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〒410-1118 静岡県裾野市佐野1081-14(公文併設)
24時間、相談受付中!(即対応できない時は折り返します。)
不登校の相談をしたら「本人の意志を尊重」「登校刺激を与えない」と言われたので素直に守ったら・・・
先日、神奈川県にお住まいの中学3年生のお子さんをもつお母さんから相談をいただきました。
娘さんは小学校6年生の2学期から不登校になってしまい、現在も不登校を継続しています。(不登校期間3年)
不登校のキッカケは算数の授業中に友だちが言った言葉です。
「そんな問題できないの?」 「すっごく簡単なのに!」
この友だちに「いじめ」や「悪口」の意図はなかったようです。
なぜなら、空気を読まず思った事を口にする子で、他の子にも同じように「悪口」ととれる発言をたくさんしているからです。
しかし、初めてこの子と同じクラスになった娘さんは「バカにされた」と思いショックを受けたようです。
不登校になる前、小学校5年生のクラスはとても良いクラスだったようです。
担任の先生はメリハリの指導が出来る先生で、クラスの子どもたちとの時間を大切にしてくれた先生です。
声をかけやすく、相談もしやすい先生です。
休み時間や授業中に、友だちをバカにする発言や失礼な態度には毅然とした対応を取る先生でもあったようです。
そのため、真面目な子どもたちにとっては教室が安心できる場所となったのです。
しかし、小学校6年生の担任の先生は学級運営に興味がない?先生だったようです。
授業で教室に来ても、授業が終わるとすぐに職員室に戻ってしまいます。
たまに教室にいると思うと「仕事中オーラ」を出して子どもが近づきづらい雰囲気を(無意識に)出しています。
帰りの会が終わるとスグに職員室に戻り定時と同時に帰ってしまいます。
※ 定時に帰るのは悪いことではありませんが・・・・。
「また、悪口を言われるのが怖い。」 「学校に行きたくない。」
娘さんの発言に対して、お母さんはアドバイスをします。
「まずは担任の先生に相談をしてごらん。」 「悪口を言わないように注意してくれると思うよ!」
お母さんのアドバイスを受けた娘さんは、担任の先生に相談することを決めます。
翌日、娘さんは担任の先生に相談をしようとします。
しかし、先生はスグに職員室に戻ってしまい、話かけるタイミングがありません。
教室にいるときに声をかけようともしましたが「仕事中オーラ」が出ていて、声をかける事が出来ませんでした。
実際に、娘さんが担任の先生に相談することができたのは、初めて「悪口」を言われてから2週間がたったころでした。
先生に相談できない間、娘さんは授業中、休み時間を問わず悪口(?)を言われました。
「そんな問題もできないの?」 「頭が悪いんじゃない?」 「勉強が苦手なの?」 「塾に行った方がいいんじゃない?」など
娘さんは担任の先生に、コレまで言われた悪口を伝えます。
そして、悪口を言わないように注意して欲しいと頼みました。
しかし、担任の先生は相手の子の肩をもつ発言をします。
「Aちゃんに悪気はないのよ!」 「悪口を言っているつもりはないんだよ!」 「だから、Aちゃんに言われたことを気にするのはよしなさい。」 「Aちゃんにも良い所があるんだから、それを見つけて認めてあげて!」 「悪気はないんだから我慢してあげて!」
AちゃんはADHD傾向の子どものようです。
担任はAちゃんを注意するのが面倒なのか、それとも、発達障害の子どもの対応を勘違いしているのか、娘さんに我慢するように言ってきました。
この担任の対応は「発達障害あるある」です。
「悪気はないんだから許してあげて!」 「(発達障害のある)Aちゃんにも良い所があるんだよ!」 「それぞれの個性を尊重し合おう!」
さらには、担任は下記のように間違った知識を持っていたのかもしれません。
