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〒410-1118 静岡県裾野市佐野1081-14(公文併設)
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不登校の子どもに対して「どうする?」と聞くのはなぜ?「どうする?」は間違った声かけなのに・・・
1.会う?会わない?どうする? 2.親や先生、カウンセラーがよく使う言葉 3.「どうする?」はいつから使われている? 4.子どもが自分で決めるのが大切? 5.使い方が違うのが分かりますか? 6.子どもに決定権をゆたねる言葉「どうする?」 7.自分で考え(?)決めたのに・・・ 8.不登校の子どもは真剣に考えて答えを出している? 9.不登校を楽しんでいるんじゃないの? 10.「怠けているダケじゃないの?」は正解! 11.「どうする?」を使うときの心持ちは? 12.子どもの意志を尊重する?それとも対応を変える? 13.具体的な声のかけ方は? 14.先生が家庭訪問をしてくれたときの声かけは? 15.状況によっては「どうする?」を使う! 16.友だちがプリントを持ってきてくれたら? 17.次につながる声かけが大切! 18.登校刺激は常に与え続ける! 19.ストレスやプレッシャーは0にしなきゃダメ?
「先生が来てくれたけど、会う?会わない?」 「どうする?」
「高校のオープンスクールがあるけど、行く?行かない?」 「どうする?」
「クラスでお楽しみ回をやるらしいけど、行く?行かない?」 「どうする?」
「先日、テストがあったんだけど、やる?やらない?」 「どうする?」
「今から買い物に行くけど一緒に行く?行かない?」 「どうする?」
上記の「どうする?」はこの1週間で親御さんから聞いた「どうする?」を使った事例の一部です。
静岡県にある不登校解決相談所には、年間1000件以上の相談が全国や海外から寄せられます。
そこでは、お子さんが不登校になってから親御さんや先生、カウンセラーさんが行ってきた対応や支援についてお伺いします。
その時、必ず出てくる言葉が上記に示した「どうする?」という言葉です。
親や先生、カウンセラーさんは、なぜ、「どうする?」と言う言葉を使うのでしょう?
「先生が会いに来たけど、会う?会わない?」 「どうする?」
この「どうする?」と言う言葉は一昔前(不登校が増えた10年位前)から使われてきた言葉です。
ただ、昔に比べて現在の方が「どうする?」と言う言葉が使われるようになりました。
一昔前の「どうする?」は学校に関係していることに使われていました。
「学校に行く?行かない?」 「どうする?」
「友だちから電話だけど、出る?出ない?」 「どうする?」
これは10~15年前に、下記のようなことが言われ始めたからです。
「登校刺激を与えないようにしましょう。」 「ムリをさせないようにしましょう。」
これらの言葉により、親や先生、カウンセラーさんたちは、不登校の子どもたちに「どうする?」と聞くようになったのです。
しかし、最近は全てにおいて「どうする?」と聞いてしまう親御さんや先生が増えています。
「夕飯が出来たけど、食べる?食べない?」 「どうする?」
「親戚が来てるけど、会う?会わない?」 「どうする?」
「家族で外食に行くけど、行く?行かない?」 「どうする?」
このように、生活の全ての事柄について「どうする」と聞くようになってしまいました。
これは、前述の「登校刺激を与えない」「ムリをさせない」に下記のような考え方が加えられたからです。
「子どもの意志を尊重しましょう。」 「様々な事を自分で決めさせましょう。」 「好きな事をさせて心のエネルギーを回復させましょう。」 「自分から動き出すまで待ちましょう。」
静岡県にある不登校解決相談所でも「どうする?」という言葉を使うことがあります。
「数学の宿題と英語の宿題、どっちからやる?」 「どうする?」
「水曜日から学校に行く?木曜日からにする?」 「どうする?」
「朝から学校に行く?それとも午後からにする?」 「どうする?」
また、本当に「どちらを選んでも良い」と考えている場合も「どうする?」を使います。
「選択課題は、やっても、やらなくてもいいらしいよ!」 「どうする?」
「お母さんもお父さんも習字(習い事)をやめていいって言ってるよ!」 「どうする?」
「お母さんと弟で買い物に行くらしいよ!」 「どうする?」
「どうする?」と言う言葉は決定権を子どもに「ゆだねる」言葉です。
当然、子どもがどのような決定をしたとしても、その決定に文句を言ってはいけません。
「明日は学校に行く?行かない?」 「どうする?」
このような声かけに対して、子どもが「行かない!」と答えた場合、親はその決定を尊重しなければなりません。
