080-9114-8318
〒410-1118 静岡県裾野市佐野1081-14(公文併設)
24時間、相談受付中!(即対応できない時は折り返します。)
不登校の子どもの言葉を信じ、5年間、何度も何度も許してチャンスをあげた結果・・・
1.小学校6年生の不登校相談 2.親だけで不登校を解決するには? 3.久しぶりの相談「中学入学後1週間で不登校に逆戻り」 4.「ゲーム依存」や「スマホ依存」にならないように 5.子どもの意志を尊重したらゲーム依存に 6.子どもに脅され?てゲームを返した 7.「ゲームを制限するのは良くない」SCの言葉 8.ゲームは依存するように作られている 9.パソコンを買ってくれたら4月から行くと言うから・・・ 10.依存じゃない!病院には行かない! 11.ムリ?意味がない?効かない?効果がない? 12.もう、子どもの言葉を信じないで対応変更を! 13.親だけで不登校を改善する方法 14.「寄り添う」ではなく「責任放棄」「思考停止」 15.進路の話をするのは心のエネルギーと関係ない! 16.合格は厳しくても大丈夫と言って安心させる? 17.合格できるように支援をすればいいのに・・・ 18.先生は「意志を尊重(欠席や無勉強)」を推奨 19.親が対応を変えたことで高校説明会に参加 20.父親が「行け!」と言っちゃダメ? 21.心のエネルギー回復のため不登校のまま中学卒業 22.留年しないように登校するように言うのはダメ? 23.学校に留年決定を延期してもらった母 24.「心や子どもの意志」or「登校刺激」どっち? 25.「登校」or「留年、退学、就職」どっち? 26.自分で起きて登校を始めた子ども 27.初期に相談を継続していれば5年も・・・
奈良県にお住まいのお母さんから、不登校のお子さんの相談をいただいたのは5年前でした。
お子さんが小学校6年生の11月のことです。
「小学校6年生の息子が不登校になって半年が経ちました。」 「スクールカウンセラーさんの言うとおりに『待つ』対応を取っているのですが・・・。」
『2学期から学校に行く!』 『来週から学校に行く!』 『運動会から学校に行く!』 『3学期から学校に行く!』
「子どもは学校に行くと口では言うのですが・・・。」 「いつまで経っても学校に行くことができません。」 「どうすれば良いでしょうか?」 「親だけで不登校を解決する方法はありますでしょうか?」
静岡県にある不登校解決相談所では、子どもの言葉を実現するための支援をお願いしました。
「まずは就寝時間を整えたり、宿題をやる習慣を戻していきたいです。」 「就寝時間を決め、スマホやゲームを預かると良いでしょう。」 「宿題や勉強も可能な限り一緒にやって下さい。」 「出来そうでしょうか?」
『現在、親の言うことを全く気かない状態です。』 『その場合は、どうすれば良いでしょうか?』
「親が言えないのであれば、先生やカウンセラーさんに話をしてもらいましょう。」 「同じ内容を話す場合でも親よりは第三者が離した方が効果が出ます。」 「もし、先生やカウンセラーさんに協力をお願いできないのであれば・・・。」 「中学入学を目標に生活リズムや学習習慣を整えていって下さい。」 「スグに変わらないかもしれませんが、ケンカにならない程度に声かけを続けて下さい。」
5ヶ月後。奈良県にお住まいのお母さんから、再び相談がありました。
お子さんが中学1年生の4月のことです。
「中学に入って最初は数日は登校できたのですが・・・。」 「また、不登校に戻ってしまいました。」
連絡のなかった5ヶ月の間に、お母さんが行った対応についてお伺いします。
「ゲームやスマホの制限は出来ませんでした。」 「スクールカウンセラーさんにお願いをしたのですが・・・。」
『今は好きな事をして心のエネルギーを回復する時期です。』 『自由にさせてあげた方がいいと思います。』
「宿題を一緒にやることはできました。」 「ただ、1ヶ月が経った頃に宿題をやらずにゲームをしていて・・・。」 「注意をしたら、このように言われました。」
『勉強の時間を決められるのはイヤだ!』 『自分のペースで時間を決めたい!』 『勉強の途中でゲームをやったりすれば効率が良くなるし!』
どうやら、お母さんはお子さんの言葉を受け入れてしまったようです。
「翌日から宿題をしなくなりました。」 「私が声をかけると・・・。」
『今、やろうと思っていたのに・・・。』 『疑われてやる気がなくなった!』 『今日はゲームをして心のエネルギーを回復する!』
「私が息子を疑ってしまったのが悪いんです。」
お母さんは何も悪くないのですが・・・・。
不登校解決相談所では下記のようにお伝えしました。
「ゲームやスマホをやるのは悪いことではないのですが・・・。」 「夢中になってしまって、他の事をしなくなってしまうのが問題です。」 「ある程度のルールを作らないと『ゲーム依存』や『スマホ依存』になってしまう可能性があります。」
→「ゲーム依存」や「スマホ依存」を解決する方法は?