「発達障害の子どもは怒ってはいけない。」 「優しく、納得できるように話をしなければならない。」 「強い言葉をかければ心を閉ざしてしまう。」
完全にインクルーシブ教育を間違って理解しています。
実際、小学校や中学校の先生が間違った発達障害の対応をしたことで、卒業後にトラブルに巻き込まれたり、警察に捕まったりする子もいます。
この子たちは、小学校や中学校で「悪気はないから仕方ない」という対応を取られた子どもたちです。
担任の先生に相談をしたにも関わらず「我慢しなさい」と言われた娘さんは下記のように思ったそうです。
「なんで、悪口を言われている私が我慢しなければならないの?」 「なんで、先生はAちゃんを怒ってくれないの?」 「なんで、先生はAちゃんをかばうの?」 「なんで、私の味方になってくれないの?」 「Aちゃんにも良い所があるって?」 「悪気がないから気にしないようにしろ?」 「良い所があって、悪気がなければ悪口を言って良いの?」 「人を傷つけていいの?」
このように思った娘さんは、学校に行けなくなってしまったそうです。
娘さんが学校に行けなくなって1ヶ月が経った頃、学校の紹介でお母さんはカウンセラーさんと話をします。
「心が傷付いてしまったんですね!」 「今は心のエネルギーがなくなってしまったんです。」 「ムリをさせないようにしてあげましょう。」 「好きな事をさせて心のエネギーを回復させてあげましょう。」 「登校刺激は与えないようにして下さい。」
不登校の対応が分からなかったお母さんは、カウンセラーさんの言うとおりの対応をします。
すると、娘さんは勉強や宿題、お手伝いなどをしなくなりました。
逆にゲームやスマホ、推しの歌い手さんの配信にのめり込むようになります。
当然、寝る時間も遅くなり、昼夜逆転生活が始まったのです。
昼夜逆転でゲームやスマホ、動画にのめり込んだ娘さんは、推しの歌い手さん繋がりのネット友だち(ネッ友)が出来ました。
ネッ友は2才上の中学生ですが娘さんと同じ不登校です。
昼夜逆転、ゲーム、スマホ、動画、ネット友について心配になったお母さんはカウンセラーさんに相談をします。
「自分のやりたい事を見つけたんですね!」 「安心できる友だちも作ることができたんですね!」 「それは、とっても良い事です。」 「好きな事をしたり、友だちと話したりすることで心のエネルギーが溜まるでしょう!」 「娘さんの好きなようにさせてあげて下さい。」
そして、最後に下記のように言われます。
「心のエネルギーが溜まれば自分から動き出すでしょう。」 「娘さんを信じて待ってあげましょう。」
不登校になってから9ヶ月が経ちました。
もうすぐ、小学校を卒業して中学校に進学する時期です。
残念ながら娘さんは卒業式と入学式に参加しませんでした。
ただ、4月の最初は学校の別室に数回だけ行ったそうです。
もちろん、ゲームとスマホ、動画の昼夜逆転生活は続いています。
さらには、ネッ友が増え深夜にネッ友と一緒に大きな声で話をするようになっていました。
そんな中、娘さんはネットの友だちと推しの歌い手さんのライブに行く約束をします。
そして、親の財布からクレジットカードの黙って抜き出しライブのチケットを購入します。
神奈川県に住んでいた娘さんが勝手に買ったライブのチケットは東京公演のチケットだったようです。
娘さんはライブのチケットを買ったことを黙っていました。
しかし、ライブが近づくにつれて娘さん宛の宅急便が届くようになります。
「また、娘宛の宅急便がきた!」 「今月は2度目だ!」 「自分のお小遣いで何を買ってるんだろう?」
3度目の宅急便が届いたとき、お母さんは娘さんに中身について聞いてみました。
すると、娘さんは烈火のごとく怒り出します。
「何を買ったっていいでしょ!」 「個人のプライバシーに干渉しないで!」
カウンセラーさんから「子どもの意志を尊重するようにしましょう」と言われたお母さんは、それ以上、聞くのをやめたそうです。
しかし、月末のクレジットカードの明細を見ると・・・・・。