しかし、多くの親御さんは「行かない!」と言った子どもに対して、下記のように言ってしまいます。
「もう、何日も休んでいるけど大丈夫?」 「行った方がいいんじゃないの?」 「休めば休むほど行きづらくなるよ!」
親に「どうする?」と聞かれたため自分で考え(?)決定した答えを伝えたのに、それを否定された子どもはどう思うでしょう。
「どうする?って聞かれたから自分の意見を言ったのに!」 「結局、学校に行けって事じゃん!」 「自分で決めちゃダメって事なんだ!」
親御さんが「どうする?」と聞いて、不登校の子どもが自分で考え(?)決定した答えを親に言う。
しかし、親御さんが子どもの決定を否定する。
このような事が繰り返されると、不登校の子どもは下記のように思うようになります。
「親は私の意見を聞く気はないんだ!」 「僕の気持ちに寄り添ってくれないんだ!」 「どうせ何を言っても否定されるんだから無視しよう!」 「親が求めている答えを言えば良いんでしょ!」 「でも、学校にはいかなけどね!」など
百歩ゆずって、子どもが真剣に考えて「行かない」という決断をしたのであれば受け入れてもいいかもしれません。
※ 静岡県にある不登校解決相談所では「行かない」ではなく、「行く!」と言う言葉が出てくるように支援をします。
しかし、不登校の子どもが真剣に考えている気配はありません。
「学校に行くのムリ~。」 「面倒だから行かない~。」 「学校に行っても意味ないし~。」
少し考えるそぶりを見せる子もいます。
「う~ん。やっぱり行くのが怖いな~。」 「学校に行ったら陰口を言われるかも・・・。」 「人の目が気になるから行けない。」
このように、学校の事を考えているように感じる受け答えをする子でも、ほとんどの場合が、その不安を解消する行動を起こそうとしません。
・親が相談に行こうと言っても「ムリ」と言って行かない。 ・薬を飲むように言っても「大丈夫」と言って飲まない。 ・少しずつ登校を促しても「ツラい」と言って動き出さない。 ・宿題や勉強を勧めても「分からない」と言って全くやらない。など
不登校になったばかりの頃は、お子さんの「ツラい気持ち」が伝わってきたのではないでしょうか?
しかし、不登校期間が長くなるにつれ、「好きな事で心のエネルギーを回復する」対応を続けるにつれ、「ツラい様子」が伝わってこなくなります。
口では「ツラい」と言いますが、面倒な事やイヤな事はせず、それを注意されることもない、そして、好きな事だけで毎日を過ごしてる。
そんな様子を見ていると、このような考えが頭を駆け巡るのではないでしょうか?
「最初はツラそうだったけど・・・。」 「今は好きなことだけをして楽しそう。」 「宿題や勉強、お手伝いはせず、深夜までゲームやスマホ三昧で・・・。」
不登校が長期化しているの子どもの様子を見ていると、下記のような考えが頭をよぎります。
「怠けているダケなんじゃないの?」 「甘えているダケなんじゃないの?」 「逃げているダケなんじゃないの?」
実はこの考え「正解」なんです!
不登校が解決して自信を取り戻した子どもたちに当時の様子を聞いてみます。
すると、子どもたちの全員が下記のように言っています。
「最初はツラかったけど・・・。」
「だんだん、不登校の生活に慣れてしまって・・・。」 「後半は理由をつけてサボってたな~。」 「面倒から逃げていました!」 「誰にも怒られないし、注意もされないから。」 「親に甘えていたと思う。」
不登校を乗り越え、学校に戻ったり、希望の高校に合格したり、大学に進学できた子どもたちです。
ガンバって現在の自分を作った子どもたちは、素直に過去の「甘え」や「怠け」を認めます。
「どうする?」
親や先生が不登校の子どもに「どうする?」を使って良いのは、本当に「どっちでも良い」と思っている時です。
「アイスとケーキのどっちを食べる?」 「どうする?」
この場合、本当に「どっちを食べても良い」と思っているでしょう。
さらには、「どっちも食べなくても良い」と思っているかもしれません。
「アイス!」
子どもがこのように言ってきたら「はい、どうぞ!」とアイスを渡しますよね。
この言葉を使うのは「本当にどっちでも良いよ!」と思っているときに使わなければならないのです。
「自分で決めさせることが大切と言われました!」 「子どもの意志を尊重しましょうと聞きました!」
このように仰る親御さんがほとんどです。
もちろん、「ムリをさせない」「子どもの意志を尊重する」「好きな事として心のエネルギーを回復する」対応を行い、子どもが「自分から動き出して」学校に行ってくれれば問題はありません。
また、「学校に戻らなくてもいい!」「この対応が正しい!」と思っているのであれば、この対応を続けていただければと思います。
「学校に戻ってもらいたい!」 「不登校を解決したい!」 「子どもの将来が心配!」
→不登校の子どもの将来は?進学や就職は大丈夫?
