「カウンセラーの先生に会ってみたい!」番外編

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「カウンセラーの先生に会ってみたい!」番外編

不登校解決事例

2017/12/02 「カウンセラーの先生に会ってみたい!」番外編

「カウンセラーの先生に会ってみたい!」番外編

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私は、学生時代に教育実習で新宿の中学校に行きました。そのとき私はこう言う目標を立てました。
「クラスの子ども全員と仲良くなる!」

 

しかし、そのクラスの3人の女子が私を無視します。ただ、そのうちの2人の女の子は私に何度か話しかけてくれていました。唯一、Zさんだけが完全に私を避けていたわけです。2人の女の子はZさんに気をつかい、3人でいるときはZさんと一緒に私を無視していました。

 

私は、どうにかZさんとも仲良くなりたいと思い、休み時間に声をかけてみました。すると、Zさんは
「・・・・・・・・(無視)」
『どうすれば仲良くれるんだろう?』

 

こう考えていた私は、あることを思い出しました。それは、教育実習の初日に担任の先生からいただいた、1人ひとりの自己紹介シートの存在です。

『好きなものの話しをすれば、仲良くなれるはず!』

 

そう思った私は、早速Zさんの自己紹介シートを確認します。

『中学1年生の女の子だから、ジャニーズとか好きなのかな?』

 

そう思いながらZさんの自己紹介シートをみてみると、好きな芸能人の欄に書かれていたのは、この名前でした。

「Shampoo」

 

『・・・・・・・・』
『ん?だれ?なに?』

 

 

Shampooという謎のアーティスト

インターネットも普及していない時代。「Shampoo」という謎のアーティスについて調べることは容易ではありません。とにかく、学校帰りにレコードショップに立ち寄り、お店の方にこう言いました。

「ShampooのCD下さい!」

 

すると、その店員さんは親切?にも、「Shampoo」のCDを3枚も探し出してくれました。一生懸命探してくれた店員さんに申し訳なかったので、勇気を出して3枚のCDを買うことにしました。

 

家に帰って早速CDを聞きます。もちろん、歌詞カードと一緒に入っている「Shampooの解説」にも何度も目を通します。

 

一夜漬けでしたが、「Shampoo」の知識を何とかインプットすることができました。また、翌日は万が一に備えCDは学校に持っていくことにしました。

 

翌日、「Shampoo」の知識を頭にインプットした私は、Zさんと話せるチャンスを探します。もちろん、そんなに簡単にチャンスは来ません。しかし、4時間目が終わった直後、ビッグチャンスが私に訪れたのです。

 

 

ビッグチャンス!?(神と悪魔)

4時間目終了後、放送委員のHくんが私のところに来てこう言いました!

「先生、なんかCDもってない?」

 

ビッグチャンス到来です。私はCDを持っています。もちろん貸すこともできます。ただ、突然だったので、HくんになぜCDが必要なのかを聞いてみることにしました。するとHくんはこう言いました。
「今日、昼の放送で流すCD忘れちゃったんだよんね!」
「先生、なんかCDもってない?」

 

それを聞いて、私はこう思いました。
『Hくんナ~イス!Hくん、いや、H様、あなたは神様だ!』

 

そして、私はH様にこう言い、控え室に走りました!
「あるよ!ちょっと待ってて!」

 

私が「Shampoo」のCDを持ってきてH様に渡すと、H様はこう言います。
「Shampoo?誰?有名なの?」

 

H様が神様から悪魔に変わった瞬間でした。しかし、私も負けていられません。
「有名だよ!Shampoo知らないの?遅れてる~!」

 

すると、悪魔Hはこう言います。

「本当に有名なの~?知らないな~?」

 

『この悪魔Hめ~、素直にCDかけろ!』

 

私がこう思っていると、Nくんが近寄ってきました。すると悪魔HがNくんにこう聞きました。

「N!Shampooって知ってる?」

 

『ピーンチ!私も知らなかったのにNくんが知ってる訳がない!』
『終わった・・・・・。』

 

こう思ってあきらめた私に対し、Nくんは耳を疑う発言をしました。

「知ってるよ!有名じゃん!」

 

『本当の神はここにいた!N様ありがとう!』

 

N様の言葉をきいたHくんは、私のCDをもって放送室に向かいました。

 

 

昼の放送で奇跡が!

N様のおかげで昼の放送で「Shampoo」の曲が流れることになったのは本当にラッキーです。しかし、安心してはいられません。「Shampoo」の曲が流れたとき、Zさんに話しかけなければなりません。いつもいろいろな班の中に入れてもらい、一緒に給食を食べていた私は、さりげなくZさんの班の場所に行き、給食を一緒に食べさせてもらう了解を得ます。もちろん、Zさんだけはとても嫌そうな顔をしていました。

 

数分後、昼の放送が始まり、Hさんが「Shampoo」の曲を流しました。すると、Zさんがこう言いました。
「あっShampooの曲だ!みんな知ってる?」

 

班の子たちはこう答えます。
「知らない!」
「知らない!」
「誰?」

 

そこで、私はこう答えました。
「Zさん、Shampoo知ってるの?このCDは先生のだよ!」
「イギリスの女性デュオだよね、・・・・・・・・・(昨日、インプットした知識)」

 

 

神様NさまがShampoo知っていた理由

「Shampoo」のおかげで、Zさんは私に普通に接してくれるようになりました。そして、いろいろなことを教えてくれました。

 

「先生を避けてたのは、先生がすぐにみんなと仲良くなってたから。」
「私(Zさん)、原宿でスカウトされたことがあるんだよ。」
「クラスにつきあっている男の子がいるんだよ。」など

 

感のいい人は気づいたかもしれませんね。

 

Zさんがクラスにつきあってる男の子がいるというので、私は誰とつきあっているのかを聞いてみました。そこで、Zさんが教えてくれた名前は、神様Nさまだったのです。当時、まだまだ名前の知られていない「Shampoo」のことを神様Nさまが知っていたのは、Zさんとつきあっていたからだったのです。

 

その後、教師(現在カウンセラー)になった私は、子どもたちのおすすめを聞いたり、見たり、読んだり、遊んだりするようになりました。子どもたちと仲良くなりたいという気持ちもありますが、単純に自分が楽しいという気持ちもあります。こうして、私はアーティスト、アイドル、アニメ、漫画、ゲーム、スポーツなどいろいろなジャンルに詳しくなることができました。このことが不登校を100人以上解決することができた、一つの理由になっていると思います。

 

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