娘さんは「ライブのチケット」だけでなく、推しのグッズやライブで使うアイテムを勝手に購入していたのです。
合計金額は10万円を超えていたそうです。
お母さんはカウンセラーさんに相談をします。
「せっかくできた好きなことを否定するのはかわいそうです。」 「友だちも同様です。」 「せっかく一緒にライブに行く友だちができたのに会わせないのは・・・。」 「確かに親のお金を勝手につかったのは問題だと思います。」 「次から、何かを買うときは相談をするように言ってはどうですか?」
お母さんとお父さんは、カウンセラーさんのアドバイスを聞き入れます。
そして、無断で10万円を使ったことを許し、次からは相談する約束をしました。
娘さんは欲しいものがあると約束どおり相談をするようになりました。
しかし、相談はするものの親御さんが「NO」と言うと・・・・。
「私に友だちと会うなって言うの?」 「やっとできた、心友なのに!」 「みんなと話をしているときやライブに行くときが唯一の楽しみなのに!」 「買ってくれないなら死んでやる!」
神奈川県にお住まいの娘さんは、仙台、大阪、福岡で行われるライブチケットを勝手に買い事後承諾でグッズや交通費を親に出させたのです。
中学2年生になっても昼夜逆転生活と推し活は続きました。
学校には月に1~2回、別室登校をしています。
しかし、この時期になると「学校に行きたくない理由」は大きく変わっていました。
「勉強が分からないから学校に行けない。」 「友だちと会うのが怖いから学校に行けない。」 「先生が怖いから学校に行けない。」
親御さんと学校は相談をして、娘さんに下記のように言いました。
「担任の先生は優しくて怒らない先生だから大丈夫だよ!」 「勉強はやらなくてもいいからね!」 「別室に来て絵を描いたり、好きな事をしていいよ!」 「友達には会わないようにするからね!」 「給食の時間に来て給食を食べて帰ってもいいからね!」
親御さんと学校は、娘さんの不登校の理由を完全に取り除きました。
しかし、娘さんの登校日数が増えることはありません。
「担任の先生と話したときの目が怖かった。」 「ウソ笑いをしていた。」 「給食を持ってくるのが友だちで会ってしまった。」 「別室でアニメを見ていたら支援員さんに注意をされた。」
これに対して、親御さんと学校は娘さんの不安を解消する対応を行います。
「別の支援員さんを担当にする。」 「支援員さんは注意をしたり怒ったりはしない。」 「子どもの気持ちに寄り添い意志を尊重する。」 「給食の準備、片付けは支援員さんが行う。」
学校が対応を変えたことで、別室登校の回数は週に1回に増えました。
しかし、それも長くは続きません。
「今日は頭が痛いので休みます。」 「体調が悪く布団から出ることが出来ません。」
お母さんが欠席の理由を学校に伝えると、支援員さんが心配の声かけをしてくれます。
「体調を第一に考えて下さいね!」 「ムリしなくていいと伝えて下さい!」 「来られるときに来ればいいと言って下さい。」
ただ、お母さんは「体調が悪い」本当の理由を知っていました。
『体調が悪いのは明け方までネッ友とゲームをしていたからなのに・・・。』
この娘さんは中学3年生になり進学を意識し始めました。
それにより、別室登校(1~2時間)の回数は週に1~2回に増えました。
娘さんは支援員さんに自分の将来について話します。
「私はアニメが好きなので声優になろうと思います!」 「声優の専門学校に行って、オーディションを受けて声優デビューしたいです。」 「1人暮らしをして、東京の専門学校に通いたいです!」
これに対して支援員さんやカウンセラーさんは、褒める言葉がけをします。
「とても良い夢だね!」 「○○さんなら絶対に声優になれるよ!」 「声がアニメ声だから大丈夫だよ!」 「専門学校に行ってオーディションを受ければデビューできるよ!」
1人暮らしについても、褒める言葉がけをしたそうです。
