カウンセラーと会ってみようかな!1年かけてゆっくり不登校を解決④

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カウンセラーと会ってみようかな!1年かけてゆっくり不登校を解決④

不登校解決事例

2018/07/23 カウンセラーと会ってみようかな!1年かけてゆっくり不登校を解決④

小学校4年生から不登校のSさん

 

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1.不登校前のSさんの状況
2.Sさんは何が好き?
3.チョビチョビ、カウンセラーの話を!
4.がんばったときこそ、カウンセラーの話を!
5.Sさんの趣味を理解する!
6.直接会うチャンス到来!
7.5分なら会っても良いかな・・・
8.10分しかカウンセリングできません?
9.1回目は10分!2回目は1時間!

 

学校の宿題をやりましょう!1年かけてゆっくり不登校を解決③

 

 

1.不登校前のSさんの状況

小学校4年生の息子さんの不登校で悩んでいたSさんのお母さんが、静岡にある不登校解決相談所に相談をしたのが、数年前の7月でした。

 

そのときにお母さんが話してくれたSさんの状況は以下の通りです。

 

・小学校3年生の最初に、担任の先生が怖いと言っていた。
・怒られている子を「かわいそう」と感じていたようだ。
・3年生の2学期にクラスの男子にいじめをうけた。
・悪口を言われたり、からかわれたりされた。
・担任の先生が指導をしてくれて、いじめは収まった。
・夏休み明けは、なんとか登校することができた。
・冬休み明けは、登校することができなかった。
・小学校3年生の3学期から完全不登校になった。

 

 

2.Sさんは何が好き?

Sさんと私が初めて会ったのは、お母さんから依頼を受けてから約1ヶ月後の夏休みでした。

 

初めてお母さんと話をしたとき、私はこのような質問をしていました。

 

「好きなものやことは何ですか?」
「ゲームやアニメ、漫画、TV、芸能人など、何でも良いです。」

 

するとSさんのお母さんは、こう教えてくれました。

 

「ゲームはもっていません。」
「本が好きで、空想科学読本が大好きです。」

 

 

3.チョビチョビ、カウンセラーの話を!

私は、お母さんにこう伝えます。

 

「私(不登校解決相談所)も空想科学読本が好きです!」
「Sさんにそれを伝えて下さい。」
「毎日でなくても結構ですので、チョビチョビ、私のことを伝えて下さい。」

 

すると、お母さんからこう質問されました。

 

「どういうふうに言えばいいですか?」
「どういう場面で言えばいいですか?」
「場を設定したほうがいいですか?」
「それとも、さりげなく言えばいいですか?」

 

私はこうお願いしました。

 

「今度、相談したカウンセラーの先生は、空想科学読本が好きなんだって!」
「20年前に1巻が出たときに読んだらしいよ!」
「もともと理科の先生なんだって!」
「面白い先生だったよ!」

「話をする場は設定しなくてもいいです!」
「ふと思い出した時で結構です。」
「毎日ではなくていいですが、チョビチョビ、伝えて下さい。」
「『会ってみれば!』はまだ言わなくてOKです。」

 

 

4.がんばったときこそ、カウンセラーの話を!

また、こうも伝えました。

 

宿題をやったり、事務室に行ったりしたときに、私の名前を出してもらえると嬉しいです。そのときは、このように言って見て下さい。

 

「カウンセラーの先生が褒めてたよ!」
「カウンセラーの先生が『すごい!』って驚いてたよ!」
「カウンセラーの先生が『エライ!』って言ってたよ!」

 

少しずるいのですが、こうも伝えました。

 

「私とお母さんが電話で話をしていなくてもOKです。」
「お母さんが『多分、先生(不登校解決相談所)ならこう言うだろうな~』と思ったことを伝えて下さい。」
「何を言ったかを、次回の相談の時に教えて下さいね!」
「ずるいですが、口裏を合わせます。」
「もちろん、良いこと、悪いことがあったときに、連絡をいただければ相談にのります!」

 

 

5.Sさんの趣味を理解する!