親御さんが、このように思うのは当然のことです。
そして、「ムリをさせない」「子どもの意志を尊重する」「好きな事として心のエネルギーを回復する」対応で、不登校が解決していないのであれば・・・。
思い込みを捨てて、別の対応をしてみてはいかがでしょうか?
→「不登校の間違った5つの対応」あなたの対応は間違っていませんか?
それでは、どのような声かけをすれば良いのでしょうか?
「おはよう!」 「今日は学校に行くの?行かないの?」 「どうする?」
不登校の子どもを起こすときに、よく使われる声かけです。
親御さんが、本当に「学校に行かなくても良い」と思っているのであれば、この声かけでも良いでしょう。
ただ、親御さんが不登校の解決をお望みなら「どうする?」は使わないようにしましょう。
静岡県にある不登校解決相談所では、親御さんとの関係などを考慮して下記のような「声かけ」を提案しています。
「早く起きて学校に行きなさい!」(登校刺激:強)
「起きて学校に行こうよ!」(登校刺激:中)
「ガンバって起きて学校には行けるといいね。」(登校刺激:弱)
「まずは起きようね!登校はその後に決めればいいよ。」(登校刺激:弱弱)など
学校の先生が家庭訪問をして下さったり、電話をして下さった場合は、どのように声をかければいいのでしょう?
可能であれば下記のように声をかけるのが理想です。
「先生が来て下さったのだから挨拶しなさい。」(登校刺激:強)
しかし、このように言うと怒り出す子どももいます。
また、先生に挨拶をしたとしても、先生が帰った後に怒り出す子どももいます。
それでは、どのように声をかければ良いのでしょうか?
子どもが「挨拶をする」確率がほとんどないのであれば、あえて「どうする?」と聞いても良いでしょう。
ただ、「どうする?」の後に下記の言葉を付け加えることで不登校解決の確率は上がります。
「先生が来て下さったよ。」 「どうする?」
『ムリ!』
「それなら、今は体調が悪くて寝てるって言っておくね。」
先生が帰った後、下記のようにも付け加えていただきたいと思います。
「先生が体調を心配してくれたよ。」 「定期的に来てくれて良い先生だね!」 「あなたをクラスの一員と思ってくれているんだね!」 「次は会えるといいね。」など
このように付け加えると不登校解決がしやすくなるのです。
(理由は分かりますか?)
※ この対応を何度も続けてしまうと不登校が悪化するので注意をして下さい。
友だちがプリントを持ってきてくれたときは、どのように声をかければ良いのでしょうか?
こちらも、可能であれば下記のような声をかけたいです。
「プリントを持ってきてもらったお礼は言いなさい!」(登校刺激:強)
この声かけで、不登校のお子さんが「友だちにお礼を言う」ことができれば「完璧」です。
しかし、今まで「どうする?」を多く使ってきた親御さんが命令しづらい気持ちはわかります。
また、このように言って「反発されたらどうしよう?」と思う気持ちも分かります。
それでは、どのような声かけが良いのでしょうか?
「友だちが来てくれたからお礼を言えるといいね。」 「でも、学校に行っていないから会いづらいよね。」 「出来れば会ってお礼を言った方がいいと思うけど、ムリならお母さんがお礼を言うね。」
「あなたが『体調が悪くて寝てる』と言っとくよ。」 「今日はダメでも、次は会ってお礼を言えるよいいね。」
このように「理想の行動」を子どもに伝えることが大切です。
ただ、不登校の子どもが「理想の行動」をすることが出来ないのは百も承知です。
そこで、子どもの気持ちに共感しつつ次回につなげる声かけをするのです。
最後に得意技(?)である、この言葉を付け加えてもいいでしょう?