「夢の為に1人暮らしを選ぶなんてすごいね!」 「本気で声優になりたいんだね!」 「自分の将来についてチャンと考えていてエラいね!」
中学3年生の夏休み前になると娘さんの登校は減っていきました。
お母さんは支援員さんやカウンセラーさんから、このように言われます。
「多分、進路に不安を感じているんでしょう。」 「周りの子と違う進路に不安を持っているのでしょう。」 「不安が解消するまで、ムリをさせないようにしましょう。」
お母さんは静岡県にある不登校解決相談所に最初に相談をしたときに下記のように言っていました。
「本当に不安で学校に行けないのでしょうか?」 「本気で声優になるつもりなのでしょうか?」 「1人暮らしをさせて大丈夫なのでしょうか?」
静岡県にある不登校解決相談所は娘さんの様子を聞いてみました。
「声優になるための努力をしていますか?」 「ボイトレをしたり、劇団に入ったり。」 「推しの子のルビー役の声優さんの話を知っていますか?」 「大好きなアニメの台詞を全てノートに書き起こしたそうですよ!」 「さらには、TVの音を消して自分でアテレコの練習をしたそうです。」 「何度も、何度も練習していたそうです。」 「娘さんはどんな努力をしていますか?」
お母さんは仰いました。
「何もしていません。」 「ただ、好きなアニメを見ているだけです。」 「何度も同じアニメを見ているわけではありません。」 「演技の練習もボイトレもしていません。」 「声優になりたい気持ちはあると思いますが、そのための努力はしていません。」
神奈川県にお住まいのお母さんから、下記のような依頼をいただきました。
「夏休み終了後も変わらないようなら訪問カウンセリングをお願いいたします。」 「そのとき、娘に現実の話をしていただきたいです。」 「私たちが何を言っても聞く耳を持たないので・・・。」 「娘は嫌がるかもしれませんが、お願いできますか?」 「悪役をやって下さいますか?」
静岡県にある不登校解決相談所では、親御さんが望む支援を行うようにしています。
それが悪役であろうと喜んでお引き受けしています。
もちろん、子どもをどん底に落としたいわけではありません。
子どもが現実を知り、夢に向かってやる気を出すように支援をすることが大切と考えているからです。
現在、お子さんの様子を聞き、どのような話をするのかを親御さんと一緒に検討しています。
親御さんの予想では、9月の中旬頃に訪問カウンセリングを行うことになりそうです。
→まずは静岡にある不登校解決相談所の無料相談を! →全国から、相談の依頼をいただいております。
海外からの相談もいただくようになりました。 カナダ、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、岩手県、福島県、宮城県、山梨県、愛知県、青森県、新潟県、石川県、福井県、富山県、長野県、岐阜県、大阪府、京都府、三重県、兵庫県、奈良県、島根県、岡山県、広島県、徳島県、高知県、愛媛県、佐賀県、宮崎県、大分県、熊本県、福岡県、沖縄県から不登校の相談をいただいております。
友だち追加(初回無料相談30分延長など)
24/10/07
24/09/30
TOP
アドバイスを守ったのは失敗だった・・・
2.学校の間違った対応で不登校が悪化
3.2週間後、やっと担任に相談ができた!
4.「悪気はないんだから許してあげて」(担任)
5.間違った発達障害の対応
6.悪気がなければ悪口を言って良いの?
7.無理をさせない対応で昼夜逆転
8.ゲームやスマホにのめり込んでも大丈夫?
9.不登校のまま小学校を卒業
10.親のクレジットで勝手に10万円を使う
11.全国のライブチケットを勝手に購入!
12.勉強しなくて良いから学校においで?
13.別室でアニメを見ていたら怒られたから行かない?
14.優しく優しく対応する支援員さん
15.全てを否定しないカウンセラー
16.欠席が増えたのは進路が不安だから?
