先生の言った通りになってしまいました（４月からも不登校継続）

春休み前は学校に行き始めたのに・・・

 

 

１．先生の言った通りになってしまいました
２．もう一度、一緒に対応しましょう！
３．明日から学校に行く！（春休み前）
４．カウンセリング継続のお願い
５．春休みは安定！しかし・・・
６．始業式から登校できず
７．欠席・早退０で不登校解決！

 

 

１．先生の言った通りになってしまいました

昨年の４月にあるお母さんからこのようなメールが届きました。

 

（原文ママ）

 

不登校解決相談所様

 

いつもお世話になっております。○○の母です。

 

先生の言った通りになってしまいました。

 

春休み前、先生との面談後、息子はすぐに登校し始めました。

 

そして、「４月からは学校に行く！」と言っていました。

 

先生に「春休みにも面談を入れてもらえると嬉しいです」「このままでも４月から登校する可能性はありますが、さらに可能性を高くしたい」と言われましたが、息子の状態がよかったので、面談の予約は入れませんでした。

 

春休みが終わり始業式がありましたが、息子は参加することができませんでした。

 

「明日からは行く！」と言ったため、それを信じてまちましたが翌日も登校せず。

 

「学活でいろいろな活動をするのは苦手！」「授業が始まる来週から学校に行く！」と言うのでさらに３日ほど待ったのですが、結局、授業が始まっても学校に行っていません。

 

春休みに面談を入れなかったのに、厚かましいお願いと存じますが、もう一度、息子の面談をしていただき、登校できるようにお話をしていただけないでしょうか？

 

 

２．もう一度、一緒に対応しましょう！

私はお母さんにこう返事を書きました。

 

（原文ママ）

 

○○様

 

いつもお世話になっております。不登校解決相談所の川合です。

 

春休みの面談予約の件は気にしないで下さい。

 

「面談をしていたら１００％登校できていた！」とは私も言えないからです。

 

ただ、「春休み前にがんばった事を、もっともっといろいろな方法で褒めてあげたかったかな」とは思っています。

 

春休み前に登校できたのはとてもすごいことです。もうすぐ、春休みという安心材料はあったとしても、本人のがんばりは並大抵のものではありません。

 

お母さんもたくさん褒めていただいたと思いますが、やはり、学校や第三者（私）などに褒めてもらう事を子どもは喜びます。また、褒め方にもいろいろとあるので、そのあたりも相談する時間をいただけたらと思っていました。

 

私の説明不足だったと反省もしております。

 

今週の面談の件は了解しました。本人の罪悪感がなくなるように話をしたいと思います。前回、本人と話をさせていただいた感じでは、そんなにかからずに登校できるようになると思います。

 

今回、行けなかった事をプラスに考え、一緒に対応をしていきましょう。

 

 

３．明日から学校に行く！（春休み前）

OAさんは中学校１年生の４月から不登校になってしまいました。人間関係や先生との関係、昼夜逆転、ゲームや動画などいろいろと原因はありました。

 

そんなOAさんのお母さんが不登校解決相談所に電話をしてきたのが、春休みの２週間前でした。

 

OAさんのお母さんと電話で話をし、その後、OAさんに訪問カウンセリングを行いました。

 

すると、OAさんはこう言ってくれました。

 

「明日から、学校に行く！」

 

翌日、お母さんから電話があり、OAさんが登校できた事を私は聞きました。

 

 

４．カウンセリング継続のお願い

登校はできたものの、１年近く不登校だったOAさんです。一週間登校できたのは、OAさんのがんばりによるものです。

 

いろいろ不安もあった事でしょう。ストレスもたまった事でしょう。楽しいこともあったと思います。

 

ただ、プラスマイナスで考えると、やはりマイナスの方が多くなっていることが良くあります。

 

私は、お母さんにそのことを伝え、カウンセリングの継続をお願いします。もちろん強制ではありません。カウンセリングがなくても登校できることが最も大切だからです。

 

 

５．春休みは安定！しかし・・・

後からOAさんのお母さんに話を聞くと、初回の訪問カウンセリングの後、毎日、登校したそうです。

 

春休みにはいるとOAさんはさらに元気になり、友だちとも遊んだりしていたそうです。

 

そんな元気なOAさんを見て、お母さんはカウンセリングは必要ないと判断したそうです。

 

もちろん、その判断を否定するつもりはありません。

 

ただ、春休みの終わりが近づくにつれ、イライラし始めたとお母さんも感じていた用です。

 

→「春休みが終わりに近づくとイライラする子どもの心理」はこちら

 

 

６．始業式から登校できず

春休みが終わった後のOAさんの様子については、お母さんのメールの通りです。

 

私は新学期が始まって一週間後にOAさんの家を再度、訪れました。

 

そこで、OAさんの話を聞くと、OAさんは私にこのように気持ちを話してくれました。

 

「本当に４月から学校に行くつもりだった！」
「始業式が近づくにつれて徐々に行きたくなくなって・・・。」
「バカにされるんじゃないか？」
「無視されるんじゃないか？」
「いろいろな気持ちが出てきて・・・。」

 

「学活が怖かったから授業が始まったら行くつもりだった！」
「でも、授業から行くのも・・・・。」

 

「がんばって始業式に行けば良かったと今は思ってる！」

 

私はOAさんの話を信じることをつたえました。そして、今後の登校についての注意点、休んでいたことのメリットやデメリットもOAさんに伝えます。

 

すると、OAさんはこう言ってくれました。

 

「月曜日から学校に行く！」

 

 

７．欠席・早退０で不登校解決！

お母さんは日曜日の夜にもカウンセリングを入れてくれました。

 

また、月曜日の夜も同様にカウンセリングを入れてくれました。

 

登校継続に大事な３日後にもカウンセリングを入れていただくことができたため、OAさんは最も大変な最初の一週間を乗り越えることができました。

 

その後は、週に一度のカウンセリングを定期的に入れていただき、現在は月に１回程度のカウンセリングを行っています。

 

現在、OAさんは中学３年生。もちろん毎日登校しています。

 

ちなみに中学２年生のときの欠席は最初の一週間のみで、残りの全ての授業や行事に参加することができたのです。

 

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