静岡県にある不登校解決相談所では「登校刺激」は常に与え続けるように訴えています。
ただ、不登校の子どもの状態などを元に「強弱」をつける事が大切であるとも訴えています。
「先生が来て下さったのだから会いなさい!」 「今度は先生に会えるといいね~。」
この2つはどちらも「先生に会う」という登校刺激です。
しかし、強弱が違うのはお分かりだと思います。
ここで考えていただきたいのは「どうする?」との違いです。
「先生に会う?会わない?」 「どうする?」
本人の意志を尊重すると言って、全てを本人に決めさせる対応を続けて、子どもは先生に会うようになるのでしょうか?
弱いとは言え登校刺激である「会えるといいね」と声をかけたときと比べて、どちらが「会える」可能性は上がるでしょうか?
「登校刺激を与えるのは良くない!」 「優しく言ってもプレッシャーになる!」
このように仰る先生やカウンセラーさんもいらっしゃいます。
ただ、考えてみて下さい。
「絶対に会いなさい!」
このように言うのであれば、大きなプレッシャーとなるでしょう。
「会えるといいね~。」
もちろん、この声かけもプレッシャーが0(ゼロ)とは言いません。
ただ、ここまで小さなプレッシャーもダメと言うのであれば・・・。
不登校の解決以上に、これからの生活が心配になってしまうのは私だけでしょうか?
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海外からの相談もいただくようになりました。 カナダ、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、北海道、岩手県、福島県、宮城県、山梨県、愛知県、青森県、新潟県、石川県、福井県、富山県、長野県、岐阜県、大阪府、京都府、三重県、兵庫県、奈良県、島根県、岡山県、広島県、徳島県、高知県、愛媛県、佐賀県、宮崎県、大分県、熊本県、福岡県、沖縄県から不登校の相談をいただいております。
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24/12/02
24/11/25
TOP
なぜ、「どうする?」と親や先生、カウンセラーは聞くの?
1.会う?会わない?どうする?
2.親や先生、カウンセラーがよく使う言葉
3.「どうする?」はいつから使われている?
4.子どもが自分で決めるのが大切?
5.使い方が違うのが分かりますか?
6.子どもに決定権をゆたねる言葉「どうする?」
7.自分で考え(?)決めたのに・・・
8.不登校の子どもは真剣に考えて答えを出している?
9.不登校を楽しんでいるんじゃないの?
10.「怠けているダケじゃないの?」は正解!
11.「どうする?」を使うときの心持ちは?
12.子どもの意志を尊重する?それとも対応を変える?
13.具体的な声のかけ方は?
14.先生が家庭訪問をしてくれたときの声かけは?
15.状況によっては「どうする?」を使う!
16.友だちがプリントを持ってきてくれたら?
17.次につながる声かけが大切!
18.登校刺激は常に与え続ける!
19.ストレスやプレッシャーは0にしなきゃダメ?
1.会う?会わない?どうする?
「先生が来てくれたけど、会う?会わない?」
「どうする?」
「高校のオープンスクールがあるけど、行く?行かない?」
「どうする?」
「クラスでお楽しみ回をやるらしいけど、行く?行かない?」
「どうする?」
「先日、テストがあったんだけど、やる?やらない?」
「どうする?」
「今から買い物に行くけど一緒に行く?行かない?」
「どうする?」
上記の「どうする?」はこの1週間で親御さんから聞いた「どうする?」を使った事例の一部です。
2.親や先生、カウンセラーがよく使う言葉
静岡県にある不登校解決相談所には、年間1000件以上の相談が全国や海外から寄せられます。
そこでは、お子さんが不登校になってから親御さんや先生、カウンセラーさんが行ってきた対応や支援についてお伺いします。
その時、必ず出てくる言葉が上記に示した「どうする?」という言葉です。
親や先生、カウンセラーさんは、なぜ、「どうする?」と言う言葉を使うのでしょう?
「先生が会いに来たけど、会う?会わない?」
「どうする?」
この「どうする?」と言う言葉は一昔前(不登校が増えた10年位前)から使われてきた言葉です。
ただ、昔に比べて現在の方が「どうする?」と言う言葉が使われるようになりました。
3.「どうする?」はいつから使われている?