17.夢はあるけど努力を全くしていない
18.現実を知り自分を見つめ直す支援を
1.不登校期間3年の中学3年生
先日、神奈川県にお住まいの中学3年生のお子さんをもつお母さんから相談をいただきました。
娘さんは小学校6年生の2学期から不登校になってしまい、現在も不登校を継続しています。(不登校期間3年)
不登校のキッカケは算数の授業中に友だちが言った言葉です。
「そんな問題できないの?」
「すっごく簡単なのに!」
この友だちに「いじめ」や「悪口」の意図はなかったようです。
なぜなら、空気を読まず思った事を口にする子で、他の子にも同じように「悪口」ととれる発言をたくさんしているからです。
しかし、初めてこの子と同じクラスになった娘さんは「バカにされた」と思いショックを受けたようです。
2.学校の間違った対応で不登校が悪化
不登校になる前、小学校5年生のクラスはとても良いクラスだったようです。
担任の先生はメリハリの指導が出来る先生で、クラスの子どもたちとの時間を大切にしてくれた先生です。
声をかけやすく、相談もしやすい先生です。
休み時間や授業中に、友だちをバカにする発言や失礼な態度には毅然とした対応を取る先生でもあったようです。
そのため、真面目な子どもたちにとっては教室が安心できる場所となったのです。
しかし、小学校6年生の担任の先生は学級運営に興味がない?先生だったようです。
授業で教室に来ても、授業が終わるとすぐに職員室に戻ってしまいます。
たまに教室にいると思うと「仕事中オーラ」を出して子どもが近づきづらい雰囲気を(無意識に)出しています。
帰りの会が終わるとスグに職員室に戻り定時と同時に帰ってしまいます。
※ 定時に帰るのは悪いことではありませんが・・・・。
3.2週間後、やっと担任に相談ができた!
「また、悪口を言われるのが怖い。」
「学校に行きたくない。」
娘さんの発言に対して、お母さんはアドバイスをします。
「まずは担任の先生に相談をしてごらん。」
「悪口を言わないように注意してくれると思うよ!」
お母さんのアドバイスを受けた娘さんは、担任の先生に相談することを決めます。
翌日、娘さんは担任の先生に相談をしようとします。
しかし、先生はスグに職員室に戻ってしまい、話かけるタイミングがありません。
教室にいるときに声をかけようともしましたが「仕事中オーラ」が出ていて、声をかける事が出来ませんでした。
実際に、娘さんが担任の先生に相談することができたのは、初めて「悪口」を言われてから2週間がたったころでした。
4.「悪気はないんだから許してあげて」(担任)
先生に相談できない間、娘さんは授業中、休み時間を問わず悪口(?)を言われました。
「そんな問題もできないの?」
「頭が悪いんじゃない?」
「勉強が苦手なの?」
「塾に行った方がいいんじゃない?」など
娘さんは担任の先生に、コレまで言われた悪口を伝えます。
そして、悪口を言わないように注意して欲しいと頼みました。
しかし、担任の先生は相手の子の肩をもつ発言をします。
「Aちゃんに悪気はないのよ!」
「悪口を言っているつもりはないんだよ!」
「だから、Aちゃんに言われたことを気にするのはよしなさい。」
「Aちゃんにも良い所があるんだから、それを見つけて認めてあげて!」
「悪気はないんだから我慢してあげて!」
5.間違った発達障害の対応
AちゃんはADHD傾向の子どものようです。
担任はAちゃんを注意するのが面倒なのか、それとも、発達障害の子どもの対応を勘違いしているのか、娘さんに我慢するように言ってきました。
この担任の対応は「発達障害あるある」です。
「悪気はないんだから許してあげて!」
「(発達障害のある)Aちゃんにも良い所があるんだよ!」
「それぞれの個性を尊重し合おう!」
さらには、担任は下記のように間違った知識を持っていたのかもしれません。
「発達障害の子どもは怒ってはいけない。」
「優しく、納得できるように話をしなければならない。」
「強い言葉をかければ心を閉ざしてしまう。」
完全にインクルーシブ教育を間違って理解しています。
実際、小学校や中学校の先生が間違った発達障害の対応をしたことで、卒業後にトラブルに巻き込まれたり、警察に捕まったりする子もいます。
この子たちは、小学校や中学校で「悪気はないから仕方ない」という対応を取られた子どもたちです。
6.悪気がなければ悪口を言って良いの?