さらに8ヶ月後。奈良県にお住まいのお母さんから3回目の相談がありました。
お子さんが中学1年生の12月のことです。
「息子が『ゲーム依存』や『スマホ依存』の状態になってしまいました。」
『勉強や宿題、ゲームやスマホも自分で考えて調整する。』 『だからルールを作らなくても大丈夫!』
「この言葉を信じて、全てを息子に任せたのですが・・・。」 「完全に昼夜逆転生活になってしまいました。」 「もちろん、学校にも行っていませんし、勉強や宿題もやっていません。」 「どうしたら、『ゲーム依存』や『スマホ依存』を解決できますか?」 「昼夜逆転を直すことが出来ますか?」
連絡のなかった8ヶ月の間に不登校が悪化してしまったようです。
「可能であれば、ゲームのルールを決めましょう。」 「そのルールを破るのであれば、ゲームやスマホを没収することも考えましょう。」 「親だけで対応出来ないのであれば、専門の病院に相談をしてください。」 「受診は1~2ヶ月先になるかも知れませんが予約を入れておきましょう。」
すると、お母さんは下記のように仰いました。
「父親はゲームやスマホを没収すると言ったのですが・・・。」 「息子は父親が怖いので、そのときは『はい』と言いました。」 「しかし、父親のいないときに私(母親)に文句を言ってきます。」
『没収したスマホやゲームを返せ!』 『それがなきゃ、学校にも行かないし、勉強もしない!』 『自分で将来のことを考えているから大丈夫!』
ここで、お母さんがスマホやゲームを返さなければ良かったのですが・・・。
お母さんは下記のように仰いました。
「そのときは父親に内緒でスマホとゲームを渡しました。」 「翌日、スマホやゲームを返すように言ったのですが・・・。」
『ふざけるな!権利の侵害だ!』 『一生、学校に行かなくてもいいんだな!』 『スマホやゲームが出来ないなら死ぬぞ!』
「私はスクールカウンセラーさんに相談をしました。」
『子どもが嫌がることをしてはいけません。』 『ムリにゲームやスマホを取り上げると、親のことを信用しなくなります。』 『また、ストレス発散の場がなくなることで「心の病気」になるかもしれません。』 『子どもを信じて動き出すまで待ちましょう。』
静岡県にある不登校解決相談所では、ゲームやスマホを使用する「ルール」は決めたほうが良いと考えています。
なぜなら、ゲームやスマホは「依存」するように作られているからです。
ゲーム会社は心理学の専門家を雇い「ゲームに依存」するように、ゲームを作っています。
このような実態があるため、日本では小学生もやっているゲームを海外では禁止していたり、裁判になっているケースもあります。
もちろん、スクールカウンセラーさんの言うように「ゲームやスマホを自由にさせる」対応を行って、不登校が解決しているのであれば問題はありません。
その対応が「お子さんに合っていた」からこそ、不登校が解決しているのです。
ただ、奈良県にお住まいのお子さんのように、不登校が悪化しているのであれば、「子どもに任せる」「ルールを決めない」対応は「合っていない」と言うことになります。
それならば、対応を変えた方がいいと思うのですが・・・・。
さらに5ヶ月後。奈良県にお住まいのお母さんから4回目の相談がありました。
お子さんが中学2年生の5月のことです。
『中学2年生からは、毎日、登校する!』 『だから、クリスマスプレゼントでゲーミングパソコンを買って!』 『絶対に学校に行くから!』
「このように言っていたのですが・・・・。」 「4月に入り、最初の1週間は登校したのですが・・・。」 「また、不登校に戻ってしまいました。」 「登校する約束をしたことを伝えると・・・。」
『学校に行くと周りの視線が気になるんだ!』 『心がつらくなるんだ!』 『そんな所に行けって言うの!?』
お母さんがゲームの使用について話をすると・・・。
『ゲームがあるからツラい事を忘れられる!』 『それなのに夜の12時までにするの?』 『ネットの友だちと一緒にやることでツラさを忘れられるのに・・・。』
お母さんはゲームの時間は「フリー」ですが「夜の12時」までとして布団に入って欲しかったそうです。
このような、「緩いルール」にも関わらず、子どもは「NO」と言うのです。
「親御さんだけでは改善は難しいと思います。」 「以前に話した病院はどうですか?」 「予約を入れましたか?」 「勉強や学校も大切ですが、まずは生活改善が必要に思います。」 「入院させてもらって、生活改善をしてはどうですか?」
これに対して、お母さんは下記のように仰いました。
「息子に受診を勧めたのですが・・・。」
『オレは病気じゃない!』 『病院に行ったって意味がない!』 『ゲームやスマホだって依存になっていない!』 『自分で調整できている!』 『だから、病院に行く必要はない!』
静岡県にある不登校解決相談所では、期限を決めて「改善」が出来てないのであれば、他の方法を実行するようにアドバイスをしました。
子どもの意志を尊重しすぎず、必要な支援をすることをお伝えしたのです。
不登校の子どもは「親の提案」に対して、反対することがほとんどです。
それが、「登校」や「学校復帰」のための提案であれば尚更です。
「病院で検査をしてもらおう!」→『病気じゃない!』 「朝、8時には起きよう!」→『起立性調節障害(OD)だから起きる事ができない!』 「ODを改善するため運動療法をしよう!」→『それは効果がない!』 「薬を飲もう!」→『薬は効かない!』 「寝る時間になったら布団に入ろう!」→『目が冴えて眠ることができない!』 「夜はスマホやゲームをやめよう!」→『ゲームやスマホをした方が眠れる!』 「宿題や勉強をやろう!」→『分からないからできない!』 「答えを写していいよ!」→『答えを写しては意味がない!』 「家庭教師に来てもらおう!(塾に行こう!」→『知らない人と会うのがツラい!』など
→「言ってる事、おかしくない?」子どもが言う非論理的な言い訳を聞いてしまう親
これを全て受け入れて、不登校の子どもは学校に戻るようになるのでしょうか?
全てを子どもに任せて「生活習慣」や「学習習慣」「ゲーム依存」「スマホ依存」が改善するのでしょうか?
さらに8ヶ月後。奈良県にお住まいのお母さんから5回目の相談がありました。
お子さんが中学2年生の1月のことです。
『中学3年生からは、毎日、登校する!』 『行きたい高校に合格するためには、チャンと学校に行かなきゃ!』 『将来のことを考えているから大丈夫だよ!』
「息子はこう言っているのですが・・・。」 「小6の時も、中1の時も同じように言っていましたが・・・。」 「結局、登校できていません。」 「このまま、息子の言葉を信じて良いのでしょうか?」 「同じ事を繰り返さないでしょうか?」
静岡県にある不登校解決相談所では、下記のようにお答えさせていただきました。
「中学3年生で変わる子もいます。」 「ただ、最初だけ登校して、不登校に戻ってしまう子は少なくありません。」 「本来、4月は不登校を解決するチャンスなのですが・・・。」 「今までの経緯を考えると、まずは生活リズムを整えることを考えてはどうでしょう?」 「また、子どもの意志を尊重する対応を少しずつ変えていく方が良いのではないですか?」
静岡県にある不登校解決相談所では、少しずつ親の対応や声かけを変えて行くことを提案しました。
「まずは『どうする?』をやめましょう。」 「本当は『○○しなさい!』と言いたいのですが、現在の関係だと厳しいでしょう。」 「そこで、まずは『優しく提案』を意識するようにしましょう。」
→「どうする?」とすぐに聞いてしまう大人たち!間違った声かけなのに・・・
『夜の12時には眠るようにしようね~。』 『朝は○時には起きるようにしたいね!』 『中学3年生に向けてガンバレルといいね。』など
「この程度の登校刺激であれば、子どもが反抗することはないでしょう。」 「少しずつでいいので『今の生活で改善したいこと』を伝えて行きましょう。」 「もちろん、弱い登校刺激ですので、子どもが動き出す確率は低いです。」 「スグに動き出すではなく、少しずつ変えていくという考えで支援をしてはどうでしょうか?」