一昔前の「どうする?」は学校に関係していることに使われていました。
「学校に行く?行かない?」
「どうする?」
「先生が来てくれたけど、会う?会わない?」
「どうする?」
「友だちから電話だけど、出る?出ない?」
「どうする?」
これは10~15年前に、下記のようなことが言われ始めたからです。
「登校刺激を与えないようにしましょう。」
「ムリをさせないようにしましょう。」
これらの言葉により、親や先生、カウンセラーさんたちは、不登校の子どもたちに「どうする?」と聞くようになったのです。
4.子どもが自分で決めるのが大切?
しかし、最近は全てにおいて「どうする?」と聞いてしまう親御さんや先生が増えています。
「夕飯が出来たけど、食べる?食べない?」
「どうする?」
「親戚が来てるけど、会う?会わない?」
「どうする?」
「家族で外食に行くけど、行く?行かない?」
「どうする?」
このように、生活の全ての事柄について「どうする」と聞くようになってしまいました。
これは、前述の「登校刺激を与えない」「ムリをさせない」に下記のような考え方が加えられたからです。
「子どもの意志を尊重しましょう。」
「様々な事を自分で決めさせましょう。」
「好きな事をさせて心のエネルギーを回復させましょう。」
「自分から動き出すまで待ちましょう。」
5.使い方が違うのが分かりますか?
静岡県にある不登校解決相談所でも「どうする?」という言葉を使うことがあります。
「数学の宿題と英語の宿題、どっちからやる?」
「どうする?」
「水曜日から学校に行く?木曜日からにする?」
「どうする?」
「朝から学校に行く?それとも午後からにする?」
「どうする?」
また、本当に「どちらを選んでも良い」と考えている場合も「どうする?」を使います。
「選択課題は、やっても、やらなくてもいいらしいよ!」
「どうする?」
「お母さんもお父さんも習字(習い事)をやめていいって言ってるよ!」
「どうする?」
「お母さんと弟で買い物に行くらしいよ!」
「どうする?」
6.子どもに決定権をゆたねる言葉「どうする?」
「どうする?」と言う言葉は決定権を子どもに「ゆだねる」言葉です。
当然、子どもがどのような決定をしたとしても、その決定に文句を言ってはいけません。
「明日は学校に行く?行かない?」
「どうする?」
このような声かけに対して、子どもが「行かない!」と答えた場合、親はその決定を尊重しなければなりません。
しかし、多くの親御さんは「行かない!」と言った子どもに対して、下記のように言ってしまいます。
「もう、何日も休んでいるけど大丈夫?」
「行った方がいいんじゃないの?」
「休めば休むほど行きづらくなるよ!」
7.自分で考え(?)決めたのに・・・
親に「どうする?」と聞かれたため自分で考え(?)決定した答えを伝えたのに、それを否定された子どもはどう思うでしょう。
「どうする?って聞かれたから自分の意見を言ったのに!」
「結局、学校に行けって事じゃん!」
「自分で決めちゃダメって事なんだ!」
親御さんが「どうする?」と聞いて、不登校の子どもが自分で考え(?)決定した答えを親に言う。
しかし、親御さんが子どもの決定を否定する。
このような事が繰り返されると、不登校の子どもは下記のように思うようになります。
「親は私の意見を聞く気はないんだ!」
「僕の気持ちに寄り添ってくれないんだ!」
「どうせ何を言っても否定されるんだから無視しよう!」
「親が求めている答えを言えば良いんでしょ!」
「でも、学校にはいかなけどね!」など
8.不登校の子どもは真剣に考えて答えを出している?
百歩ゆずって、子どもが真剣に考えて「行かない」という決断をしたのであれば受け入れてもいいかもしれません。
※ 静岡県にある不登校解決相談所では「行かない」ではなく、「行く!」と言う言葉が出てくるように支援をします。
しかし、不登校の子どもが真剣に考えている気配はありません。
「学校に行くのムリ~。」
「面倒だから行かない~。」
「学校に行っても意味ないし~。」
少し考えるそぶりを見せる子もいます。
「う~ん。やっぱり行くのが怖いな~。」
「学校に行ったら陰口を言われるかも・・・。」
「人の目が気になるから行けない。」
このように、学校の事を考えているように感じる受け答えをする子でも、ほとんどの場合が、その不安を解消する行動を起こそうとしません。
・親が相談に行こうと言っても「ムリ」と言って行かない。
・薬を飲むように言っても「大丈夫」と言って飲まない。
・少しずつ登校を促しても「ツラい」と言って動き出さない。
・宿題や勉強を勧めても「分からない」と言って全くやらない。など
9.不登校を楽しんでいるんじゃないの?