担任の先生に相談をしたにも関わらず「我慢しなさい」と言われた娘さんは下記のように思ったそうです。
「なんで、悪口を言われている私が我慢しなければならないの?」
「なんで、先生はAちゃんを怒ってくれないの?」
「なんで、先生はAちゃんをかばうの?」
「なんで、私の味方になってくれないの?」
「Aちゃんにも良い所があるって?」
「悪気がないから気にしないようにしろ?」
「良い所があって、悪気がなければ悪口を言って良いの?」
「人を傷つけていいの?」
このように思った娘さんは、学校に行けなくなってしまったそうです。
7.無理をさせない対応で昼夜逆転
娘さんが学校に行けなくなって1ヶ月が経った頃、学校の紹介でお母さんはカウンセラーさんと話をします。
「心が傷付いてしまったんですね!」
「今は心のエネルギーがなくなってしまったんです。」
「ムリをさせないようにしてあげましょう。」
「好きな事をさせて心のエネギーを回復させてあげましょう。」
「登校刺激は与えないようにして下さい。」
不登校の対応が分からなかったお母さんは、カウンセラーさんの言うとおりの対応をします。
すると、娘さんは勉強や宿題、お手伝いなどをしなくなりました。
逆にゲームやスマホ、推しの歌い手さんの配信にのめり込むようになります。
当然、寝る時間も遅くなり、昼夜逆転生活が始まったのです。
8.ゲームやスマホにのめり込んでも大丈夫?
昼夜逆転でゲームやスマホ、動画にのめり込んだ娘さんは、推しの歌い手さん繋がりのネット友だち(ネッ友)が出来ました。
ネッ友は2才上の中学生ですが娘さんと同じ不登校です。
昼夜逆転、ゲーム、スマホ、動画、ネット友について心配になったお母さんはカウンセラーさんに相談をします。
「自分のやりたい事を見つけたんですね!」
「安心できる友だちも作ることができたんですね!」
「それは、とっても良い事です。」
「好きな事をしたり、友だちと話したりすることで心のエネルギーが溜まるでしょう!」
「娘さんの好きなようにさせてあげて下さい。」
そして、最後に下記のように言われます。
「心のエネルギーが溜まれば自分から動き出すでしょう。」
「娘さんを信じて待ってあげましょう。」
9.不登校のまま小学校を卒業
不登校になってから9ヶ月が経ちました。
もうすぐ、小学校を卒業して中学校に進学する時期です。
残念ながら娘さんは卒業式と入学式に参加しませんでした。
ただ、4月の最初は学校の別室に数回だけ行ったそうです。
もちろん、ゲームとスマホ、動画の昼夜逆転生活は続いています。
さらには、ネッ友が増え深夜にネッ友と一緒に大きな声で話をするようになっていました。
そんな中、娘さんはネットの友だちと推しの歌い手さんのライブに行く約束をします。
そして、親の財布からクレジットカードの黙って抜き出しライブのチケットを購入します。
神奈川県に住んでいた娘さんが勝手に買ったライブのチケットは東京公演のチケットだったようです。
10.親のクレジットで勝手に10万円を使う
娘さんはライブのチケットを買ったことを黙っていました。
しかし、ライブが近づくにつれて娘さん宛の宅急便が届くようになります。
「また、娘宛の宅急便がきた!」
「今月は2度目だ!」
「自分のお小遣いで何を買ってるんだろう?」
3度目の宅急便が届いたとき、お母さんは娘さんに中身について聞いてみました。
すると、娘さんは烈火のごとく怒り出します。
「何を買ったっていいでしょ!」
「個人のプライバシーに干渉しないで!」
カウンセラーさんから「子どもの意志を尊重するようにしましょう」と言われたお母さんは、それ以上、聞くのをやめたそうです。
しかし、月末のクレジットカードの明細を見ると・・・・・。
娘さんは「ライブのチケット」だけでなく、推しのグッズやライブで使うアイテムを勝手に購入していたのです。
合計金額は10万円を超えていたそうです。
11.全国のライブチケットを勝手に購入!