奈良県にお住まいのお母さんと息子さんの関係は完全に逆転してしまっています。
このような状態から「親だけ」で不登校を解決することはとても困難です。
本来であれば、「学校の先生」や「スクールカウンセラーさん」「不登校解決相談所」などの専門機関が協力、連携、役割分担をして対応をしたい事例です。
しかし、この事例では「学校の先生」や「スクールカウンセラーさん」は「ムリをさせない」「子どもの意志を尊重する」対応が正しいと思っています。
そのため、「子どもに登校刺激を与えてはいけない」と思い込み、全てを「子ども任せ」にしてしまっています。
よく言えば、「子どもの気持ちに寄り添う」ですが、悪く言えば「責任放棄」「子どもの自己責任」「思考停止」と言っても良いかもしれません。
可能であれば、不登校解決相談所の「訪問カウンセリング」や「対面カウンセリング」をご利用いただきたかったのですが・・・。
親御さんは相談したいときに「電話カウンセリング」を下さる選択をしていたのです。
※ 静岡県にある不登校解決相談所では「勧誘」や「カウンセリング教養」「催促の連絡」などは、一切、行っていません。
さらに4ヶ月後。奈良県にお住まいのお母さんから6回目の相談がありました。
お子さんが中学3年生の5月のことです。
初めての相談から2年と7ヶ月が経っています。
「中学3年生の最初は登校しましたが・・・。」 「予想どおり1週間程度で不登校に戻ってしまいました。」 「ただ、深夜までゲームをすることはなくなりました。」 「教えていただいた『優しい提案』の効果が表れてきたのだと思います。」 「中学3年生になってからは進路についても話せるようになりました。」
『私立A高校に行きたい!』 『あそこで、○○部に入りレギュラーになりたい!』
「スクールカウンセラーさんから下記のように言われました。」
『自分の進路について考える事が出来ているのは素晴らしい事です。』 『心のエネルギーが溜まってきた証拠ですね!』
「高校に行きたい気持ちがでてきたのですが登校は出来ていません。」 「私立のA高校への進学について学校の先生に聞きました。」
『このまま、不登校の状態では合格は難しいと思います。』 『登校できたとしても合格は厳しいかもしれません。』 『自分のペースで学べる通信制高校に行ってはどうでしょう?』 『登校はせず、家で課題をやれば良いんですよ!』
「そのことを息子に伝えて下さいとお願いしたら・・・。」
『やる気が出てきているのに「合格は厳しい」と言うのは良くないでしょう。』 『進路決定が近づいてきたらで良いのではないでしょうか?』
これも、不登校あるあるの1つです。
学校の先生やスクールカウンセラーさんは、子どもたちに現実の話をしたがりません。
もちろん、子どもたちの「やる気」がなくならないように配慮しているつもりなのですが・・・。
その気になっていて、受験直前に「合格はムリ」と梯子を外される方がツラいと思うのですが・・・。
静岡県にある不登校解決相談所では、下記のようなアドバイスをさせていただきました。
「できれば先生に『現状の合格確率』について話をしてもらって下さい。」
『このまま不登校の状態が続けばA高校への合格可能性はほとんどない。』 『毎日、登校できるようになればA高校への合格確率は上がる。』
『ただ、全て登校したからと言って100%合格するわけではない。』
「もちろん、息子さんが『ガンバろう!』と思える声かけをお願いしました。」
『合格の為に一緒にガンバろう!』 『A高校の偏差値はそこまで高くないから間に合うはず!』 『登校と受験勉強を同時にガンバっていこう!』
「また、可能であれば高校見学や説明会には全て参加して(させて)下さい。」 「私立の高校の場合、成績が足りなくても熱意で合格確率が上がります。」 「1回の参加ではなく、全てに参加して下さい。」 「中3の5月の時点で通信制高校を勧める必要はありません。」 「もちろん、全日制高校の成績に達しなければ、通信制高校を目標に変えて下さい。」
さらに7ヶ月後。奈良県にお住まいのお母さんから7回目の相談がありました。
お子さんが中学3年生の12月のことです。
「学校の先生やスクールカウンセラーさんは、高校の話をして下さいませんでした。」
『子どものやる気をなくす声かけはできません。』 『他の子と同様に12月の成績をもとに合格確率を判断します。』 『本人が希望するのであれば合格できなくてもA高校を受験すればいいと思います。』
「最終的には私が話をしました。」
『12月になってみなけりゃ分からないだろ!』 『少しずつ登校を増やしていくから大丈夫だよ!』 『子どもの言葉が信じられないの!』 『A高校に合格するために勉強もガンバるって言っているだろ!』
「夏休み前はこう言っていたのですが・・・。」 「結局、夏休みも勉強せず、2学期も登校しませんでした。」
奈良県にお住まいのお母さんは「全てを決めさせる対応」をやめ、「優しい提案」を続けていました。
これにより、このお子さんは「不登校を受け入れてくれる全日制高校」のオープンスクールや相談会には何度か参加できたようです。
「私は6回あった相談会やオープンスクールに参加してきました。」 「何度も誘ったことで、息子も3回は一緒に参加することができました。」 「高校の先生からは『待ってるよ!』と言葉をいただきました。」
※「待ってるよ」「テストを受けて下さい」は合格させてくれるという合図です。
「それにより、たまにですが勉強をやるようになりました。」
※週に1~2回程度で10分ほどのようです。
『A高校ではなくB高校の方がいいな!』 『B高校で中学の復習から始めて大学に行きたいな!』
「残りの3ヶ月(3学期)はどのような生活をすればいいでしょうか?」 「高校で不登校に戻らないようにするにはどうすればいいでしょうか?」
静岡県にある不登校解決相談所では「勉強の習慣化」や「登校の継続」を提案します。
「毎日、勉強をする習慣をつけていきたいです。」 「10分から始めてもいいと思います。」 「まずは、決まった時間に決めた内容を実行する習慣を付けていきたいです。」 「また、登校習慣も戻していきたいです。」 「全日制高校入学後は、毎日の登校がデフォルトになってきます。」 「今の状態を続け、4月から急に『毎日の登校』は現実的ではありません。」 「放課後登校からでもいいですし、別室1時間登校からでもいいと思います。」 「目標は3月の最終週までに1週間、連続で登校することです。」 「この2つが出来れば、高校での不登校解決の可能性は格段に上がります。」
ただ、お母さんは下記のように仰います。
「私が言っても言うことを聞かないと思います。」 「父親が言えば恐怖で登校するかも知れませんが・・・。」
静岡県にある不登校解決相談所では、学校の先生やスクールカウンセラーさんから本人に提案をしてもらう方法についてもお伝えさせていただきました。
さらに5ヶ月後。奈良県にお住まいのお母さんから8回目の相談がありました。
お子さんが高校1年生の5月のことです。
「高校に入学して1週間は登校したのですが・・・。」 「再び不登校に戻ってしまいました。」
私は中学3年生の3学期の様子や対応についてお聞きしました。
「スクールカウンセラーさんに相談をしたら・・・。」
『お父さんに脅されて登校しても意味がありません。』 『本人の気持ちを大切にしないとダメです。』 『脅されて登校したとしても、心がすり切れエネルギーがなくなってしまうでしょう。』 『高校からは登校すると言っているので、その言葉を信じて待ちましょう!』 『4月に心のエネルギーが溜まるように好きな事をさせて過ごさせてあげましょう。』
「心のエネルギーがなくなるのが怖くて・・・。」 「勉強や登校などを話はせず、好きな事をさせて過ごさせてしまいました。」
→「不登校の間違った5つの対応」あなたの対応は間違っていませんか?