不登校になったばかりの頃は、お子さんの「ツラい気持ち」が伝わってきたのではないでしょうか?
しかし、不登校期間が長くなるにつれ、「好きな事で心のエネルギーを回復する」対応を続けるにつれ、「ツラい様子」が伝わってこなくなります。
口では「ツラい」と言いますが、面倒な事やイヤな事はせず、それを注意されることもない、そして、好きな事だけで毎日を過ごしてる。
そんな様子を見ていると、このような考えが頭を駆け巡るのではないでしょうか?
「最初はツラそうだったけど・・・。」
「今は好きなことだけをして楽しそう。」
「宿題や勉強、お手伝いはせず、深夜までゲームやスマホ三昧で・・・。」
10.「怠けているダケじゃないの?」は正解!
不登校が長期化しているの子どもの様子を見ていると、下記のような考えが頭をよぎります。
「怠けているダケなんじゃないの?」
「甘えているダケなんじゃないの?」
「逃げているダケなんじゃないの?」
実はこの考え「正解」なんです!
不登校が解決して自信を取り戻した子どもたちに当時の様子を聞いてみます。
すると、子どもたちの全員が下記のように言っています。
「最初はツラかったけど・・・。」
「だんだん、不登校の生活に慣れてしまって・・・。」
「後半は理由をつけてサボってたな~。」
「面倒から逃げていました!」
「誰にも怒られないし、注意もされないから。」
「親に甘えていたと思う。」
不登校を乗り越え、学校に戻ったり、希望の高校に合格したり、大学に進学できた子どもたちです。
ガンバって現在の自分を作った子どもたちは、素直に過去の「甘え」や「怠け」を認めます。
11.「どうする?」を使うときの心持ちは?
「どうする?」
親や先生が不登校の子どもに「どうする?」を使って良いのは、本当に「どっちでも良い」と思っている時です。
「アイスとケーキのどっちを食べる?」
「どうする?」
この場合、本当に「どっちを食べても良い」と思っているでしょう。
さらには、「どっちも食べなくても良い」と思っているかもしれません。
「アイス!」
子どもがこのように言ってきたら「はい、どうぞ!」とアイスを渡しますよね。
「どうする?」
この言葉を使うのは「本当にどっちでも良いよ!」と思っているときに使わなければならないのです。
12.子どもの意志を尊重する?それとも対応を変える?
「自分で決めさせることが大切と言われました!」
「子どもの意志を尊重しましょうと聞きました!」
このように仰る親御さんがほとんどです。
もちろん、「ムリをさせない」「子どもの意志を尊重する」「好きな事として心のエネルギーを回復する」対応を行い、子どもが「自分から動き出して」学校に行ってくれれば問題はありません。
また、「学校に戻らなくてもいい!」「この対応が正しい!」と思っているのであれば、この対応を続けていただければと思います。
「学校に戻ってもらいたい!」
「不登校を解決したい!」
「子どもの将来が心配!」
→不登校の子どもの将来は?進学や就職は大丈夫?
親御さんが、このように思うのは当然のことです。
そして、「ムリをさせない」「子どもの意志を尊重する」「好きな事として心のエネルギーを回復する」対応で、不登校が解決していないのであれば・・・。
思い込みを捨てて、別の対応をしてみてはいかがでしょうか?
→「不登校の間違った5つの対応」あなたの対応は間違っていませんか?
13.具体的な声のかけ方は?
それでは、どのような声かけをすれば良いのでしょうか?
「おはよう!」
「今日は学校に行くの?行かないの?」
「どうする?」
不登校の子どもを起こすときに、よく使われる声かけです。
親御さんが、本当に「学校に行かなくても良い」と思っているのであれば、この声かけでも良いでしょう。
ただ、親御さんが不登校の解決をお望みなら「どうする?」は使わないようにしましょう。
静岡県にある不登校解決相談所では、親御さんとの関係などを考慮して下記のような「声かけ」を提案しています。
「早く起きて学校に行きなさい!」(登校刺激:強)
「起きて学校に行こうよ!」(登校刺激:中)
「ガンバって起きて学校には行けるといいね。」(登校刺激:弱)
「まずは起きようね!登校はその後に決めればいいよ。」(登校刺激:弱弱)など
14.先生が家庭訪問をしてくれたときの声かけは?