お母さんはカウンセラーさんに相談をします。
「せっかくできた好きなことを否定するのはかわいそうです。」
「友だちも同様です。」
「せっかく一緒にライブに行く友だちができたのに会わせないのは・・・。」
「確かに親のお金を勝手につかったのは問題だと思います。」
「次から、何かを買うときは相談をするように言ってはどうですか?」
お母さんとお父さんは、カウンセラーさんのアドバイスを聞き入れます。
そして、無断で10万円を使ったことを許し、次からは相談する約束をしました。
娘さんは欲しいものがあると約束どおり相談をするようになりました。
しかし、相談はするものの親御さんが「NO」と言うと・・・・。
「私に友だちと会うなって言うの?」
「やっとできた、心友なのに!」
「みんなと話をしているときやライブに行くときが唯一の楽しみなのに!」
「買ってくれないなら死んでやる!」
神奈川県にお住まいの娘さんは、仙台、大阪、福岡で行われるライブチケットを勝手に買い事後承諾でグッズや交通費を親に出させたのです。
12.勉強しなくて良いから学校においで?
中学2年生になっても昼夜逆転生活と推し活は続きました。
学校には月に1~2回、別室登校をしています。
しかし、この時期になると「学校に行きたくない理由」は大きく変わっていました。
「勉強が分からないから学校に行けない。」
「友だちと会うのが怖いから学校に行けない。」
「先生が怖いから学校に行けない。」
親御さんと学校は相談をして、娘さんに下記のように言いました。
「担任の先生は優しくて怒らない先生だから大丈夫だよ!」
「勉強はやらなくてもいいからね!」
「別室に来て絵を描いたり、好きな事をしていいよ!」
「友達には会わないようにするからね!」
「給食の時間に来て給食を食べて帰ってもいいからね!」
13.別室でアニメを見ていたら怒られたから行かない?
親御さんと学校は、娘さんの不登校の理由を完全に取り除きました。
しかし、娘さんの登校日数が増えることはありません。
「担任の先生と話したときの目が怖かった。」
「ウソ笑いをしていた。」
「給食を持ってくるのが友だちで会ってしまった。」
「別室でアニメを見ていたら支援員さんに注意をされた。」
これに対して、親御さんと学校は娘さんの不安を解消する対応を行います。
「別の支援員さんを担当にする。」
「支援員さんは注意をしたり怒ったりはしない。」
「子どもの気持ちに寄り添い意志を尊重する。」
「給食の準備、片付けは支援員さんが行う。」
14.優しく優しく対応する支援員さん
学校が対応を変えたことで、別室登校の回数は週に1回に増えました。
しかし、それも長くは続きません。
「今日は頭が痛いので休みます。」
「体調が悪く布団から出ることが出来ません。」
お母さんが欠席の理由を学校に伝えると、支援員さんが心配の声かけをしてくれます。
「体調を第一に考えて下さいね!」
「ムリしなくていいと伝えて下さい!」
「来られるときに来ればいいと言って下さい。」
ただ、お母さんは「体調が悪い」本当の理由を知っていました。
『体調が悪いのは明け方までネッ友とゲームをしていたからなのに・・・。』
15.全てを否定しないカウンセラー
この娘さんは中学3年生になり進学を意識し始めました。
それにより、別室登校(1~2時間)の回数は週に1~2回に増えました。
娘さんは支援員さんに自分の将来について話します。
「私はアニメが好きなので声優になろうと思います!」
「声優の専門学校に行って、オーディションを受けて声優デビューしたいです。」
「1人暮らしをして、東京の専門学校に通いたいです!」
これに対して支援員さんやカウンセラーさんは、褒める言葉がけをします。
「とても良い夢だね!」
「○○さんなら絶対に声優になれるよ!」
「声がアニメ声だから大丈夫だよ!」
「専門学校に行ってオーディションを受ければデビューできるよ!」
1人暮らしについても、褒める言葉がけをしたそうです。
「夢の為に1人暮らしを選ぶなんてすごいね!」
「本気で声優になりたいんだね!」
「自分の将来についてチャンと考えていてエラいね!」
16.欠席が増えたのは進路が不安だから?