静岡県にある不登校解決相談所では下記のようにアドバイスをさせていただきました。
「高校には留年があります。」 「欠席日数が1/3になったり、赤点を取ったりすると留年が決まります。」 「夏休み中前に補習をして下さったり、課題を下さる学校もあります。」 「少なくとも補習には必ず参加し、課題は確実に終わらせたいです。」 「当然ですが、登校する習慣も戻さなければなりません。」
お父さんに声をかけてもらうことも提案しました。
「お父さんに声をかけてもらうのはどうでしょう?」 「お母さんだけでは、再登校させるのは難しいのではないでしょうか?」 「学校の先生にも声をかけていただき、みんなで登校を促して下さい。」
しかし、お母さんはお子さんの「心」が心配のようです。
「ムリに登校させて、息子の心が壊れないでしょうか?」 「父親に登校を命令されて、息子と親の信頼が壊れないでしょうか?」 「心の病気にならないでしょうか?」
どうやら、中学時代のスクールカウンセラーさんの言葉が頭から離れていないようです。
さらに4ヶ月後。奈良県にお住まいのお母さんから9回目の相談がありました。
お子さんが高校1年生の9月のことです。
「2学期になっても登校できていません。」
私は前回の相談以降の対応をお聞きしました。
『本当はA高校に行きたかったんだ!』 『ムリヤリB高校に行かされた!』
「息子に登校を促したところ、このように言われました。」 「自分でB高校に行くと決めたのに・・・。」
これは不登校あるあるの1つです。
「学校からは夏休みの『課題提出』と『補習参加』が必須と言われました。」 「しかし、補習初日に学校に行くことが出来ませんでした。」 「スグに学校に相談をしました。」 「すると、特別措置として『補習』を『課題』に変えて下さいました。」 「ただ、これには条件が付け加えられました。」
『今後、特別措置が行われることはない。』 『2学期から登校できなければ留年が確定する。』
「父親には声をかけないでもらいました。」 「子どもとの信頼関係が壊れるのと心が傷付くのが怖くて・・・。」
奈良県にお住まいのお母さんには、耳の痛い言葉を伝えさせていただきました。
「心を優先するのであれば登校を諦めたほうが良いと思います。」 「そして、心療内科に通院をさせてください。」 「本人が『病院に行きたくない』と言っても連れていくべきでしょう。」 「子どもの意志を尊重したいのであれば、待つしかないでしょう。」
また、下記のようにもお伝えさせていただきました。
「今までの相談の感じでは『怠け』『甘え』が強く感じます。」 「だからこそ、お父さんや学校の先生に『現実』を伝えてもらった方がいいと思います。」
『中学と違って欠席は許されない!』 『登校or留年(退学)→就職は自分で選びなさい!』 『16歳で家を出て働いている子は全国にたくさんいる!』 『好きなゲームやスマホを自分でお金を稼いでやりなさい!』
奈良県にお住まいのお母さんは意を決して学校の先生に全てを話してもらうことにしました。
学校の先生方(担任、学年主任、教務主任)は家庭訪問をして下さり、お子さんと話をしてくれたそうです。
本来であれば「留年」が決まっているため、優しい声かけではなかったそうです。
教務主任は淡々と現在の状況と「留年」or「退学」について話をして下さり、主任は厳しく声をかけて下さり、担任は「協力や支援は惜しまない」と励まして下さったそうです。
先生方が帰った後、お父さんは「留年=退学」の場合は「年内中に家を出てもらう(自立)」の話をしたそうです。
お母さんは「味方」となり、「登校支援を惜しまない」と伝えたそうです。
翌日の朝。
このお子さんは自分で目覚ましをかけて、自分で起きてきます。
そして、朝ご飯を食べ、電車にのって学校に行ったそうです。
先生方やお父さんから「現実」を突きつけられ、「甘え」や「怠け」を注意されたことで、動き出す決意をしたようです。
「私は息子の言うことを信じすぎたのかもしれません。」 「また、息子の心を心配しすぎたのかも知れません。」
『学校の先生や父親に現実を突きつけられたら息子が立ち直れないのでは?』 『さらにひきこもってしまうのでは?』 『心の病気になってしまうのでは?』
「反面、『甘え』『怠け』が強いとも思っていました。」 「その後の様子を見ると『甘え』『怠け』で休んでいたんですね。」
このお子さんは、これ以降、欠席することなく登校を続け、見事に留年を回避しました。
奈良県にお住まいのお母さんは「寄り添う」「心のエネルギー」という言葉にとらわれていました。
その結果、お子さんの不登校を解決するまでに5年の月日がかかってしまいました。
静岡県にある不登校解決相談所では、相談をいただいた親御さんにたいして「対応の提案」をさせていただきます。
ただ、不登校解決相談所から「その後はどうですか?」「相談を続けませんか?」などの勧誘は一切しておりません。
それでも奈良県にお住まいの親御さんに対しては、下記のように思ってしまいます。
「小学校6年生のときに相談を継続して下さっていれば・・・。」 「中学1年生のときに不登校が解決したのに・・・。」 「希望していたA高校にも行けたのに・・・。」 「年齢に応じた発達や成長が促されたのに・・・。」 「5年の間、親も子もツラい思いをせずにすんだのに・・・。」
→まずは静岡県にある不登校解決相談所の無料相談を! →全国から、相談の依頼をいただいております。
海外からの相談もいただくようになりました。 カナダ、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、北海道、岩手県、福島県、宮城県、山梨県、愛知県、青森県、新潟県、石川県、福井県、富山県、長野県、岐阜県、大阪府、京都府、三重県、兵庫県、奈良県、島根県、岡山県、広島県、徳島県、高知県、愛媛県、佐賀県、宮崎県、大分県、熊本県、福岡県、沖縄県から不登校の相談をいただいております。
友だち追加(初回無料相談30分延長など)
25/01/20
25/01/13
TOP
5年間の不登校から立ち直ったキッカケは?
1.小学校6年生の不登校相談
2.親だけで不登校を解決するには?
3.久しぶりの相談「中学入学後1週間で不登校に逆戻り」
4.「ゲーム依存」や「スマホ依存」にならないように
5.子どもの意志を尊重したらゲーム依存に
6.子どもに脅され?てゲームを返した
7.「ゲームを制限するのは良くない」SCの言葉
8.ゲームは依存するように作られている
9.パソコンを買ってくれたら4月から行くと言うから・・・
10.依存じゃない!病院には行かない!
11.ムリ?意味がない?効かない?効果がない?