学校の先生が家庭訪問をして下さったり、電話をして下さった場合は、どのように声をかければいいのでしょう?
可能であれば下記のように声をかけるのが理想です。
「先生が来て下さったのだから挨拶しなさい。」(登校刺激:強)
しかし、このように言うと怒り出す子どももいます。
また、先生に挨拶をしたとしても、先生が帰った後に怒り出す子どももいます。
それでは、どのように声をかければ良いのでしょうか?
15.状況によっては「どうする?」を使う!
子どもが「挨拶をする」確率がほとんどないのであれば、あえて「どうする?」と聞いても良いでしょう。
ただ、「どうする?」の後に下記の言葉を付け加えることで不登校解決の確率は上がります。
「先生が来て下さったよ。」
「どうする?」
『ムリ!』
「それなら、今は体調が悪くて寝てるって言っておくね。」
先生が帰った後、下記のようにも付け加えていただきたいと思います。
「先生が体調を心配してくれたよ。」
「定期的に来てくれて良い先生だね!」
「あなたをクラスの一員と思ってくれているんだね!」
「次は会えるといいね。」など
このように付け加えると不登校解決がしやすくなるのです。
(理由は分かりますか?)
※ この対応を何度も続けてしまうと不登校が悪化するので注意をして下さい。
16.友だちがプリントを持ってきてくれたら?
友だちがプリントを持ってきてくれたときは、どのように声をかければ良いのでしょうか?
こちらも、可能であれば下記のような声をかけたいです。
「プリントを持ってきてもらったお礼は言いなさい!」(登校刺激:強)
この声かけで、不登校のお子さんが「友だちにお礼を言う」ことができれば「完璧」です。
しかし、今まで「どうする?」を多く使ってきた親御さんが命令しづらい気持ちはわかります。
また、このように言って「反発されたらどうしよう?」と思う気持ちも分かります。
17.次につながる声かけが大切!
それでは、どのような声かけが良いのでしょうか?
「友だちが来てくれたからお礼を言えるといいね。」
「でも、学校に行っていないから会いづらいよね。」
「出来れば会ってお礼を言った方がいいと思うけど、ムリならお母さんがお礼を言うね。」
「あなたが『体調が悪くて寝てる』と言っとくよ。」
「今日はダメでも、次は会ってお礼を言えるよいいね。」
このように「理想の行動」を子どもに伝えることが大切です。
ただ、不登校の子どもが「理想の行動」をすることが出来ないのは百も承知です。
そこで、子どもの気持ちに共感しつつ次回につなげる声かけをするのです。
最後に得意技(?)である、この言葉を付け加えてもいいでしょう?
「どうする?」
※ この対応を何度も続けてしまうと不登校が悪化するので注意をして下さい。
18.登校刺激は常に与え続ける!
静岡県にある不登校解決相談所では「登校刺激」は常に与え続けるように訴えています。
ただ、不登校の子どもの状態などを元に「強弱」をつける事が大切であるとも訴えています。
「先生が来て下さったのだから会いなさい!」
「今度は先生に会えるといいね~。」
この2つはどちらも「先生に会う」という登校刺激です。
しかし、強弱が違うのはお分かりだと思います。
ここで考えていただきたいのは「どうする?」との違いです。
「先生に会う?会わない?」
「どうする?」
本人の意志を尊重すると言って、全てを本人に決めさせる対応を続けて、子どもは先生に会うようになるのでしょうか?
弱いとは言え登校刺激である「会えるといいね」と声をかけたときと比べて、どちらが「会える」可能性は上がるでしょうか?
19.ストレスやプレッシャーは0にしなきゃダメ?
「登校刺激を与えるのは良くない!」
「優しく言ってもプレッシャーになる!」
このように仰る先生やカウンセラーさんもいらっしゃいます。
ただ、考えてみて下さい。
「絶対に会いなさい!」
このように言うのであれば、大きなプレッシャーとなるでしょう。
「会えるといいね~。」
もちろん、この声かけもプレッシャーが0(ゼロ)とは言いません。
ただ、ここまで小さなプレッシャーもダメと言うのであれば・・・。
不登校の解決以上に、これからの生活が心配になってしまうのは私だけでしょうか?
→まずは静岡県にある不登校解決相談所の無料相談を!
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