中学3年生の夏休み前になると娘さんの登校は減っていきました。
お母さんは支援員さんやカウンセラーさんから、このように言われます。
「多分、進路に不安を感じているんでしょう。」
「周りの子と違う進路に不安を持っているのでしょう。」
「不安が解消するまで、ムリをさせないようにしましょう。」
お母さんは静岡県にある不登校解決相談所に最初に相談をしたときに下記のように言っていました。
「本当に不安で学校に行けないのでしょうか?」
「本気で声優になるつもりなのでしょうか?」
「1人暮らしをさせて大丈夫なのでしょうか?」
17.夢はあるけど努力を全くしていない
静岡県にある不登校解決相談所は娘さんの様子を聞いてみました。
「声優になるための努力をしていますか?」
「ボイトレをしたり、劇団に入ったり。」
「推しの子のルビー役の声優さんの話を知っていますか?」
「大好きなアニメの台詞を全てノートに書き起こしたそうですよ!」
「さらには、TVの音を消して自分でアテレコの練習をしたそうです。」
「何度も、何度も練習していたそうです。」
「娘さんはどんな努力をしていますか?」
お母さんは仰いました。
「何もしていません。」
「ただ、好きなアニメを見ているだけです。」
「何度も同じアニメを見ているわけではありません。」
「演技の練習もボイトレもしていません。」
「声優になりたい気持ちはあると思いますが、そのための努力はしていません。」
18.現実を知り自分を見つめ直す支援を
神奈川県にお住まいのお母さんから、下記のような依頼をいただきました。
「夏休み終了後も変わらないようなら訪問カウンセリングをお願いいたします。」
「そのとき、娘に現実の話をしていただきたいです。」
「私たちが何を言っても聞く耳を持たないので・・・。」
「娘は嫌がるかもしれませんが、お願いできますか?」
「悪役をやって下さいますか?」
静岡県にある不登校解決相談所では、親御さんが望む支援を行うようにしています。
それが悪役であろうと喜んでお引き受けしています。
もちろん、子どもをどん底に落としたいわけではありません。
子どもが現実を知り、夢に向かってやる気を出すように支援をすることが大切と考えているからです。
現在、お子さんの様子を聞き、どのような話をするのかを親御さんと一緒に検討しています。
親御さんの予想では、9月の中旬頃に訪問カウンセリングを行うことになりそうです。
→まずは静岡にある不登校解決相談所の無料相談を!
→全国から、相談の依頼をいただいております。
海外からの相談もいただくようになりました。
カナダ、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、岩手県、福島県、宮城県、山梨県、愛知県、青森県、新潟県、石川県、福井県、富山県、長野県、岐阜県、大阪府、京都府、三重県、兵庫県、奈良県、島根県、岡山県、広島県、徳島県、高知県、愛媛県、佐賀県、宮崎県、大分県、熊本県、福岡県、沖縄県から不登校の相談をいただいております。
友だち追加(初回無料相談30分延長など)
電話番号:080-9114-8318
住所 〒410-1118 静岡県裾野市佐野1081-14