12.もう、子どもの言葉を信じないで対応変更を!
13.親だけで不登校を改善する方法
14.「寄り添う」ではなく「責任放棄」「思考停止」
15.進路の話をするのは心のエネルギーと関係ない!
16.合格は厳しくても大丈夫と言って安心させる?
17.合格できるように支援をすればいいのに・・・
18.先生は「意志を尊重(欠席や無勉強)」を推奨
19.親が対応を変えたことで高校説明会に参加
20.父親が「行け!」と言っちゃダメ?
21.心のエネルギー回復のため不登校のまま中学卒業
22.留年しないように登校するように言うのはダメ?
23.学校に留年決定を延期してもらった母
24.「心や子どもの意志」or「登校刺激」どっち?
25.「登校」or「留年、退学、就職」どっち?
26.自分で起きて登校を始めた子ども
27.初期に相談を継続していれば5年も・・・
1.小学校6年生の不登校相談
奈良県にお住まいのお母さんから、不登校のお子さんの相談をいただいたのは5年前でした。
お子さんが小学校6年生の11月のことです。
「小学校6年生の息子が不登校になって半年が経ちました。」
「スクールカウンセラーさんの言うとおりに『待つ』対応を取っているのですが・・・。」
『2学期から学校に行く!』
『来週から学校に行く!』
『運動会から学校に行く!』
『3学期から学校に行く!』
「子どもは学校に行くと口では言うのですが・・・。」
「いつまで経っても学校に行くことができません。」
「どうすれば良いでしょうか?」
「親だけで不登校を解決する方法はありますでしょうか?」
2.親だけで不登校を解決するには?
静岡県にある不登校解決相談所では、子どもの言葉を実現するための支援をお願いしました。
「まずは就寝時間を整えたり、宿題をやる習慣を戻していきたいです。」
「就寝時間を決め、スマホやゲームを預かると良いでしょう。」
「宿題や勉強も可能な限り一緒にやって下さい。」
「出来そうでしょうか?」
『現在、親の言うことを全く気かない状態です。』
『その場合は、どうすれば良いでしょうか?』
「親が言えないのであれば、先生やカウンセラーさんに話をしてもらいましょう。」
「同じ内容を話す場合でも親よりは第三者が離した方が効果が出ます。」
「もし、先生やカウンセラーさんに協力をお願いできないのであれば・・・。」
「中学入学を目標に生活リズムや学習習慣を整えていって下さい。」
「スグに変わらないかもしれませんが、ケンカにならない程度に声かけを続けて下さい。」
3.久しぶりの相談「中学入学後1週間で不登校に逆戻り」
5ヶ月後。奈良県にお住まいのお母さんから、再び相談がありました。
お子さんが中学1年生の4月のことです。
「中学に入って最初は数日は登校できたのですが・・・。」
「また、不登校に戻ってしまいました。」
連絡のなかった5ヶ月の間に、お母さんが行った対応についてお伺いします。
「ゲームやスマホの制限は出来ませんでした。」
「スクールカウンセラーさんにお願いをしたのですが・・・。」
『今は好きな事をして心のエネルギーを回復する時期です。』
『自由にさせてあげた方がいいと思います。』
「宿題を一緒にやることはできました。」
「ただ、1ヶ月が経った頃に宿題をやらずにゲームをしていて・・・。」
「注意をしたら、このように言われました。」
『勉強の時間を決められるのはイヤだ!』
『自分のペースで時間を決めたい!』
『勉強の途中でゲームをやったりすれば効率が良くなるし!』
どうやら、お母さんはお子さんの言葉を受け入れてしまったようです。
4.「ゲーム依存」や「スマホ依存」にならないように
「翌日から宿題をしなくなりました。」
「私が声をかけると・・・。」
『今、やろうと思っていたのに・・・。』
『疑われてやる気がなくなった!』
『今日はゲームをして心のエネルギーを回復する!』
「私が息子を疑ってしまったのが悪いんです。」
お母さんは何も悪くないのですが・・・・。
不登校解決相談所では下記のようにお伝えしました。
「ゲームやスマホをやるのは悪いことではないのですが・・・。」
「夢中になってしまって、他の事をしなくなってしまうのが問題です。」
「ある程度のルールを作らないと『ゲーム依存』や『スマホ依存』になってしまう可能性があります。」
→「ゲーム依存」や「スマホ依存」を解決する方法は?
5.子どもの意志を尊重したらゲーム依存に
さらに8ヶ月後。奈良県にお住まいのお母さんから3回目の相談がありました。
お子さんが中学1年生の12月のことです。
「息子が『ゲーム依存』や『スマホ依存』の状態になってしまいました。」
『勉強や宿題、ゲームやスマホも自分で考えて調整する。』
『だからルールを作らなくても大丈夫!』
「この言葉を信じて、全てを息子に任せたのですが・・・。」
「完全に昼夜逆転生活になってしまいました。」
「もちろん、学校にも行っていませんし、勉強や宿題もやっていません。」
「どうしたら、『ゲーム依存』や『スマホ依存』を解決できますか?」
「昼夜逆転を直すことが出来ますか?」
6.子どもに脅され?てゲームを返した
連絡のなかった8ヶ月の間に不登校が悪化してしまったようです。
「可能であれば、ゲームのルールを決めましょう。」
「そのルールを破るのであれば、ゲームやスマホを没収することも考えましょう。」
「親だけで対応出来ないのであれば、専門の病院に相談をしてください。」
「受診は1~2ヶ月先になるかも知れませんが予約を入れておきましょう。」
すると、お母さんは下記のように仰いました。
「父親はゲームやスマホを没収すると言ったのですが・・・。」
「息子は父親が怖いので、そのときは『はい』と言いました。」
「しかし、父親のいないときに私(母親)に文句を言ってきます。」
『没収したスマホやゲームを返せ!』
『それがなきゃ、学校にも行かないし、勉強もしない!』
『自分で将来のことを考えているから大丈夫!』
ここで、お母さんがスマホやゲームを返さなければ良かったのですが・・・。
7.「ゲームを制限するのは良くない」SCの言葉
お母さんは下記のように仰いました。
「そのときは父親に内緒でスマホとゲームを渡しました。」
「翌日、スマホやゲームを返すように言ったのですが・・・。」
『ふざけるな!権利の侵害だ!』
『一生、学校に行かなくてもいいんだな!』
『スマホやゲームが出来ないなら死ぬぞ!』
「私はスクールカウンセラーさんに相談をしました。」
『子どもが嫌がることをしてはいけません。』
『ムリにゲームやスマホを取り上げると、親のことを信用しなくなります。』
『また、ストレス発散の場がなくなることで「心の病気」になるかもしれません。』
『子どもを信じて動き出すまで待ちましょう。』
8.ゲームは依存するように作られている
静岡県にある不登校解決相談所では、ゲームやスマホを使用する「ルール」は決めたほうが良いと考えています。
なぜなら、ゲームやスマホは「依存」するように作られているからです。
ゲーム会社は心理学の専門家を雇い「ゲームに依存」するように、ゲームを作っています。
このような実態があるため、日本では小学生もやっているゲームを海外では禁止していたり、裁判になっているケースもあります。
もちろん、スクールカウンセラーさんの言うように「ゲームやスマホを自由にさせる」対応を行って、不登校が解決しているのであれば問題はありません。
その対応が「お子さんに合っていた」からこそ、不登校が解決しているのです。
ただ、奈良県にお住まいのお子さんのように、不登校が悪化しているのであれば、「子どもに任せる」「ルールを決めない」対応は「合っていない」と言うことになります。
それならば、対応を変えた方がいいと思うのですが・・・・。
9.パソコンを買ってくれたら4月から行くと言うから・・・
さらに5ヶ月後。奈良県にお住まいのお母さんから4回目の相談がありました。
お子さんが中学2年生の5月のことです。
『中学2年生からは、毎日、登校する!』
『だから、クリスマスプレゼントでゲーミングパソコンを買って!』
『絶対に学校に行くから!』
「このように言っていたのですが・・・・。」
「4月に入り、最初の1週間は登校したのですが・・・。」
「また、不登校に戻ってしまいました。」
「登校する約束をしたことを伝えると・・・。」
『学校に行くと周りの視線が気になるんだ!』
『心がつらくなるんだ!』
『そんな所に行けって言うの!?』
お母さんがゲームの使用について話をすると・・・。
『ゲームがあるからツラい事を忘れられる!』
『それなのに夜の12時までにするの?』
『ネットの友だちと一緒にやることでツラさを忘れられるのに・・・。』
お母さんはゲームの時間は「フリー」ですが「夜の12時」までとして布団に入って欲しかったそうです。
このような、「緩いルール」にも関わらず、子どもは「NO」と言うのです。
10.依存じゃない!病院には行かない!
