさん。そんなある日、私と先輩OAくんが話をしているのを見て、KKさんは私にこう言ってきます。
「先生!OA先輩と仲良いの?」
「よく、話をしてるでしょ!」
「何の話をしてるの?」
「OA先輩は彼女いるの?」
「今度、私のことをOA先輩にアピールして!」
「高校はどこを受けるの?」
4.好きになってくれてありがとう!
OAくんの高校合格が決まった2月。KKさんはOAくんにラブレターを出して告白します。
そのラブレターをもらったOAくんはKKさんに返事の手紙を渡します。そこには丁寧な字でこう書かれていました。
「僕の事を好きになってくれてありがとう。」
「僕は今、女の子と付き合うことなどは考えていません。」
「勇気を出して告白してくれたけど、付き合うことはできません。」
「でも、好きと言われてとても温かい気持ちになりました。」
「あまり、話すのは得意じゃないけど機会があったら話しましょう!」
KKさんはこの手紙を読んで泣いていました。しかし、泣き止んだ後、私たちにこう言いました。
「この手紙でOA先輩のこともっと好きになった!」
「卒業式には、先輩の第二ボタンをぜったにもらう!」
5.先輩の第二ボタンを下さい!
OAくんが卒業する日が来ました。
卒業式が終わった後、KKさんは私や友人に促され勇気を出してOAくんの所にボタンをもらいに行きました。
遠くから見ていると、なにやらKKさんがもじもじしています。勇気を出してボタンのことをOAくんに伝えたのでしょう。
OAくんがニコっと笑い、第二ボタンを取り始めました。この時点でKKさんが号泣しているのが遠くからもわかります。
そして、OAくんがKKさんに第二ボタンを渡します。ボタンをもらったKKさんは泣きながら私たちの方に戻ってきました。
泣いているKKさんに私たちが声をかけます。
「もらえて良かったね!」
「いい思い出になるね!」
「勇気を出して言えて良かったね!」
「宝物ができたね!」
6.OA先輩のことが大好き!
5分後、号泣しているKKさんがいきなりこう言いました。
「やっぱりダメ!」
私たちは何の事だろうと思い、KKさんにどういう意味かを聞いてみます。するとKKさんはこう答えました。
「OA先輩のボタンは誰にも渡したくない!」
「私、OA先輩が大好き!」
「他の誰にもOA先輩のボタンはあげたくない!」
さらにKKさんはこう言います。
「私、OA先輩のボタンを全部もらってくる!」
7.先輩のボタンを誰にも渡したくない!
あまりのKKさんの暴走に私たちは唖然としていました。しかし、KKさんはOAくんの所に走り出しています。
再びOAくんのところについたKKさんはこう言ったそうです。
「OA先輩!」
「先輩のボタンを誰にも渡したくない!」
「私は先輩が大好きです!」
「先輩のボタン、他の誰にもあげないで下さい!」
「お願いします!」
8.ボタンと一緒にこの学ランももらってくれる?
すると、OAくんは黙ったまま制服を脱ぎ出します。そして、KKさんにこう言いました。
「ありがとう!」
「ボタンと一緒にこの学ランをもらってくれる!」
「今度、話をしようね!」
そう言ってOAくんは校門から出ていきました。
KKさんだけでなく、私やKKさんの友だちもOAくんのかっこよさに一目惚れした瞬間でした。
その後、OAくんとKKさんはメールのやりとりを始め、1年後、KKさんはOAくんと同じ高校に進学しました。
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