その後、私は本屋に向かいました。

 

Sさんが実際にもっている、子供用の空想科学読本を買うためです。

 

私のもっていた大人用の空想科学読本と違う、子ども用の空想科学読本が何冊も売っていました。

 

私はお母さんから聞いた、Sさんのもっているのと同じ本を5冊ほど買いました。

 

Sさんとの話をスムーズに進めるため、私はその本を全て読みました。

 

 

6.直接会うチャンス到来!

夏休みの中頃、Sさんのお母さんからこのような連絡を受けました。

 

「夏休みの宿題が全て終わりました!」

 

私は、お母さんにこのように聞いてみます。

 

「私のことは、チョビチョビ、話してくれていますか?」

 

すると、お母さんはこう言ってくれました。

 

「もちろんです!」
「宿題が終わるたびに、先生のことを伝えました。」
「『カウンセラーさん、ビックリすると思うよ!』などと!」

 

予想より早く、宿題を終わらせたのはとても素晴らしいことです。

 

『このがんばりを本人に直接、伝えたい!』

 

こう思った私は、Sさんと直接、会うことを提案しました。

 

 

7.5分なら会っても良いかな・・・

Sさんのお母さんは、Sさんのがんばりを褒めた後、私と会うことを提案したそうです。

 

すると、Sさんがこう答えました。

 

「会ってもいいかな・・・。」
「でも、初めてだから緊張する。」
「5分位でもいい?」

 

お母さんはSさんに内緒で、私にSさんの言葉を教えてくれました。

 

そこで、私はこのような案を提示させてもらいました。

 

 

8.10分しかカウンセリングできません?

「訪問日は他の仕事があるため、Sさんとは10分しか話すことができない。」ということにする。

 

これには2つの考えがあります。それが以下の2つです。

 

① カウンセリング時間を決めるのは大人であると伝える。
② Sさんの私に対する負い目を無くす。

 

①の「カウンセリング時間を親が決めた」は、とても大切です。

 

子どもが不登校になってしまうと、多くの大人は、子どもに全てを決めさせようとします。

 

これ事態は間違っているわけではないのですが、子どもに全てを決めさせると、時に不登校の子どもは、できる努力もしなくなることがあります。

 

そのため「決定権は大人にある」ということを、行動で子どもに伝えているのです。

 

②では、少しでもSさんの私に対する不安を減らすのが目的です。

 

Sさんが短いカウンセリングを希望したのではなく、私が短い時間しかできないと伝えることで、Sさんはこう思う可能性を高めることができます。

 

「先生の都合なら、短い時間になっても仕方がない!」
「僕は、本当はもっと話してもいいんだよ!」
「でも、先生の都合じゃ仕方ないな!」

 

ただ、Sさんの本音はこうだと思いますが。

 

「短い時間になってラッキー!」
「先生の仕事と重なってラッキー!」

 

気づいた方もいらっしゃると思いますが、こっそりSさんの希望よりカウンセリング時間を長くしています。

 

少しでもがんばらせて、私が帰ったあと、お母さんが褒める内容を増やすためです。

 

 

9.1回目は10分!2回目は1時間!

Sさんの宿題が終わって3日後、私は片道1時間30分をかけてSさんに会いに行きます。

 

Sさんは、おびえた表情で私を出迎えてくれましたが、私が宿題や事務室の事を何度も何度も褒めると、徐々に表情が和らいでいきました。

 

すると、あっというまに10分が過ぎてしまいました。

 

最後に私はSさんにこう言います。

 

「今度は、空想科学読本の話もしようね!」
「先生もあの本、大好きなんだ!」

 

すると、Sさんはこう答えてくれました。

 

「うん!」

 

それ以降、私は月に1回程度、Sさんと話ができるようになりました。

 

もちろん10分ではありません。

 

通常1時間。長いときは2時間、話をしたときもあります。

 

 

子どもが自分から「会いたい!」と思えるようにするには、どうすればいいの?

 

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→1年かけてゆっくり不登校を解決⑤(次回記事)

 

 

 

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