「親御さんだけでは改善は難しいと思います。」
「以前に話した病院はどうですか?」
「予約を入れましたか?」
「勉強や学校も大切ですが、まずは生活改善が必要に思います。」
「入院させてもらって、生活改善をしてはどうですか?」
これに対して、お母さんは下記のように仰いました。
「息子に受診を勧めたのですが・・・。」
『オレは病気じゃない!』
『病院に行ったって意味がない!』
『ゲームやスマホだって依存になっていない!』
『自分で調整できている!』
『だから、病院に行く必要はない!』
静岡県にある不登校解決相談所では、期限を決めて「改善」が出来てないのであれば、他の方法を実行するようにアドバイスをしました。
子どもの意志を尊重しすぎず、必要な支援をすることをお伝えしたのです。
11.ムリ?意味がない?効かない?効果がない?
不登校の子どもは「親の提案」に対して、反対することがほとんどです。
それが、「登校」や「学校復帰」のための提案であれば尚更です。
「病院で検査をしてもらおう!」→『病気じゃない!』
「朝、8時には起きよう!」→『起立性調節障害(OD)だから起きる事ができない!』
「ODを改善するため運動療法をしよう!」→『それは効果がない!』
「薬を飲もう!」→『薬は効かない!』
「寝る時間になったら布団に入ろう!」→『目が冴えて眠ることができない!』
「夜はスマホやゲームをやめよう!」→『ゲームやスマホをした方が眠れる!』
「宿題や勉強をやろう!」→『分からないからできない!』
「答えを写していいよ!」→『答えを写しては意味がない!』
「家庭教師に来てもらおう!(塾に行こう!」→『知らない人と会うのがツラい!』など
→「言ってる事、おかしくない?」子どもが言う非論理的な言い訳を聞いてしまう親
これを全て受け入れて、不登校の子どもは学校に戻るようになるのでしょうか?
全てを子どもに任せて「生活習慣」や「学習習慣」「ゲーム依存」「スマホ依存」が改善するのでしょうか?
12.もう、子どもの言葉を信じないで対応変更を!
さらに8ヶ月後。奈良県にお住まいのお母さんから5回目の相談がありました。
お子さんが中学2年生の1月のことです。
『中学3年生からは、毎日、登校する!』
『行きたい高校に合格するためには、チャンと学校に行かなきゃ!』
『将来のことを考えているから大丈夫だよ!』
「息子はこう言っているのですが・・・。」
「小6の時も、中1の時も同じように言っていましたが・・・。」
「結局、登校できていません。」
「このまま、息子の言葉を信じて良いのでしょうか?」
「同じ事を繰り返さないでしょうか?」
静岡県にある不登校解決相談所では、下記のようにお答えさせていただきました。
「中学3年生で変わる子もいます。」
「ただ、最初だけ登校して、不登校に戻ってしまう子は少なくありません。」
「本来、4月は不登校を解決するチャンスなのですが・・・。」
「今までの経緯を考えると、まずは生活リズムを整えることを考えてはどうでしょう?」
「また、子どもの意志を尊重する対応を少しずつ変えていく方が良いのではないですか?」
13.親だけで不登校を改善する方法
静岡県にある不登校解決相談所では、少しずつ親の対応や声かけを変えて行くことを提案しました。
「まずは『どうする?』をやめましょう。」
「本当は『○○しなさい!』と言いたいのですが、現在の関係だと厳しいでしょう。」
「そこで、まずは『優しく提案』を意識するようにしましょう。」
→「どうする?」とすぐに聞いてしまう大人たち!間違った声かけなのに・・・
『夜の12時には眠るようにしようね~。』
『朝は○時には起きるようにしたいね!』
『中学3年生に向けてガンバレルといいね。』など
「この程度の登校刺激であれば、子どもが反抗することはないでしょう。」
「少しずつでいいので『今の生活で改善したいこと』を伝えて行きましょう。」
「もちろん、弱い登校刺激ですので、子どもが動き出す確率は低いです。」
「スグに動き出すではなく、少しずつ変えていくという考えで支援をしてはどうでしょうか?」
14.「寄り添う」ではなく「責任放棄」「思考停止」
奈良県にお住まいのお母さんと息子さんの関係は完全に逆転してしまっています。
このような状態から「親だけ」で不登校を解決することはとても困難です。
本来であれば、「学校の先生」や「スクールカウンセラーさん」「不登校解決相談所」などの専門機関が協力、連携、役割分担をして対応をしたい事例です。
しかし、この事例では「学校の先生」や「スクールカウンセラーさん」は「ムリをさせない」「子どもの意志を尊重する」対応が正しいと思っています。
そのため、「子どもに登校刺激を与えてはいけない」と思い込み、全てを「子ども任せ」にしてしまっています。
よく言えば、「子どもの気持ちに寄り添う」ですが、悪く言えば「責任放棄」「子どもの自己責任」「思考停止」と言っても良いかもしれません。
可能であれば、不登校解決相談所の「訪問カウンセリング」や「対面カウンセリング」をご利用いただきたかったのですが・・・。
親御さんは相談したいときに「電話カウンセリング」を下さる選択をしていたのです。
※ 静岡県にある不登校解決相談所では「勧誘」や「カウンセリング教養」「催促の連絡」などは、一切、行っていません。
15.進路の話をするのは心のエネルギーと関係ない!
