意味のある「いじめアンケート」にするために!書きやすいアンケートの書式と声のかけ方!

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意味のある「いじめアンケート」にするために!書きやすいアンケートの書式と声のかけ方!

学級運営

2018/06/11 意味のある「いじめアンケート」にするために!書きやすいアンケートの書式と声のかけ方!

いじめの早期発見、未然防止のアンケート

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1.いじめ、不登校調査の報告
2.本音を書きやすい、いじめアンケート
3.いじめアンケートに「休日の思い出」?
4.いじめアンケートのポイント
 ① 座席をテストの配置と同じにする。
 ② 全校集会で生徒指導主事(私)が言ったことを繰り返し伝える。 
 ③ 子どもたちに担任の言葉を伝える。
 ④ いじめアンケートの時間は記述欄を書かせ続ける。
 ⑤ いじめアンケート以外でも相談しやすい環境をつくる。
5.なぜ、「休日の思い出」が必要なの?
6.いじめの早期発見、対応、未然防止

 

 

1.いじめ、不登校調査の報告

 

ある学校に赴任したときに、生徒指導主事をすることになりました。

 

生徒指導主事には様々な仕事があります。問題行動が起こった時の対応はもちろん、学校生活全般の対応や、いじめの対応、未然防止の取り組みなどです。

 

それ以外の仕事では、問題行動やいじめ、不登校の件数を調べ、報告書を作成して教育委員会に報告する仕事などもあります。

 

 

2.本音を書きやすい、いじめアンケート

 

当時の私は、中学校1年生の担任でもあり、学年副主任でもあり、生徒指導主事でもありました。

 

その学校では2ヶ月に一度、いじめアンケートを実施していました。

 

私は、全校集会で子どもたちに「いじめアンケート」についてこう説明しました。

 

「どんな小さな事でも、いじめと思ったことは書いて下さい。」
「クラスの友達がいじめにあっている!と感じたことも書いて下さい。」

 

「もちろん、アンケートに名前があったからといって、加害者をすぐに呼び出すなどはしません。」
「アンケートに書いたからといって、すぐにクラスや学年など全体で話をしたりはしません。」

 

「前の学校でも、アンケートのおかげでいじめから救われた子が何人もいました!」
「いじめで困っている仲間を助けて下さい!」

 

「これは『チクリ』ではありません。」
「いじめから仲間を守る、正しい行いです。」

 

最後に私は子どもたちにこう伝えます。

 

「ただし、アンケートに書いてあった内容があまりにもひどい場合は、すぐに先生たちが動くこともあります。」

 

「1人ひとりが毎日、楽しく過ごせる学校にしましょう!」

 

 

3.いじめアンケートに「休日の思い出」?

 

いじめアンケートの用紙には、子どもたちがいじめアンケートを書きやすい工夫をしました。

 

具体的には、項目を1つ増やしただけです。その項目がこれです。

 

・土日にしたことを具体的に書いて下さい。
「部活で・・・」「勉強を・・・」「友達と・・・」「家族と・・・」「ゲームで・・・」「昼寝して・・・」など

 

私は、上記のように項目を増やし、この項目の記述欄を大きくしました。

 

いじめアンケートの時間では書き切れない位の大きさです。

 

「何でこの項目を入れることが、アンケートを書きやすくなるの?」

 

こう思った、お母さんや先生方もいるかもしれません。しかし、この項目を入れることで子どもたちは、いじめアンケートを書きやすくなるのです。

 

 

4.いじめアンケートのポイント

 

私は担任の先生たちに、いじめアンケートの注意点を伝えます。

 

 

①座席をテストの配置と同じにする。

 

隣の子が何を書いているかを分からないようにするためです。

 
② 全校集会で生徒指導主事(私)が言ったことを繰り返し伝える。 

 

「どんな小さな事でも、いじめと思ったことは書いて下さい。」
「クラスの友達がいじめにあっている!と感じたことも書いて下さい。」

 

「もちろん、アンケートに名前があったからといって、加害者をすぐに呼び出すなどはしません。」
「アンケートに書いたからといって、すぐにクラスや学年など全体で話をしたりはしません。」

 

「前の学校でも、アンケートのおかげでいじめから救われた子が何人もいました!」
「いじめで困っている仲間を助けて下さい!」

 

「これは『チクリ』ではありません。」
「いじめから仲間を守る、正しい行いです。」

 

「ただし、アンケートに書いてあった内容があまりにもひどい場合は、すぐに先生たちが動くこともあります。」

 

「1人ひとりが毎日、楽しく過ごせる学校にしましょう!」

 
③ 子どもたちに担任の言葉を伝える。

 

「いじめを絶対に解決します。」
「いじめアンケートのせいで、いじめがひどくなるようにはしません!」

「何があっても、いじめから必ず守ります!」

 
④ いじめアンケートの時間は記述欄を書かせ続ける。

 

いじめアンケートには、記述欄が2つあります。

 

ア「あなたが受けた(見た)いじめについて」
イ「土日にしたことについて」

 

ア「あなたが受けた(見た)いじめについて」は、実際に見たことがない人もいるかもしれないので、書けない子は書かなくてもいいです。

 

ただ、イ「土日にしたことについて」に関しては、必ず全員が書かなくてはなりません。時間の許す限り、土日の事について書かせるようにしてもらいました。

 
⑤ いじめアンケート以外でも相談しやすい環境をつくる。

 

担任の先生には子どもたちにこう言ってもらいました。

 

「いじめアンケート以外でも、いじめに気づいたら教えてね!」
「毎日の日記に書いてもいいよ!」

 

また、こうも言ってもらいました。

 

「いじめがあったら、注意しあえるクラスにしようね!」

 

 

5.なぜ、「休日の思い出」が必要なの?

 

ある先生から、こう質問をされました。

 

「なぜ、土日の項目が必要なのですか?」
「いじめと関係がないと思いますが!」

 

私は、項目を増やした理由を説明します。

 

「いじめアンケートの時間は常に全員が、何かを書いている状態にするためです。」

 

私がこう言っただけで、理由が分かった先生もいたようです。ただ、理由が分かっていない先生も多くいたので、私はこう続けました。

 

「いじめアンケートを一生懸命に書いていると、その子がいじめられる可能性があるからです。」

 

「いじめの加害者が、一生懸命に書いている子に『お前、チクっただろ!』と言う可能性があるからです。」
「全員が、時間ギリギリまで書いていたら、誰がいじめについて書いているのか分からないでしょ!」

 

「子どもたちが、いじめアンケートを書きやすくするための工夫です!」
「いじめの情報が入りやすい状況をつくっていきたいんです!」

 

 

6.いじめの早期発見、対応、未然防止

 

このちょとした工夫により、子どもたちはいじめの疑いがある情報をアンケート以外でも教えてくれるようになりました。

 

また、子どもたちがいじめの疑いがある情報を提供してくれたときには、感謝の気持ちを子どもたちに伝えました。

 

「本当にありがとうね!」
「○○さんに確認してみるね!」
「担任の先生にも伝えておくね!」
「これからも、いじめの疑いのある状況があったら教えてね!」

 

「いじめがない学校にするから、協力してね!」

 

この工夫により、いじめの早期発見、早期対応ができるようになりました。また、未然防止の効果も表れ始めました。

 

いじめ防止対策推進法ができた現在は、どこの学校でもいじめアンケートは行われていると思います。

 

そのアンケートを少し工夫してみてはいかがでしょうか?

 

 

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