４月から普通に見えるようにがんばっていた！でも、１人はもうイヤ！

ゴールデンウイーク明けからの不登校が解決

 

 

１．４月から登校していたのに・・・
２．GW明けの体調不良
３．体調不良は嘘？そんなことはありません！
４．１人ぼっちが怖い！恥ずかしい！
５．普通に見えたので声をかけなかった
６．子どもの希望を叶える支援を！
７．先生が守ってくれる！

 

 

１．４月から登校していたのに・・・

「ゴールデンウイーク明けから不登校になってしまいました。」
「４月から登校していたのに・・・・。」
「また、不登校に戻ってしまうなんて・・・・。」
「これから、どうしたらいいのでしょう？」

 

ゴールデンウイーク明けから不登校になってしまったOさんのお母さんから、このような相談を受けたのはゴールデンウイーク明け、一週間後の事でした。

 

お母さんのお話を聞くと、Oさんは３月まで不登校だったそうです。

 

「４月からがんばる！」

 

この言葉通り、Oさんは登校をはじめました。

 

お母さんも学校の先生もそれに安心して、不登校が解決したと思っていたのです。

 

しかし、Oさんはゴールデンウイーク明けから登校することができなくなってしまいました。

 

→ゴールデンウイーク明けから不登校になってしまう理由はこちら

 

 

２．GW明けの体調不良

ゴールデンウイーク明け、Oさんは体調不良を訴えたそうです。

 

「頭が痛い」
「お腹が痛い」
「気持ちが悪い」

 

Oさんの体調を心配したお母さんは、学校を休ませたそうです。

 

しかし、翌日も体調不良は変わらず。

 

「頭が痛い」
「お腹が痛い」
「気持ちが悪い」

 

お母さんはその日も学校を休ませました。

 

しかし、３日目になってもOさんの症状は改善しません。そこで、お母さんは病院に連れていったそうです。

 

そこで、お医者さんから言われた言葉はこれでした。

 

「体に異常はありません。」
「精神的なものでしょう。」

 

 

３．体調不良は嘘？そんなことはありません！

Oさんは「学校に行きたくない」と思い、嘘をついているのでしょうか？

 

そんなことはありません。

 

本当に体調が悪くなっているのです。

 

体と心はつながっています。体の調子が悪いと、気持ちが落ち込むように、心の調子が悪いと、体調も悪くなります。

 

Oさんの「学校に行きたくない」という気持ちに、体が反応して、本当に体調不良になってしまっているのです。

 

 

４．１人ぼっちが怖い！恥ずかしい！

私はOさんのカウンセリングをするために家庭訪問をしました。

 

そこで、Oさんが話してくれた内容が下記の内容です。

 

・４月からがんばろうと決めて、勇気を出して登校した。
・先生や友達と普通に接するようにがんばった。
・親にも心配をかけたくないので、弱音を吐かなかった。
・でも、休み時間に１人ぼっちになることが多かった。
・昼休みは図書室で過ごしていた。
・毎日が、１人でさみしかった。

 

Oさんは目に涙を浮かべながら、こう話をしてくれました。

 

私は、Oさんにこう声をかけます。

 

「よく４月から登校できたね！」
「みんな『４月からがんばる』とは言うけど、本当に登校できる子はほとんどいないんだよ！」
「自分で考えて行動できるOさんはすごいよ！」

 

「休み時間に１人はさみしいよね！」
「図書室が好きなわけじゃないんだよね！」
「教室に１人でいるのが怖かったんだよね！恥ずかしかったんだよね！」
「よく、がんばったよね！」

 

 

５．普通に見えたので声をかけなかった

お母さんはゴールデンウイーク前のOさんについてこう思っていたそうです。

 

「本当に学校に行ってくれた！」
「毎日、自分で起きて学校に行っている！」
「すごい！」
「嬉しい！」

 

先生はゴールデンウイーク前のOさんについてこう思っていたそうです。

 

「最初から、学校に来た！」
「みんなと楽しそうに過ごしている。」
「授業も普通に受けている。」
「特別扱いしない方がいいな！」
「そのまま、見守ろう！」

 

お母さんと先生の気持ちや考え方は、とてもよく分かります。

 

ただ、お母さんや先生がもう少しOさんの気持ちに踏み込んで欲しかったと思います。

 

「Oさんは本当に大丈夫なの？」
「無理してないの？」
「自分がその立場ならどうする？」
「自分がおとなしい性格なら声をかけられる？」
「自分がまじめな性格ならどう見せる？」など

 

 

６．子どもの希望を叶える支援を！

「４月からがんばる！」

 

こう言って、何もなかったように通うことができる子どももいます。

 

ただ、こう言っても４月から登校できない子も多くいます。

 

４月から登校できても、数日、数週間、ゴールデンウイーク明けから不登校に戻ってしまう子も多くいます。

 

不登校の子どもたちは、がんばっています。

 

私はその子たちに安易に「無理しなくていいよ！」とは言いたくありません。

 

できれば、その子たちの「気持ち」や「思い」を大切にして、本人の希望を叶えてあげたいと思っています。

 

そのために、いろいろな方法を考え、支援をしていきたいと思っています。

 

 

７．先生が守ってくれる！

私は、Oさんのお母さんと担任の先生と話をします。

 

幸い、担任の先生が私の提案を受け入れてくれて、Oさんの気持ちに寄り添いながら、登校を促してくれました。

 

また、Oさんの登校後の不安についても「先生が必ず解決する！」とハッキリと言って下さいました。

 

Oさんは、自分の気持ちを分かってくれたお母さんと先生を信頼することができたようです。

 

さらに、先生が登校後の不安から守ってくれるとハッキリ言ってくれたことで、Oさんの不安は軽減されました。

 

ゴールデンウイーク明けから、登校できなくなってしまったOさんでしたが、５月の後半には学校に復帰することができたのでした。

 

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