さらに4ヶ月後。奈良県にお住まいのお母さんから6回目の相談がありました。
お子さんが中学3年生の5月のことです。
初めての相談から2年と7ヶ月が経っています。
「中学3年生の最初は登校しましたが・・・。」
「予想どおり1週間程度で不登校に戻ってしまいました。」
「ただ、深夜までゲームをすることはなくなりました。」
「教えていただいた『優しい提案』の効果が表れてきたのだと思います。」
「中学3年生になってからは進路についても話せるようになりました。」
『私立A高校に行きたい!』
『あそこで、○○部に入りレギュラーになりたい!』
「スクールカウンセラーさんから下記のように言われました。」
『自分の進路について考える事が出来ているのは素晴らしい事です。』
『心のエネルギーが溜まってきた証拠ですね!』
16.合格は厳しくても大丈夫と言って安心させる?
「高校に行きたい気持ちがでてきたのですが登校は出来ていません。」
「私立のA高校への進学について学校の先生に聞きました。」
『このまま、不登校の状態では合格は難しいと思います。』
『登校できたとしても合格は厳しいかもしれません。』
『自分のペースで学べる通信制高校に行ってはどうでしょう?』
『登校はせず、家で課題をやれば良いんですよ!』
「そのことを息子に伝えて下さいとお願いしたら・・・。」
『やる気が出てきているのに「合格は厳しい」と言うのは良くないでしょう。』
『進路決定が近づいてきたらで良いのではないでしょうか?』
これも、不登校あるあるの1つです。
学校の先生やスクールカウンセラーさんは、子どもたちに現実の話をしたがりません。
もちろん、子どもたちの「やる気」がなくならないように配慮しているつもりなのですが・・・。
その気になっていて、受験直前に「合格はムリ」と梯子を外される方がツラいと思うのですが・・・。
17.合格できるように支援をすればいいのに・・・
静岡県にある不登校解決相談所では、下記のようなアドバイスをさせていただきました。
「できれば先生に『現状の合格確率』について話をしてもらって下さい。」
『このまま不登校の状態が続けばA高校への合格可能性はほとんどない。』
『毎日、登校できるようになればA高校への合格確率は上がる。』
『ただ、全て登校したからと言って100%合格するわけではない。』
「もちろん、息子さんが『ガンバろう!』と思える声かけをお願いしました。」
『合格の為に一緒にガンバろう!』
『A高校の偏差値はそこまで高くないから間に合うはず!』
『登校と受験勉強を同時にガンバっていこう!』
「また、可能であれば高校見学や説明会には全て参加して(させて)下さい。」
「私立の高校の場合、成績が足りなくても熱意で合格確率が上がります。」
「1回の参加ではなく、全てに参加して下さい。」
「中3の5月の時点で通信制高校を勧める必要はありません。」
「もちろん、全日制高校の成績に達しなければ、通信制高校を目標に変えて下さい。」
18.先生は「意志を尊重(欠席や無勉強)」を推奨
さらに7ヶ月後。奈良県にお住まいのお母さんから7回目の相談がありました。
お子さんが中学3年生の12月のことです。
「学校の先生やスクールカウンセラーさんは、高校の話をして下さいませんでした。」
『子どものやる気をなくす声かけはできません。』
『他の子と同様に12月の成績をもとに合格確率を判断します。』
『本人が希望するのであれば合格できなくてもA高校を受験すればいいと思います。』
「最終的には私が話をしました。」
『12月になってみなけりゃ分からないだろ!』
『少しずつ登校を増やしていくから大丈夫だよ!』
『子どもの言葉が信じられないの!』
『A高校に合格するために勉強もガンバるって言っているだろ!』
「夏休み前はこう言っていたのですが・・・。」
「結局、夏休みも勉強せず、2学期も登校しませんでした。」
19.親が対応を変えたことで高校説明会に参加
奈良県にお住まいのお母さんは「全てを決めさせる対応」をやめ、「優しい提案」を続けていました。
これにより、このお子さんは「不登校を受け入れてくれる全日制高校」のオープンスクールや相談会には何度か参加できたようです。
「私は6回あった相談会やオープンスクールに参加してきました。」
「何度も誘ったことで、息子も3回は一緒に参加することができました。」
「高校の先生からは『待ってるよ!』と言葉をいただきました。」
※「待ってるよ」「テストを受けて下さい」は合格させてくれるという合図です。
「それにより、たまにですが勉強をやるようになりました。」
※週に1~2回程度で10分ほどのようです。
『A高校ではなくB高校の方がいいな!』
『B高校で中学の復習から始めて大学に行きたいな!』
「残りの3ヶ月(3学期)はどのような生活をすればいいでしょうか?」
「高校で不登校に戻らないようにするにはどうすればいいでしょうか?」
20.父親が「行け!」と言っちゃダメ?
静岡県にある不登校解決相談所では「勉強の習慣化」や「登校の継続」を提案します。
「毎日、勉強をする習慣をつけていきたいです。」
「10分から始めてもいいと思います。」
「まずは、決まった時間に決めた内容を実行する習慣を付けていきたいです。」
「また、登校習慣も戻していきたいです。」
「全日制高校入学後は、毎日の登校がデフォルトになってきます。」
「今の状態を続け、4月から急に『毎日の登校』は現実的ではありません。」
「放課後登校からでもいいですし、別室1時間登校からでもいいと思います。」
「目標は3月の最終週までに1週間、連続で登校することです。」
「この2つが出来れば、高校での不登校解決の可能性は格段に上がります。」
ただ、お母さんは下記のように仰います。
「私が言っても言うことを聞かないと思います。」
「父親が言えば恐怖で登校するかも知れませんが・・・。」
静岡県にある不登校解決相談所では、学校の先生やスクールカウンセラーさんから本人に提案をしてもらう方法についてもお伝えさせていただきました。
21.心のエネルギー回復のため不登校のまま中学卒業
さらに5ヶ月後。奈良県にお住まいのお母さんから8回目の相談がありました。
お子さんが高校1年生の5月のことです。
「高校に入学して1週間は登校したのですが・・・。」
「再び不登校に戻ってしまいました。」
私は中学3年生の3学期の様子や対応についてお聞きしました。
「スクールカウンセラーさんに相談をしたら・・・。」
『お父さんに脅されて登校しても意味がありません。』
『本人の気持ちを大切にしないとダメです。』
『脅されて登校したとしても、心がすり切れエネルギーがなくなってしまうでしょう。』
『高校からは登校すると言っているので、その言葉を信じて待ちましょう!』
『4月に心のエネルギーが溜まるように好きな事をさせて過ごさせてあげましょう。』
「心のエネルギーがなくなるのが怖くて・・・。」
「勉強や登校などを話はせず、好きな事をさせて過ごさせてしまいました。」
→「不登校の間違った5つの対応」あなたの対応は間違っていませんか?
22.留年しないように登校するように言うのはダメ?
静岡県にある不登校解決相談所では下記のようにアドバイスをさせていただきました。
「高校には留年があります。」
「欠席日数が1/3になったり、赤点を取ったりすると留年が決まります。」
「夏休み中前に補習をして下さったり、課題を下さる学校もあります。」
「少なくとも補習には必ず参加し、課題は確実に終わらせたいです。」
「当然ですが、登校する習慣も戻さなければなりません。」
お父さんに声をかけてもらうことも提案しました。
「お父さんに声をかけてもらうのはどうでしょう?」
「お母さんだけでは、再登校させるのは難しいのではないでしょうか?」
「学校の先生にも声をかけていただき、みんなで登校を促して下さい。」
しかし、お母さんはお子さんの「心」が心配のようです。
「ムリに登校させて、息子の心が壊れないでしょうか?」
「父親に登校を命令されて、息子と親の信頼が壊れないでしょうか?」
「心の病気にならないでしょうか?」
どうやら、中学時代のスクールカウンセラーさんの言葉が頭から離れていないようです。
23.学校に留年決定を延期してもらった母
さらに4ヶ月後。奈良県にお住まいのお母さんから9回目の相談がありました。
お子さんが高校1年生の9月のことです。
「2学期になっても登校できていません。」
私は前回の相談以降の対応をお聞きしました。
『本当はA高校に行きたかったんだ!』
『ムリヤリB高校に行かされた!』
「息子に登校を促したところ、このように言われました。」
「自分でB高校に行くと決めたのに・・・。」
これは不登校あるあるの1つです。
「学校からは夏休みの『課題提出』と『補習参加』が必須と言われました。」
「しかし、補習初日に学校に行くことが出来ませんでした。」
「スグに学校に相談をしました。」
「すると、特別措置として『補習』を『課題』に変えて下さいました。」
「ただ、これには条件が付け加えられました。」
『今後、特別措置が行われることはない。』
『2学期から登校できなければ留年が確定する。』
24.「心や子どもの意志」or「登校刺激」どっち?
「父親には声をかけないでもらいました。」
「子どもとの信頼関係が壊れるのと心が傷付くのが怖くて・・・。」
奈良県にお住まいのお母さんには、耳の痛い言葉を伝えさせていただきました。
「心を優先するのであれば登校を諦めたほうが良いと思います。」
「そして、心療内科に通院をさせてください。」
「本人が『病院に行きたくない』と言っても連れていくべきでしょう。」
「子どもの意志を尊重したいのであれば、待つしかないでしょう。」
また、下記のようにもお伝えさせていただきました。
「今までの相談の感じでは『怠け』『甘え』が強く感じます。」
「だからこそ、お父さんや学校の先生に『現実』を伝えてもらった方がいいと思います。」
『中学と違って欠席は許されない!』
『登校or留年(退学)→就職は自分で選びなさい!』
『16歳で家を出て働いている子は全国にたくさんいる!』
『好きなゲームやスマホを自分でお金を稼いでやりなさい!』
25.「登校」or「留年、退学、就職」どっち?
奈良県にお住まいのお母さんは意を決して学校の先生に全てを話してもらうことにしました。
学校の先生方(担任、学年主任、教務主任)は家庭訪問をして下さり、お子さんと話をしてくれたそうです。
本来であれば「留年」が決まっているため、優しい声かけではなかったそうです。
教務主任は淡々と現在の状況と「留年」or「退学」について話をして下さり、主任は厳しく声をかけて下さり、担任は「協力や支援は惜しまない」と励まして下さったそうです。
先生方が帰った後、お父さんは「留年=退学」の場合は「年内中に家を出てもらう(自立)」の話をしたそうです。
お母さんは「味方」となり、「登校支援を惜しまない」と伝えたそうです。
26.自分で起きて登校を始めた子ども
翌日の朝。
このお子さんは自分で目覚ましをかけて、自分で起きてきます。
そして、朝ご飯を食べ、電車にのって学校に行ったそうです。
先生方やお父さんから「現実」を突きつけられ、「甘え」や「怠け」を注意されたことで、動き出す決意をしたようです。
「私は息子の言うことを信じすぎたのかもしれません。」
「また、息子の心を心配しすぎたのかも知れません。」
『学校の先生や父親に現実を突きつけられたら息子が立ち直れないのでは?』
『さらにひきこもってしまうのでは?』
『心の病気になってしまうのでは?』
「反面、『甘え』『怠け』が強いとも思っていました。」
「その後の様子を見ると『甘え』『怠け』で休んでいたんですね。」
このお子さんは、これ以降、欠席することなく登校を続け、見事に留年を回避しました。
27.初期に相談を継続していれば5年も・・・
奈良県にお住まいのお母さんは「寄り添う」「心のエネルギー」という言葉にとらわれていました。
その結果、お子さんの不登校を解決するまでに5年の月日がかかってしまいました。
静岡県にある不登校解決相談所では、相談をいただいた親御さんにたいして「対応の提案」をさせていただきます。
ただ、不登校解決相談所から「その後はどうですか?」「相談を続けませんか?」などの勧誘は一切しておりません。
それでも奈良県にお住まいの親御さんに対しては、下記のように思ってしまいます。
「小学校6年生のときに相談を継続して下さっていれば・・・。」
「中学1年生のときに不登校が解決したのに・・・。」
「希望していたA高校にも行けたのに・・・。」
「年齢に応じた発達や成長が促されたのに・・・。」
「5年の間、親も子もツラい思いをせずにすんだのに・・・。」
→まずは静岡県にある不登校解決相談所の無料相談を!
→全国から、相談の依頼をいただいております。
海外からの相談もいただくようになりました。
カナダ、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、北海道、岩手県、福島県、宮城県、山梨県、愛知県、青森県、新潟県、石川県、福井県、富山県、長野県、岐阜県、大阪府、京都府、三重県、兵庫県、奈良県、島根県、岡山県、広島県、徳島県、高知県、愛媛県、佐賀県、宮崎県、大分県、熊本県、福岡県、沖縄県から不登校の相談をいただいております。
友だち追加(初回無料相談30分延長など)
電話番号:080-9114-8318
住所 〒410-1118 静岡県裾野市佐野1081-14